フェアスタート、養護施設若者向け求人サイトを開設

SankeiBiz 2015年6月2日

児童養護施設や定時制・通信制高校などに通う若者たちへの就労支援を手がけるフェアスタート(横浜市中区)は、求人を考える企業の情報を載せたサイト「18スタート」を開設した。働く意欲が高い高卒者や高卒見込み者と中小企業との橋渡しを進め、若者の安定した就労継続を支える。

すでに立ち上げられているサイトの試行版には、神奈川県内を中心に製造業、旅館、ソフトウエア開発などの業種の求人情報が登録されている。サイトを見た児童養護施設職員や高校の教員が企業の人事担当者と連絡を取り合い、会社見学や就労体験、採用試験などに関する情報を若者へ提供する。開設後1年で70社、3年で200社の登録を目指す。

景気の回復で大手企業の採用意欲が高まり、新卒採用に苦戦する中小企業にとって人材確保は大きな経営課題の一つだが、学業優先との考えから、公共職業安定所に求人票を出すこと以外の採用活動が難しい。

一方、家庭環境の事情から児童養護施設などで暮らす高校生の多くは就職を考えるが、就職協定により1人1社しか応募できないなど就職活動での制約が多い。

またこうしたことが原因で、内定した就職先になじめずにすぐに退職、若年層の貧困の一因と指摘されている。

永岡鉄平社長は「施設の子供たちは経済的な理由で早くから働くことを真剣に考えている。サイトを通じて、貧困の連鎖が断ち切れるようになれれば」と話している。

サイトのアドレスは http://18start.jp/

5日連続欠席で教職員が家庭訪問…虐待自殺受け

読売新聞 2015年6月2日

東京都西東京市教育委員会は1日、昨年7月に市立中2年の男子生徒が継父の虐待を受けて自殺した事件の反省から、児童生徒が正当な理由なく小中学校を5日連続で休んだ場合、教職員が直接会って状況を確認するよう各学校に通知したと発表した。

通知では、病気やけがなどの理由がなく、児童や生徒が3日連続で欠席した場合、担任らが校長か副校長に報告する。さらに、5日連続で欠席し、家庭訪問で本人と直接会うことができなかった場合は、学校が市や市教委に連絡する。江藤巧・市教育長は「学校から早期に情報を受け、児童相談所や警察といち早く連携していくことができる」としている。

川崎市で中学1年の上村うえむら遼太君が殺害された事件を受け、文部科学省は今年3月、児童生徒が理由なく連続して欠席した場合、3日を目安に担任らが校長へ報告し、7日以上は学校が市教委などに連絡するよう都道府県教委などに通知を出した。

この夏感染注意!「MERS」「デング出血熱」―蚊が媒介して重症化すると死亡

J-CAST ニュース 2015年6月2日

今夏はとくに2つの感染症に注意が必要と国立感染症研究所が呼びかけている。一つは韓国で感染症が拡大しているMERS(中東呼吸器症候群)と呼ばれるウイルス性の感染症だ。韓国メディアによると、18人が感染し680人が隔離状態にあるという。
MERSの感染源は中東のヒトコブラクダで、このラクダのミルクを飲むなどして感染が広がったとみられており、2012年に初めて確認された。国立感染症研究所の大石和徳センター長によると、感染すると発熱や下痢の症状を起こし、重症化すると肺炎になることもあり、中東では死者も出ている。「中東から帰国後、14日以内に発熱などの症状が出たら、医療機関に行く前に保健所に連絡してほしい」と呼びかけている。
野村修也弁護士(中央大法科大学院教授)「韓国は隣の国なので空港など水際の対策をしっかり取ってほしいですね」

蚊に何回も刺され鼻血や吐血!台湾では20人死亡
もう一つは、昨年(2014年)夏、東京都心を中心に感染が広がったデング熱よりもっと怖いデング出血熱である。東京都は今夏もデング熱の国内感染が広がる可能性があるとみて、蚊(ヒトスジシマカ)が本格的に発生する6月を「蚊の発生防止強化月間」に定め駆除に努めている。デング熱のウイルス検査キットが6月から取扱い医療機関で保険適用されることになった。

蚊に刺されないで!
そのデング熱よりさらに怖いデング出血熱とは、蚊に刺されてデング熱に感染した人が別の種類の蚊に刺されて重症化するというものだ。デング出血熱は、デング熱で発熱、腹痛、筋肉痛の症状が出て、いったん平熱に戻りかけた時に鼻血や吐血といった症状が現れ、全身の血液の量が減少しショック症状を起こす。国立感染症研究所によると、血液が濃縮してうまく血液が回らなくなることで重症化するという。台湾では昨年20人が死亡し、日本でも昨年9人が確認されている。
司会の夏目三久「予防としてはとにかく蚊に刺されないことです」