2歳女児と16歳少女の不明者届を提出 神奈川県児童相談所の所在確認調査

カナロコ 神奈川新聞 2014年6月24日

県児童相談所が対応中の児童のうち、本人や家族以外の第三者に所在確認ができない子どもが49人いた問題で、県は23日、虐待を受けていた女児(2)と少女(16)の所在確認が困難と判断し、県警に行方不明者届を提出した。
県によると、女児の母親が父親からドメスティックバイオレンス(DV=配偶者らからの暴力)を受け、女児への「心理的虐待」があったとして児相が支援していた。3月の予防接種後に母親とともに所在不明となり、その後父親とも連絡が取れていないという。
一方、少女は同居の家族から虐待を受けていた。昨年8月に児相職員が本人と電話で話したが、今年4月に家庭訪問した際、所在不明が判明した。少女の家族は「家出の可能性がある」と説明しているという。
また今回の調査で計5人の所在確認ができていないが、県は「不登校の4人は所在に疑いがない。転居の1人は確度の高い情報がある」として行方不明者届を提出せず、引き続き確認や支援を進めるという。
調査は厚木市のアパートで男児の遺体が見つかった事件を受け、今月2日から県所管の5児相で実施していた。

児童虐待事件で男を傷害の罪で起訴

OBS大分放送ニュース 2014年6月23日

先月別府市で起きた9歳の男子児童に対する虐待事件で、逮捕された男が3日間にわたって断続的に児童に暴力をふるっていたことが警察への取材でわかりました。大分地検は23日男を傷害の罪で起訴しました。起訴されたのは別府市の飲食店経営若林仁被告です。若林被告は先月、自宅で同居する女性の息子に対して顔や頭を殴るなどの暴行を加え、全治1か月の大けがをさせた罪に問われています。取り調べに対し、若林被告は「勉強ができないからしつけでやった」と供述しているということです。警察は当初児童の話から先月25日に暴力をふるった疑いで捜査していましたが、その後、若林被告が先月23日から3日間にわたって断続的に暴行を加えたことがわかりました。この事件を巡っては県中央児童相談所と別府市が今年4月にも若林被告と面会し、児童に暴力を振るわないように誓約書を書かせていました。

水痘の入院症例、届け出の対象に-ワクチン有効性評価などに活用

医療介護CBニュース 6月23日

定期接種化が予定されている水痘について、厚生労働省は、発生動向などを把握するサーベイランスを強化することを決めた。定期接種の導入後のワクチンの有効性や安全性を評価するため、水痘の発生状況や重篤度を評価する必要があるという。厚労省は感染症法施行規則を改正し、水痘の入院症例を届け出の対象とする方針。【新井哉】
水痘は現在、感染症法の5類感染症として位置付けられ、小児科定点医療機関が届け出ることになっているが、重篤度が高いと想定される入院症例については把握できていないのが実情だ。
厚労省は「今後、ワクチン接種により、疾病の発生動向は大きく変化することが想定される」と指摘。水痘に伴う軟部組織の感染症や脳炎、肺炎などの合併症で入院して治療を受けている重症例などがあるとみられることから、動向を十分に把握できる措置を講じておく必要があるという。
水痘ワクチンは、今年10月をめどに定期接種が行われる予定で、生後12か月から36か月までが対象となっている。厚労省は、定点報告数の推移も評価の指標とする方針で、小児科定点報告も継続する考えだ。

足用マッサージ器でまた窒息死…「使用中止を」

読売新聞 2014年6月23日

機械メーカー「的場電機製作所」(埼玉県川越市)は23日、同社製の家庭用ローラー式電気マッサージ器を使った山梨県内の80歳代女性が今年5月、ローラーに衣服を巻き込まれて窒息死する事故があったと発表した。
同様の死亡事故は1999年以降、今回で5件目となり、同社は「使用を中止してほしい」と呼び掛けている。
厚生労働省も同日、同種製品の製造販売業者に対し、ひもや衣服を巻き込む恐れがないか自主点検を行うよう都道府県を通じて指示するとともに、消費者庁や業界団体などを通じ、消費者に適正な使用を求めた。
問題の製品は、的場電機製作所が83~90年に約42万台を販売した足用のマッサージ器「アルビシェイプアップローラー」。同社によると、死亡した女性は、布製のカバーを外した状態で、椅子と背中の間で使っていたところ、上着がローラーに巻き込まれて首が締めつけられ、窒息死したとみられるという。
同じ製品を使った40~60歳代の女性4人が99~2012年の間、いずれもカバーなしで首などに使用し、衣服が巻き込まれて死亡した。取扱説明書には、カバーなしで使用しないよう注意書きがあり、同社は「商品の欠陥ではない」として回収しないが、この製品と、同社が1988~96年に約36万台を販売した同種製品「シェイプアップローラー2」には、無理な力がかかった際にローラーが停止する安全装置がないという。
問い合わせは同社(0120・01・2251)へ。