0~2歳児の養育里親求む 大阪府が増加策 1カ月で応募8件

産経新聞 2015年8月26日

親の病気や虐待などで親元で暮らせない子供を一時的にあずかる「養育里親」をめぐり、大阪府が全国でも珍しい0~2歳の乳幼児の世話に限定した里親の募集を始めた。同様に子供の受け皿となる府内の乳児院などが常にほぼ満員状態で緊急避難的なあずけ先が見つからないケースがあり、里親のなり手を増やすことが喫緊の課題。府は「大きな子供は無理でも赤ちゃんならあずかれる」という家庭とのマッチングを促進し、登録家庭を増やす狙いがある。
厚生労働省によると、子供の年齢を絞った養育里親は全国でも珍しい。きっかけは「小中学生の面倒は見られないが、赤ちゃんの世話ならできる」との声が府に寄せられたことだった。
府では子供の年齢を限定するだけでなく、あずかり期間を1~2週間と短くすることで里親になる家庭への負担が小さくなるよう配慮。7月末から募集したところ、8月26日までに8家庭が申し込んだという。
里親と子供の相性が合えば、1~2週間の予定期間を超えたり、子供が3歳になったりしても養育を継続することが可能で、子供がなついた里親から急に引き離される可能性は低いという。
府内で親と暮らせない事情のある子供は約3千人。平成25年度末の調査によると、このうち里親のもとで育てられるのは全国平均の15・6%を大きく下回る7・2%で、全国ワースト3位の低さだ。
里親に委託できない場合、子供は乳児院や児童養護施設にあずけられるが、インフルエンザなど感染症が流行する時期は受け入れを断られることも多い。26年度は徳島や福井県などの施設に乳幼児12人をあずけざるを得なくなった。
厚労省は「特定の大人の愛情のもとで養育し、安心感・自己肯定感を育む」として、施設より里親家庭を優先して増やす方針で、府の取り組みもその一環だ。
里親のなり手が少ない現状を、府の担当者は「都市部なのでゆったりした環境で子供をあずかれる家庭が少ない」と分析し、新制度の活用に力を入れている。

こんなはずじゃ…「難あり」保育園の見分け方「◯◯◯を調べるべし」〈AERA〉

dot. 2015年8月25日

高倍率をくぐり抜け認可保育園に入っても、安泰ではない。子どもを預ける親たちは、様々な問題に悩まされている。
私立、公立問わず、保育園に子どもを預ける親たちが、「入ってからも大変」と感じる大きな理由は、日々子どもたちと接する保育士の対応に不安があるときだ。
NPO法人が運営する認定こども園に娘(5)を入れている出版社勤務の女性(37)は、「とにかく先生方の入れ替わりが激しい」と話す。保育士が頻繁に代わると、子どもが落ち着かないうえ、親としても、誰にどう頼っていいのか分からず不安になる。NPO法人の運営なので保育方針は特色があっていいが、保育士の待遇が悪いのではないかと勘繰ってしまうという。
1歳の長女を私立認可園に通わせる中野区の女性(33)は、
「先生の9割が20~30代。若い先生は、親の悩みを分かってくれない気がします」
今年から保育園児となった娘は、入園当初、登園拒否が続いた。どうしたらいいのかと保育士に相談したが、「日中は楽しそうに過ごしていますよ」の一点張り。親の心痛をくみ取るには経験が浅いのだ、と感じたという。
保育制度に詳しいジャーナリストの猪熊弘子さんは言う。
「悪質な法人の中には人件費の安い、経験の少ない保育士を集め、研修なども受けさせないというところも。その結果、保育士は疲弊し長続きしない。保育への意欲が削がれ保育の質が低下し、しわ寄せはすべて子どもに向くという悪循環になりかねないのです」
とはいえ保活中の保護者が「難あり」の園を見分けるのは難しい。自衛策はないのか。
2人の娘を認可と認可外の園に通わせた女性は、保育園を選ぶ時のコツをこう話す。
「運営事業者も調べるといいと思います。一気に何園も開設している事業者は注意が必要だと思いますよ。実力のある保育士さんを、そんなに大勢確保できるとは思えませんから」
小学2年生の女児を持つ中野区の女性(46)は、保育園時代を振り返りこう話す。
「保育の質が低いと感じたら、その時にどんどん伝えていくべきです。大きな事故が起こって初めて改善の必要性が明るみに出ることもありえますから」
猪熊さんもこうアドバイスする。
「預かってもらえるならどこでもいいという考えを改め、声を上げていくことは大事ですね。要望を伝える際は、保護者の会を立ち上げ、総意として文書で改善要求等をするべきです。相手が株式会社の場合は、会社の本部や自治体のほか、消費者庁も有効かもしれません。訴えられるところにはすべて声を上げていきましょう」

モテるってホント?保育士100人に聞くリアルな恋愛事情

@DIME 2015年8月26日

お嫁さんにしたい職業ではいつも上位にランクインする保育士さん。しかし実際に保育士さんたちはモテているのだろうか?保育士や幼稚園教諭の人材紹介サービス「保育のお仕事」を運営する、株式会社ウェルクスが読者100名を対象に行った独自調査によると、意外にもモテている実感のある人は少数派で、回答者の半数以上の55%の女性がそうでもないと感じていることが判明。保育士さんたちのリアルな恋愛事情が浮き彫りになった。

「保育士はモテる」と実感したことはある?

◎自由回答で得られた声
・「保育士が来ると言うだけで、人数が集まると言われた。合コンで仕事を話したときの食いつきかたがすごい。(30代)」
・「友達の結婚式で 保育士ですって言っただけで男子の輪ができた。(30代)」
・「職業での食いつきはいいが、それだけで、最終は容姿でモテるかどうか決まる。(30代)」
・「女ばかりの職場なので、男性と出会う機会は、少ないと思う。結婚していない上司(40~50代)が、たくさんいる。(30代)」

モテる実感を持っている人は少なかったものの、現在恋人(配偶者)がいる人は回答者の57%。半数以上の人がパートナーがいることがわかった。ちなみに現在の交際で保育士のステータスが役立っているかという質問については、約半数が「特に役立っていない」と回答。多くの人が職業とは関係なく、交際していることがわかる。

また、モテる職業の出会いと言ったら、合コン?ナンパ?と思いがちだが、アンケートの結果、友人や知人の紹介が1位となった。次いで現代らしくSNSなどのインターネット、合コンという結果に。なお、職場と答えた人は全体のわずか3人で、やはり女性の多い職場だけに、お仕事での出会いは難しいようだ。

アンケート調査概要
・実施期間:2015年8月7日~8月20日
・実施対象:保育士(86.0%)・幼稚園教諭(9.0%)・その他(5.0%)
・回答者数:100人(平均年齢:31.8歳)
・男女割合:女性/100%

薬局で年間1万円以上使うと所得控除になる!? 政府が推奨する「セルフメディケーション」とは

Mocosuku Woman 2015年8月26日

薬局などで買える一般用医薬品(市販薬)の購入費が年間1万円以上になった場合に、超過分を所得から控除する制度の導入を政府が検討しているそうです。これは、がん検診や予防接種などを受けた際に、自己負担額を所得控除する税負担軽減制度とあわせて検討されているものですが、こうした医療費控除改変の背景には、国民の「セルフメディケーション」への取り組みを促し、増加をつづける医療費を抑制する狙いがあるといわれています。どのような取り組みなのでしょうか。

セルフメディケーションの意味
上記の改変案は、厚生労働省の2016年度税制改正要望に盛り込まれるとのことですが、世界保健機関(WHO)の定義によれば、セルフメディケーションとは「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てする」ということです。
また、セルフメディケーションを推進するメリットとしては、過度な医療機関の受診や、複数の医療機関を受診することなどによる過剰な投薬を避けられるという点があげられます。

9割が市販薬をドラッグストアで購入
一方、マイボイスコム株式会社がおこなったインターネット調査(2015年7/1~7/5に実施、回答1万850件)によると、市販薬が購入されている場所は、ドラッグストアが90.4%と圧倒的に多く、薬局・薬店やスーパーはそれぞれ1~2割程度にとどまる結果となっています。こうしたアンケートの結果からも、人々がセルフメディケーションで頼っているのは、ドラッグストアということがわかります。
経済産業省でも、ドラッグストアの役割をセルフメディケーションの推進において重要視しており、今年3月には、「セルフメディケーション推進に向けたドラッグストアのあり方に関する研究会」による報告書をまとめています。この報告書では、「ドラッグストアと医療機関の連携」や「買い物弱者対策への取り組み」などを含む、ドラッグストア業界に向けた全10項目の提言がおこなわれました。
こうした動きは、国が進める「セルフメディケーション」の役割、および消費者が期待していることと、実際のドラッグストアの役割との間にまだまだ隔たりがあるためです。

市販薬は医者の代用品ではない
また、先のマイボイスコム株式会社がおこなったインターネット調査によると、多くの人が購入している市販薬は「風邪薬」で、全体の6割近くを占めていました(59.4%)。しかし、ここで忘れてはいけないのは、ドラッグストアなどでよく購入されている風邪薬や解熱鎮痛剤、胃腸薬といった薬は、あくまで「症状を抑える」ためのものであり、病気を根本的に治療するものではないという点です。
もちろん、風邪や頭痛などによる諸症状がひどく、日常生活に支障をきたすような場合は、こうした市販薬で一時的にそれを抑えることも必要でしょう。しかし、薬が症状を抑えている間に体調を回復させるのは、自分自身の体力や抵抗力なのです。セルフメディケーションという言葉の意味を、「医者に行くかわりに、手軽な市販薬で代用する」と捉えてしまったら、購入が手軽なぶんだけ薬への依存や過度の服薬を招いてしまうおそれもあります。
過度な医療機関の受診を減らすセルフメディケーションをきちんと実践するためにまず私たちができることは、食生活や睡眠、運動量などを自分でコントロールして健康管理をすることや、自分の心身の状態を「どんなときに調子が悪くなるのか?」ということを把握しておくことです。
また、ドラッグストアに期待されていることは、患者が症状や投薬期間について気軽に相談でき、たとえば「医療機関を受診したほうがいいのか?」「このまま薬を飲みつづけていいのか?」といった判断ができる薬剤師の十分な配備といるといえるでしょう。