菅長官「来年度予算編成で優先順位つける」

日本テレビ系(NNN) 2014年11月19日

菅官房長官は19日、消費税率の引き上げ分を財源とする予定だった子育てや介護などの社会保障の充実について、「出来なくなる部分は当然ある」と述べた上で、選挙後の来年度予算編成の段階で政策の優先順位をつけると説明した。
菅官房長官「(消費税率を)引き上げないんですから受益と負担を考えたら、出来なくなる部分は当然あるんじゃないですか。そんなばらまきをやるようなことではなく、しっかり(来年度)予算編成過程の中で優先順位をつけていく」
また、記者から「実現出来なくなる社会保障政策を選挙前に国民に示すべきではないか」との質問を受けたのに対し、菅官房長官は「来年度予算編成の過程で優先順位をつける」と重ねて述べるにとどまった。
仮に消費税率が予定通り来年10月から10%に引き上げられた場合、この税収から子育て・年金・医療・介護の充実のため、来年度は1兆8000億円をあてることが予定されていたが、増税の先送りで、約4500億円分、不足する見込みとなっている。
一方、菅官房長官は、来年4月から始まる保育所や児童養護施設の職員配置の改善や職員研修の充実といった子ども・子育て新制度については予定通り行いたいとの考えを示した。

大学生の就職内定率、10/1時点で68.4%…4年連続上昇

リセマム 2014年11月19日

文部科学省と厚生労働省は11月14日、平成27年3月大学等卒業予定者の10月1日時点の就職状況を発表した。就職内定率は、大学が68.4%、短期大学が26.7%、高等専門学校が93.4%、専修学校が49.0%で、大学と専修学校は、平成23年3月卒より4年連続で就職内定率が上昇している。

就職内定率
調査は、大学62校、短期大学20校、高等専門学校10校、専修学校20校の計112校・5,690人を対象に10月1日時点の就職内定状況を調べた。毎年10月1日と12月1日、2月1日、4月1日時点の調査を実施している。なお、就職内定率とは、就職希望者に対する就職内定者の割合である。
就職内定率は、大学が68.4%(前年同期比4.1ポイント増)、短期大学が26.7%(同3.1ポイント増)、高等専門学校が93.4%(同2.3ポイント減)、専修学校が49.0%(同5.6ポイント増)。大学と専修学校は、平成23年3月卒より4年連続で就職内定率が上昇している。
大学の就職内定率を国公立・私立別にみると、国公立大学は70.3%(前年同期比2.5ポイント増)、私立大学は67.8%(同4.7ポイント増)。男女別では、男子は67.6%(同3.1ポイント増)、女子は69.4%(同5.4ポイント増)。文系・理系別では、文系は67.3%(同4.3ポイント増)、理系は73.5%(同3.2ポイント増)となっている。
また、地域別にみると、もっとも高いのが「関東」74.5%(前年同期比3.0ポイント増)、「近畿」73.1%(同5.1ポイント増)、「北海道・東北」64.8%(同1.6ポイント増)、「中部」61.1%(同6.3ポイント増)、「九州」57.2%(同5.5ポイント増)、「中国・四国」56.9%(同5.5ポイント増)が続いた。

「心の病」が最も多い年代は?

エコノミックニュース 2014年11月19日

政府は今年6月、「労働安全衛生法」を改正した。遅くとも2015年末までに、従業員50名以上の企業に対し、社員の定期的な「ストレスチェック」を義務付ける内容だ。背景には、職場のメンタルヘルスが増え続けている現状がある。厚生労働省によると昨年度、仕事上の強いストレスによる精神障害の労災請求は1409件に上り、過去最高を記録した。
日本生産性本部の調査によると、上場企業で、最近3年間における「心の病」が「増加傾向」と回答した企業は29.2%と、12年の前回調査(37.6%)から減少し、3割を下回った。最も多かったのは「横ばい」の58%で、前回調査の51.4%、前々回の45.4%から増加傾向が続いている。過去8年間の推移をみると、心の病が「増加傾向」の割合は減少しているものの、「減少傾向」にまで至っている企業は10%に満たない。
調査は今年6月~8月にかけ、全国の上場企業 2424社を対象に実施。250社から回答があった。メンタルヘルスに関する調査は、2002年から隔年で実施しており、今回は2012年に続く7回目となる。
「心の病」が最も多い年齢層を尋ねたところ、ここ10年で大きな変化がみられた。2010年までの調査では「30代」が約6割と突出して多く、次いで40代が2割前後、10~20代、50代の順となっていたが、2012年の調査からは「40代」と「30代」がそれぞれ3割強を占めるようになった。今回の調査でも、「心の病」は30代(38.8%)と40代(32.4%)で最も多くなっている。さらに「10~20代」も18.4%と2割弱おり、若手を中心に心の病を発症する割合が高まっている。
「心の病」が増加傾向にある組織では、“従業員の孤立”が進んでいることも明らかになった。調査では、「個人で仕事をする機会が増えた」「職場での助け合いが少なくなった」「職場でのコミュニケーションの機会が減った」と回答した企業ほど、心の病が「増加傾向」とする割合も高かった。一方、「従業員の声が事業開発や業務運営に反映されている」「異なる雇用形態の人とのコミュニケーションはスムーズである」と答えた企業ほど、心の病は減少傾向との結果になっている。日本生産性本部では、「組織内の垣根を越えたコミュニケーション」や、「メンバーシップの確保と拡大」が重要だとコメントしている。(編集担当:北条かや)

少女たちの人生を狂わせた「子宮頸がんワクチン」の副作用…関連は謎のまま

産経新聞 2014年11月19日

子宮頸(けい)がんワクチン接種後、慢性的な痛みが生じる副作用が報告されている問題で、患者の家族らでつくる「全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会」(東京)の大阪支部が10月18日、発足した。当日の記者会見では、接種後に原因不明の痛みや手足のしびれなど体の不調に苦しむ少女らの母親が出席。「娘の健康を願っての接種だったのに」と被害を訴え、「同じ悩みを抱えるメンバーで集まろう」と呼びかけた。支部設立は関西初。19日には愛知県支部も発足し、支部の輪は全国で9つに広がった。国は早急な実態解明と副作用の治療方法などの研究を進める方針を打ち出したが、接種と症状の関連は“謎”のまま。被害者の不安が解消されるのはいつになるのか。

病院では「気のせい」
大阪支部代表に就任したのは、大阪府東大阪市の橋本夕夏子(ゆかこ)さん(40)。高校3年の長女(18)が中学3年だった平成23年9、10月と24年3月に子宮頸がんワクチンの接種を受け、めまいや手足のしびれに苦しんでいるという。
子宮頸がんは子宮の入り口にできるがん。日本では年間約2700人が死亡している。
がんを引き起こすヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐ効果があるとされるワクチンの接種(3回)を知らせる手紙が東大阪市の保健所から学校に届き、橋本さんは「予防できるなら接種した方がいい」と接種を決めた。「手紙には副作用事例の紹介はなく、医師からの説明もなかった」
長女は高校進学後、「指先が痛い」と訴え始めた。最初は近所の整形外科を受診。「昔から関節が弱かったのでそれかなと思っていた」(橋本さん)という。
しかし25年8月、就寝前に手から足先までしびれを感じるように。脳神経外科を受診、脳活動を調べるMRI(磁気共鳴画像装置)まで受けたが、異常はないと診断された。
原因が分からずに悩む橋本さんに、知人から「ニュースで見た子宮頸がんワクチンの症状に当てはまる」と連絡があり、東大阪市の保健所に相談。だが、紹介された厚生労働省指定の大学病院では「気のせい。効く薬はない」と検診すらしてもらえなかった。
長女は精神的にまいってしまい、「自分がおかしいのかな」と橋本さんに不調を訴えることをやめた。
症状はさらに進行。今年1~2月にはめまいや頭痛がひどくなり、午前中はベッドから起き上がれない状態に。学校の欠席が11日続いたこともあった。現在、症状はやや安定したが、橋本さんは薬剤治療に不安を抱き、難病治療を専門とする整体師のもとに長女を通わせている。

大学進学もあきらめた
平成21年から国内で使用が始まった子宮頸がんワクチン。HPVは性交渉で感染するリスクが高く、未経験の割合が高い10代の少女への予防が効果的とされていた。
このため厚労省は昨年4月、小学6年~高校1年の女子を原則無料で受けられる定期接種の対象とした。今年3月までに延べ890万回、推計340万人が接種を受けている。
しかし、接種後に原因不明の痛みやけいれんなど副作用が疑われる報告が相次ぎ、国は同6月、ワクチン接種の積極勧奨を一時中止する異例の措置に踏み切った。現在、接種者は大幅に減っている。
ワクチンがもたらした慢性的な痛みは、少女たちの人生を大きく狂わせた。
次女(19)が手の震えなどに苦しむという大阪市の女性(49)は「娘は一度、大学進学もあきらめた」と訴える。
次女がワクチン接種を受けたのは中学3年の夏から冬にかけて。最初に頭痛を訴えた際、女性は「受験ストレスが原因」と思った。ところが高校進学後、勉強を控えても頭痛は治まらず、手の震えなどの症状も現れた。精神科に8カ月通院し投薬も試したが、次女は鬱(うつ)病のように落ち込んでしまったという。
学校が好きで車いすで授業を受けていた次女は、ついに「転校したい」「通信制に行きたい」と言い出した。女性は「先生や友達に迷惑をかけるのが心苦しかったようです」と話す。
大学を受験したが、症状がいつ治まるか分からず、進学を断念。今年も大学を受験したいと希望しているものの、女性は「将来どうなるか分からない」と不安を募らせる。

孤独感じる患者たち
全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会には、これまで日本各地から約1100件の相談が寄せられる。池田利恵(としえ)事務局長は、患者や家族は孤独を感じていると訴える。
「患者は学校に行きたくても行けないのに、周囲からは『怠けている』とみられ、学校で孤立する。家庭内でも接種を許可した妻が夫から責められ、家族をバラバラにしてしまう」
池田さんは二次被害を防ぐため、現状を社会に認知してもらうことが必要として、支部の活動を全国でさらに拡大したいという。
今回、大阪支部には22人の患者が被害者として登録された。府内の内訳は大阪7▽枚方4▽豊中、和泉、岸和田各2▽東大阪、八尾、富田林、堺、泉南各1-となっている。
支部代表の橋本さんは支部代表の橋本さんは「行政から助成や支援がない」と医療費がかさむ現状を訴え、「誰かが前に立たないと被害調査も進まない」と語る。支部の活動を支援する柿花道明吹田市議は「他の自治体の議員とも協力し、行政に訴えたい」と話す。メンバーとの情報共有や勉強会の開催で支え合っていくという。
国も対策の検討を進めている。厚労省の有識者検討部会は今年1月、報告されている症状は、ワクチンではなく「筋肉注射による痛みといった心身の反応によるもの」と結論づけた。
しかし8月に当時の厚労相が副作用報告の追跡を強化し、実態や因果関係の把握に乗り出す考えを表明。各都道府県に協力医療機関を整備し、適切な治療を受けられる態勢作りにも力を入れるとしている。
被害の相談・問い合わせは全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会((電)042・594・1337)。

どちらも髪を切るけれど…美容師と理容師、その違いって何?

リクナビ進学 2014年11月19日

髪をカットする時、街のおしゃれな美容室に行く人もいれば、小さい頃から通う行きつけの理容室に行く人もいるだろう。
美容室にいるのは「美容師」で、理容室にいるのは「理容師」。両者とも資格が必要となる仕事だが、その違いは何だろう?
実はこの両者、「できること」が微妙に異なり、仕事の範囲が違うのだ。

「カミソリを使えない」美容師
「女性にパーマをあてられない」理容師
美容師法によると、美容師の仕事は「パーマネントウエーブ、結髪、化粧などの方法により、容姿を美しくすること」。一方、理容師の仕事は「頭髪の刈り込み、顔剃りなどの方法により、容姿を整えること」と理容師法に定められている。
美容師は「美しくする」で、理容師は「整える」。両者とも髪をカットすることに変わりはないものの、美容師は「メイクをするにあたって必要な施術」のときにしかカミソリを使った顔剃りができない。
一方、理容師は、女性客にパーマをあてることができない。当然、理容師養成スクールでは顔剃りの実習があり、美容師養成スクールではメイクの講座があるなど、学ぶカリキュラムも変わってくるのだ。いずれも厚生労働大臣が指定するスクールを修了したのち、国家試験に合格することで、晴れて美容師・理容師デビューとなる。
なお、厚生労働省の衛生行政報告例によると、平成25年3月末現在の美容所(美容室)数は23万1134施設で、理容所(理容室)数は13万210施設。前年度比は美容所が1.2%増、理容所が1.1%減少となっている。

「美」を追求する美容師と、「技」を磨く理容師
美容師と理容師の違いを、もう少し具体的に見てみよう。
近ごろ、美容室でもパーマやカット、カラーリングだけでなく、メイク、着付け、ネイルケア、ボディートリートメントなどのサービスを行うお店も増えてきた。美容師も、こうしたスキルを身につける必要がある。
主な就職先は美容室だが、ウェディング関係の会社に就職して花嫁の髪のカットやセット、メイクを担当するという選択もできる。また、美容室で経験を積んだあとに独立したり、ヘアメイクアーティストを派遣する事務所に所属して、映画やテレビなどの撮影現場やファッションショーの場で活躍することもできる。「美」と「流行」に敏感で、アイデアが豊富な人に向いている仕事といえそうだ。
一方、理容師の主なお客は男性。カットやパーマ、顔剃りだけでなく、髪の傷みや頭皮・毛根のチェックをして、適切なシャンプーの仕方などをアドバイスするサービスを行うお店も多く、人工毛髪の手入れ等を手がけているところもある。
また、駅前などで「1000円カット」を行う格安の理容チェーン店も登場する一方、「ココって美容室じゃないの?」と思わせるようなオシャレな理容室も登場し、レディースカットやレディースシェービングを目当てに通う女性客も増えている状況だ。エステサロンでシェービング担当として働くケースもある。美容師に比べ、職人気質で技術にこだわるタイプの人に向いているだろう。
美容師と理容師、双方の仕事に共通しているのは、手先の器用さや細やかな気遣いが大切になるということ。加えて、お客の「こんな髪形にしたい!」というイメージを聞き出すコミュニケーション能力も備えておきたい。
そして、キッチリと仕事をこなせば「イメージどおりになった!ありがとう!」「さっぱりしたよ!」とお客から言ってもらえる喜び・やりがいがあることも、双方の仕事の共通項だ。

4か月の次男を暴行し殺害か、逮捕の母は容疑を否認

TBS系(JNN) 2014年11月20日

大阪府岸和田市で19日、生後4か月の次男に暴行を加え殺害したとして、母親が逮捕されました。市と児童相談所には医療機関などからあわせて4回、虐待の疑いがあるとの通報があったということです。
岸和田市の無職、厚地千尋容疑者(26)は今年5月、自宅で次男の禮示朗ちゃんに暴行を加えて殺害した疑いで、19日、逮捕されました。禮示朗ちゃんの死因は硬膜下血腫で、警察は頭の揺さぶりによる虐待の可能性が高いとみていますが、取り調べに対し厚地容疑者は容疑を否認、JNNの取材に対しても虐待を否定していました。
「手を上げたりとかはまったくない。事故で1回、お風呂で(次男を)落としたことがある」(厚地千尋容疑者 今年8月)
一方、岸和田市や大阪府の岸和田子ども家庭センターには、今年2月から禮示朗ちゃんが死亡するまでの3か月の間に医療機関などからあわせて4回、虐待の疑いがあるとの通報があったということです。市は「虐待と断定できる材料がなかった」としています。