各地で発覚 聖職者の性的虐待問題でバチカン、委員会設置

 MSN産経ニュース2013年12月6日

 ローマ法王フランシスコは、世界各地で発覚したカトリック聖職者による未成年者らへの性的虐待問題に対応するための諮問委員会を設置することを決めた。法王庁(バチカン)が5日、記者会見で明らかにした。
 委員会メンバーの構成などは未定。委員会は未成年者を性的虐待から守るための方策や犠牲者への精神的なケア、捜査当局への協力などについてガイドラインを策定し、法王に提案する。
 法王庁は被害者団体などから虐待を隠し、問題を起こした聖職者をかばってきたなどと非難されている。ことし3月に就任した法王フランシスコは、この問題に「決然と行動する」よう法王庁に指示していた。(共同)

長女に性的虐待の父親に懲役3年を求刑/横浜

 カナロコ2013年12月5日

 高校生の長女に性的虐待をしたとして、児童福祉法違反の罪に問われた被告の男の初公判が4日、横浜地裁(忠鉢孝史裁判官)で開かれ、被告は起訴内容を認めた。検察側は「(長女を)性欲のはけ口にし、家庭を崩壊させた」として懲役3年を求刑。弁護側は執行猶予付き判決を求め、即日結審した。
 冒頭陳述によると、被告は5月、自宅で長女の下半身を触ったり、自身の下半身を触らせたりするなどした、とされる。
 長女は7月、高校教諭に相談し、児童相談所に保護されたという。地裁は「裁判官の判断」として、被告の氏名や身上を伏せたまま審理している。判決は2014年1月10日。
◇妹守ろうと耐え続け 「出口見えないトンネル」
 被告の「ゆがんだ性癖」(検察官)が長女に向かったのは、小学5年のころからだった。「ほかの人に言うなよ」。被告は虐待のたび、長女に口封じを重ねていた。
 関係を拒むと不機嫌になる被告に、長女は危機感を募らせた。妹が狙われる-。両親は離婚しており、きょうだいを守るため、耐え続けた。
 高校に進学すると、肉体関係を求められた。同居する祖母と寝床を共にすることで身を守った。近所の女性に相談したこともあったが、被告に悟られ、問い詰められた。「何で言ったんだ」
 今年7月に児童相談所(児相)に保護されるまで、被告の「絶対的支配下」(検察官)に置かれていた長女。裁判官は「出口の見えないトンネルだった」と哀れんだ。
 児相に保護された後も、被告は「学校に通えなくなる」と、なおも長女を連れ戻そうとしたという。公判で「傷つけ苦しめた」と反省を繰り返す一方、「(肉体関係を求めたのは)冗談だった」「本当に嫌なのか分からなかった」と弁解を重ねた。
 被告は「もう、二度とやりません」と誓ったが、裁判官が法廷で読み上げた長女の胸中は、実父の言葉の裏を見透かしたかのようだった。
 「約束したとしても、(自宅に)戻る気はありません」

虐待の富士宮市職員を逮捕 小学生の息子をバットで殴り10日間のけが

MSN産経ニュース2013年12月4日

 静岡県警富士宮署は4日、小学生の息子を殴るなど虐待し、けがを負わせたとして、傷害の疑いで富士宮市中央消防署の主幹、浜田由人容疑者(59)を逮捕した。
 逮捕容疑は11月25日午後6時ごろ、自宅で小学生の息子の腰や脚などをプラスチック製のバットで数十回殴るなどして、10日間のけがを負わせたとしている。
 富士宮署によると、浜田容疑者は「殴ったのは間違いない」と容疑を認めている。
 11月下旬に男児が通う小学校の教諭が体のあざに気づき、児童相談所に相談。連絡を受けた同所が富士宮署に通報した。