NTTドコモ 施設出身の子らに「ドコモ奨学金」創設

毎日新聞 2017年9月23日

児童養護施設や里親家庭など社会的養護出身者を対象に、給付型で月額8万円を支給する「ドコモ奨学金」が創設され、20日から募集が始まった。対象者は10人程度。
NTTドコモはNPO法人モバイル・コミュニケーション・ファンド(MCF)を通じて、経済的に困難な子供を支援する団体の活動を助成してきた。さらに一歩進めて、子供たちを直接支援する。
ドコモ奨学金は子供たちの夢をかなえようと、高校3年生だけでなく既卒者や中退者でも、高卒認定試験に合格すれば対象となる。また、入学後はケースワーカーと連携して、子供たちの精神面のケアを図るのも特徴だ。日本学生支援機構の奨学金との併給も可能になっている。
MCFの峯岸和雄事務局長は「本当は大学に行きたい子供たちに寄り添って、物心両面でサポートできれば」と話している。
10月31日までホームページ(http://www.mcfund.or.jp/)から申請書をダウンロードして申し込む。問い合わせはMCF事務局03・3509・7651(平日午前10時~午後6時)。【柴沼均】

 

料理や子育てをしたい男性もいる

BEST TIMES 2017年9月22日

男女雇用機会均等法が成立してはや30年以上。女性活躍推進法が成立してちょうど2年。あなたが一生懸命頑張れば頑張るほど、なぜか水を差す残念な人達。友人、恋人、夫、家族、親戚、仕事関係。あなたの成長を喜ばない人も、わずかながらいるものです。フェミズム新時代をどう生きるか。ベストセラー作家いつかが直伝! 絶賛発売中の『ガラスの天井のひらきかた あなたの成長を喜ばない人たちへの処方箋』より厳選して送る珠玉のエッセイ!

イクメンはもはや男性の憧れ
TVの情報番組で、東大卒の主夫が取り上げられているのを観ました。
元々は自動車メーカーで開発研究に携わっていたのが、長男誕生を期に専業主夫に。子供の送り迎えから風呂掃除までされているのですが、頭脳明晰なだけに、合理的で手際がいいのです。
料理には多少、時間とお金がかかるようですが、月に一度のママ友とのランチ会に参加し、人気者になっていました。
もはや『料理男子』や『イクメン』という言葉はすっかり定着し、育児休暇を取る男性や、専業主夫を選ぶ男性は年々増えているそうです。パソコン一台あれば、在宅仕事で高収入を得ることが可能な時代です。
主夫のための子育て支援協会や関連サイトも、どんどん立ち上がってもいます。
ジョン・レノンがショーンを自分で育てたように、男性だって、家事や料理や子育ての面白さに気づき、女性と共存共栄したがっている人もいるのです。
私が子供の頃はまだ『男子厨房に入らず』という言葉が生きていました。男性が台所に立つなど、みっともないとされていた時代です。プロの料理人の男性は、客用の料理は作っても、家庭で料理はしませんでした。
また逆に、料理人には、ほとんど女性がいませんでした。特に寿司職人の世界では、「女の握った寿司なんて食えるか! 生臭い!」と言われ、その根拠が「女には生理があるから体温が一定しない(高い)」という、言いがかりもはなはだしいものだったのです。
父兄参観が保護者会に、看護婦が看護師に、保母が保育士になるなど、さまざまな分野で性差がなくなってきました。
脱毛や化粧をしていたり、スカートを履いている男性も見かけます。
「男勝り」「女々しい」「女の腐ったの」「愚妻」「処女作」などということばも、もはや差別用語といってもいいのではないでしょうか。
武道の専門家が、『道場五訓』を教えてくださいました。精神論や礼儀、協調性を持つ人になるよう、子どもにも唱和させるのだそうです。
・「ありがとう」という感謝の心
・「はい」という素直な心
・「おかげさま」という謙虚な心
・「私がします」という奉仕の心
・「すみません」という反省の心
これを毎日口に出して言えば、おのずと人として優れた大人になり、そこに性差はない、と。
先日、早稲田大学の近くのファミレスで、就職活動中の男女が、『会社四季報』をめくりながら話しているのを聞きました。
男子学生が女子学生に「休日出勤しなければいけないような会社には入りたくないな。子育ての時間も邪魔されたくないし」と話していました。
今やイクメンは男性の憧れになりつつあるようです。
『ガラスの天井のひらきかた あなたの成長を喜ばない人たちへの処方箋』より抜粋

 

 

H28年「国民健康・栄養調査」BMI平均値は男性23.8・女性22.6

リセマム 2017年9月22日

BMIの平均値
厚生労働省は9月21日、平成28年「国民健康・栄養調査」の結果をとりまとめ、公表した。全国のBMI平均値は、男性が23.8、女性が22.6。男性でもっともBMIが高い高知県は25.1だったのに対し、もっとも低い新潟県は23.1と地域によって差がみられた。

野菜摂取量の平均値
国民健康・栄養調査は、健康増進法に基づき、国民の身体の状況、栄養素等摂取量および生活習慣の状況を明らかにし、国民の健康推進を図るための基礎資料を得ることが目的。平成28年調査では平成24年以降2回目となる拡大調査が行われ、毎年実施している基本項目に加え、重点項目として糖尿病有病者等の推計人数および体格や生活習慣に関する地域格差を把握する。調査時期は平成28年10月~11月中、調査対象世帯数は24,187世帯、栄養摂取状況調査の世帯状況に回答した10,745世帯を調査実施世帯数としている。
男性(20~69歳)のBMI平均値は23.8、女性(40~69歳)は22.6。平均値が高い都道府県は、男性が高知県25.1、福島県と宮崎県24.8、宮城県24.6など。女性が福島県23.9、宮崎県と沖縄県23.8、山形県23.4など。もっとも低かったのは、男性が新潟県23.1、女性が福岡県21.8となっている。
野菜摂取量の平均値は、男性(20歳以上)が1日あたり284g、女性(20歳以上)が270g。もっとも摂取量が多い都道府県は、男女ともに長野県で男性352g、女性335g。食塩摂取量の平均値は、男性が1日あたり10.8g、女性が9.2g。摂取量が多い都道府県は、男性が宮城県と福島県11.9g、長野県11.8gなど。女性が長野県10.1g、福島県9.9g、山形県9.8gなどとなっている。
長野県は野菜摂取量も多いが、食塩摂取量も多い傾向にあることがわかる。なお、平成24年調査と比べたところ、都道府県の格差は、男性の野菜摂取量および男女の食塩摂取量で縮小がみられた。
朝食の欠食率は、男性が15.4%、女性が10.4%。男女ともに20代は欠食率が高く、男性は37.4%、女性は23.1%にのぼる。特に20代男性は平成18年調査の30.5%から6.9ポイント増となっており、0.6ポイント増と女性と比べると、ここ10年での欠食率の上昇が目立つ。
また、ここ1か月間、睡眠で休養が十分にとれていない者の割合は19.7%。男性は20歳~50歳代、女性は30歳~50歳代において、「あまりとれていない」「まったくとれていない」の割合が2割を超えていた。