不明小5女児を保護 岡山市内 監禁容疑、49歳男逮捕

産経新聞 2014年7月20日

岡山県倉敷市立中庄(なかしょう)小学校5年の森山咲良(さくら)さん(11)=同市徳芳(とくぼう)=が下校途中に行方不明になった事件で、岡山県警は19日、森山さんを岡山市内で発見、保護するとともに、森山さんを閉じ込めていたとして監禁容疑で岡山市北区楢津、無職、藤原武容疑者(49)を現行犯逮捕した。森山さんは14日夕の下校途中に行方不明となり、5日ぶりの発見となった。
県警によると、森山さんの母親が目撃していた銀色の不審車両の4桁のナンバーが、藤原容疑者の銀色の車と一致。19日に捜査員が藤原容疑者の自宅などを捜索、自宅1階にいた森山さんを発見した。藤原容疑者は「間違いありません」と容疑を認めている。
捜査員が藤原容疑者の自宅に入った際、森山さんは1階の室内でふとんの上で寝ながらテレビを見ていた。森山さんにけがなどはなく無事。藤原容疑者と森山さんは面識がなかった。藤原容疑者の自宅と森山さんの自宅の距離は約8キロ。
森山さんは14日午後4時ごろ、自宅から約2キロ離れた中庄小を出た後、午後4時半過ぎに自宅近くで銀色の小型車に乗っていた男と話していたのが目撃されたが、以降行方不明になった。母親は同5時過ぎに自宅から携帯電話にかけたが応答がなく、母親が捜しに行っても見つからず、同6時半ごろ110番通報した。県警は森山さんが何らかの事件に巻き込まれた可能性が高いとみて15日に公開捜索を開始。防犯カメラの解析などを進め、森山さんの足取りを調べていた。

ガソリン高騰家計圧迫 夏休みのお出かけ直撃

ちばとぴ by 千葉日報 2014年7月19日

ガソリンや軽油価格の高騰が止まらない。経済産業省資源エネルギー庁によると、14日現在の千葉県内のレギュラーガソリン1リットル当たりの平均店頭小売価格は166円30銭で、昨夏より15円以上も高い。全国価格も節目の170円台に迫り、約6年ぶりの高値水準。今後も小幅な値動きが予想され、きょうから一斉に始まる夏休みに、行楽で車を使う機会が増える家庭にとっては重い負担となりそうだ。
資源エネルギー庁によると、14日現在のレギュラーガソリンの県内平均小売価格は166円30銭、ハイオクは177円、軽油141円70銭。いずれも前回調査(7日)からわずかに上昇。昨年同期(7月16日)はレギュラー151円、ハイオク161円70銭、軽油128円10銭で、15~13円高い。40リットルの給油価格に換算すると600~520円の負担増となる。
全国のレギュラーの平均小売価格も、前回調査と比べ20銭高い169円90銭。12週連続の値上がりで、都道府県別では19都府県が節目の170円を超えた。最高は鹿児島の176円90銭。ハイオクも全国平均小売価格は20銭高い180円70銭だった。軽油は20銭高の147円60銭となった。
これは2008年以来、約6年ぶりの高値水準。県経済政策課によると、背景にはアベノミクスによる物価上昇や、イラクなど複雑化する中東情勢が影響しているという。石油情報センターでは、原油価格自体は値下がりし、卸価格も据え置かれたが、これまでの卸価格上昇分を転嫁しきれない小売店で収支改善のため値上げする動きが相次いだという。
同課の山口幸治政策室長は「県内の小売価格は他都道府県と比べれば安めだが、これ以上の値上げが続けば、家計を圧迫する。値動きを注視し、国の政策に沿って対策を立てたい」と話した。
家庭にとっては、車での外出が増える夏休みがきょう始まる。前日の18日、千葉市中央区の千葉ポートパークで子どもと遊んでいた同市緑区の会社員男性(46)は「これ以上の値上がりは家計に大打撃。子どもを海水浴などに連れて行きたいが、あまり遠出はできなさそう」と諦め顔。連日の猛暑で、子どもが同乗していれば熱中症予防へ車内の冷房は欠かせないが「通勤など1人のときには窓を全開にしてしのいでいる」と苦労を明かした。

児童虐待、親と施設で逃げ場なし 神戸地裁が元指導員に懲役5年判決

神戸新聞NEXT 2014年7月19日

勤務先の児童養護施設で少年に性的虐待を繰り返したとして、4件の強制わいせつ罪に問われた元指導員、古家(こいえ)克俊被告(35)=神戸市北区=の判決公判が18日、神戸地裁であった。小林礼子裁判官は4件のうち3件について有罪とし、懲役5年(求刑懲役8年)を言い渡した。親からの虐待などで自宅を離れて暮らす児童らは、「抵抗したら施設を追い出される」と再び受けた虐待を誰にも打ち明けられず、被害が長期化していた。
判決によると2012年8~10月、神戸市の施設で12~14歳の児童3人に性的虐待をした。他の1人に対する性的虐待は無罪とした。小林裁判官は「わいせつな行為をしたことはある」としたが、被告宅のゲーム機に残された記録が検察側の主張する犯行日時と重なり「自宅にいたという被告の主張を排斥できない」と述べた。
施設の調査によると、被害者は小学生‐高校生の12人に上り、1年近く続いたケースもあった。この施設では少年らが4~6人に分かれ、12~16畳の大部屋で生活。古家被告は連日のように部屋に寝泊まりし、他の職員には「熱心な職員」と映っていたという。子どもたちには「逆らったら指導しないぞ」と脅すなどして口止めしており、被害が表面化しなかったとみられる。
わいせつ被害を受けた少年の1人は、父親の虐待が原因で入所。日中は学校に通うが、携帯電話で行動を細かく監視され、暴力や性的虐待を受けたといい、被害発覚後は不登校になったという。また、母親が育児放棄した少年には「罰を許す代わりに」などとわいせつ行為を強要した。
公判で古家被告は「他に行くところがない子どもたちに対し、信頼を利用して身勝手なことをした」と反省する態度を示したが、「当時は大したことではないと思っていた」とも述べた。
厚生労働省によると、施設の子どもらへの虐待は2012年度、全国で71件(前年度比25件増)確認され、うち性的虐待は13件(同12件増)だった。

【児童養護施設】保護者がいなかったり、親の虐待を受けるなどし、養育が必要な18歳未満の子どもが入所する施設で、乳児院などとともに児童福祉法に定められた児童福祉施設の一つ。運営は社会福祉法人などが担い、兵庫県内には35施設ある。

〈発覚はごく一部〉 元児童養護施設職員の山縣文治関西大人間健康学部教授(59)の話 施設のような閉鎖空間では、弱い立場の子どもへの虐待が起こりやすいが、発覚するのはごく一部だ。子どもたちは親に助けを求められず、虐待を打ち明ける相手もいない。親からの虐待で心に傷を負っている子も多く、「他に行くところがない」と思いがちだ。施設でも虐待を受ければ、大人や施設に対する不信感を拭えなくなる。職員の増員などの対策が必要だ。

景気回復で高校生の就職率改善も 現役生の約半数「将来の社会は明るくない」と回答

MONEYzine 2014年7月19日

この数年の就職率改善や景気回復の動きは、現役高校生の意識にも影響を与えているようだ。
厚生労働省と文部科学省の発表によると、今春卒業した大学生の4月1日時点の就職率は94.4%で、前年より0.5ポイント上昇した。改善したのは3年連続で、2009年春の95.7%以来、5年ぶりの高水準となった。また、今春卒業した高校生の3月末時点の就職率は96.6%で、前年より0.8ポイント上昇した。この改善は4年連続となり、1992年春の96.9%以来、22年ぶりでバブル期並みの高水準となっている。
一方で、現役高校生に行った意識調査においても変化が見られる。リクルート進学総研は3日、2014年3月時点で高校1~3年生の進学希望者1,438名を対象として「高校生価値意識調査」の結果を発表した。調査期間は、4月4日から8日にかけて。
調査結果によると、75.9%の高校生が「現在自分が幸せである」と感じていた。また自分の将来については、63.7%の高校生が「自分の将来は明るい」(明るい15.0% やや明るい48.7%)と回答。2012年の前回調査(55.3%)より8.4ポイント改善しており、自分の人生を肯定的に考える傾向にあった。
さらに、自分が社会人になるころの社会の明るさについて聞くと、48.5%の高校生が「明るい」(明るい10.0% やや明るい38.5%)と回答し、2012年の前回調査(31.0%)より大きく改善した。そのように考える根拠についてフリーコメントを求めると、「アベノミクス効果でなんかいい感じになってそうだと思うから」「景気回復の兆しがみえ、就職難が今よりは解消されていると考えるため」「消費税が上がったことで、少しは経済が潤うのでは? と考えたから」など、現在の政策や今後の経済回復に期待を感じさせる回答もあった。
その反面、「少子高齢化が進む日本で人口がどんどん減っているのに期待なんかできない」「消費税が10%まで上がり、景気が悪くなりそうだなぁと感じる」など、不安を感じているコメントもあった。また、自分が社会人になるころの社会が「明るくない」(あまり明るくない41.2% 明るくない10.3%)と考える回答も51.5%と半数を超えた。
アベノミクスによる景気回復を期待しながらも、少子高齢化や増税による悪影響などを感じ、将来に不安を抱いてる高校生も少なくないようだ。
(サイトウ イサム 、 加藤 秀行)

血液型と性格「関連なし」…日米1万人超を調査

読売新聞 2014年7月19日

血液型と性格の関連性に科学的根拠はないとする統計学的な解析結果を、九州大の縄田健悟講師(社会心理学)が発表した。
日米の1万人以上を対象にした意識調査のデータを分析した。「A型の人は真面目」「B型は自己中心的」といった血液型による性格診断は、国内で広く信じられているが、就職や人事などで差別される「ブラッドタイプ(血液型)・ハラスメント」の問題も指摘されており、一石を投じそうだ。
研究成果は6月25日に発行された日本心理学会の機関誌「心理学研究」に掲載された。
縄田講師によると、血液型と性格を結びつける考え方は国内では流布しているが、海外ではほとんど知られていない。1970年代に出版された関連本がきっかけで、その後もテレビ番組などで紹介されたことで広がったという。
縄田講師は、経済学分野の研究チームが、2004~05年に日米の1万人以上を対象に、生活上の様々な好き嫌いなどを尋ねた意識調査に、回答者の血液型が記載されていることに注目。血液型によって回答に違いがあるかどうかを解析した。
その結果、「楽しみは後に取っておきたい」「ギャンブルはすべきではない」など、計68項目の質問に対する回答のうち、血液型によって差があったのは「子供の将来が気にかかる」などの3項目だけで、その差もごくわずかだった。このため「無関連であることを強く示した」と結論づけた。
血液型を巡っては、特定の血液型の人格が否定的にとらえられる例があり、問題視されている。厚生労働省によると、採用面接などで血液型を尋ねられるケースは後を絶たず、同省は「血液型は職務能力や適性とは全く関係ない」として、血液型を質問しないよう企業に求めている。大阪労働局によると、採用試験の応募用紙に血液型などの記入欄を設けていた企業に対し、是正するよう行政指導した例があるという。

教諭が児童の遠足費13万円盗んだ疑い

共同通信 2014年7月18日

警視庁町田署は18日までに、勤務先の小学校から児童の遠足費などを盗んだとして、窃盗の疑いで、東京都町田市立鶴川第一小の教諭、長雄寛明容疑者(36)を逮捕した。
逮捕容疑は、遠足や教材購入に使う資金として学校が保護者から集めて保管していた現金約13万円を、1~14日の間に事務室の金庫や他の教諭が使っている机の中から盗んだ疑い。
町田署によると、長雄容疑者は4~6年生の図工の授業を担当。「借金があり、どうしようもなくてやった」と容疑を認めている。
被害に気付いた学校が15日に町田署へ相談したところ、16日に長雄容疑者が名乗り出た。