犯行前日、入院依頼も…女子生徒の父親が詳細を公表

テレビ朝日系(ANN) 2014年8月5日

女子生徒を巡り、家族と医師との間で交わされた犯行直前の具体的なやり取りが明らかになりました。父親は事件前日、医師に娘の入院を打診したものの断られていたということです。
やり取りをもう一度、確認します。事件が起きた先月だけで、両親は女子生徒を連れて3回診察を受けたということです。最初の2回では、医師から児童相談所や警察に相談することを勧められたとされます。事件の3日前の3回目の診察では、父親の代わりに母親が同行しました。その際、病院に向かう車の中で、女子生徒から「人を殺してみたい」などの発言があったため、母親が医師に相談するも、「きょうは時間がない」と言われ、診察の続きは後日に延期されたということです。その後、事件前日の25日に、診察はありませんでしたが、医師とカウンセラーと夫婦の4人で打ち合わせをしたということです。父親からは「この病院か他の病院に入院する措置を取れないか」と頼んだものの、医師からは「この病院にも個室があるが、その一つを独占させることになるので入院は難しい。他の病院でも受け入れは困難だろう」として、入院には至らなかったということです。.

児童虐待 親権停止、申し立て23件

産経新聞 2014年8月5日

深刻な虐待で子供に生命の危機があるなどと判断し、児童相談所が平成25年度に、親権停止を家裁に申し立てたケースは16自治体で23件あった。病気の子供への医療行為を拒絶する「医療ネグレクト」と呼ばれる例もあり、厚生労働省が4日、申し立ての事例の一部を公表した。
これによると、児童は白血病で輸血が必要だったのに、両親は宗教的な理由として輸血を拒否。児相が生命の危機があると判断し、所長名で親権停止を申し立てた。また、育児放棄で施設に入所していた別の児童は腎臓移植が必要だったのに、両親が臓器移植ネットワークへの登録を無断で抹消しようとしていたことが発覚。家裁で親権停止が認められた。
親権停止は24年施行の改正民法で導入された制度。家裁が親権を剥奪する「親権喪失宣告」はいったん適用されると回復が難しいことから運用面でのハードルが高く、最長2年という一時的な停止を宣告する「親権停止」が設けられた。厚労省によると、23件の申し立てのうち、今年3月末までに緊急性が認められ保全処分が出たのは13件、親権停止が認められたのは9件。一方、親権喪失の申し立ては6自治体で7件だった。

児童虐待、最悪の7万3千件…「心の暴力」増加

読売新聞 2014年08月05日

全国に207か所ある児童相談所(児相)が2013年度、児童虐待の相談や通報を受けて対応した件数は、前年度より7064件多い7万3765件(速報値)だったことが4日、厚生労働省のまとめでわかった。
1990年度に統計を取り始めて以来、7万件を超えたのは初めてで、過去最多を更新した。同省は「虐待への積極的な対応が件数増加の大きな要因」と分析しているが、子どもが虐待を受けて死亡するケースも後を絶たず、深刻な状況が続いている。
都道府県別の最多は大阪府で、1万716件。神奈川県9803件、東京都5414件、千葉県5374件、埼玉県5133件と続き、都市部での増加が目立った。愛知県3957件、広島県2585件、兵庫県2426件、北海道2089件、福岡県1701件なども多かった。
同省は昨年8月、虐待を受けた子どもにきょうだいがいた場合、きょうだいについても、「心理的虐待」として対応するよう指針を改正。また、親が子どもの目の前で配偶者に暴力を振るう「面前DV(ドメスティック・バイオレンス)」についても、警察が近年、「心理的虐待」として積極的に通告するようになっており、同省では、こうした点が「虐待対応件数の増加につながった」とみている。

ごみ屋敷の4歳女児、助け求める女子高生 「もっと子供のために」葛藤と向き合う児童相談所

産経ニュース 2014年08月05日

ごみ屋敷で育つ女児、親の暴力にSOSを出した女子高生…。児童相談所職員は増え続ける虐待の対応に追われている。「子供のためにもっとしてあげたいが、できない現実がある」。葛藤を抱えながら、子供と向き合う日々。児相職員の1日に同行した。
午前9時半、神奈川県内の児相職員が団地の一室に向かった。20代の母親と2人暮らしの女児(4)は2年前、体から異臭を発していたのを不審に感じた保育園から児相に通告され、児相は女児を約2カ月間、一時保護していた。
部屋への記者の同行は許されなかったが、職員によると、この日も部屋に入ると悪臭が鼻を突き、服が入ったポリ袋が散らばっていた。約50分間、職員は冷蔵庫に食べ物があるかを確認し、生活状況の相談に乗った。児相の支援で生活保護を受け「ごみ屋敷」は少しずつ改善したが、職員は「子供のためにもっとしてあげたいのに、葛藤している」とつぶやいた。
午後1時前、事務所に戻ると電話が鳴った。「自宅で親の暴力を受けた生徒が助けを求めている」。高校で車に乗り込んできたのは女子生徒(16)だった。親類宅に泊まったことをとがめられ「殺してやる。産まなきゃよかった」と母親に蹴られ続けたと、児相に向かう約25分間、険しい顔で説明した。
「あなたがお母さんになったとき、同じような虐待を子供に繰り返さないように、助けたい」。職員がこう語りかけると、女子生徒は親からの報復を恐れて拒んでいた一時保護所への入所を承諾。「学校の先生になりたくて一生懸命勉強している」と話し、制服のまま一時保護所へ向かった。
この児相では、対応する人員が平成22年度から増えていない。ある職員は「緊急事案の対応で手が回らなくなるときもあるが、厳しい現実に直面する子を一人も埋もれさせられない」と語った。

ついに出た! ストレス性疾病による就業不能を保障する保険

マネーの達人 2014年8月6日

ストレス性疾病は保険会社としてはできるだけ引受けたくない
保険会社の対応は消極的か積極的かどちらかだ。ストレス性疾病は、患者数の見通しが立てにくく、病気を判断する医学的な根拠が明確でないため、保険会社としてはできるだけ引受けたくないのが実情。就業不能に対して保険給付を行う保険商品は、ストレス性疾病に対する給付は不担保とする保険会社がほとんどだ。
例えば、
・日立キャピタル損害保険 「就業不能保険・リビングエール」の「精神障害補償特約」の販売を中止
・ライフネット生命 「就業不能保険・働く人への保険」は精神障害は不担保
気分[感情]障害の患者数は倍増
厚生労働省の調査によると、うつ病等気分[感情]障害の患者数は、2011年で95.8万人。1999年が44.1万人だったの対して倍増している。そして、気分[感情]障害から就業不能になる人の割合も高くなっている。

積極的に保険として引受しようと動き出した「チューリッヒ生命」
同社は、うつ病や統合失調症などのストレス性の疾病にかかった場合の入院限度日数を最長1年間とする医療保険をすでに2013年6月から販売を開始。2014年7月からストレス性疾病による就業不能を支払対象とする収入保障保険を発売。
該当するストレス性疾病により入院し、かつその入院が60日を越えた場合に年金形式で保険金が支払われる(一括受取も選択可)。
※年金が支払われる期間は1年間あるいは2年間(契約時に選択)

該当するストレス性疾病
・統合失調症、統合失調症型障害および妄想的障害
・気分[感情]障害
・神経症性障害、ストレス関係障害および身体表現性障害
・摂食障害
・非器質性睡眠障害
・胃潰瘍
・十二指腸潰瘍
・潰瘍性大腸炎
・過敏性腸症候群
・更年期障害
ストレス性疾病の引受は保険会社としてのリスクは非常に高い。そのリスクに対して積極的に保険引受をしていこうとするチューリッヒ生命の姿勢はすばらしい!

保険料とのバランスを考慮して、加入検討が必要
保険会社のリスクが高いということは、当然のように、ストレス性疾病による就業不能を保障する特約の保険料は高い。
例えば、40歳男性 非喫優良体割引適用 60歳までの保障
ストレス性疾病保障付就業不能保障特約が10万円の場合、
保険料は、月々2,870円
主契約の収入保障保険10万円と合わせて、月々5,400円。
検討の際は、ご自身でリスクを見極めた上で、精神疾患に対する保障を確保するべきかを検討いただきたい。

少女たちが「年上とのセックス」に惹かれる理由 ―彼女たちの「性のモラル低下」は本当なのか?

ダ・ヴィンチニュース 2014年7月30日

うだるような暑さが続いているが、街中では夏休みを満喫する生徒や学生を見かける季節となった。「開放感」という言葉もよく聞かれる時季だが、未成年者にとっては様々な危険が潜むともいわれる。その中でも目立つのは、少女たちの性被害である。多くは報道で知る限りであるが、少女たちが被害者となった事件もたびたび報告される。
事件に至る経緯は多岐に渡るだろうが、ひとつの疑問として浮かび上がるのは、少女たちがそもそもなぜ「セックスに居場所を求めるのか」ということだ。そこで、産婦人科の現場から未成年の性と向き合ってきた宋美玄の著書『少女はセックスをどこで学ぶのか』(徳間書店)にもとづき、少女たちの性交にまつわる実態を紹介していきたい。
それではまず、同書で取り上げられた、財団法人「日本性教育協会(JASE)」による「青少年の性行動や性意識についての調査(青少年の性行動全国調査)」を見ていきたい。1974年より約6年おきに調査されており、現在の最新データは2011年の第7回調査である。専門学校生を含めない、中学生から大学生までの合計7640名から得られたデータであるが、同書で注目されているのは「高校生の性交経験率」である。
1999年から2011年の3度にわたる調査では、男女全体の性交経験率は下がる傾向がみられたものの、2005年からは、女子の経験率が男子を上回っている。さらに、同調査では性交経験の細かなデータも取られており、初体験の年齢は、男子が「15歳(35.6%)」「16歳(26.6%)」「17歳(18.1%)」である一方、女子は「16歳(29.3%)」「15歳(28.6%)」「14歳(15.9%)」となっている。
一見すると、初体験の年齢そのものに男女の差はあまりみられない。しかし、初体験の内容を記したデータには、男女の大幅なちがいがみられる。相手が年上か年下かという質問では、男子が「同い年(83.1%)」「年上(8.5%)」「年下(7.9%)」である一方、女子が、「同い年(56.7%)」「年上(38.1%)」「年下(4.8%)」となっており、男子と比べて、女子は年上との性交により初体験を済ませる傾向が強いと分かる。
著者は、産婦人科医として少女たちと話す中で「“男の先輩”、あるいは“年上の男性”の影響力の強さを感じる」と語る。先輩は、教師や部活などを通した身近で親しみやすい理解者として、年上の男性は、学校とは別世界の「社会」を知る「大人」として意識されており、彼らに対する憧れや好奇心、親の代わりになるような「保護感覚」を求めて強く信頼を寄せている印象があるという。
しかし、なぜ彼女たちは「年上との性交」に惹かれるのだろうか。その一因には、彼女の「家庭」の影響が潜んでいるようだ。
同書では、活水女子大学の石川由香里教授が2011年に実施した、家庭と青少年の性行動の関連を調査した統計も取り上げられている。中学生と高校生の男女から得られたデータできわだつのは、高校生女子の意見だ。
家庭が「楽しくない」という高校生の性交経験率を表したデータによれば、男子が約19%であるのに対して、女子は約37%と明らかな差がみえる。さらに、何らかの誘惑を受けた経験のある高校生のうち、家庭が「楽しくない」と回答した中での性交経験率は、男子が約10%であるのに対して、女子は40%を上回っている。また、出会い系サイトやSNSなどを通じて異性と対面した経験のある高校生の中で、家庭が「楽しくない」と答えたうちの性交経験率は、男子が約7%である一方、女子が約40%となっている。
著者が接してきた10代の患者には、家庭に対する悩みや問題を吐露するケースも多かったという。加えて、親からの身体的ないし精神的な虐待、過干渉や貧困などの理由による家庭内不和が原因となり、他者とのつながりを通した居場所を求めて性交へ及ぶのではないかと分析している。
性に対する未成年者の「モラル低下」を叫び、原因を彼女たちに求めるのはたやすいかもしれない。しかし、未成年者のセックスを問題視するのであれば、周囲の保護者や大人たちが子どもたちと正しく向き合っているかどうか、自分自身にも問いかける必要がありそうだ。それは、ともすれば「ゆとり世代」への批判にも通じるような気がしてならない。