ファミサポ(ファミリー・サポート・センター)とは?

ラーニングパーク 2015年7月17日

たとえば仕事の都合やイベントで、保育園、幼稚園、習い事の教室などへのお子さまの送り迎えをどうしよう…と困ったことはありませんか? そこで今回は、厚生労働省が構想・設立した「ファミリー・サポート・センター」の送迎サービスについて、女性労働協会の小林さんにお話をうかがいました。

地域において、仕事と育児の両立を応援する組織
「ファミリー・サポート・センター」は、子育てを市区町村などの地域で相互援助するための手伝いをする組織です。
もともとは、働く女性の仕事と育児の両立支援として平成6年にスタートした、国の事業。働きたいのに子どもを保育園に入れることができなかったり、保育園が終わってしまう時間でも働いていなければならなかったりする女性に対し、同じ地域に住む、すでに子育てを終えたかたなどが、「その間、自宅で面倒を見てあげましょう」と申し出たところから始まったとされています。そういった支え合いを仲介する場として、ファミリー・サポート・センターが全国に展開。当初は4ヵ所ほどでしたが、今では日本中に740ヵ所ものセンターが存在するまでになりました。
これは、保育園などだけではカバーしきれない保育の部分を補完するもので、初めは働いている母親だけを対象にしていましたが、今では働いている、いないにかかわらず、子どもを持つ人であれば誰でもお子さまを預けたいときに預けられるようになりました。

「送迎」のニーズが「預かり」よりも増えてきている

【相互援助活動の例】
・保育施設への送り迎え
・保育施設の開始前や終了後の子どもを預かる
・学校の放課後や学童保育の終了後の子どもを預かる
・学校の夏休みや冬休みなどに子どもを預かる
・他の子ども(兄弟姉妹)の学校行事の際、子どもを預かる
・保護者が買い物などで外出の際、子どもを預かる
・保護者の病気や弔事などの急用時に子どもを預かる
・病児・病後児の預かりや、早朝・夜間などの緊急時に預かる

このように、相互援助活動の一例として「子どもの送り迎え」があります。
平成26年度の、ファミリー・サポート・センターの「内容別活動件数」の調査では初めて、「保育施設までの送迎」が37万2855件(23.1%)で最も多いという結果になりました。同様に「学校の放課後の学習塾等までの送迎」(20万2656件/12.6%)も多く、年々「送迎」が増加傾向にあります。
前回調査までは、「保育施設の保育開始前や保育終了後の子どもの預かり」が最も多かったのですが、だんだん保育施設の営業時間が長くなってきているため、「預かり」そのものより、「送迎」が増えてきているのでしょう。また、塾へ行ったり習い事をしたりするお子さまも増えているようです。
地域で子育ての支援が受けられるのは頼もしいですね。子どもの送り迎えも毎日となると大変。地域の支えがあれば、子育て中の忙しいお母さんやお父さんも気持ちにゆとりが生まれるのではないでしょうか。

親の所得が青年期の肥満に影響 小児期は「給食」が防波堤

ダイヤモンド・オンライン 2015年7月17日

先日、日本医科大学衛生学公衆衛生学の可知悠子氏らから、家計と子どもの肥満に関する研究結果が報告された。
可知氏らは、厚生労働省の2010年の調査から、6~11歳・397人と12~18歳・397人のデータを抽出。家庭の収入・支出、親の最終学歴、職業といった社会経済因子をそれぞれ3段階に分け、肥満との関連を調べた。世帯年収は、200万円未満(低位群)、200万~600万円未満(中位群)、600万円以上(高位群)としている。
BMI(体格指数)で肥満度を測った結果、小児期(6~11歳)の12.3%、青年期(12~18歳)の9.1%がBMI25以上の肥満だった。さらに、社会経済因子ごとに肥満との関連を分析したところ、年収が高位群の家庭に比べ、中位群の家庭の青年は肥満リスクが2倍以上、低位群の家庭では1.5倍以上高いことが示された。毎月の支出額で比較すると、低位群の青年は、高位群の青年より肥満リスクが約3.5倍高いことが判明している。
一方、小児期は肥満と社会経済因子との関連を認めなかった。可知氏は「家庭の経済状況が肥満に与える影響を、学校給食が抑えているのでは」と考察している。
実際、欧米で同様の調査を行うと、家庭の経済状況が小児期により大きく影響するのが一般的だ。しかし、本調査では小児肥満に関する収入格差は認められなかった。何かと文句がつけられる学校給食だが、満足に食べられない時代から一貫して、子どもたちの健康を守っているようだ。
近年の研究では、子ども時代の肥満は成人以降も健康リスクであり続けることが示されている。糖尿病など肥満性疾患だけではない。つい先日も、10代の肥満はダイエットをしたとしても、将来の大腸がんリスクを2倍に上昇させるという報告があったばかりだ。
子ども時代から健康リスクを負わせるのは親の本意ではないだろう。まして給食が「飽食日本」で最後の砦となっているとは、少々情けない。子どもの肥満を予防するのは、各家庭の食と健康に関する方針なのだから。

日本で「子どもの貧困」が深刻化している――家で朝食が食べられず保健室に行列をつくる児童たち

週刊SPA! 2015年7月17日

日本で「子どもの貧困」が深刻化している。昨年、厚生労働省が発表した「子どもの相対的貧困率」は過去最悪の16.3%で、6人に1人の子どもが「貧困」とされる。しかし、海外のストリートチルドレンのような路上で生活する子どもを目にするわけでもなく、日本でそう言われてもピンとこない人が大半だろう。
その「子どもの貧困」を伝える一例として、家庭で朝食を食べられず、牛乳とパンを求めて保健室に行列をつくる子どもたちの姿が『子どもの貧困連鎖』(新潮社)には描かれている。本書で紹介される大阪府内の公立小学校では、2008年から保健室で朝食を出すようになったという。
始業前、まだ鍵の掛かった小学校の保健室。五人ほどの常連の児童が、ランドセルを下ろして廊下に座り込み、養護教諭を待っている。朝食を食べていない子どもたちのお目当ては、給食の残りのパンと牛乳だ――。
本書は小学校の保健室の役割について、次のように分析している。

<学校の保健室は子どもたちの「駆け込み寺」のような存在だ。特に体が小さい小学生はすぐ「苦しい」と言ってやってくる。子どもが体と心の異変を訴えられる、学校で最初に不調に気づいてあげられる貴重な場所だ。このため、熱心な養護教諭がいる学校では親の虐待に気づく端緒になるケースも少なくない。>
文部科学省の「平成22年度全国学力・学習状況調査」を見ると、毎日朝食を摂る児童生徒ほど、学力調査の得点が高い傾向があることがわかる。脳で使われているエネルギーはブドウ糖から補充されるが、肝臓に蓄えられているブドウ糖は約12時間分しかなく、朝食でブドウ糖をはじめとする様々な栄養素を補給して、午前中しっかりと活動できる状態をつくることが大切だと補足している。
実際に学校現場では「早寝早起き朝ごはん」の重要性が謳われ、「朝ごはんをしっかり食べることが大切だ」と子どもは教えられる。しかし、貧困のために朝食を食べられない子どもが存在することは、学力向上の阻害に拍車をかける。
また子どもの貧困は「健康格差」まで生んでしまう現状があることを紹介している。本書で登場する養護教諭の河野悦子(仮名)は、家庭環境の変化のひずみは子どもの心や体に表れるのだと力説する。
「うちの学校は7割の児童が虫歯で、4割は視力が低下しています。でも、お金がかかるから歯医者に行けず、眼鏡を買えない家庭も少なくないんです。虫歯の子は全国的には減っているんですが、うちの学校は多い状態が続いています」
こうした厳しい生活環境の背景の一つは、非正規雇用の拡大などによる、子どもを持つ若い親たちの労働状況の悪化だろう。日本の場合、貧困の具合によって政府からの子育て世帯への援助は限られている。貧困家庭の収入が低いのは親たちが働かないからではなく、ほとんどがワーキングプアであるという状況だ。
子育て世帯が経済的に困窮していても、児童手当などの現金給付を十分に受けられれば、子どもの貧困を防ぐことができる。他の先進国が子どもの貧困率を低く抑えることができているのは、日本に比べて現金給付が潤沢なためだ。
日本の将来は、いったい誰が支えていくことになるのだろうか。

「子どもいらない」独身の若者、増える傾向 厚労省調査

朝日新聞デジタル 2015年7月17日

子どもを望まない独身の若者が10年間で増えている。厚生労働省が若者を対象に実施した調査で、2013年は希望する子どもの数を「0人」と答えた人が独身男性の15・8%、独身女性の11・6%。03年調査では独身男性が8・6%、独身女性が7・2%で、いずれも数ポイント上昇した。
厚労省が実施した「21世紀成年者縦断調査」で明らかになった。03年は調査当時21~30歳だった1万820人の回答。13年も調査当時21~30歳だった1万2284人の回答を集計した。同じ質問をして、10年間での若者の意識の変化を分析。厚労省が15日に結果を発表した。
子どもを望まない独身者が増えた一方、既婚者は逆の傾向にある。03年調査で既婚者のうち「3人以上」の子どもを希望する男性は31・4%、女性は30・4%だったが、13年調査で男性は46・2%、女性は47・4%にそれぞれ増えた。
厚労省世帯統計室の担当者は「独身で子どもを望まない比率が高まったのは、非正規雇用の広がりや結婚を望まない人の割合が増えていることなど、複合的な要因が影響したと考えられる」と話している。(久永隆一)

女がキレる「男の発言」ランキング――オフィスに潜む地雷の数々。何げないひと言が命取り

週刊SPA! 2015年7月17日

タレントの発言や企業CMなど、そこに決して悪意はなくとも女性が「失礼だ!」と炎上する機会が増えている。自意識過剰な女性を前に、何げなく放ったひと言が命取りとなるのが現代である。そこで今回はOL300人アンケートを実施。いま女性は何にキレがちなのか探ってみた。

公共の場でプライベート話は命取り<オフィスに潜む地雷編>
一日の大半の時間を過ごすオフィス。しかも、同僚とは毎日顔を合わせるだけに、うっかり地雷を踏んだときの被害は甚大。中でも、20代後半~30代の女性に対する発言には要注意と心理カウンセラーの五百田達成氏。
「この世代は『男女平等』の意識が早くからインストールされています。さらに大企業で働くキャリアウーマンであれば、ハラスメントの知識も豊富。我慢しなくていいことを知っています」
この“要注意世代”には感性アナリストの黒川伊保子氏も同意見。
「この世代は経済的に余裕のある親に大切に育てられているので、少しでも見下すような発言には非常に敏感。ツッコミ感覚で軽く言ったことでも免疫がないから『はいはい』と流せないんです」
とはいえ、「なんか疲れてる?」(128人)といった日常会話ですら「老けたってこと? 気にしてるのに!」(31歳・食品)と爆発されても……。だが、恋愛セックス作家のアルテイシア氏は「そもそも男性のデリカシーのなさがひどすぎる」と手厳しい。
「男性は冗談のつもりで『太った?』などと口にしますが、女性は『病気の治療の副作用で太ったのかも』とまで一瞬で考えられるので口に出さない。もともと気遣いができる女性だと、なおさら男性のデリカシーのなさが耐えられない」
怒りの導火線が張り巡らされたオフィス。一瞬の油断が命取りとなると心得よ。

OL300人アンケート「女がキレた男の発言」オフィス編
全国の都市部に暮らす、20~39歳の働いている女性300人を対象に調査。取材で得た「不快だった男の発言」に対して、「これを言われたらキレる」というものに投票していただき、何人がブチギレたのかをランキングした。
1位:(後輩が先に結婚したとき)先越されちゃったね<217人>
「早く結婚することがそんなに偉いんですか?」(34歳・金融)

2位:女は仕事以外でも生きられるからいいよね<210人>
「仕事に生きる女性もいるし、考え方にカビ生えてる」(27歳・建設)

3位:結婚したくないの?<201人>
「したいけど、あんたみたいな男は絶対に嫌!」(26歳・公務員)

4位:恋愛しないといい仕事もできないよ<189人>
「私はそんな適当な考えで仕事してませんから!」(30歳・保険)

5位:もうちょっと笑顔でいようよ<185人>
「じゃあまず自分から実践してくれませんかね」(35歳・医療)

6位:君は一人でも生きていけそうだよね<178人>
「独身なのを慰めてるつもり? ほっとけよ」(29歳・小学校教師)

7位:仕事誰かに手伝ってもらうか、代わってもらえば?<177人>
「私の代わりは誰だってできるって言いたいの?」(24歳・飲料)

7位:あのコは顔採用かな<177人>
「顔採用じゃない私はソルジャーってこと!?」(31歳・IT)

9位:飲みも仕事のうちだよ<171人>
「お前と行くなら残業していくほうがマシ」(28歳・書店)

10位:独身って好きなことできるからうらやましい<161人>
「絶対結婚したくてもできないのわかってて言ってる」(38歳・IT)

11位:今日の服装(メイク)、気合入ってるね<160人>
「いちいちチェックするなよスケベおやじ」(30歳・不動産)

12位:また体調くずしたの?<154人>
「じゃあ一回でいいから生理味わってみろ!」(27歳・人材派遣)

13位:新人のコが入ってくると華があっていいね<149人>
「私はもう枯れ草ってわけですか。そうですか」(32歳・通信)

14位:中身が若いよね<142人>
「外見はおばさんなのにって、余計なお世話だ!」(34歳・公務員)

15位:女性専用車両は男性差別(逆差別)だよね<136人>
「はあ? しょうもない痴漢がいるからだろうが!」(23歳・保育士)

16位:意外と女性的な面もあるんだ<131人>
「あなたに女性らしさをアピールする必要ないので」(31歳・貿易)

17位:(顔見て)なんか疲れてる?<128人>
「そりゃダメ上司の尻拭いで、肌も荒れますよ!」(33歳・商社)

18位:女っぽくないから話しやすいよ<127人>
「女として魅力がないってこと!? 失礼すぎる!」(27歳・建設)

19位:女子力高いね!(低いね!)<125人>
「女性らしさを求められてる感が嫌」(32歳・薬剤師)

20位:バリバリのキャリアウーマンって感じだね<118人>
「キャリアウーマンって(笑)。いつの時代の話?」(38歳・商社)

20位:今日は機嫌がいいね<118人>
「いつも陰気な顔ですみませんね。生まれつきなんで」(27歳・介護)

22位:女のコなんだから、そんなに頑張らなくてもいいんだからね<114人>
「女のコは頑張ってもなかなか出世できないしね!」(29歳・銀行)

23位:お若く見えますね<103人>
「それもう年食ってるって言ってるのと同じ!」(37歳・広告)

24位:それは女性ならではの発想だね<99人>
「女性の発想は『男の俺にはわかりません』ってか!?」(33歳・秘書)

25位:毎日、夜遅くまで頑張るね<81人>
「どうせ予定もないんで、すみませんでしたね」(25歳・印刷)