「子供の言い訳みたい」号泣県議に苦情740件

読売新聞 2014年7月4日

兵庫県西宮市選出の野々村竜太郎県議(47)(無所属)が、2013年度に城崎温泉(兵庫県豊岡市)や東京へ195回の日帰り訪問をした切符代として、政務活動費約300万円を支出した問題で、有権者からの批判が強まっている。
県などには3日夕までに約740件の苦情が寄せられ、県議会も調査や制度改正に向けた検討を始めた。
「精力的な活動の結果なんです」――。1日の記者会見で号泣した野々村氏の姿は、3日も情報番組で繰り返し放映された。この日、西宮市役所を訪れた主婦(40)は「子どもの言い訳みたいで、見ている方が恥ずかしい」と話した。
野々村氏は1日の会見で訪問相手や目的に関する説明を拒んだ。2日には、報道各社が加盟する県政記者クラブ宛てに、「1日に全てをお答えした」と記したファクスを送り、取材拒否の姿勢を取っている。前回県議選で野々村氏に投票したという主婦(42)は「『政治の不正をただす』と訴え、誠実そうだったから投票したのに……」と憤った。
一方、県議会事務局や県に電話やメールで抗議が殺到。北海道や東京からも寄せられ、「議員辞職すべきだ」「税金の全額回収を」という声が多いという。
県議会は7日に各会派の代表者会議を開催し、議会として調査するかどうかなどを協議する。

「けがをさせたのはゲーム」 女子高生に売春させた無職男と女子高生を逮捕

産経新聞 2014年7月3日

知人の女子高生に売春させた上、顔や腕などに軽傷を負わせたとして、滋賀県警少年課などは2日、児童福祉法違反と傷害の疑いで、同県草津市の無職の男(20)と県内の高校に通う女子生徒(16)の2人を逮捕した。男は容疑を否認。女子生徒は「けがをさせたのはゲームだった」と容疑の一部を否認している。
2人の逮捕容疑は、昨年12月~今年4月上旬、知人の女子高生(16)にインターネットで客を募らせ、草津市内のホテルで売春させた。また、今年1~4月、3人が一緒に暮らす住居などで、顔を殴ったり腕にたばこの火を押しつけたりして顔や腕に軽いけがを負わせたとしている。
同課員が、ネット上の書き込みをもとに女子高生に接触して補導し、2人の行為が明らかになった。

赤ちゃんのあやし方、大丈夫ですか? 「揺さぶられっ子症候群」に要注意!

All About 2014年7月3日

赤ちゃんの「高い高い」は大丈夫? 揺さぶられっ子症候群
揺さぶられっ子症候群は、1970年代に初めてアメリカで症例が報告されました。1980年代には虐待の一つの指標として考えられるようになり、日本でも2002年に母子健康手帳に記載されるようになりました。
親御さんからの相談で多いのは、「『高い高い』と夫が大きく揺すってしまったのですが、どの程度だと揺さぶられっ子症候群になるのでしょうか?」「ベビーカーでお散歩のときにガタガタした道を通ってしまった」「運転中に急ブレーキをかけてしまった」など、心配はつきないようです。

揺さぶられっ子症候群の定義
揺さぶられっ子症候群は、以下の3つを診断の特徴として提唱された症候群です。
1:網膜出血
2:硬膜下血腫またはクモ膜下出血
3:体表の外傷が軽い、またはない
小児、とくに乳児の体を揺さぶること、それによる外傷などによって脳組織に損傷が加わり、頭蓋内に出血を起こす病気の総称です。

新生児~生後6か月未満の乳児がなりやすい
新生児~生後6か月未満の乳児が揺さぶられっ子症候群になりやすいといわれています。その理由は主に以下の4点です。
1:頭部が相対的に大きく重い
2:頸部の筋肉が弱いので支持力も弱い
3:脳が未発達のためクモ膜下腔が大きく、揺さぶられることにより脳組織の移動が大きい
4:脳表面の血管構築が弱い

こんな症状が出たら要注意!
揺さぶりの心当たりがあって、以下の症状が出たら、脳外科医がいる救急病院に搬送し、CTもしくはMRIの検査を受けたほうがよいでしょう。
1:ミルクを飲まない、または嘔吐する
2:笑わない
3:痙攣
4:長時間眠り続ける
医学的には傾眠状態、傾眠傾向にあるという言葉を使いますが、半日以上ミルクなどを飲まずに、起こしてもすぐ寝てしまう状態をいいます。お昼寝や夜間の睡眠でも、6~8時間続けて眠る赤ちゃんもいますが、たいてい途中でおっぱいやミルクを飲んでいます。ミルクを飲める状態でなく、こんこんと眠り続けるようなときは注意が必要です。

頭と腰をしっかり支えて、ゆっくりあやすのは大丈夫
揺さぶられっ子症候群が心配で、あやすのも不安に感じる人もいるかもしれませんが、普通にあやすくらいならもちろん大丈夫です。
やってはいけないのは、頭が前後にガクガク揺れるほど強く揺すったり、赤ちゃんを空中でキャッチボールするように投げたり、20分も30分も体全体を揺さぶり続けることです。頭や首をしっかり支えて、普通にあやす分にはまったく問題ありません。

泣き止まなくてイライラしたら……
赤ちゃんが泣き止まないときは、強く揺すったからといって泣き止むものでもありません。強く揺すると、かえって火がついたように泣きわめくでしょう。
「どうして泣きやまないの?」と揺すってしまう気持ちはよくわかりますが、揺すってしまいそうなときは、一度赤ちゃんを布団に置き、深呼吸してその場を離れることも大事です。
赤ちゃんの泣きに対応するのは大変なことです。もし対応できないと感じたら、自らSOSを出す勇気も必要です。そんなときは最寄りの保健センター、児童相談所、子育て家庭支援センター、虐待防止センターに連絡をしましょう。

普段から気を付けたいポイント
揺さぶられっ子症候群を予防するため、普段のお世話では以下のことに気をつけましょう。
・チャイルドシートは月齢に合ったサイズのものを正しく装着する
・長時間車に乗るときは、1時間半~2時間ごとに休憩を取り、チャイルドシートから下ろす
・首の座っていない乳児を長時間移動させる場合は、水平型のチャイルドシートが好ましい
・泣きやまないからといって、体を前後に強く揺すらない
・赤ちゃんを天井に向かって高く投げ、受け取るなどの遊びは止める
・赤ちゃんにゲップさせるときは、首は固定し、強く背中をたたき過ぎないようにする
文・浅井 貴子(All About 新生児育児)

国民年金収納委託業者116事務所で納付目標達成0で免除は114

NEWS ポストセブン 2014年7月3日

厚生労働省は国民年金の「納付率を高める」という目標を達成するために、何と「免除者数を増やせ」というとんでもない指示を出していた。6月23日、厚生労働省は2013年度の国民年金保険料納付率が「60.9%」となったことを発表した。
週刊ポスト7月4日号の記事では、その厚労省発表の納付率が大ウソであることを指摘した。一般には公開されていない同省の資料には、2012年度の表向きの納付率は59.0%ということになっているが、「本当の納付率」は39.9%と4割以下に落ち込んでいることが記されていた。
そのカラクリは、保険料納付の免除者(384万人)や学生などの猶予者(222万人)を増やして、分母(納付すべき人)から除外することで見かけの納付率を上げるというもので、保険料の収納事業を委託した民間業者に対し免除の目標値を指示していたのである。
構造的・組織的に「免除」が優先されていることを示す動かぬ証拠がある。業者の活動の「結果」が雄弁に物語る。
委託された業者が未納者にアプローチした結果、目標をどれくらい達成できたかを示した数字がある。厚労省が6月23日に2013年度の納付率を発表した際に、参考資料として公表した数字だ。
2012年10月に民間業者が事業を開始した116年金事務所のうち、現年度の年金保険料を納付させる目標が達成できたのは、なんと「0事務所」。一方、「免除等」の目標を達成できたのは114事務所にのぼった(2013年2月開始分では196事務所中、目標達成14に対し未達成182、「免除等」は達成183、未達成13)。
月数・件数ベースでの達成率を見ても、同時期に事業を開始した116年金事務所での保険料納付月数は80.6%と目標を大幅に下回ったのに対し、免除件数は114%と目標をしっかり達成している。
厚労省は本誌取材に、「免除を増やすという政策は取っていません。免除申請できるのに制度を知らない方には、その点をお伝えしています。が、基本的には未納の方に納付していただくという活動です」(年金局事業管理課)というが、それならばなぜ「免除」に目標値を設定し、そちらばかりが目標を達成しているのか。元年金事務所幹部はこう証言する。
「上からは、とにかく納付率を上げろとハッパをかけられている。よほどのバカでなければ、そのためには支払いを求めるより免除者を増やすほうが早いとわかります。
訪問前に一応、支払ってほしいという督促状は送っているが、現場では『免除というお得な制度がありますよ』と勧めているのが現実です」
ある民間業者に所属して未納者を訪問している女性もこう明かす。
「1日に20~30件くらい、月に800件ほどの未納者を回っています。会社からは1日3件は免除申請書類を取ってくるように指示されています。時給1000円ほどで、ノルマ以上に書類を取ってきても歩合給をもらえるわけではないのですが、逆に1日3件達成できないと厳しく叱責されます。
未納者の方に『払ってください』というと門前払いされるか、払えない理由を延々と聞かされるだけ。会社からも免除を強調するようにいわれています」
だから未納者に払う能力や意思があったとしても「免除」が先走り、その目標ばかりが達成されるのだ。
本当に免除が必要なほど困っている人に制度を知らせることは重要だが、それと同様に「どうすれば払う能力や意思がある人から支払ってもらえるか」を具体的な政策として作り出すことこそが年金官僚の仕事であるはずだ。それすらせずに、彼らは未納者を回るという面倒な仕事を民間業者に丸投げしただけではないのか。
免除期間があれば、その分だけ将来の年金は減額される。仮に本人の収入は低くとも親や親戚などの援助を受けて納付できる可能性があるかもしれないのに、政府はそれを無視して老後の収入の柱を奪っていることにもなる。
※週刊ポスト2014年7月11日号

認可外保育施設や子どもの預かりサービスの実態、知ってる? – 厚労省が調査

マイナビニュース 2014年7月3日

厚生労働省はこのほど、「認可外保育施設及び子どもの預かりサービス」に関する調査を行い、その結果を発表した。
同調査は、地方自治体、子どもの預かりサービスを実施する事業者、子どもの預かりサービスのマッチングサイトの管理者を対象に、3月末から4月中旬にかけて実施した。
都道府県、指定都市、中核市の全109の自治体を対象に行った調査では、法令上、届出の対象外となっている「認可外保育施設」について把握しているのは91自治体だった。ただし、ベビーシッターや出張保育などについて把握しているのは15自治体と少数。さらに独自に届出制度を設けているのは2自治体のみと、極めてわずかだった。
続いて、子どもの預かりサービスを実施する44事業者から、保険や研修などについて調査を実施した。賠償責任保険は、回答のあった事業者すべてが加入。保育者の採用などについては、40事業者が資格・免許の保有や育児経験などを基準としており、中でも保育士・幼稚園教諭の免許を基準としているのが大半だった。ベビーシッター事業者による採用時の研修は、「独自研修の実施」が43事業者で最も多い。
また、利用者が事前に確認できる保育者の情報は、氏名、資格の有無、育児・保育経験などを挙げる事業者が40以上だった。保護者への保育中の様子の伝達は、利用者からの求めに応じて電話で行うことが多く、保育終了後の報告は、回答のあった事業者すべてが書面で行っていた。利用者の募集に当たり、マッチングサイトを利用しているケースは、ほとんどなかった。
次に、子どもの預かりサービスのマッチングサイト5サイトを対象に、サイト利用者や登録している保育者について尋ねた。利用者が最も多いサイトの利用者はおおむね1万6,000人、保育者はおおむね6,000人。保育者は基本的に個人で、法人や事業所が利用しているケースはほとんどない。保育者がマッチングサイトに登録する際の確認方法は、保育者本人に関する情報を証明書などを求めず自己申告としているサイトが多いこともわかった。
このような調査結果を受けて、同省は社会保障審議会児童部会の下に専門委員会を設置する予定。認可外の居宅訪問型保育事業等に対する指導監督基準やマッチングサイトへの対応のあり方などを検討し、今秋をめどに取りまとめていく方針だという。

入院食費 倍近くに 厚労省案 1食負担260→460円

東京新聞 2014年7月3日

厚生労働省は二日、公的医療保険の制度改革に関し、一般病床などに入院する患者が医療機関に支払う一食当たりの食費の自己負担額を、原則二百六十円から、倍近くの四百六十円に引き上げる案を固めた。
医療保険財政を改善させるのが狙い。また在宅医療の普及を図る上で、食費を全額自費で賄っている在宅患者との公平性を保つため、応分の負担を求める。七日の社会保障審議会医療保険部会に方針を示し、早ければ二〇一五年度中の実施を目指す。
入院時の食費は、一般病床や精神病床で一食六百四十円と定められている。患者はこのうち食材費分として二百六十円を負担し、残りは公的医療保険から給付する。自己負担額は住民税非課税世帯の場合は二百十円で、さらに入院が長期化すると百六十円に減る仕組みだ。入院時の食費などで一二年度に医療保険から給付しているのは約四千八百億円。
慢性期の患者らを対象にした療養病床に入院する高齢者の場合、食材費に加え調理費分も負担する決まりで、自己負担額は四百六十円。厚労省は一般病床などの患者にも調理費分を負担してもらい、自己負担額を同額にすることを求める。
住民税非課税世帯は低所得であるため、自己負担額は据え置く方針だ。