死亡した男児の母「以前も男にシッター依頼しトラブル」

TBSの動画ニュースサイト 2014年3月19日

 埼玉県のマンションで2歳の男の子の遺体が見つかり、預かっていたベビーシッターの男が逮捕された事件で、男の子の母親が取材に応じ「以前も男にシッターを依頼し、体にあざができるなどのトラブルになっていた」と証言しました。
 この事件は、ベビーシッターの物袋勇治容疑者(26)が預かっていた横浜市の山田龍琥ちゃん(2)の遺体を埼玉県富士見市の自宅マンションに遺棄したとして逮捕されたものです。
 「お金のこともあり、すぐに預けられる場所がなかったので利用していた。一番大事な龍琥に申し訳なかった」(龍琥ちゃんの母親)
 龍琥ちゃんの母親によりますと、去年、物袋容疑者とシッターの仲介サイトを通じて知り合い、龍琥ちゃんや次男を複数回、預けたことがあるということで、その際、背中にあざができるなどトラブルになったということです。また、今回、龍琥ちゃんを預ける際、物袋容疑者は別の名前を名乗っていたということです。
 「上の子を預けたときに顔がはれていたり、背中にあざがあったり・・・。名前を変えていたので、ヤマモトという名前で。(物袋容疑者だと)分かっていたら、なおさら預けていない」(龍琥ちゃんの母親)
 また、司法解剖の結果、龍琥ちゃんは遺体で見つかる前日の16日頃に窒息死したとみられ、遺体の状況から口を塞がれた可能性もあるということです。
 取り調べに対し、物袋容疑者は「遺体を放置するつもりはなかった」と容疑を否認していて、警察は龍琥ちゃんが死亡したいきさつも含め、裏付けを進めています。

乳児暴行容疑で父逮捕…「ベッドに投げつけた」

読売新聞 2014年3月18日

 生後数か月の女児に暴行し重傷を負わせたとして、大阪府警寝屋川署は18日、父親の無職宮里雄二容疑者(27)(大阪府寝屋川市緑町)を傷害容疑で逮捕した、と発表した。女児は頭部に後遺症が残る恐れがあるという。宮里容疑者は容疑を認め、「泣きやまないので、平手や哺乳瓶で顔や頭を殴ったり、ベッドに投げつけたりした」と供述しているという。
 同署によると、宮里容疑者は昨年3~6月の間、自宅マンションで、生後1~5か月だった女児(1)の顔や頭を殴るなどし、硬膜下血腫などの重傷を負わせた疑い。逮捕は17日。宮里容疑者は、妻(36)と女児の3人暮らし。昨年7月に寝屋川市の健診で女児の頭部に腫れが見つかり、翌月に受診した病院で頭部のけがが発覚。通報を受けた府中央子ども家庭センター(児童相談所)が入院中の女児を一時保護した。けがは治っておらず、障害が残る可能性があるという。
 寝屋川市によると、保健師が妊娠期間中から宮里容疑者の自宅を十数回訪問。女児を1人で家に残すなどしていたことが判明したため、市は育児放棄の疑いがあるとみて昨年2月に同センターなどに連絡し、養育状況などを経過観察していた。

大津いじめ自殺:元同級生2人を保護観察、1人不処分

毎日新聞 2014年03月18日

大津家裁、3人の元同級生の9件の非行内容を認定
 大津市で2011年、市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が自殺した問題で、大津家裁(丸山徹裁判長)は18日、いじめに関わったとされる3人の元同級生の処分を発表した。当時14歳と13歳だった少年2人を保護観察処分、当時14歳だった1人を不処分とした。決定は14日付。
 決定によると、3人は11年9月にあった中学の体育祭の際、男子生徒の手足をはちまきで縛り、口やすねにガムテープを貼り付けたとする暴行など、男子生徒に対する計9件の非行内容が認定された。丸山裁判長は、2人の保護観察理由について「短期間とはいえ、継続的に被害を受けた男子生徒の身体的、精神的苦痛が軽いものであったとは認めがたい」と指摘。その上で「少年院に収容しての教育の必要性までは認められないが、保護観察に付し、内省を深めさせ、社会適応を図っていく必要がある」と判断した。
 一方、不処分となった少年については男子生徒との関わりが薄く、継続的に暴行などの行為に及んでいたとまでは認められないとして、「保護処分に付す必要まではない」とした。
 問題を巡っては滋賀県警が12年末、3人のうち、いじめがあったとされる時期に14歳だった2人を書類送検し、刑事罰に問えない当時13歳の1人を児童相談所に送致。大津地検と児相が昨年5月までに家裁へ送致し、12月に少年審判が始まった。
 少年審判は通常、裁判官1人が担当するケースが多いが今回は異例の合議制で進められた。計7回開かれ、今年1月には男子生徒の父親(48)が「将来のためにも少年院で更生教育をすべきだ」などと述べていた。
 処分決定を受け、大津市の越直美市長は「子どもたちの声に最大限耳を傾け、今後ともいじめ対策に全力で取り組む」とのコメントを出した。【村松洋、田中将隆、石川勝義】

中2男子生徒の自殺を巡る経緯
2011年
夏休み    同級生数人と遊び仲間になる
 9月29日 体育祭で暴行を受けているのを生徒らが目撃
10月 5日 「生徒がトイレでいじめられている」との情報があり、担任らが「けんか」と結論づける
   11日 生徒が自宅マンションで転落死
11月 2日 大津市教委が「生徒数人からいじめを受けていた」と発表。自殺との因果関係は認めず
2012年
 2月24日 生徒の両親が元同級生らと大津市に損害賠償を求め提訴
 7月 3日 「自殺練習をさせられた」とするアンケート回答を市教委が公表していなかったことが発覚
   11日 県警が暴行容疑で中学校と市教委を捜索
   18日 父親が元同級生3人を暴行など6容疑で告訴
 9月 1日 県警が加害者とされる元同級生から聴取開始
12月27日 県警が同級生2人を大津地検に書類送検、1人を児童相談所に送致
2013年
 1月31日 大津市の第三者調査委員会が市長に報告書を提出。いじめが自殺の直接的要因になったと明記
 3〜5月  元同級生3人を児童相談所、大津地検がそれぞれ家裁に送致
 6月21日 いじめ防止対策推進法が国会で成立
10月31日 大津家裁が元同級生3人の少年審判開始を決定
2014年
 1月30日 少年審判で生徒の父親が意見陳述
 3月18日 家裁が元同級生2人を保護観察処分、1人を不処分

教諭の暴言で小5男児がPTSD…賠償提訴

読売新聞 2014年3月17日

 千葉県市原市立小学校の30歳代の男性教諭に心理的虐待を受け、PTSD(心的外傷後ストレス障害)などと診断されたとして、同市の小学5年の男子児童(11)と両親が、同教諭や市原市などを相手取り、計330万円の損害賠償を求める訴訟を千葉地裁に起こした。
 提訴は13日。
 14日に記者会見した児童の母親(38)によると、児童が2011年4月に3年生に進級した際、同教諭が担任となった。児童は、給食の時間に「この人はばかだから、でも自分でばかとわかっていないから、みんなで教えてあげよう」と言われたり、「あっちへ行ってろ」と言われたりしたという。同教諭は、ほかの児童にも「宇宙人」「人間の言葉がわかるか」などと言い、複数の保護者から苦情があったという。
 児童は5月にパニック障害の疑いと診断され、8月に別の同市立小に転校したが、教室で同教諭の声が聞こえると訴え、13年12月にPTSDと診断された。現在、登校はしているが、ほかの児童と一緒に授業が受けられない状態という。
 市教委は12年、同教諭を厳重注意としたが、両親は、懲戒処分などを求め、対応が不十分として提訴した。児童の母親は「言葉の暴力で人格を否定し、生きていく上で大切な『自信』を奪った。同じような被害を受ける児童が増える可能性が高い」と話した。市教委は「訴状が届いていないので、コメントは控えたい」とした。