「うつぶせ寝防止徹底を」 保育事故の遺族ら申し入れ

朝日新聞デジタル  2016年9月13日

保育事故の遺族らでつくる「赤ちゃんの急死を考える会」は12日、0~1歳児をうつぶせに寝かせないことや、子どもが寝ている間に保育職員が部屋を離れないことを保育事業者に徹底させるよう、内閣府と厚生労働省に申し入れた。同会が把握する範囲では、昨年9月からの1年間で0~1歳児8人が保育施設での睡眠中に死亡し、そのうち4人がうつぶせ寝だったとみられるという。
政府が3月末にまとめた事故防止の指針では、医学的に必要な場合を除いて仰向けで寝かせるよう事業者に求めているが、徹底されていない可能性がある。
大阪市の認可外保育施設で4月、うつぶせで寝ていた長男(1)を亡くした母親(32)は「保育のプロがいるはずの現場でどうしてこのような事故が起きてしまうのか。要望した2点だけでも徹底してほしい」と訴えた。(伊藤舞虹)

高校生のアルバイト経験46%。そのとき気を付けるべきことは?

ベネッセ 教育情報サイト  2016年9月13日

高校生になると友人との交際費や趣味にかけるお金、部活の用具代など、中学時代と比べて何かと出費がかさみます。高校生活に慣れてくると「アルバイトをしたい」と言い出すお子さまもいるのではないでしょうか。今回は、高校生がアルバイトを希望したときに、保護者として気にしておきたい点を考えてみます。

まず「アルバイトが校則違反にならないか」を確認しましょう
保護者として、まず気にかけたいのは、「高校がアルバイトを禁止していないかどうか」です。校則でアルバイトを禁止している高校もありますし、事前に許可を得た場合のみ、アルバイトを認めている高校もあります。校則に違反した場合、当然、停学などの処分が課されますから、お子さまが通っている高校がアルバイトを認めているかどうかを、最初に確認しておきましょう。
高校でアルバイトを認めている場合、次はご家庭内で「アルバイトを認めるかどうか」を教育方針として検討しましょう。

アルバイトを認める場合、本人と事前にルールを決めておくことが大切
高校生がアルバイトを始めるときに、保護者として気にかかるのは「勉強に支障がでないか」「夜遊びにつながらないか」「帰りが遅くなることで、トラブルに巻き込まれないか」などでしょう。そこで、お子さまがアルバイトを始める前に、これらのことについて、本人とルールを決めておきましょう。例えば、「部活とアルバイトは両立する」「アルバイトをしても勉強時間はきちんと確保する」「成績が落ちたらアルバイトはやめる」「アルバイトのシフトと帰宅時間をあらかじめ親に伝え、門限は守る」など、本人と話し合って約束します。約束事を作ることで、働いてお金をもらこと・社会の中で働くことの自覚や責任感も促しましょう。

シフトに関するトラブルが多い。事前に契約書の確認を
次に、高校生がアルバイトをする際、どのようなトラブルが考えられるかを見てみましょう。
厚生労働省が2016年に実施した「高校生へのアルバイトに関する意識等調査」によると、アルバイトの経験がある高校生は、アンケートに答えた4,016人中1,854人(約46%)。アルバイト中のトラブルとしては、「採用時に合意した以上のシフトを入れられた」(11.2%)が最も高く、次いで「採用時に合意した仕事以外の仕事をさせられた」(8.8%)「一方的に勤務シフトの変更を命じられた」(7.0%)という内容が上位にあがっています。調査の結果を見る限り、シフトに関するトラブルが多く発生しているようです。
未成年者がアルバイトをする際は、必ず親の合意を得る必要があります。雇い主は労働条件を明らかにする義務があり、特に「労働期間」「労働内容」「休憩や休日」「賃金」などは書面で通知すべき内容と定められています。お子さまがアルバイトを始めるときは、契約書を必ずチェックして、不明点は事前に確認しましょう。最初に決めた以外の仕事やシフトを強制された場合、契約と異なることを指摘し、トラブルを回避する必要があります。
高校時代のアルバイトの経験は、社会人としての準備にもつながり、将来の仕事観を育む良い機会とも言えますが、高校生・未成年でもあるので保護者のかたも任せきりではなく、時々様子を聞くなどしてしっかり見守ることが大切ですね。

高卒求人倍率1.75倍、23年ぶり高水準

朝日新聞デジタル 2016年9月13日

来春に卒業予定の高校生の求人倍率が、7月末時点で前年同期比0・21ポイント増の1・75倍となった。1994年卒の1・98倍以来23年ぶりの高水準で、上昇は6年連続。ただ、勢いは鈍りつつある。
厚生労働省が13日、発表した。求人倍率は、就職を希望する高校生1人あたり何件の求人があるかを示す。求職者は18万5千人で前年より0・6%減ったのに対し、求人は32万4千人で同13・3%増えた。大学進学率が高まっていることで、求職者数の減少傾向は続いている一方、6年連続で求人数は増えている。厚労省は「景気の回復基調を反映している」としている。
業種別にみると、建設業(13・3%増)や製造業(11・4%増)など、雇用の多い業種で求人が増えているが、昨年はいずれも伸び率が2割を超えており、鈍化の兆しがみられる。
来春卒業予定の中学生の求人倍率は0・18ポイント増の0・91倍。求職者は5・7%減の1006人。求人は18・3%増の920人だった。