ひろゆき、「こんなクズ、産むんじゃなかった」相談への回答に疑問。「当事者視点は欠けてる気が…」

週刊SPA! 2016年6月20日

ひろゆきのネット炎上観察記

【息子否定の母親を一喝!学長の回答に賞賛の嵐】
「息子がゲームばかりで、人生から抹消したい。こんなクズ、産むんじゃなかった」。新聞に寄せられたそんな子育て相談に「息子さんはよく耐えている。息子さんを精神的に抹消しているのと同然。率直にあやまってください」などと厳しく批判した恵泉女学園大学学長の回答がネット民から賞賛されている。ツイッターで3万回以上リツイートされるなど話題に

読者視点で見れば満点だけど、当事者視点は欠けてる気が……
雑誌やら新聞やらには人生相談のページがあることが多いんですが、きちんとした回答を毎回できる人って結構優秀な人が多いんですよね。
そもそも回答をするには第一に相手の文章から情報を引き出したり、推測したりという情報分析の能力が必要です。第二に質問に対して回答を準備することが必要なんですが、ここがくせものだったりします。というのも、読者がスッキリする回答と質問者がスッキリする回答、問題が解決するのとでは、すべて別の事柄なんですよね。そして、最後に「回答を誰にどのように伝えるか?」という文章構成能力があるのですが、この最後の能力が、「誰のどの問題を解決するのか?」に繋がるのでなかなか高度だったりします。
というわけで、読売新聞の子育て相談に対する回答に「100点満点の回答」「これくらい痛快な回答は久々」なんて反応がネット上では出ていたらしいんですが、個人的にはこの回答が100点だとは思えないんですよね。
ってのも、この学長の回答は読者がスッキリするだけの回答であって、「可哀想な息子」と「横暴な母親」がいて、「横暴な母親」を批判したとしても可哀想な息子の問題は解決しなかったりします。母親は責任を他者に押し付ける傾向が強いので、本人が批判されて回答を見なかったことにするし、息子にも見せないで終わるだけだと思いますし。。。
もし相談内容を解決しようと思ったら、まず母親の行動を変えなきゃいけないわけです。なので、母親が聞くように、まず母親に共感するところからスタートしたほうがいいと思うんですよね。例えば、母親と息子の関係が不健全なので第三者を介入させるとして、「息子さんのやる気のなさは、病気の可能性もあるので、一度、児童相談所に問い合わせてみては?」みたいな。んで、この回答に母親が騙されて、児童相談所に相談してくれれば解決する可能性があるんじゃないですかね。。。
でも、この回答は読者的に面白くないですし、人生相談は読者を喜ばせるコーナーなので、読者優先の回答が悪いとは思わないですけどね。。。

※1 回答
大日向雅美氏の回答は、「尋常ではありません」「即刻あなたの心と態度を改めるべきです」と母親を批判するもので、件の息子に対しても「優等生のお姉さんが輝いていて、自分をめぐって祖父母の小言が飛び交い、母親からは存在を全否定されている」「唯一の逃げ場がスマホのゲームになっているのでは」と分析をしている

※2 この学長
発達心理学者で恵泉女学園大学の学長、大日向雅美氏。子育てや家族の問題について研究をし、『すくすく子育て』(NHK・Eテレ)のコメンテーターを務めている

※3 相談内容
5月19日の読売新聞朝刊「人生案内」に掲載されたもの。その内容は、「部活をやめさせられて以来、スマホのゲームばかりしている」「私は怒りを10倍にして息子にぶつけ、ケンカになる。いつも、この繰り返しです」「息子を私の人生から抹消したいとさえ考えます」など衝撃的なものが多く、息子にも直接「こんなクズ、産むんじゃなかった」とまで伝えているのだとか……

【社会福祉法人】厚労省が「公益的な取り組み」の具体例示す

福祉新聞 2016年6月20日

厚生労働省は1日、改正社会福祉法24条第2項で規定された「地域における公益的な取り組み」に関する課長通知を出した。すべての社会福祉法人の責務とされた公益的な取り組みについて定義した上で、該当ケースの具体例を紹介している。
通知は、公益的な取り組みの定義について(1)社会福祉を目的とした福祉サービスとして提供される(2)サービスの受け手は、心身の状況や家族環境、経済的な理由により支援が必要な人である(3)料金を徴収せず実施する事業か、発生する費用を下回る料金を徴収して実施する事業である-ことの3要件をすべて満たす必要があるとしている。
別添では、公益的な取り組みに該当するかどうか、考え方の参考を具体的に示した。
例えば、地域の高齢者や障害者と住民の交流を目的とした祭りやイベントは該当するが、法人の利用者と住民との交流活動は該当しないという。また、子育て家族に交流の場を提供する活動は該当するが、交流スペースなどを地域住民に貸し出す活動は該当しない。
また、ゴミ拾いなどの環境美化活動や防犯活動は地域の構成員として行う活動のため、該当しないという。
このほか通知は、小規模法人が単独で公益的な取り組みを実施することが困難な場合は、複数の法人で連携して行うことも可能だとした。その場合、資金を出すだけでなく、法人の役員や職員が直接サービス提供にかかわるなど事業の主体となるように求めた。
また、公益的な取り組みのうち継続的に行われるものでなければ、定款の変更は必要ないとした。所轄庁については、法人に対して特定の事業を強制するなど法人の自主性を阻害するような指導は行わないよう求めた。

若い女性に急増している性感染症、「梅毒」ってどんな病気?

マイナビニュース 2016年6月17日

1 梅毒の感染ルートと症状を知ろう

「梅毒」という病気を知っていますか? 梅毒は、15~16世紀から世界中で流行を繰り返してきた性感染症(STD)ですが、医学の発達により治療方法が確立し、日本では1967年以降は減少傾向にあるとされていました。
ところが2011年頃から、若い世代、特に女性の間で感染が増えています。この機会に、梅毒とはどんな病気で、予防のためにはどんなことに気をつければいいか知っておきましょう。

第1期、第2期、晩期で異なる症状
梅毒は、「梅毒トレポネーマ」という病原菌によって感染します。主に、この病原菌を持つ人と、セックスやオーラルセックスなどの性的な接触をすると、皮膚や粘膜の小さな傷から病原菌が侵入し、血液中に入って全身に広がります。
梅毒に感染すると、全身にさまざまな症状が出るのですが、感染後約3週間(第1期)、数カ月後(第2期)、数年後(晩期)によって症状の出方は異なります。また、長い経過の中で、症状の出る時期と出ない時期を繰り返すのも特徴の一つです。
第1期には、性器や肛門、唇や口の中、手指といった感染部位に小さくて硬いしこりができたり、足の付け根のリンパ節に腫れが見られたりします。ただ、この段階では痛みやかゆみを感じないことが多く、しばらくすると自然に良くなることがほとんどです。
治療せずにそのまま放置すると、病原菌が血液に入って全身に運ばれ、第2期へ。ここでは、手のひらや足の裏、体全体に「バラ疹」と呼ばれる赤い発疹が現れます。発疹には通常、痛みやかゆみはありませんが、発熱や疲労感、脱毛などの他の症状を伴うこともあります。この第2期に起こる発疹を中心とした症状も、多くの場合、数週間から数カ月で自然になくなっていきます。
梅毒は、第1期や第2期の段階で医療機関を受診し、医師の指示に従って抗菌薬を服用すれば完治する病気です。ただし、ずっと治療せずに放置しておくと、3年後くらいから症状が出ることがあります。現在ではほとんど見られませんが、臓器の腫瘍(しゅよう)や血管炎、手足の麻痺、脳の障害などの重とくな症状が出て、最悪の場合は死に至ることも。同じくまれですが、女性が感染に気づかずに妊娠すると、胎盤を通して赤ちゃんに感染し、死産や早産、奇形などを引き起こすこと(先天性梅毒)もあります。

2 コンドームだけでは予防できない?

パートナーと一緒に検査・治療を
前述のとおり、梅毒は、感染していても症状が出ない時期(潜伏期間)が長く、初期のうちは症状が出ても自然におさまるという特徴があるため、感染が広がりやすい傾向があります。疑わしい症状が出た場合は、早い段階で、パートナーや感染している可能性のある相手とともに、医療機関を受診して検査や治療を受けることが重要です。
梅毒を含む性感染症対策の基本は、セックスの際にコンドームを使うことだと言われています。性感染症の中でも特に、膣や腸管、口内などの粘膜同士の接触で感染する「クラミジア」、「淋菌感染症」、「HIV(エイズ)」は、コンドームを正しく使用することで大幅に感染リスクを減らすことができます。

コンドームだけでは予防できない
しかし梅毒は、コンドームだけでは完全に防ぐことができません。というのも、梅毒の場合、コンドームで覆うことができない皮膚からも感染する可能性が高いためです。同様の理由で、「性器ヘルペス」や、子宮頸がんの原因になると考えられている「HPV(ヒトパピローマウイルス)」もコンドームだけで感染を予防するのは難しいと言えます。一度でもセックスの経験がある人は、「コンドームを使ったから大丈夫」と油断せず、体に異変があるときのほか、定期的な婦人科検診や妊娠を考え始めたタイミングで、積極的に性感染症の検査を受けることをおすすめします。
近年、若い女性に梅毒が急増している理由は、今のところはっきりとはわかっていませんが、若い世代で、コンドームを使わない無防備なセックスや、不特定多数との性的接触が広がっていることも関係していると考えられます。予防のためには、コンドームの使用を徹底するとともに、できる限りセックスのパートナーを特定することも必要でしょう。