「里親」「施設」…自ら語る 日米の若者8人

読売新聞東京多摩 2015年9月7日

虐待や貧困などにより、施設や里親家庭で育った日米の若者が、同じ境遇で育つ子供の問題について考えるイベント「日米ユースサミット」が6日、新宿区の二葉保育園で開催された。
児童福祉の向上に向け、当事者の発信などを行う米国の非営利団体「IFCA」が主催し、日米の若者8人が登壇し、自らの経験を語った。日本では施設を退所する18歳から成人までの間、保証人がいないためにクレジットカードが作れないといった「18歳の壁」があることや、米国では、当事者の働きかけで自立後の支援に関する制度が改正されたことなども紹介された。
米国の里親家庭で育ったバレリー・スケルトンさん(22)は「子供の気持ちを理解できる大人の存在が最も大切」と話し、高校時代を児童養護施設で過ごした国際基督教大2年の佐藤智洋さん(20)は「『かわいそう』と思われるのが嫌だった。施設や里親家庭のことを広く知ってもらい、一面的なイメージを変えていきたい」と話していた。

「子どもの前でのDVは虐待」 北海道がパンフで周知へ

どうしんウェブ 2015年9月6日

道は本年度、児童虐待を防止する対策を強化する。道内の児童相談所(児相)が認定した2014年度の児童虐待件数が前年度比44・3%増の3014件と過去最多となったことを受けての措置。子どもの前で配偶者に暴力を振るうなどの「面前ドメスティックバイオレンス(DV)」が心理的虐待となることを周知するパンフレットを作製する。児相と市町村の役割分担のガイドラインも策定するほか、市町村への支援や連携も充実させる方針だ。
パンフレットは、面前DVで子どもの表情が乏しくなり、自らを大切にする感情が低下する恐れがあるなどの影響を説明。最寄りの児相につながる全国共通ダイヤル「189」などを明記する。作製部数は未定で、保護者向けに広く配布する。道警とも連携し、子どものいるDV被害者には警察官からパンフレットを手渡してもらう。

「教育虐待」を生む「親子共依存」にご用心! – 「教育」が子供を追いつめる【3】

PRESIDENT Online 2015年9月6日

「生きづらさ」を生きる「アダルト・チルドレン」
教育熱心過ぎる親がつい子供を厳しく叱りすぎてしまったり、過度な期待を背負わせてしまったりということならよくある話。そのような場合、親の心がけ次第で、状況を変えていくことはできる。しかし「教育虐待」には一筋縄ではいかないケースもある。親が育った家庭環境に起因する、家族の機能不全が、根本に潜んでいる場合だ。
近著『追いつめる親 「あなたのため」は呪いの言葉』の中では、幼いころから母親による教育虐待を受け、大人になっても母親の支配から抜け出せず、27歳になってから自殺してしまった凜さん(仮名)という女性のケースを紹介している。凜さんの母親であるたえ子さん(仮名)の結婚以前の背景を聞くと、情緒的に安定した家庭に育ったわけではなかった。
たえ子さんは3人姉妹の長女だった。父親はいなかった。たえ子さんの母親は新興宗教にはまってしまい、子供を家に置いたまま1週間帰らないこともよくあった。幼いたえ子さんは、自分も子供なのに母親の代わりを担わなければならなかった。アルコール依存症などの母親に育てられた子供と同じだ。わがままを言ってみたり甘えてみたりという、子供としての本能が抑圧される。
依存的な親から依存されることに慣れてしまい、自らも「依存されている立場に依存」するようになる。依存してもらえないと不安になるのだ。このような人間関係を心理学用語では「共依存」と呼ぶ。そうして育った子供は俗に「アダルト・チルドレン」と呼ばれる。周りからは「いい子ね」と言われるが、心の中にはいつも得体の知れない「生きづらさ」を抱えている。たえ子さんはアダルト・チルドレンだった可能性が高い。

教育虐待の構造はアルコール依存症やDVと同根
アダルト・チルドレンは、一見しっかりしているようで、中身はもろい。常に何かに依存しようとする。それがアルコールであったりギャンブルであったりする。子供ができれば、子供に依存してしまう場合も多い。そうして子供もまたアダルト・チルドレンになる。
アダルト・チルドレンが親になり、子供と共依存関係に陥った結果が「教育虐待」であるケースも多いのだ。とくに死に至るような壮絶なケースに多い。
教育虐待に限らず、児童虐待、ドメスティック・バイオレンス、モラル・ハラスメント、アルコール依存症、ギャンブル依存症、セックス依存症などは、こういった構造の中で生じている可能性が高い。
たとえばアルコール依存症でドメスティック・バイオレンスも行う夫を持つ妻は、一般には被害者であると思われる。しかし心理学的には、妻もまた夫をアルコール漬けにする「共依存」関係にあるととらえることができる。
体を壊したり社会不適応を起こしたりするほどにアルコールを摂取しているのであれば、どんな手段を使ってでもアルコールを断つのが本当の支援である。しかしアルコールがなくて暴れている夫を見ていると、「これで最後ですよ」と言ってアルコールを渡してしまう。
これが夫をアルコール依存症のままでいさせてしまう。そうすることで、無意識のうちに、「ダメな夫を支える妻」という立場を確保しようとするのだ。手に負えないのであれば、専門の機関に頼るなどするしかない。それなのに、それはかわいそうだからとなんとか自分で面倒を見ようとするその姿勢が結果的に、夫から「立ち直る機会」を奪ってしまっていることになるのだ。

いつまでも自分を必要としてほしい親のエゴ
同様に、「まったくダメな子ね」「どうしてあなたはそうなのかしら……」などと、子供の人格を否定する表現を頻繁に口にする母親は、無意識のうちに「あなたには私が必要なの」というメッセージを子供に刷り込んでいる。いつまでも自分を必要としてほしいという親としてのエゴが、子供を萎縮させ、自立を阻む。まったく無意識のうちに、子供が無力であることを願い、自分の力のおよぶ範囲から抜け出すのを阻止しようとしているのだ。その一つの手段として、教育虐待が行われているケースも多いのではないかと推測できる。
子供もそれに不適切な形で答える。無意識のうちに、いつまでも親がいないと何もできない子供を演じ続ける。
「子供は未熟。判断力が不足している。だから、親が決める」「将来のために、今多少辛くても、無理をさせるべき」「あなたのためを思って、私は今、鬼になっている」。親たちは、子を思うがゆえ、本気でそう思う。しかしそれが子供の心に数十年経っても消えない傷を残す。まるで呪いのように、いつまでも人生を支配する。
そうならないためには、親は、子供の人生を支えることだけに依存せず、自分の道を自分で選ぶような生き方を実践することだ。何事も人のせいにはしない、自由な人生を歩んでいなければいけない。そうすることで、「自分の道を自分で選ぶ生き方」の手本を示すことができる。それが親にできる最高の教育であると私は思う。

厚労省が検討する福祉資格の一本化、7割以上が反対

@DIME 2015年9月6日

保育士や幼稚園教諭の人材紹介サービス「保育のお仕事」を展開する、株式会社ウェルクスは、保育に関するお役立ち情報を提供する「保育のお仕事レポート」にて、先月読者を対象に行ったアンケート調査の結果を発表した。これは厚生労働省が、少子高齢化で福祉人材の確保が難しくなることを予想し検討している、保育士や介護福祉士など福祉に関する資格の”一本化”について、賛否や意見を聴取したもの。
調査の結果、保育士や幼稚園教諭をはじめとした読者さま100人を対象に、福祉資格の一本化に賛成か反対かを質問したところ、77.0%の回答者が反対と回答する結果になった。一方で賛成と回答したのは13.0%、どちらとも言えないと回答したのは10.0%だった。
賛成反対それぞれその理由を聞いたところ、賛成派からは「選べる職場が増えるから」が50%、「幅広く福祉に関わってみたいから」が25%「人材採用が楽になるから」19%などの意見が、また反対派からは「保育や介護は全くの別物と感じるから」が51%、「サービスの質が下がると思うから」が18%、「知識習得のために研修などに参加する余裕がない」9%などの意見が寄せられた。
また、自由記述の形式で、福祉資格一本化についての意見を募ったところ、大変多くの貴重な意見が集まった。その一部を紹介すると、

現場のことを考えて!
・現場のことを考えていない。まずは自分たちが見学及び働いてみて、現場の現状や違いを自分の目で確かめてほしい。(30代女性)

同じようでも重要性がそれぞれ異なる!
・排泄、食事、日常生活全般のサポートをすることはどちらの資格も同じですが、排泄一つでも子どもと高齢者とでは重要性は異なります。幼稚園教諭、保育士、介護福祉士の資格を持っていますが統一は反対。(20代女性)

障がい児の対応など必要性もあるが立場が低い!
・医療の進歩と共に障がい児も増えている。保育や介護どちらかだけの分野では補うことができないことを感じているが、行政の求めることが増えれば、携わりたいと思っている人にとって狭き門になってしまう。一方で、広げてしまえば間違えた接し方をしてしまう…。そんな厳しく難しく、求められるものが多い割に、この分野の地位や名誉、給料が低過ぎる。そこを一緒に上げていくべきだ。(40代女性)

質の低下は働く側も預ける側も困る…
・子どもと老人では対応が全く異なると思います。それによって学ぶべき内容がかわり、統一資格にしてしまうと膨大な知識が必要となり資格を取りたくても時間がかかってしまう、お金もかかってしまう、勉強を短期で済まそうとして知識不足のまま資格を取れてしまうなど様々な問題が多いと思います。そうしたことから質の低い保育、介護となるのは働く側も預ける側も困ります。今それぞれの資格を持ち仕事をしている人は勉強をし直すのでしょうか?それはまた負担になります。絶対に反対です。(20代女性)

アンケート調査概要
・実施期間:2015年4月16日~5月14日
・実施対象:保育士(72.0%)・幼稚園教諭(10.0%)・その他保育教育関連(2.0%)・学生(3.0%)・主婦(8.0%)・その他(5.0%)
・回答者数:100人(平均年齢:34.0歳)
・男女割合:女性/96.0%・男性/3.0%・無回答/1.0%

[ウェブサービスレビュー]ワンクリックで日本語をチェック–「日本語校正サポート」

CNET Japan 2015年9月6日

記事作成代行ドットコム 日本語校正サポート http://www.kiji-check.com/
内容:「日本語校正サポート」は、オンラインで日本語テキストの校正が行えるツールだ。Yahoo! JAPANのテキスト解析Web APIを用いており、テキストデータを貼り付けてワンクリックするだけで、誤字や誤変換、言葉の誤用、固有名詞の間違いのほか、仮名表記が望ましい当て字や常用漢字表外の漢字、さらには二重否定や冗長表現に至るまで、さまざまな問題点をチェックしてくれる。

「日本語校正サポート」は、オンラインで日本語テキストの校正が行えるツールだ。Yahoo! JAPANのテキスト解析Web APIを用いており、テキストデータを貼り付けてワンクリックするだけで、誤字や誤変換、言葉の誤用、固有名詞の間違いのほか、仮名表記が望ましい当て字や常用漢字表外の漢字、さらには二重否定や冗長表現に至るまで、さまざまな問題点をチェックしてくれる。
使い方は、入力欄に任意のテキストを貼り付けて「日本語チェック」ボタンをクリックするだけ。文字数もカウントしてくれるので、既成のテキストを貼り付けるだけでなく、リアルタイムで入力しながら文字数を調整するのにも向いている。またテキストを直接入力した場合は、押されたキーを読み取って直上のサブ枠にローマ字変換を表示する機能も備える。ちなみに文字数の上限は1万字とされている。
チェックが行われる項目は、「基本」、「難読」、「品質」の3ジャンル。具体的には、「基本」は誤字・誤変換、言葉の誤用、禁忌・不快語、外国地名表記/固有名詞表記/人名表記の間違い、登録商標など不用意に使うべきでない用語、ら抜き言葉、環境依存文字について、「難読」は仮名表記が望ましい当て字、常用漢字表外の漢字、略語、一般的にはより平易な表記が望ましい言葉について、「品質」は二重否定、助詞不足、冗長表現についてと、チェック内容は多岐に渡っている。
校正が完了すると、見つかった問題点が表形式で表示される。該当語句や区分、問題の種別に加えて、具体的な言い換え例が表示されるなど実用性は高い。問題点にはいずれも連番が振られ、本文中にその番号が付与されるので、見た目にわかりやすいのも利点だ。チェック項目は小分類ごとにオンオフが可能なほか、半角のカウント方法や改行、空白などをカウントするか否かも選択できるので、ニーズに合わせて機能を使い分けることも可能だ。
本サービスが採用しているYahoo! JAPANのテキスト解析Web APIを用いた類似のサービスとしては、「日本語文章校正ツール」があるが、2014年でサイトが閉鎖されてしまっている。それゆえ日本語の表現間違いや、一般には不適切とされる表現を客観的にチェックしたい場合、本サービスは非常に重宝する。「日本語文章校正ツール」では用意されていたブックマークレットが追加されれば、さらに便利になりそうだ。