和歌山・児童養護施設セクハラ:「不適格」園長交代を 県、是正措置求める /和歌山
毎日新聞 2013年11月15日 地方版

◇女性「言い出せなかった」
和歌山市内の児童養護施設の園長(68)が同施設の職員だった20代女性にセクハラ行為をしていた問題で、県は14日、施設を運営する社会福祉法人などに対し、不適格な園長を交代させるなどの是正措置を求めた。来月中旬までに、同法人から改善内容についての報告を受ける。【岡村崇】
園長は毎日新聞の取材に対して、過去の初任者研修でも、他の女性2人に対しても同じ行為をしていたことを認め、「これまで何の苦情も出ていない。セクハラの認識はなかった。教育の一環だったが、今後は誤解を招くような不適切な行為はしないようにする」と話した。
県や関係者によると、20代女性は今年8月中旬、別の養護施設から同施設に転職。園長と園長室での2人のみの初任者研修の際、園長が女性に対して、「『努力』の努は、女がまたに力を入れると書く」と言って、両股をきっちり閉じるように力を入れさせた上で、両手で膝に触れ、こじ開けようとしたなどとされる。
女性は取材に対して、「不快な気持ちになったが、なかなか言い出せなかった。相談した人たちに『おかしい』と指摘されて、不適切な行為だと気付いた」と話した。

園長「努力の努の字は」と座る女性職員の膝を…
(2013年11月15日 読売新聞)

和歌山市内の児童養護施設の男性園長(68)が今年8月、施設内で20歳代の女性職員にセクハラ行為をしていたことが、わかった。
県は14日、施設を運営する社会福祉法人に改善するよう求めた。
県子ども未来課によると、園長は8月中旬、採用されたばかりの女性職員を園長室に入れ、2人きりで初任者研修を実施。その際、「努力の『努』は女が股に力を入れると書く」などと言い、座っている女性に両脚を閉じて力を入れさせ、園長が両手で膝を広げようとしたという。
女性から相談を受けた家族が園長に問いただしたところ、園長はセクハラ行為を認め、謝罪したという。女性はストレスによる難聴と診断され、9月末で退職した。
同課の調べに対し、園長は「努力の必要性や漢字の成り立ちを説明するためにやった」と話したという。

セクハラ:50代警視 岐阜県警、減給処分公表せず
毎日新聞 2013年11月14日 07時30分

岐阜県警組織犯罪対策課の50代の男性警視が、女性職員にセクハラ行為をしたとして9月に懲戒処分を受け、依願退職していたことが13日、分かった。県警は処分を公表しておらず、「懲戒処分があったことは事実だが、勤務外の私的な行為であり、警察の指針に照らし発表しなかった」と説明している。
県警への取材によると、元警視は飲食店内で別の部署に所属する女性職員の体を触るなどしたとされる。県警監察課の調査に対し、元警視はセクハラしたことを認めた。県警は9月30日付で元警視を減給100分の10(3カ月)の懲戒処分とし、元警視は同日付で依願退職した。同課は「未発表の処分でありコメントは差し控える」としている。【道永竜命】

名古屋芸大:セクハラで准教授処分 03年にもセクハラ
毎日新聞 2013年11月09日 11時12分

女子学生にセクハラ行為をしたとして、名古屋芸術大学(愛知県北名古屋市)が、デザイン学部の男性准教授(53)を出勤停止6カ月の懲戒処分にしていたことが9日、分かった。10月26日付。
同大によると、准教授は昨年末から今春にかけ、当時3年生だった女子学生に▽美術館に誘うメールを携帯電話に送る▽首から下げていたペンダントに触る−−などの行為をした。
女子学生の相談を受け、同大の調査委がセクハラと認定。准教授は事実関係を認めて「好意を持たれていると思っていた」と話したという。この准教授は2003年にもセクハラ行為で出勤停止3カ月の懲戒処分を受けている。