ベビーシッター「助成」情報の普及を

中日新聞 2014年3月27日

 埼玉県で17日、インターネット仲介のベビーシッターに預けられた2歳児の遺体が見つかった事件は、さまざまな事情で子どもを預ける保護者に衝撃を与えた。夜間や泊まりがけで子どもを預ける施設やサービスは多様になってきているが、保護者からは、柔軟な対応や助成制度などの情報が確実に届く仕組みづくりを望む声が上がる。
 名古屋市中区の繁華街にあるビルの託児所。四カ月から六歳の子ども五人がベビーシッター二人に踊りを披露したり、買い物ごっこをして遊んでいた。午後七時ごろ、四歳の長女を預けに来た母親(40)は「三カ所目で娘に合うところに巡り合えた。信頼できる所を選べば子どもも安心する」と話す。シングルマザーで飲食店を営み、実家は遠い。「母親だけで育て、昼だけでは足りないから夜も働く仲間はたくさんいる」
 運営する「ナゴヤ・ベビーシッター・サービス」(名古屋市緑区)の矢田京子代表取締役(58)は、「自宅派遣でも託児所でも宿泊保育をしている。祖父母の介護や手術という理由もある」と話す。子どもが寝ている間も呼吸を確認。シッターは面接の上、保育の経験者を採用することが多く、研修や実習もある。
 民間が主流の中、公的な夜間、宿泊保育もある。名古屋市は昨年七月から、二十四時間対応の夜間・宿泊の一時保育を認可保育所で始めたが、まだ一カ所だけ。児童養護施設や乳児院も一時的に子どもを預かっている(ショートステイなど)ものの、あまり利用は進んでいない。
 会員制の地域の相互援助活動「ファミリー・サポート」事業は原則、宿泊保育をしていない所が多い。しかし、緊急対応強化事業を行う東京都新宿区などでは柔軟な対応をしてきた。例えば保護者の急病など緊急の相談を受けた場合、提供会員とともに利用希望者宅を訪問し、登録してもらっている。
 それでも保護者の経済的負担は重い。ナゴヤ・ベビーシッター・サービスの料金(税込み、別途入会金)はシッターが一時間千三百六十五円(午後五時以降は五百二十五円増し)、夜間託児所は月三日で九千百五十円、宿泊は二十四時間で一万五千円だ。利用していた母親は「安心には代えられない」と話し、支払いは月約五万円に上るという。
 「こども未来財団」(東京)はベビーシッター利用料金を助成している。同財団に申し込んだ民間企業に勤める共働き家庭は、一回千七百円。就学前の多胎児を育てる家庭は、双子なら一回九千円で、年度内に二回。利用者が助成を受けられるのは八十四業者あり、「過去五年間、ベビーシッター業務で重大な事故がない」などの基準を満たし、外部の学識経験者による審査を経ている。東京都調布市、千代田区などの自治体も利用料の二分の一を助成している。
 事件を受けて、登録制サイトで知り合いに託児依頼ができる「AsMama」(アズママ、横浜市)は、安全性確保のため、依頼する会員と支援する会員が、お互いに住所・連絡先を開示するよう変更した。
 柔軟な対応や改善を続けている現場も多いが、周知されているとは言い難い。多様な保育事業の充実を求めるNPO法人「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」も「メルマガで配信するなど、必要な情報が必要な人に確実に届く仕組みも整備してほしい」と訴える。
(福沢英里、発知恵理子、吉田瑠里)

患者の個人情報を記載したファイルを院外に持ち出し、第三者へ誤送信(浜松医科大学)

ScanNetSecurity 2014年3月27日

 浜松医科大学は3月15日、個人情報の院外への持出しおよびメールの誤送信について発表した。これは3月4日、同大学院医学系研究科の大学院生(30歳代男性)が、研究会での発表用データとして使用するため、匿名化や暗号化がされていない患者の個人情報が含まれるファイルを、個人所有のPCに入れて学外に持ち出したというもの。
 3月5日、研究会での発表を交代することとなった別の大学院生に、当該ファイルをメールで送信したところ、誤って第三者に送付した。このExcelファイルには、115名の個人情報(ID、氏名、年齢、性別、喫煙歴、治療状況等)が記載されており、パスワード設定はしていなかった。この大学院生は同日、誤送信先にメールを送り、ファイルの削除を依頼したところ、先方から「削除した」旨の返信があったという。
(吉澤亨史)

橋下徹市長 選挙に市民が激怒「6億3千万円返せ!」と請求も

女性自身 2014年3月26日

 盛り上がりに欠けたまま3月23日に投開票が行われた大阪市長選。6億3千万円もの税金が投じられたことに市民からは「無駄遣いだ!」と怒りの声が止まらない。そもそも、今回の市長選は橋下市長の「大阪都構想」が暗礁に乗り上げたことがきっかけ。「民意を問い直す」と辞任して出直しを図ったが、反対する各会派は『自分勝手だ!』と有力候補の擁立を見送った。結果、橋下市長が当選するためだけの不毛な選挙となったのだ。
 そんななか、犠牲になっているのが大阪市の子どもたち。大阪市西成区にある『こどもの里』の館長・荘保共子さんによると「子どもの家事業」の補助金が3月で廃止。それにより、市内23カ所にある児童福祉施設「子どもの家」が廃止へ追い込まれたというのだ。
「橋下さんは“『子どもの家』と『学童保育』は似た仕組みの場所。それなのに『学童保育』は有償で『子どもの家』だけが無償なのはおかしい”として補助金廃止の決定を決めました。でも学童保育は小学生だけが対象で、それ以外の子どもたちは受け入れません。ここには、いろんな子がいます。幼児もいれば、高校生や障害のある子もいるんです」
 有償の学童保育と違い、無償の子どもの家は貧困層や複雑な家庭事情の子どもの駆け込み場所としても機能している。そんな事情を無視した廃止に荘保さんは憤りを隠さない。
「橋下さんが無駄だと『子どもの家』の補助金を廃止しましたが、それにより浮くお金は年間5千600万円。今回の選挙費用は6億3千万円。もしこれだけのお金があれば2千人もの子どもたちの居場所である『子どもの家』をあと10年以上続けられるんです」
 前出の市政担当記者によると、これ以外にも橋下氏の辞任の影響でさまざまな新規事業の予算が急きょ凍結されたという。そんななか「市民の為の行政を求める会」が選挙への公金差し止めと支出済み分の返還を大阪市に求め住民監査請求を行った。つまり「6億3千万円は橋下市長個人が支払うべきだ」と求めたのだ。代表を務める辻公雄弁護士が語る。
「橋下氏は『民主主義には金がかかる』と言います。でも民主主義は金だけでなく時間もかける必要があるんです。彼はそれを我慢できず今回の選挙を行った。『金をかけてもいいが、時間をかけるのはダメなのはなぜなのか』ということを問いたいですね」

障害重い人選び虐待…知的障害児施設の職員

読売新聞 2014年3月26日

 知的障害児らが入所する県立福祉センター「養育園」(千葉県袖ケ浦市)での暴行問題を巡り、第三者検証委員会(座長・佐藤彰一弁護士)は25日、虐待の原因などを分析した中間報告を森田知事に提出した。
 報告では、社会福祉法人「県社会福祉事業団」が運営する同園など計3施設では、死亡した少年(19)を含む23人の入所者が過去10年間に職員15人から暴行や虐待を受けていたことを明らかにした。佐藤座長は記者会見で、少年について「もう少し早く受診できていれば助かった可能性が高い」と指摘した。
 虐待の原因については、〈1〉人材育成や職員配置〈2〉幹部の管理体制〈3〉県や外部のチェック体制――を挙げた。少年が入所していた同園第2寮で暴行した5人については、「障害が重く外部に被害を訴えることができない人を選んで虐待した」と指摘した。
 第2寮は、支援の難しい入所者が多かったのに、同事業団のほかの施設と比べても職員配置が少なかったことも重く見た。佐藤座長は「文句を言う人が少なく管理が楽と考え、経験の浅い職員を配置していたのではないか」と語った。
 少年の受診の遅れも問題視した。少年は昨年11月26日未明に死亡したが、暴行された24日夕以降、2度嘔吐おうとしており、職員は頻繁に検温していたが、センター内にある診療室の看護師や医師などに相談はしていなかった。入所者の健康状態を把握しておらず、職員間の情報共有も行われにくかったことが要因、とした。
 このほか、虐待防止委員会が事実上機能していなかったことや、2006年度の指定管理者制度導入で中堅職員が大量に退職したことが支援の質の低下に影響したなどと指摘。2015年度末の同センターの指定管理期間終了を待たず、前倒しで選定をやり直すよう求めた。検証委は今後も検証を続け、8月をめどにセンターの運営形態のあり方なども含めた最終報告をまとめる方針。

感染症の危険大!他人から「絶対に借りてはいけない」モノ10個

WooRis 2014年03月26日

 旅先で忘れ物をして、つい友達に借りたり、共用のものを拝借する……ということ、ありますよね?
ですが、世の中には、他の人とは絶対にシェアしない方がいいものがたくさんあるんです。なぜなら、シェアすることによって、病原菌までシェアしてしまうことになりかねないからです。
 そこで今回は、英語圏の女性のための情報サイト『SHAPE』を参考に、”他人とは絶対にシェアしてはいけないモノ”10個をご紹介しますね。

1:石けん
 「バイ菌を殺すものだから大丈夫」と思ったら大間違いです。とくに温泉の浴場に置いてある共有の石けんなどは、下になっている部分が常に湿っていて、乾く間がなく、雑菌が繁殖するには絶好の条件になっているんです。
 石けんを共用しなければならなくなったら、液体のものにしておきましょう。

2:帽子、くし
 帽子やくしは、頭部に直接触れるため、シラミの感染を招く危険性があります。また、頭は枕やシーツ、ソファーなどに触れるので、そこにいたダニなどが、くしをシェアすることで、あなたの頭に移ってくるかもしれません。

3:ロールオン式のデオドラント
 ロールオン式のデオドラントは、細菌の繁殖を殺す力をもっていないので、シェアすると、バクテリア、カビの感染の心配があるといいます。
 シェアするなら、スプレー式にしましょうね。

4:爪切り、ヤスリ
 ネイルケア用品は、手入れをしている段階で血液が付着する可能性が高いので、それをシェアすると血液を伝わってうつる病気(C型肝炎、ブドウ球菌感染症、イボなど)をもらってしまう可能性があるそうです。
 ネイルサロンは、キチンと毎回道具を消毒しているところを選びましょうね。

5:メイク道具
 ほとんどのメイク用品には、複数の保存剤が含まれていて、それがたいていの病原菌を殺してくれるので比較的安全ですが、例えば持ち主がウイルス性の結膜炎にかかっていたり、口唇ヘルペスを持っている場合には、シェアしない方がよいようです。

6:カミソリ
 カミソリには血液が付いている可能性が高いので、血液を通じてうつる病気(B型肝炎やエイズ、ブドウ球菌感染症など)にかかる可能性が高いとのことです。

7:飲み物や箸
 飲み物や食べ物をシェアするのはやめた方がよいでしょう。食べるときに使う箸やフォークもです。唾液を伝わってうつる病気(喉頭炎、カゼ・インフルエンザ、ヘルペス、伝染性単核球症、おたふく風邪、髄膜炎など)に感染する可能性があります。

8:歯ブラシ
 これも飲み物や箸同様に、唾液でうつる病気だけでなく、口の中に傷がある場合は、付着した血液で病気がうつる可能性があるので、大変危険だということです。

9:ピアス
 「ピアスの穴が乾いているから大丈夫」と思っていても、つけ外しのときに、少しだけ傷をつけてしまうことはよくありますよね。
 これをシェアすると、血液を通じてうつる病気(B型肝炎、エイズなど)に感染する恐れがあるので、ご注意くださいね。

10:イヤホン、ヘッドホン
 イヤホンは、耳の中に入れるものなので、そこにバクテリアが付着して耳の感染症になる可能性があります。またヘッドホンは、シラミがうつる可能性があるということなので、お気をつけくださいね。

 以上、他人とは絶対にシェアしない方がいいもの10個をご紹介しましたが、いかがでしたか? 
 旅先などで忘れ物をしたら、友達に借りるよりも、新しいものを買ったほうがよさそうですね。病気の感染を防ぐためにも、私的なものはできるだけシェアしないように心がけましょう。