児童虐待514件 昨年上回る勢い 心理的が初の最多に/横浜市

カナロコ by 神奈川新聞 11月26日(火)

 横浜市は市内4カ所の児童相談所で2013年度の上半期に新たに把握した児童虐待の認知数が514人だったと発表した。過去最悪だった前年同期から76人増えており、過去最多だった昨年の929人を超え、年間で千人を上回る可能性がある。  市こども青少年局によると、最も多いのは心理的虐待で232人。心理的虐待が身体的虐待(177人)を超えるのは初めて。ネグレクト(育児放棄)は94人、性的虐待は11人だった。  配偶者間のドメスティックバイオレンス(DV)を見聞きした子どもの精神的ダメージは心理的虐待とされ、近年、DV事案を扱う警察からの通告件数が増えている。児童相談所に通告した機関でも警察が最も多い243件だった。  虐待を受けた子どもは年齢別で3~5歳が最も多く110人。0~2歳は92人で、全体の約4割が乳幼児だった。  虐待者別では実母によるものが最多の243人。実父からは224人。実父以外の父からは31人だった。  同局は「DV事案に関わる警察からの通告が心理的虐待を発見する契機となっている。実父や実父以外の父による虐待割合が5割近くまで増えていることとも関係している」と分析している。

今年度上半期の児童虐待 横浜市、過去最多の514件

産経ニュース 2013年11月25日(月)

 横浜市は25日、平成25年度上半期(4~9月)に新たに把握した児童虐待件数が、前年同期比17・4%増の514件に上り、5年度に統計を始めて以来、過去最多になったと明らかにした。児童相談所への相談・通告件数は2333件で、年間推計でも4500件を超える見込みで過去最多となる可能性が出てきた。  市こども青少年局は「児童虐待をめぐる事件が増え、『まずは通報しよう』という意識が高まっている」と把握件数の増加背景を分析。児童相談所でも「虐待の未然防止につながり、早めの対応ができる」(中央児童相談所)と、こうした傾向を歓迎する。  児童虐待の種別では、「心理的虐待」が232件で最も多く、「身体的虐待」(177件)、「ネグレクト」(94件)、「性的虐待」(11件)と続いた。心理的虐待の年間推計は前年度比で約3割増の450件超となる見込みだが、「DV(配偶者からの暴力)で警察が出動したときに児童がいた場合、『心理的虐待』として児童相談所に通報される」(同局)のが最多要因だという。  年齢別件数では、「0~2歳」が92件、「3~5歳」が110件と未就学児が全体の約4割を占めた。

<虐待>乳児死亡 18歳の2少女を暴行容疑で逮捕 渋谷

毎日新聞 11月23日(土)

 東京都渋谷区のマンションで、同居女性から預かった生後3カ月の女児を虐待したとして、警視庁少年事件課が18歳の少女2人を暴行容疑で逮捕していたことが捜査関係者への取材で分かった。女児は今月1日に死亡しており、同課は暴行と死亡との関連を慎重に調べている。  逮捕容疑は10月中旬、同区道玄坂のマンション一室で、同居する女性(20)から預かった女児の口をふさぐなどの暴行を加えたとしている。少女2人は女性の外出時に世話を頼まれたといい、「泣くとうるさいので口をふさいだ」と容疑を認めているという。  仕事仲間らで同居しており、当時は女児を含め4人暮らしだった。今月1日午前10時ごろ、少女が「赤ちゃんが布団の中で冷たくなっている」と119番し、病院で死亡が確認された。目立った外傷はなく司法解剖でも死因は分からなかったが、少女2人は「清涼飲料水を飲ませたら、翌朝冷たくなっていた」と供述しているという。  その後の捜査で、少女が近所のコンビニエンスストアのゴミ箱にインスタントカメラで撮影した写真を捨てていたことが判明。2人が女児の口をふさいでいる様子が写っており、暴行を認めたことから15日逮捕した。【林奈緒美】

児童養護施設の議員連盟  

細野豪志(民主党)2013年10月31日(木)

 児童養護施設の議員連盟を立ち上げました。きっかけは慎泰俊さんとの出会いです。慎さんと一緒に施設を訪れて、私も行動を起こそうと思いました。多くの児童養護施設の建物は古く、親に頼れない子供たちの経済状況も良くありません。施設の職員の皆さんは懸命に働いていますが、小さい子どもたちの面倒を十分に見ることができません。  最近は、児童虐待が原因で施設に入る子どもたちが増えています。写真は児童虐待防止のシンボルであるオレンジリボンです。11月は児童虐待防止月間。私は胸にオレンジリボンをつけています。  施設に関係している人たちが口を揃えて言うのが、幼児期に親からの愛情を受けていない子どもたちに必要なのは、信用できる大人がいるということを感じる機会であり、自らの人生は生きる意味のあるものだ感じる機会だということです。しかし、施設に関わる職員が子どもたちに密に関ることのできる配置を満たす公費の支出がなされていません。  なぜ、ここまで児童養護施設が放置されてきたのか。理由は明確です。これまで、票にも金にもならない児童養護施設に政治が目を向けてこなかったからです。「児童養護施設にお金をかけることは未来への投資だ」という慎さんの言葉が耳に残りました。議員連盟には、票と金という問題を超えて活動する民主党のメンバーが集まったと思います。  職員配置だけではなく、里親の確保、就職支援など課題は山積していますが、一歩でも二歩でも前に進めるべく、取り組もうと思います。