保育施設赤ちゃん放置死事件 認可外保育施設の元経営者を起訴

フジテレビ系(FNN) 2015年8月13日

宿泊保育中の赤ちゃんを死亡させたとして、施設の元経営者の女が起訴された。
2014年7月、当時9カ月の山口 愛美利(えみり)ちゃんが、宿泊保育中に高熱を出していたにもかかわらず、放置され死亡した事件で、宇都宮地検は、栃木・宇都宮市の認可外保育施設「といず」の元経営者・木村 久美子被告(59)を、保護責任者遺棄致死の罪で起訴した。
一方、久美子被告とともに、7月に逮捕された従業員の長女と次男については、不起訴処分としたが、宇都宮地検は、処分の理由を明らかにしていない。
これまでの調べに対し、久美子被告は否認を続けている。.

園児見守る人型ロボット 保育士の負担軽減 ダンスや会話も

SankeiBiz 8月13日

写真販売サービスを手がけるユニファ(名古屋市中区)は、保育園などの園児を見守る人型ロボット「MEEBO(ミーボ)」を開発、レンタルの受け付けを始めた。大都市を中心に全国的な保育士不足が深刻になる中、保育士の業務の負担軽減にも役立ちそうだ。
本体内蔵の赤外線カメラで園児の顔を自動認識し撮影する。頭や手を動かしてダンスしたり「楽しく遊ぼうね」などと話しかけたりする。撮影した写真は同社が手がけるネット写真販売サービスなどで閲覧や購入ができる。
緊急地震速報にも対応、地震発生を事前に園児に知らせ、安全確保に役立ててもらう。今後は園児の体温の自動計測、対話などの機能を随時追加する。
ミーボは高さ28センチ、幅14センチ、奥行き16センチ、重量763グラム。アプリケーション(応用)などの機能面をユニファが開発。ロボット開発を手がけるヴイストン(大阪市西淀川区)が1月に発売した小型ロボット「Sota(ソータ)」に組み込んだ。ミーボのレンタル料は月9800円(税別)。2018年末までに1万台の導入を目指す。

エレベーター「故意に閉じ込め」 シンドラー社元社員が認める

フジテレビ系(FNN) 2015年8月13日

エレベーター会社の元社員による、悪質な閉じ込めが発覚した。「シンドラーエレベータ」の元社員が、故意にエレベーターを停止させ、利用者が閉じ込められる被害が相次いでいたことがわかった。閉じ込められた被害者が、恐怖の瞬間を語った。
千葉市稲毛区のマンションでは、7月、2日連続で、人がエレベーターに閉じ込められた。
7月30日と31日に、東京・杉並区のエレベーターで、男性が閉じ込められた。
原因不明、首都圏で相次いでいた、謎のエレベーター閉じ込め事案。
閉じ込められた人は「途中で、ガターンって止まったわけ。30分か35分か、閉じ込められた。怖くて、お使いも行けなくて」と話した。
謎の閉じ込め事案は、およそ1カ月の間に、千葉県や東京都で7件も発生した。
しかし、ある人物が、意図的に、エレベーターに利用客を閉じ込めていたことを認めた。
その人物は、シンドラー社に入社して7年目、36歳の元社員だった。
元社員は、T字の鍵穴に専用の鍵を差し込み、ドアを手動で開けることで、エレベーターを緊急停止させて、中に人を閉じ込めていたという。
元社員は、エレベーターに利用者が乗り込んだことを確認したあと、緊急用の鍵を使って扉を開けていた。
これによって、安全装置が作動し、エレベーターが途中で止まることを逆手に取り、利用者を閉じ込めていた。
シンドラー社サービス事業本部の飯田龍志本部長は「(防犯カメラに)作業員で映っていたっていうのが、なかったんですね。通常の業務の中で、例えば連絡が取りにくいとか、その点につきまして、注意したという経緯があります」と話した。
元社員の関与が発覚したきっかけは、8月2日、茨城県内のホテルで起きた閉じ込め事案だった。
閉じ込められた男性は、直接フロントに「シンドラーを呼ばないのか」などと電話するなど、不自然な点があり、調査をしたところ、この男性が、シンドラー社の元社員で、自作自演だったことが発覚した。
ほか7件の謎の閉じ込め事案を起こしたことも、認めたという。
元社員は動機について、腹いせだと言っているという。
謎の閉じ込め事案が起き始めた2015年6月には、支店長から降格させられるなど、人事上のトラブルがあったとの情報もある。
元社員は、8月5日付で懲戒解雇された。
シンドラー社をめぐっては、2006年、当時高校2年生だった市川大輔さん(当時16)が、シンドラー社製のエレベーターから降りようとしたところ、突然動き出し、天井の間に挟まれて死亡する事故が起きている。
今回の事態を受け、大輔さんの母・正子さんは「うちの事故も含めてですね、利用者の命を、いつまでないがしろにし続けているのかという思いで、いっぱいですね。すごく怒りが湧いてきて」と話した。
国土交通省は、シンドラー社に対し、元社員が保守点検などに関与した可能性のある物件について、緊急点検を行うよう指示を出している。.

断られても諦めるのは早い! 「反撃トーク」6つのポイント

Yahoo!ニュース 横山信弘 2015年8月13日

断られる2つのパターン
相手に何らかの提案をしても、断れることがあります。好きな人をデートに誘うケース。営業がお客様に商品を提案するケース。部下が上司に職場の改善案を申し出るケース……いろいろなシチュエーションがあります。
いろいろなシチュエーションが考えられますが、断られるパターンは2種類です。

● 非論理的に断られるパターン
● 論理的に断られるパターン

「非論理的」に断られるというのは、以下のようなパターンです。
「時間がないので、ちょっと無理かな」
「給料少ないので買えません」

時間がない? 永遠に? 給料が少ない? 私よりは給料多いでしょっ! と突っ込みたくなるような断り文句を言われると理不尽に感じます。非論理的=理不尽ですので、理不尽、不誠実に感じたら、非論理的、と受け止めていいかもしれません。

「論理的」に断られるというのは、以下のようなパターンです。
「価格、スペックともに、他社製品のほうが優れていますのでお断りします」
「その改善案は、過去に2度試しているから別の方法を考えたほうがいい」

ロジカルな視点で断られると、「つけ入る隙がない」という印象を受けます。しかし、ここで諦めてはいけません。うまくいくかどうかは別にして、「ああ、そうですか」「それなら仕方がありませんね」と、そのまま引き下がってばかりいてはダメです。「負け癖」がついてしまうからです。相手の断り文句が論理的だ、と思っても、切り返し方によっては心理バイアスをかけることも不可能ではないのです。
まず、非論理的に断られるパターンについて、どう切り返すか、「反撃トーク」を考えてみます。
一見、噛み合っているように見えても、論理的に噛み合っていない話を正しく識別する観察眼をつけましょう。代表例として「省略」について解説します。何らかの先入観・思い込みによって、論理コミュニケーションにおける重要なパーツを「省略」して話すことによって、論理性が崩れるのです。いくつか事例を紹介しましょう。

非論理的に断られるパターンでどう「反撃」するか?
●「論拠」を省略する
「私の将来は明るくない」
「当社が開発した新商品は売れない」
「こんな目標は達成できない」
「将来は暗い」「新商品は売れない」「目標達成は無理」……これらの結論に対する論拠が省略されています。次の■■■に当たる部分です。

「(■■■だから)私の将来は明るくない」
「(■■■だから)当社が開発した新商品は売れない」
「(■■■だから)こんな目標は達成できない」

ですからこの結論は非論理的といえるのですが、この結論を「前提」として話が進むと、会話が論理的にゆがんでいきます。

「私の将来は明るくないよ、だからそんなことやっても無理」
「当社が開発した新商品は売れない。にもかかわらず設備投資を増やすのはおかしい」
「こんな目標は達成できない。目標を設定した社長はどうかしてるよ」

●「比較対象」を省略する
「給料が少ない」
「営業力が弱い」
「任される仕事が多い」
「少ない」「弱い」「多い」……これらは比較形容詞ですから、比較対象を省略せずに話さないと、論理的なコミュニケーションとはなりません。次の■■■に当たる部分です。

「(■■■と比べて)給料が少ない」
「(■■■と比べて)営業力が弱い」
「(■■■と比べて)任される仕事が多い」

前述した例と同じように、この結論を前提にして話を展開すると会話がゆがんでいきます。

「給料が少ないから、その商品は買えない」
「営業力が弱いんだから、そんな改善案を出してもダメだ」
「任される仕事が多いのに、これ以上の仕事をやれって言うの?」

●「結論」を省略する
「君からの連絡がないものだから……」
「仕事がすごくたまってるので……」
「やる気が出なくて……」

いわゆる「言わなくてもわかるよね」的な話し方です。次の■■■に当たる部分が省略されています。

「君からの連絡がないものだから(■■■だ)」
「仕事がすごくたまってるので(■■■だ)」
「やる気が出なくて(■■■だ)」

背景や前提条件をお互いが共有していると、「話し手」が結論を省略して話をしても、「受け手」は何となくわかってしまうものです。「だから、どうした?」という突っ込みを入れずに会話が展開されると、当然、会話がゆがんでいきます。
省略された言葉は会話中に「見えないもの」です。したがって「見えないもの」に意識を向けることはけっこう難しく、スピーディに会話が展開している最中に、その「見えないもの」に意識をフォーカスするためには訓練が必要です。
雑談や世間話といった表面的なコミュニケーションならともかく、何らかの提案をし、相手から断られた場合は、そのセンテンスに注意を払い、「論拠」「比較対象」「結論」……など、重要な手がかりが抜けていないかをチェックしましょう。何らかの「省略」を察知したら、以下の要領で質問していきます。これが「反撃トーク」になります。

●「論拠」の省略 ……「なぜ+具体的に、たとえば」
「当社が開発した新商品は売れない」
「なぜ、そのように考えるのですか? 具体的に、どのあたりが売れない要素となるのでしょうか」

●「比較対象」の省略 ……「何と比較して」
「給料が少ない」

「何と比較して給料が少ないと思っているのでしょうか。同僚と比較して? それとも、自分のライフプランで立てた目標と比べて?」

●「結論」の省略 ……「だから、何?」
「やる気が出ないんですよ……」
「やる気が出ないんだね。それで、何なの?」
「見えないもの」を見えるようにする質問は、正しくペーシングしながら実行しないと「尋問」のようになってしまいます。相手が気分を害し、よけいに話がこじれることもありますから気を付けたいですね。

ビジネスの現場では、やはり正しい「資料」といった仕組みを使ってコミュニケーションをとることが、もっとも手軽で、誰にでもできる解決手段と言えます。(正しい資料を作ることが前提です)
したがって、非論理的に断れるだろうと想定できるときは、正しい統計データ、論理的に解説したチャート、グラフが手元にあると、うまく「反撃」できます。論拠・結論などが「数値的」に表現された正しい資料を準備しておくことが不可欠です。

論理的に断られるパターンでどう「反撃」するか?
次に、論理的に断られるパターンについて、どう切り返すか、「反撃トーク」を考えてみます。
相手の断り文句に論理的な側面があるなら、こちらはかなり動揺します。「ごもっとも」「そりゃ無理ですね」と頷きたくなるものです。しかし、それでも諦めずに反撃するトークを考えてみます。
相手が論理的に断っているわけですから、こちらの言い分は論理的ではいけません。相手に心理バイアスをかけるような切り返しを考えてみましょう。代表的な例は3種類です。

「社会的証明の原理」「権威の原理」「選民の原理」など、心理学を応用したテクニックを使います。

●「社会的証明の原理」とは?
ある行動をとる人が多ければ多いほどその行動は正しいと見なされる心理傾向。

●「権威の原理」とは?
権威のある人・機関に従ってしまいやすい心理傾向

●「選民の原理」とは?
「あなたは選ばれた人」と意識することで心変わりをしやすい心理傾向
それでは、これら3つの心理傾向を利用して、断られても切り返すトークを考えてみます。

●「社会的証明の原理」……「多くの人がやっている/評価している」
「この業界では実に78%の企業が採用している手法です」
「これだけ多くのお客様の声をいただいております」

●「権威の原理」……「権威ある人・機関のお墨付きがある」
「これは厚生労働省の認定機関によって開発されました」
「専務もすでに承諾していることです」

●「選民の原理」とは?
「このイベントに参加されたあなただけに与えられたチャンスです」
「こんな甘い言葉を言うのは、本当に君しかいないんだ」
「反撃」する気持ちがないなら、断られるのは当たり前?

断れてからもこのような言い分で切り返すと、「悪あがき」「無駄な抵抗」のように思えるかもしれませんが、一度断られただけですぐ引き下がる人というのは、それだけ気持ちが入っていなかった、という証拠でもあります。
100メートルを全力で走っている人なら、100メートルを過ぎたあとにすぐ急ブレーキをかけられません。

「……こういった理由で、ぜひお願いします」
「うーん、そうは言っても、こういう理由で今は難しいんだよね」
「ああ、そうなんですか。ならしょうがないですね」

すぐに諦める人は、それだけ思いがこもっていない証拠でもあります。断れてからどう切り返すを考えるのではなく、はじめから「そう簡単には諦めない」「何を言われても、反撃する」という準備ぐらいは持ちたいですね。断られてから切り返すかどうかは別にして、そこに賭ける思い・気持ちは提案しているときから相手に伝わるものです。

「感染症」をもたらす虫を根絶できる? 蚊を大量生産して放つ『不妊虫放飼法』って何?

Mocosuku Woman 2015年8月12日

昨年夏、国内で約70年ぶりの感染者が確認された「デング熱」。このとき、感染の中心となった場所が東京の都心にある公園だったことから、東京都では蚊の発生シーズン前の6月を「蚊の発生防止強化月間」と定め、「たまり水をなくす」など、蚊の発生防止を呼びかけるキャンペーンをおこなっていました。また、デング熱への感染は、お隣の中国でも深刻な問題となっており、中国では昨年のデング熱患者は4万7千人にも上ったそうです。そこで、こうした感染症を根本的に解決する、ある対策がとられ始めました。ご紹介しましょう。

じつは日本でもおこなわれていた「不妊虫放飼法」
中国がデング熱のウイルスを媒介する蚊の発生予防のために採用したのが、広東省にある世界最大の「蚊の生産工場」で特殊な蚊を大量に作り出す方法です。まず、ウイルスがない蚊を大量に繁殖させ、放射線によって不妊化させたうえで、デング熱患者が集中している同地に毎週100万匹のペースで放つのです。不妊虫と交尾した野生虫が産む卵はふ化しないので、次世代は育ちません。これを繰り返す事で根絶を目指す、というもの。
じつはこれ、「不妊虫放飼法」といわれる害虫の防除法で、かつて沖縄においてもこの方法で、ウリ科など100種以上の食物に害をもたらしていたウリミバエの根絶に成功しています。今日、ゴーヤなど沖縄産の野菜や果物が全国に流通できるようになったのは、この大規模な根絶作戦のおかげなのです。

殺虫剤や農薬を使わずに済む
この「不妊虫放飼法」は、簡単にいうと、不妊虫を放つことで野生虫同士の繁殖の機会を減らし、徐々に害虫の個体数を減らしていくというもの。「放飼法」は殺虫剤や農薬を使うわけではないので、農作物や人体への影響がすくない防除法といわれています。
中国で、この「放飼法」が採用されている理由として、中国の蚊は殺虫剤への耐性が強く、薬による駆除が期待できないことがあげられていますが、逆にいえば、こうした「強い蚊」を殺せるほどの殺虫剤は、人体にも影響を与える可能性があるといえるでしょう。
日本はまだそこまで深刻な状況には至っておらず、幸い蚊の攻撃から身を守るための虫除けや蚊取り線香選びには、身体に安心な天然成分主体のものを選べる状況です。

「遺伝子組換え」によって根絶する方法も
また、蚊の根絶には、「遺伝子組み換え」の方法が、以前からイギリスの企業やロンドン大学などで研究されています。特定の抗生物質がなければ幼虫から成虫になれない蚊や、オスしか生まれないように操作した蚊を作り出す事によって、根絶を目指すというものです。
しかし、「生物の遺伝子を人間が操作する」という倫理面の問題に加えて、特定の種類の蚊が絶滅することによって、別種の生物が急激に増殖するような「生態系への影響」や、遺伝子を組み替えても環境に適応する「より強力な種」の誕生なども懸念されています。
蚊が媒介する感染症として厚労省が警戒しているものには「デング熱」のほかに、「マラリア」や「チクングニア熱」「ウエストナイルウイルス熱・脳炎」などがあります。蚊のほかにもウイルスを媒介する虫や動物は多数挙げられていますが、「人間に害をもたらすため共存が難しい生物」への対策には、まだいろいろな課題が残されているのが実状なのです。
井澤佑治(いざわ・ゆうじ) 舞踏家/ダンサー。通販メーカーのコピーライターとして、健康食品などの広告を数多く手がけたのちに、ダンサーとして独立。国内外で公演やワークショップ活動を展開しつつ、身体操作や食事療法などさまざまな心身の健康法を探究する。現在はダンスを切り口に、高齢者への体操指導、障がいや精神疾患を持つ人を対象としたセラピー、発達障害児の療育、LGBTの支援などにも携わっている。