子どもの貧困対策は「ひとり親世帯」だけでは不十分。「共働き世帯」にも救いの手を

週刊SPA! 2015年9月17日

「第3回 子どもの貧困対策会議」が8月28日に首相官邸で開催され、政府は経済的に厳しい“ひとり親”世帯への支援策をまとめた。ひとり親世帯の子どもへの支援を年間50万件行うことや、奨学金や低所得世帯への手当充実を検討する予定だ。
会議で安倍晋三首相は「子どもたちの未来は日本の未来そのものであります」と述べ、その内容は“ひとり親”世帯への支援を強化するものが中心となっている。しかし、「世帯タイプで分けると、子どもの貧困に目が行かなくなってしまう」と警鐘を鳴らしているのは『子どもの貧困』の著者である阿部彩氏だ。同氏への『子どもの貧困連鎖』(新潮社)のインタビューから発言の一部を引用する。

<子どもの貧困を改善しようと考える時には、母子世帯だけの対策では足りないし、 父子だけでも駄目です。また、特定のタイプに着目した制度には批判が起きることもあります。その意味で、私は母子だけに着目するのでなく、子どもに着目した「子ども対策」が必要だと言いたいのです>
厚生労働省が発表する「子どもの貧困率」が’12年は16.3%で過去最高となり、日本では子どもの6人に1人が貧困状態にある。特にひとり親世帯の貧困率は54.6%と高く、経済協力開発機構(OECD)加盟33か国の中でも最悪だ。
さらに最近は、非正規雇用の拡大など様々な理由により、貧困はひとり親世帯だけでなく共働き世帯にも広がっているという。貧困率の高さでは母子世帯が群を抜いているが、世帯数は多くない。貧困の子ども数を比率で見ると、圧倒的に数が多いのは両親がいる世帯の子どもなのだ。貧困の子どもの過半数には両親がおり、30%程度が母子世帯、10%程度が父子世帯という比率のようだ。

<貧困の世帯の現状を見ると、近年は母子世帯以外の貧困率がジワジワ上がってきています。男性と女性の格差が微妙に縮まっていて、それは女性の貧困率が下がったということではなくて、男性の貧困率が上がったからです。このごろ、単身女性の貧困がとても話題になっていますが、単身男性の貧困も大きな問題です。今は日本全体が貧困化しているといえます>
貧困がジワジワと広がっている共働き世帯の子どもには、まだまだ手が行き届いていない。以前から母子世帯には児童扶養手当などの支援があったが、両親がいる貧困世帯の子どもを救済する制度は、今も存在していないのが実情だ。
また、ひとり親家庭の親も夜遅くまで働きづめというケースが少なくない。子どもは家庭で夕食をとれず、行き場を失い夜の街へふらふらと出歩いて犯罪に巻き込まれるという事件が実際に起き始めており、これは決して見過ごせない。
「子どもの貧困をなくすという観点からは、ピンポイントで子どものいる世帯への公的給付を増やすのが有効です」と阿部彩氏は解説している。そして現在の日本で働いても暮らしが楽にならない原因は「子育ての費用が高いこと」と「低所得世帯に対する公的給付が少ない、それと女性の賃金が低い、収入が少ないこと」だと本書では解説している。
政府は子どもの貧困対策の一環として、地域での学習指導や食事の提供などを行う「子どもの居場所づくり」を進める予定だ。ひとり親世帯の子どもに対し、公民館など公共の建物の空きスペースを利用して、学童保育が終わったあとの学習や食事の場をつくる。仕事で親の帰宅が遅く、一人で過ごすことが多くなりがちな子どもが、学習の遅れや孤立感をもつことを解消するのが狙いだという。
10月には「子供の未来応援国民運動」が始動する。子どもの貧困問題は、もう先延ばしできないところまできている。 <文/北村篤裕>

児童の暴力行為急増 14年度、和歌山県内公立小

紀伊民報 2015年9月17日

和歌山県内公立小学校で児童の暴力行為が急増している。県教育委員会が16日に発表した。2014年度は47件で、前年度の約2倍となった。県教委は自分の感情をうまくコントロールできない児童が増えているとみている。
5年前の09年度は9件だったのが、10年度12件、11年度15件、12年度18件、13年度26件と増加している。
近年、特に児童間が増えていて、12年度に11件だったのが13年度19件、14年度29件となっている。ガラスを割ったり悪質な落書きをしたりという器物破損も12件と多く、13年度より7件増。対教師は6件で、4件増えた。県教委によると、同じ児童が暴力行為を繰り返すケースもあったという。
一方で、公立中学校は14年度は414件。11年度571件、12年度518件、13年度469件と減少傾向にある。器物破損は108件で13年度より25件増えたが、生徒間が45件減の231件、対教師が36件減の51件となった。県教委が作製した道徳用資料集を活用した教職員の指導、警察や児童相談所などとの連携態勢構築などが効果があったとしている。
公立高校は104件で、13年度より3件増えた。
公立高校の中途退学者数は549人で、13年度より48人増えた。全日制は284人で13人減ったが、定時制は145人で25人増、通信制は120人で36人増えた。
毎年、同時に発表していたいじめ調査の結果については、文部科学省が全国に再調査を依頼したため、10月下旬になる予定。

大人の患者への幼児言葉は「不当な差別」-障害者差別解消法でガイドライン案

医療介護CBニュース 2015年9月17日

来年4月に障害者差別解消法が施行されることを踏まえ、厚生労働省は、医療従事者向けのガイドライン案をまとめた。正当な理由もなく、医療機関や薬局内に身体障害者補助犬の同伴を拒否することや、大人の患者に対して幼児の言葉で接することは「不当な差別的取り扱い」になる恐れがあると指摘。電光掲示板や音声ガイドの設置といった設備面でも配慮や工夫を求めている。【新井哉】
ガイドライン案には、障害者差別解消法が障害を理由としてサービスの提供を拒否・制限することを禁止していることを記載。抽象的に事故の危惧や危険が想定されるといった理由でサービスを提供しないことは「適切ではない」としている。
また、不当な差別的な取り扱いとして、「本人を無視して介助者・支援者や付き添い者のみに話しかける」や「わずらわしそうな態度や、患者や傷つけるような言葉をかける」といった例を提示。このほか、電子メールやホームページなど多様な媒体で予約、案内などを行う「情報提供の配慮」の必要性も挙げた。
ガイドライン案では、増加傾向の認知症患者についても取り上げ、▽身近な病気であることを理解する▽必要に応じて専門機関に相談する▽人生の歴史などを持つ主体として尊重し、支援していく―などの対応が必要とした。
厚労省は現在、ガイドライン案のパブリックコメントを募集しており、電子政府の総合窓口(e―GOV)や郵送、ファクスで10月10日(必着)まで受け付ける。

DVに走る男たちの特徴とは?

Mocosuku Woman 2015年9月16日

配偶者や家族、恋人など、親しい間柄の相手に暴力を振るうDV(ドメスティックバイオレンス)。その発生件数は年々増え続けています。2014年度に「配偶者暴力相談支援センター」に寄せられた相談件数は、10万2963件でした。また、2012年度の全国の児童相談所での児童虐待の対応件数は6万6000件以上にも上ります。どんな人たちがDVに走るのでしょうか?

DVとはどんな行為?
2001年に制定された「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律」(通称「DV防止法」)によると、「配偶者からの暴力」(=DV)とは、「身体に対する暴力」と「これに準ずる心身に有害な影響を及ぼす言動」のことを言います。
具体的には、平手で打つ、足で蹴るなどの「身体的なもの」のほか、大声で怒鳴る、無視をするなどの「精神的なもの」、性行為を強要する、避妊に協力しないなどの「性的なもの」などが含まれます。

DV加害者に下される処分
では、DV行為を訴えられ、加害者と認定された人たちはどのような処分を受けるのでしょうか? 被害者が裁判所に申し立てをして「保護命令」が発令されると、次のような行為が取り締まりの対象となります。
・被害者の身辺につきまとう
・被害者の住居や勤務先を徘徊する
・面会を要求する
・監視していると思わせるようなことを告げる
・粗野または乱暴な言動をする
・電話・FAX・電子メールを繰り返す
・嫌がるものを送りつける
・名誉を傷つける行為をする
・性的羞恥心を害する行為をする
・親族等へのつきまといや徘徊を繰り返す
保護命令に違反した加害者には、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されます。実際には、保護命令違反に留まらず、暴行罪や傷害罪の疑いで逮捕されるケースも少なくありません。
2013年のデータによると、配偶者間における犯罪の検挙の総件数は4444件で、その内訳は傷害が2154件、暴行が2135件、殺人が155件となっています。

DV加害者のタイプ
内閣府男女共同参画局のウェブサイトにある「配偶者からの暴力被害者支援情報」ページには、DV加害者のタイプとして次のような特徴が挙げられています。
・一定のタイプはなく、年齢・学歴・職種・年収には関係がない
・人当たりがよく、社会的信用もあり、周囲の人からは「家で妻に対して暴力を振るっているとは想像できない」と思われている人もいる
・家庭という密室の中でのみ暴力を振るう人がいる一方、普段から誰に対しても暴力的で、見知らぬ人に対しても言いがかりをつけて暴力を振るう者もいる
・アルコール依存や薬物依存、精神障害等が関連して暴力を振るっていると考えられる者もいる

DVの動機:人間としての未熟さ
上に挙げた相談件数や対応件数の多さからすると、DVはもはや、少数の精神病質(サイコパス)の人による異常行動とは言えないかもしれません。
心理学では古典的な概念に「フラストレーション-攻撃仮説」があるます。この考えに沿えば、DV加害者は生活上のストレスや不満を、妻や子供を攻撃することで憂さを晴らしているいえます。別の言い方をすれば、DVに至るような心理的危機は誰にでも起こり得るということです。
通常なら、そこで抑制が働き、暴力にまで発展することはないでしょう。そこで歯止めがかからずDVを働いてしまう人というのは、危機状況に陥る閾値(いきち:限界)が極めて低いのです。また、そうした憂さ晴らしの繰り返しが弱者に向く点は、極めて幼児的で、人間として未熟と言えます。
上述したように、DV加害者には人当たりがよく、「妻に暴力を振るうようには見えない」タイプも多いため、ある程度親しくなるまではその本性を見抜くのは難しいかもしれません。ふとしたきっかけで相手の未熟さを感じたら、「この人は危ないかもしれない」というリスクを勘定に入れておくことは、DVの被害者にならないための心構えとして重要と言えるでしょう。

国勢調査「名前入力できない」続出

web R25 2015年9月17日

5年に一度実施される国勢調査がスタート。今年は、初めて全世帯を対象にインターネット回答を実施しており、ネットでの回答期間は9月10日から20日までとなっている。ツイッター上には、実際にネットで回答したという人からの報告が続々とあがっているところだが、困惑する声も散見される。
その困惑のひとつは、「名前の入力欄」に関するものだ。ツイッターには、
「国勢調査をインターネット対応しました。名前入力欄でいきなり『入力禁止文字を入力しないでください』の注意MS。戸籍上の正式な漢字なのに腹が立ちました。クレジット会社等は環境依存文字とか優しい言葉なのに。流石お上、見下した言葉、別の言い方があるだろ。ゴメンなさい、愚痴で」(原文ママ)
「国勢調査で案の定名前入力の際に『その漢字は使用できません』ってなって別の漢字使ったけどいいのかな。まぁ、問題あれば何かしら通知がくるでしょう」
「国勢調査のネット回答で名前の漢字が禁止文字ですとか言われてひらがなで入力する悲しみ (´;ω;`)」
など、名前が旧字体などのためか、入力できなかったという人が続出。国勢調査での名前入力は、あくまでも調査漏れや重複調査を防ぐために必要な項目であり、集計対象ではない。そのため名前は漢字ではなく、“読み”でもいいのかもしれないが、自分の名前が「入力禁止文字」として弾かれるのは、あまり気分の良いものではないだろう。
また、「性別」選択欄に「男・女」しかないことから、
「国勢調査、ネット回答したんだけど、初っ端から性別が男女しかなくて激しく萎えた」
「国勢調査でもやはり性別は『男・女』の選択肢しかなかった。『その他』を設けることができないなら、せめて『性別』の前に(戸籍上の)とつけてはどうだろう?」
「国勢調査の性別回答欄が男女だけだったからふざくんなってアンケート回答したった」
という声もあがっている。
インターネット回答をするためのIDとパスワードの書かれた調査票が、封をされずに集合住宅のポストに入れられていたことでも物議を醸した今年の国勢調査。9月15日24時時点ですでに1000万以上の世帯がネット回答しており、回答しやすくなったのは間違いないが、課題も見つかってきたようだ。
(花賀太)

携帯料金引き下げ「年内めどに結論」 高市総務相

ITmedia ニュース 2015年09月16日

安倍晋三首相が「携帯電話料金の家計負担の軽減が課題」と軽減策を検討するよう高市早苗総務相に要請したことを受け、高市総務相は年内をめどに結論を出す方針を示した。9月15日の閣議後記者会見で述べた。
高市総務相は、家計支出に占める通信料の割合が増大していることは事実だとの認識を示した上で、「より低廉で利用しやすい携帯電話の料金を実現するために、さらなる取り組みを検討する」と表明。総合通信基盤局長に、検討体制を構築して年内をめどに結論を出すよう指示したことを明らかにした。

飲み物の熱で発電するスマート&エコなマグ「Muggino」–飲みごろ温度をキープ

CNET Japan 2015年09月16日

身近な道具がスマートフォンと連携する“スマート○○”が流行りだが、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」に登場したスマートマグ「Muggino」はひと味違う。スマートなだけでなく、飲み物の熱を電気に換えて有効活用する“エコ”なマグなのだ。
開発チームによると、マグに熱い飲み物を入れると適温まで冷めるのを待つので、そこまで暖めるのに消費されたエネルギーと、冷める際に放出されるエネルギーが無駄になるという。Mugginoは、こうしたエネルギーを無駄にせず有効活用するために開発された。
Mugginoは二重構造をしており、内部に温度差を電気に変換できる熱電素子、温度センサ、Bluetooth通信ユニット、制御回路、バッテリなどが組み込まれ、すき間に断熱材が充填されている。熱い飲み物が注がれると、温度を測ってBluetooth経由でスマートフォンアプリに知らせる。
ユーザーの好みの温度より高い場合は、冷める過程で伝わる熱を熱電素子で電気に換えて内蔵バッテリに充電していく。好みの温度になったら、逆にバッテリの電力を使って熱電素子で飲み物を保温する。冷たい飲み物の場合も、同様の仕組みでエネルギーを有効活用できる。
巻き取り式の充電ケーブルを備えており、内蔵バッテリからスマートフォンを充電することも可能。バッテリ残量や飲み物の温度はスマートフォンアプリで確認できる。操作は、Mugginoに設けられたタッチセンサでも可能だ。
内蔵バッテリへの充電は、専用のワイヤレス充電台「MuggiPad」を使う。電気接点がないので、濡れやすいマグでも危なくない。もちろんMugginoには防水性があり、水洗いできる。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間11月4日まで。目標金額の40万オーストラリアドルに対し、記事執筆時点(日本時間9月16日12時)で集まった資金はまだ590オーストラリアドルとのことだ。

土星の衛星エンケラドス、星全体が海に覆われている NASA探査機の観測で判明

ITmedia ニュース 2015年9月16日

米航空宇宙局(NASA)は9月15日、土星の衛星エンケラドスは、衛星表面の氷の下に広がる海が星全体を覆っていることが分かったと発表した。エンケラドスの海には地球生命が誕生した環境として有力視されている熱水環境があることが分かっており、地球外生命の存在にも期待が高まる。
エンケラドスは直径500キロほどの氷衛星。内部には液体の海が広がり、氷の割れ目を通じ水が宇宙に噴き出していることで知られている。ただ、海がどの程度の広がりなのかは分かっていなかった。
土星探査機「カッシーニ」が観測した7年以上のデータを分析したところ、エンケラドスはわずかに揺れながら土星のまわりを公転していることが分かった。岩石による中心部と表面が強固に結びついているなら見られない程度の揺れであり、中心部と氷の表面は星全体に広がった海によって隔てられていると結論した。
なぜエンケラドスの海が完全に凍結せず液体のままでいられるのかは謎だという。土星の潮汐力が原因で発生するエンケラドス内部の熱が、従来考えられていたものよりずっと大きい可能性があるという。
エンケラドスについては、宇宙に吹き出した水の分析から、地球の海底で見られる「熱水噴出孔」と同様の熱水環境があることが分かっている。熱水噴出口は地球生命が誕生した環境として本命視されており、エンケラドスに広がる巨大な海にも生命が存在するかもしれない。

夜のコーヒーに体内時計乱す作用、米研究

AFP=時事 2015年9月17日

寝る前にコーヒーを飲むと、予定の就寝時間に眠りにつくのが難しくなり、朝起きるのがさらに辛くなるのは、カフェインによって体内時計が乱されるからだとする研究結果が16日、発表された。

1日のカフェインはエスプレッソ4杯分まで、EU
米研究チームが米医学誌「サイエンス・トランスレーショナル・メディシン(Science Translational Medicine)」に発表した研究については、カフェインを含む飲料を夜に飲むことで就寝と起床が遅くなる理由を説明するだけでなく、将来的には、時差ぼけの影響を抑える目的でカフェインを使用するのに適したタイミングについてのヒントをたらす可能性もある。
研究は、被験者5人を対象に行われ、それぞれに、就寝3時間前にダブル・エスプレッソの含有量に相当するカフェインを摂取させる、明るい光にさらす、プラセボ(偽薬)を与えるといったタスクを無作為で与えた。
被験者をさまざまな条件下に置いて調査するこの実験は49日間にわたり実施された。その間、被験者の唾液を定期的に検査し、睡眠と覚醒の周期を自然に調節するホルモン「メラトニン」の濃度を調べた。
論文によると、低光量の条件下でカフェインを摂取させた被験者は、約「40分間のメラトニン概日(24時間周期)のリズムの位相後退(遅い時間へのずれ)」を経験したことが、今回の実験で分かったという。
他方、就寝3時間前に明るい天井照明にさらされた被験者では、体内時計に85分間の遅れ、またカフェイン摂取と明るい光の両方の条件下に置かれた被験者は、体内時計に105分間の乱れが生じた。
米コロラド大学ボルダー校(University of Colorado at Boulder)のケネス・ライト(Kenneth Wright)教授は「世界で最も広く使われている向精神薬のカフェインが、人間の体内時計に影響を与えることを示したのは、今回の研究が初めてだ」と語り、また「この研究は、カフェインが人間の生理機能に及ぼす影響に関する最新の興味深い知見をもたらすものだ」と続けた。
今回の研究結果は、寝る前のカフェイン摂取は避けるようにとの一般的なアドバイスの説得力を高める一方で、カフェイン適切な使用が時差ぼけを回避するために体内時計をリセットする一助となり得る「興味深い」可能性を秘めたものと論文は述べている。
だが、日付変更線を横断する旅行者が眠らずに活動を続けるための、カフェインの最も効果的な利用方法を決定するには、さらなる研究を重ねる必要がある。「このような条件下でカフェインが誘発する睡眠の乱れについては、時差ぼけを悪化させる恐れがあり、経過の観察が重要になる」と論文は指摘している。【翻訳編集】 AFPBB News