年間800時間勤務で120万、働きながら進学する「学生サポーター」募集

リセマム 2015年11月19日

国立青少年教育振興機構は、児童養護施設や母子生活支援施設に在所する、またはしていた高校3年生や大学生らを対象に、国立青少年教育施設で働きながら大学や専門学校に進学する「学生サポーター」を募集。年間800時間の勤務で年間120万円が支給される。

国立青少年教育振興機構
「学生サポーター」制度は、勉学に励む学生の生活支援や自立支援を目的に実施しているもの。募集対象は、児童養護施設や母子生活支援施設を退所後に高等教育機関(大学、短大、大学院、高等専門学校、専修学校の専門課程)に在学している学生、または同施設に在所しており、次年度に高等教育機関に進学しようとする生徒など。
学生サポーターは、国立青少年教育振興機構の教育施設で、関係機関や団体などと連携して行う「生活・自立支援キャンプ」や教育施設が主催する教育事業のサポート、そのほか施設の運営業務を担当する。業務場所は居住地や在学する高等教育機関の最寄りの教育施設とし、相談のうえ決定する。学生サポーターは、夏休みなどの長期休暇や土日、祝日を中心に勤務する。
業務時間や報酬額のタイプは選択することができ、基本的な基準は年間800時間の業務で年間120万円(月額10万円)の報酬になる。年間400時間の業務の場合は年間60万円(月額5万円)、600時間の場合は年間90万円(月額7万5,000円)。
今回は平成28年度の2次募集となり、1次募集に申し込んだ者は応募できない。募集期間は12月1日~28日(必着)。必要書類をダウンロードし記入して提出する。募集人員は10人程度。

大きいほど幸福感?脳の部位 京大、世界初の相関解明

京都新聞 2015年11月20日

幸福を強く感じる人ほど右脳の特定部位が大きいことを、京都大医学研究科の佐藤弥准教授らが突き止めた。幸福感と脳の構造の相関を解明したのは初めて。英科学誌に20日発表した。
心理学では幸福感の強さを質問用紙で数値的に計測できるとされる。佐藤准教授らは、質問結果と磁気共鳴画像装置(MRI)で測定した脳の各部位の体積で相関を調べた。
10~30代の男女51人で実施。質問用紙を使い、幸福感について尋ねた。質問への回答を数値化し、各人の脳の各部位の体積と比べた結果、幸福感が強い人ほど右脳の内側にある「楔前部(けつぜんぶ)」が大きいと分かった。
また、快・不快と人生の意味についても質問し、回答を数値化すると、同様に楔前部(けつぜんぶ)の体積と相関していた。快・不快と人生の意味の感じ方は幸福感と関わりがあるという心理学の知見を脳科学で裏付けた。
楔前部は左右の大脳半球にある。右側の体積だけ大きかった理由は、右脳が感情を担うとする説と関連する可能性があるという。佐藤准教授は「幸せの意味は古代の哲学者以来、考えられてきた。脳科学的な視点で幸福の一端を解明できた」と話す。

前施設長、初公判で無罪主張 入所少女にみだらな行為

京都新聞 2015年11月20日

京都市左京区の児童養護施設に入所していた少女にみだらな行為をしたとして、児童福祉法違反の罪に問われた同園の前施設長の男(55)=休職中、同区新間之町通二条下ル=の初公判が19日、京都地裁(御山真理子裁判官)であった。男は「まったく身に覚えがない」と無罪を主張した。
起訴状では、昨年8月5~6日に滋賀県長浜市の宿泊施設で、施設長の立場を利用し、当時高校生だった少女が18歳未満と知りながらみだらな行為をした、としている。

申込シーズン到来!保育園の選び方は

R25 2015年11月21日

10月になり、保育園の申し込みがはじまっている地域もあるのではないだろうか。国の設置基準を満たして認可された保育所に入れない待機児童が、2015年4月1日時点で2万人以上と言われており、保育園への入園は狭き門かもしれない。とはいえ、保育園ならばどこでもいいワケではない。良い保育園はどうやって見つければいいのだろうか?

各自治体などでリサーチをして見学を怠らない
まずは、自分の住んでいる地域の保育園情報を調べる必要がある。管轄の役所へ行くと、保育園の情報を集めることができる。このときに、役所が比較的空いている時間帯を狙うと、担当者からいろいろな情報を聞けることもあるのだとか。また、わかるようであれば、各保育園の入園枠や、現在の状況についても確認しておくと安心だろう。
集めた情報のなかから候補となる保育園をいくつか選び、実際に現地に足を運んで見学をすることが大切。保育園には、お昼寝の時間帯があるので、見学の時間帯はお昼前を指定すると、園内を隅々まで確認できる可能性が高くなるだろう。ただし、時間指定ができるかは保育園によって異なる。
見学の際は、以下項目に沿って見てまわるようにするといいだろう。

子どもと保育士の表情を見る
実際に保育園に通っている子どもが、楽しそうに過ごせているかを確認する。子どもたちの笑顔や楽しそうな笑い声が多いほうが良い保育園の可能性が高い。また、働いている保育士も同様に、表情に疲れがなく、子どもと真剣に向き合って接しているかを確認する。あわせて、保育士の服装や身だしなみが、保育に適切かどうかも忘れずに見ておこう。

園内の施設や設備を確認する
自分の子どもを預ける場所だからこそ、施設の安全面は気になるところ。災害時の対策がどうなっているのか。また、お昼寝の際のスペースや、遊ぶときの遊具などが十分に確保されているかを確認しよう。他にも、トイレやオムツ台まわりの清掃が行き届いているか、衛生面などの確認も大切だ。

保育士の人数や構成を確認する
保育士不足が問題視されている昨今。保育士の人数や正規社員の割合、ベテラン保育士がいるかなどは、必ずチェックしておきたい項目のひとつだ。

他にも保育料や保育園の経営(教育)方針など、気になることは数多い。もし、選んでいる際に、不明な点があれば必ず解消するようにして、自分の家庭に合った保育園を選ぶようにしよう。
(文・奈古善晴/考務店)

リスクばかりが強調されがち? 3人に1人は「高齢出産」の時代だからこそ考えたい“出産”の在り方

All About 2015年11月20日

3人に1人が高齢出産の時代に
高齢出産の女性が増えているといわれて数年が経ちました。かつては「高齢出産」といえば30歳以上での出産を指していたのですが、現在では35歳以上で出産することをいいます。
厚生労働省「平成26年(2014年)人口動態統計」によれば、出産した女性の26%が35歳以上でした。3人に1人は高齢出産をしているのです。高齢での初産は全体の14.3%、7人に1人は高齢出産で初産しています。
高齢出産となると、どうしてもリスク面が強調されて伝えられがち。本人が不安に感じているケースもありますが、周りから「高齢なのに産めるの?」「体力がもたなくて大変なんじゃない?」などの心ない声に傷つくことも多いようです。本人は妊娠したことに喜んでいるところに周りの声によって傷つくことも少なくありません。
妊娠したということは、出産できる身体であるということ。高齢出産年齢だから、と自分をハイリスク扱いにしてストレスホルモンを増やすのはもったいないと感じます。

高齢での出産は身体に毒なの?
「高齢出産=難産」という言い方をする人もいます。妊娠を喜ぶ女性に対して否定的な言葉はマナー違反。悲しくなります。
確かに20歳代女性より加齢している訳ですし、徹夜がつらくなるなどの体力の低下を感じることはあるでしょう。しかし、昭和26年では高齢出産が14.7%だったそう。40歳代で7人目8人目の出産もザラだったのです。
初産での出産は今よりも少ないと思われますが、今よりも経済が安定していない世の中で上のお子さんのお世話をして、働きながら多くの女性が出産していたことがわかります。現代女性の高齢出産よりもハードな環境、かつ産科医療も今より水準が低かったでしょう。
それでも高齢出産をされる女性が多かったわけですから、ずっと便利な時代になった私たちがネガティブになるのはナンセンス。妊娠・出産を乗り越えるためには、年齢よりも重要なポイントがあるはずです。

R35の輝き
今の35歳以上で妊娠する女性にお会いすると、元気に輝いている方が多くて本当にびっくりします。その輝きはパートナーとの関係性が満たされていたり、ビジネスでの充実感、身体を鍛えるなどのセルフケアによるものでしょう。
20歳代でもタバコを吸い、食事もインスタントラーメンやコンビニのお弁当、サプリメントばかりだと身体も健康な状態とはいえないかもしれませんね。それに比べて35歳以上で赤ちゃんを授かる人は自分の身体のケアにも気を配っていたり、子育てにも真剣に向き合っていたりと本当に魅力的な人とたくさん出会います。
高齢出産だと、親が若くなくて問題がありそうという偏見は昔のこと。とても豊かな子育てをされている方が多いように見受けます。それはビジネスなどで後輩を育てることも経験され、子育て=「未来人育て」のスキルを獲得されていることも一理あるでしょう。何歳から子育てをはじめても、それはそのカップルにとって一番良いタイミングでのスタート! 自分らしい育児スタイルを楽しみ、学んでこそ自分も育つ「育自」です。

出産とワークバランス
高齢出産の割合が増えた一因に、女性の社会進出が背景にあると報じられます。1986年に男女雇用機会均等法が施行されてから、少しずつ女性が企業で働くことが増えてきました。制度はあっても、妊娠・出産など男性モデルでは想像がつかず男性と同様に働く、というのも難しかったのです。それが男性モデルからは想像つかなかった範囲も少しずつ整えられ、今日を迎えています。
キャリアを築くにつれ、責任のあるポジションにつく女性も増えてきました。ゆえに「今、出産したら他に責任を持てる人がいなくなる」と出産を先送りに考える人もいるようです。
この場合、単に女性が責任のあるポジションにつくことが直接原因ではありません。一度お休みに入ると復帰が難しい制度、休暇中の代行を頼みづらい風土、または本人が誰かに仕事をお願いすることに勇気を持てないなどの様々な要因が考えられます。
制度はもちろん女性が働きやすくなるよう助けてくれていますが、ライフスタイルがみんな違うように、個々にとって“良いサポート”も実は様々です。アウトラインは国の政策や会社の制度で整えてもらいたいものですが、細やかな調整は当事者である女性から声を上げて整えていくのがベターかも。現代のワーキングマザーは自分の子どもも育てながら、未来の女性たちがワーキングマザーを選択した時に働きやすいように土台を作っているともいえますね。