その日に生まれたばかりの赤ちゃんが母親によって殺されている。その現実を変える政策がある。

TheVote.jp 2016年6月11日

児童虐待で死亡する赤ちゃんのうち、その日に生まれたばかりの赤ちゃんが母親によって殺されているケースが最も多いことをご存知でしょうか。

生後0日の赤ちゃんが母親によって殺されているケースが一番多い
国の社会保障審議会児童虐待等要保護事例の検証に関する専門委員会の報告によると、2004年度から2011年度までの8年間で、虐待死と見られる赤ちゃんは437人で、このうち2割強は0歳0ヶ月の新生児です。その0歳0ヶ月の赤ちゃんの85%が、産まれたその日に殺されています。しかも、加害者の9割はその子を産み落としたお母親。産まれてきてすぐに産みの親によって命を奪われてしまう赤ちゃんがこれほど多いことは、戦慄さえ覚える事実です。
このような嬰児殺人は、子供をそだてられない母親が誰にも相談できず、やむにやまれず我が子に手をかけてしまったというケースがほとんどです。生まれる前に誰かに相談できて、養子に出すことが約束されていればこのような不幸な事件のほとんどは事前に防げたのではないかと想像できます。しかし日本では 養子への公的な支援が他の国に比べて極めて手薄なのです。

日本では「国家的な虐待が起きている」
欧米の場合はほとんどの国で親が育てられない子供のうち50%以上の子供が里親を含む養子先の家庭で暮らしており、アメリカではその数字は77%以上に達しています。(もっとも高いオーストアリアは90%以上が里親もしくは養子)アメリカでは芸能人のアンジェリーナ・ジョリーやマドンナなどが実の子供がありながら養子をもっていることもご存知の方も多いと思います。ところが日本では、親が育てられない子供のうち里親や養子先で暮らしている子供は10人に1人もいません。このように日本で実親と暮らせない子の90%以上が施設で暮らしている日本は国際的には「国家的な虐待」とまで言われているそうです。

子供の幸せが一番大事、養子縁組に国をあげて取り組みを
実親が育てられない子供の福祉は、「パーマネンシーケア」と呼ばれる、永続的な家庭での養育、つまり養子が子供にとって最適であることがわかっており、世界では養子縁組による子供の養育を推進しています。ところが先進国では日本だけが世界に逆行して、施設での保護が進んでおり、児童養護施設も乳児院も設置数がここ10年で約10%程度増加しているのが現状です。国の社会的養護関係予算が1000億円ちかくあるうち90%が施設運営費につかわれています。そのため日本では民間の組織が養子縁組をすすめるケースがふえていますが、その民間の組織に国からは経済的助成がありません。一組の養子縁組をすすめるためには、実母の妊娠時からの相談対応、育て親の募集と審査、母子保護、マッチングなどの人手と経費とノウハウが必要です。
また、里子には毎月12万円以上が支給されるのに対して、養子には一切の金銭支援はありません。この世に生をうけたすべての子供の幸せを守るために、国からの継続的で体系的な支援が必要とされています。

給食費の徴収業務、自治体に=教員の負担軽減で報告書-文科省

時事ドットコム 2016年6月13日

教員の勤務時間の削減に向けて議論する文部科学省内の検討チームは13日、給食費の徴収業務を学校ごとではなく、設置者の地方自治体に移管するのが望ましいとする報告書をまとめた。教員が授業の準備などに専念できる環境を推進するため。部活動に休養日を設けることも併せて盛り込んだ。
給食費は現在、多くの公立学校では教員の責任で徴収している。報告書によると、この業務を公会計化し、学校を設置する県や市町村の教育委員会などへの移管を推進する。国は自治体による会計ルールの整備や先進事例の収集に努め、業務に必要なシステムなどを整備する。
文科省が実施した2014年度の勤務実態調査では、副校長や教頭の約6割が給食費の集金や未納者への対応などに負担を感じていた。先行して業務移管を実施した自治体からは、学校では1カ月当たり3、4日分の仕事量が減少し、児童生徒の指導により力を入れられるようになったとする報告もあった。

社会問題化する児童虐待

大阪日日新聞 2016年6月12日

いかに褒め、叱り、育てるか ”親育て”の施策推進を

大阪市東住吉区が開いている親子教室の参加者
北海道の行方不明男児保護を巡るニュースは、親のしつけのありようが焦点になった。子どもをいかに褒め、叱り、育てるか。「子育てのしづらさを持つ親子」を把握し、支援策を切れ目なく講じている大阪市東住吉区のテーマは“親育て”だ。児童虐待が社会問題になる中、東住吉区の取り組みは一考に値する。
“親育て”に重点を置く東住吉区には訳がある。2013年2月に発覚した同区の母親による新生児殺害遺棄事件の発生は06年5月であり、この間、6年余りが空白だった。市側は乳幼児健診の案内を続けていたが、市の外部識者による検証部会は「目視による安全確認が必要であるとは考えていなかった」と指摘。小倉健宏区長は13年4月の就任時に行政機関として「自責の念」を抱いていた。

アウトリーチ
事件を教訓に、東住吉区は「アウトリーチ(手をさしのべる)」を合言葉に1歳6カ月児健診の未受診者に電話、訪問を実施する一方、問診票を通して子育てのしづらさを持つ親子を把握し、親子教室に誘っている。「友だちと遊べない」などの親の悩みに対して専門家の臨床心理士、保健師、保育士、作業療法士が対応するが、特筆すべきはその後も手をさしのべ、2~4歳児向けの「親育て、子育ての場」を用意している点だ。
担当するNPO法人ハートフレンド代表の徳谷章子さんが伝える“こつ”は、子どものためになる褒め方だ。例えば、子どもが手洗いした時に「偉いね。ばい菌さんはバイバイになって、手で物を持って食べてもおなかが痛くならないね」と褒める。そうすると、子どもは手を洗えばおなかが痛くならないと納得する。徳谷さんによると、こつを伝えると子育てが楽しくなり、自信を持つ親は増えている。

家族を支える
大阪市内では東住吉区の事件が発覚した翌14年6月、鶴見区で小学生の男児と母親が無理心中する事件が発生した。男児は発達障害と診断され、療育を受けていた経緯があり、市の検証部会は「家族全体を支えていく組織的な取り組みが重要」と指摘。併せて、発達障害児の親がその子の行動を理解し、肯定的な関わりができるようになる「ペアレントトレーニング」の必要性も強調している。
核家族化が進み、近所付き合いが希薄になる中、子育てに孤軍奮闘する親にいかに手をさしのべるか。「子育ての大変さを語り合い、楽しくする場をつくらなければいけない」と東住吉区保健福祉センターの有馬和代さんが話すように“親育て”の視点を持った行政施策が求められている。

「うちの子だけなんで?私の育て方がいけないの?」子育てに悩むお母さん…大丈夫だから!

ファンファン福岡 2016年6月13日

芯の強い子を育てる運動スクール MIKIファニット代表の太刀山美樹です。
私たちは、福岡市内の早良区、西区と 2つの直営スクール、博多阪急、福岡大丸など7カ所で教室を展開しています。時に出張講座に行く事もあります。
講座後、暗い表情だったお母さんがニコニコと子どもの手をひいてスキップ
講座の後、参加した子どもや保護者の方の表情が大きく変わる事があります。先日も、乳幼児親子講座が始まる前には暗い表情だったお母さんが、終わった後には、ニコニコと子どもの手をひいて、なんと建物からスキップしてでてこられたのを偶然見かけたのでした。その講座は…。支援クラスです。
私がうかがっているある自治体では、発達障害が懸念される乳幼児親子に対して、1年をとおしての支援クラスが開催されています。担当者は、保健師・臨床心理士・保育士・そして健康運動指導士の私でタッグを組んでいて、私はその中で、もう10年ほど、運動遊びを担当しています。

子育ては、みんな同じ悩みを抱えています
年度初めは、1・2歳、15名ほどの新しいメンバーでスタートです。
クラスは、保育士の先生の手遊びコーナーからスタートし、私に担当バトンタッチ。その様子を見ていた保健師より「今日はちょっと子ども達の緊張の度合いが高く、みな落ち着きがないかもしれません」という話を伺いました。
しばらく観察していると、先生の方を向いてお母さんと座り、手遊びができている子もいますが、中には、教室の中を、大きな声をだし、ぐるぐると走り回る2歳の男の子。友だちにちょっかいを出して触ったり、ホワイトボードの下のヘリに、両手でぶら下がろうとしている子等、みんな反応はバラバラです。
ん?できない?…いやそんな事はない、通常運転だな…。
大きい小さいはあるけれど、子育ては、みんな同じ悩みを抱えています。
「うちの子はなんで…」
「うちの子だけなんで…」
「私の育て方がいけないの…」
「私に余裕がないから、この子が…」
つい我が子と他の子どもと比べてしまうお母さん達。
あっという間に、こんな気持ちが蔓延します。
そう思うと、
自分の自信はなくし気持ちは凹み、顔は暗~くなっていきます。
せっかく子どものためにと出かけて来ていたはずなのに、きっといろんなところで、悩んだ方々が来ているはず
ね… そんな時はMIKI・ファニットへどうぞ。笑

お母さん…大丈夫だから
♪心配ないさ~
ミュージカル「ライオンキング」の曲が頭の中で流れます。
私はなにが出来る訳ではないのですが、私は「大丈夫」と思えました。
多くの子ども達の様子を見てきて、これなら問題ないと思ったのです。
お母さん…大丈夫だから
(早くできる、ゆっくりできるはあったとしても)みな、できる子ばかりです
うまくいく事もそうでないときもありますが、私達MIKIファニットが工夫しているのは、静かにさせるプログラムよりも、集中しちゃうプログラム。

講習会などを聞きに行くときは、ザルのココロで聞いて
静かにさせたいと思う時があるなら、逆に大きく発散させます。前後に大きく騒いだり、音を出したり、思いっきり動いたり、またその場にとどまりたくなるような何か目に見える目印があったりするのも大切です。
また、不安定なものの上に立つことにトライしようとすると、自然に集中していかざるを得なくなります。
「大丈夫だから、そのままでいいから」
本当にそのとおり、最後は全員、絵本を読んで、ヨガの呼吸法もできました。
「びっくりしました。こんなに、みんな、集中できるんですね」保健師と保育士の言葉を背中で聞きながら、私はお母様がたに
「『大丈夫、この子はできる!』と先生も親もまず信じる事が大事。そして、悩んで、もし講習会などを聞きに行くときは、ザルのココロで聞いて欲しい」
と暑く(熱く)語りました。
ザル??? お母さん達にたくさんの『????』が見えました。