コミュニティサイトによる被害児童、「年齢など詐称」が増加傾向に

RBB TODAY 2014年11月14日

警察庁は13日、2013年上半期における、コミュニティサイトに起因する児童被害に関する調査結果を発表した。
2014年上半期に検挙された、コミュニティサイトに起因する児童被害の福祉事犯等は948件。被疑者789人で、被害児童は698人となっており、2013年下半期からほぼ横ばいになっている(945件、被疑者766人、被害児童695人)。
被疑者と被害児童との連絡方法としては、「メールアドレスなどを掲示板に記載」が約6割。SMSやDMなどに記載したという事例は減少している。
被害児童に聞くと、「被疑者と連絡を取り合ったサイトを、出会い系サイトとイメージしていた」という割合は、調査を開始した2010年以降、25年上半期まで1割台で推移していたが、25年下半期に2割を超え、今期は約3割まで増加している。また「プロフィールの詐称状況」も、調査を開始した2010年以降、25年まで1割台から2割台で推移していたが、今期は3割を超えた。
これらのことから、「児童側が不正な目的で、プロフィールを詐称し、出会い系とわかったうえで掲示板に情報を書き込んでいる」という事例が増加していることが懸念される。
なお、サイト利用について保護者から注意を受けていない被害児童が5割以上を占め、調査を開始した2010年以降、保護者から注意を受けていない児童数が過半数となっている。また、フィルタリング未加入の被害児童が9割以上を占め、調査を開始した2010年以降、9割前後の高い割合で推移している。

児童虐待早期発見へ 期待される歯科医の観察眼

ガジェット通信 2014年11月14日

幼児2000人に2.2人の割合で虐待は起こっている
近年、子どもへの虐待が増加していると言われています。餓死した子どもが見つかった事件など、痛ましい事例を含め、ここ数年で悲惨なニュースをいくつも耳にした気がします。
虐待を受けている子どもの多くは乳幼児、就学前の児童です。厚生科学研究によると、6歳未満の幼児1000人に2.2人の割合で虐待が起きているとの推計もあり、虐待が決して稀なものではなく、身近に起きていると考えられます。こうした児童虐待やネグレクト(育児放棄)を早期に発見するため、子どもの歯と「歯科医の観察眼」が注目されています。

子どもの異変に気付ける歯科医師ならではの特性
歯科医師はこの年齢の子どもたちの虐待を早期発見できる理由として、以下のような優位性を持っています。

・1歳6ヶ月健診、3歳児健診などの機会を通じて、子どもと親の両方と接触できる
・虐待行為が隠ぺいされていても、口の中の状況から推測できるケースがある
・診療室では保護者などの付添者を退室させて歯の治療を行うことから、子どもをよく観察し、聞き取りが可能である

診療を通して歯科医師や歯科衛生士がいち早く子どもの異変に気付くことができれば、虐待の可能性を関係機関に通報し、早期発見や再発防止に繋がります。では、実際にどのような点に注目して虐待を見つけるのでしょうか。

目立つ暴力の痕跡がなくても、虫歯の多さが手がかりに
暴力による虐待被害を受けている子どもの所見としては、
1.不自然な怪我、傷、やけど、あるいは歯が折れているなど
2.同じような怪我ややけどを何度も繰り返す
3.不潔な服装
4.低体重、低身長
といった特徴が指摘されています。しかし、こうした顕著な虐待をしている親は虐待行為を隠蔽する、あるいは全く無関心なために、歯科や小児科を受診すること自体があまり無いようです。
そんな中、目立つ暴力の痕跡がなくても、軽度の虐待やネグレクトの場合には、一言で言えば「虫歯が多い」傾向にあります。虐待を受けた子どもたちの歯の状態は劣悪で、8歳の一般的な子どもの虫歯の本数は平均0.2本であるのに対し、虐待されている子どもでは平均3.0本、すなわち15倍多いとするデータや、育児放棄された児童(12歳)では、大部分の永久歯が虫歯だったとする調査結果も報告されています。

歯科医師の小さな気付きが虐待の芽を摘み取る
また、保護者に担当医から治療内容や注意事項を説明しても無関心だったり、同伴すらしなかったりという事例の場合も児童虐待を疑うべきとされています。
単純に「虫歯が多い=虐待」と決め付けるのは短絡的で、体格や発育状況だけを見て先入観を持つのも避けるべきですが、歯科医師の小さな気付きやおせっかいが、もしかしたら暴力へとエスカレートしていくかもしれない虐待の芽を見つけることになるかもしれません
(飯田 裕/歯科医)

警視庁警部補、児童買春の疑いで再逮捕

カナロコ 神奈川新聞 2014年11月15日

県警から職務質問を受けた警視庁の警部補の男(44)=東京都葛飾区=が公務執行妨害容疑で逮捕された事件で、県警少年捜査課と茅ケ崎署は14日、児童買春・ポルノ禁止法違反の疑いで、男を再逮捕した。
再逮捕容疑は、2013年11月23日午後、大田区内のホテルで、区立中学2年の女子生徒(14)に現金3万円を渡してみだらな行為をした、としている。県警の調べに対し、男は「間違いない」と容疑を認めている。
県警は今年2~3月、援助交際デリバリー業者を摘発。客を調べたところ、男が連絡を取り合うのに使っていたとみられるインターネット上のハンドルネームが浮上。県警は今月3日、パソコンの通信記録が頻繁に確認された千葉県市川市内の漫画喫茶を警戒していた県警捜査員を突き飛ばしたとして、男を現行犯逮捕した。県警によると、男は大森署刑事組織犯罪対策課所属という。
援デリを運営していた男(42)は3月、児童福祉法と売春防止法違反の罪で起訴され、8月に横浜地裁から懲役2年4月の判決を受け、確定している。

愛知・豊田の旅館が売春場所を提供 少女のコンパニオンが派遣される

リアルライブ 2014年11月14日

愛知県警は11月10日、旅館内でコンパニオンに売春する場所を提供したとして、旅館「登里公(とりこう)」(同県豊田市鍋田町後山)の経営者の男(54)を、売春防止法違反(場所の提供)と風営法違反(無許可営業)の疑いで逮捕した。
逮捕容疑は、今年2月2日~7月12日までの間、同県豊橋市のコンパニオンクラブに登録していた当時17歳の少女2人が、同旅館の男性客と売春行為をすることを知りながら、客室や風呂場を提供したとされる。その上、この間、県公安委員会の許可を得ないまま、宴会場で客に対して、コンパニオンに接待させるなどした疑いが持たれている。
旅館経営者の男は風営法違反容疑については認めているが、売春防止法違反容疑は否認しているという。
同旅館はホームページで、「ピンクコンパニオンプラン(お色気)」と称して堂々と宣伝。客とコンパニオンが1対1から4(客)対1のコースまであり、1対1の場合の料金は、1泊2食付でコンパニオンと飲み放題が2時間付いて、3万7260円(平日)~4万500円(土曜日・休前日)となっていた。
10月に、県警は18歳未満の少女を派遣し、客にみだらな行為をさせたとして、豊橋市のコンパニオン派遣会社「LANGEL」の経営者の男(40)らを児童福祉法違反の容疑で逮捕。その後の捜査で、コンパニオンが売春していることを知りながら、同旅館が場所を提供した疑いが強まった。
同旅館では売り上げを伸ばすために、こうしたプランを導入していたとみられる。客が自分の意思でコンパニオンを呼んだのならともかく、派遣会社とタッグを組んでいたとなると、言い訳はできないのではなかろうか。