私的流用・高額報酬…社福法人、理事会機能せず

読売新聞 2014年8月14日

社会福祉法人(社福)の役員らが運営費を私的流用したり、理事会に諮らず高額報酬を受け取ったりしたなどとして、41自治体が2009~13年度、計65法人に社会福祉法に基づく改善指導を行っていたことが14日、読売新聞の調査で分かった。
厚生労働省は、「理事会などが機能していない可能性がある」として監査体制の見直しを検討する。
読売新聞は都道府県と政令市、中核市109自治体(13年度末)を対象に、社福への監査実態を尋ねるアンケート調査を実施。各自治体への情報公開請求も行い、監査に関する内部資料を入手した。その結果、09~13年度に、役員が運営費を私的流用したり、理事会の承認を得ずに高額報酬を受け取ったりするなどの「公私混同」が65法人で確認された。うち13年度末までに、29法人は同法に基づく改善命令を受けた。寄付金約1億7000万円が使途不明になり、理事長が一部を私的に流用していた埼玉県内の社福は、改善命令に応じず、12年7月に解散命令を受けている。
65法人のうち約7割が、「理事長が年間2000万円の報酬を理事会の承認を得ずに受け取っていた」(浜松市)など、金銭に絡む不正だった。横浜市の社福の元理事長は06~08年頃、最大で月225万円を受け取り、勤務実態のない妻や長男にも月20万~100万円の給料が支払われていた。元理事長の流用総額は約2億2500万円。同市は社福への通知文書で、「理事会が機能しておらず、不適切な支出を抑止できなかった」と指摘した。

年金の未納問題、実は企業も払ってない?(小野里実 飲食業専門社労士)

シェアーズカフェ・オンライン 2014年8月15日

2014年6月、厚生労働省は国民年金の納付率が4年ぶりに6割を超えたと公表した。これは逆に見れば4割近い人が未納状態といえるが、この数字ですら実態を表していないという指摘もある。納付を免除された人や学生で納付を猶予されている人を分母から外しているため、実際の納付率は約40%、つまり未納率が60%だという異論だ。
フリーターや自営業の方が加入する国民年金に対して、企業に勤めている社員は厚生年金に加入する。社員=全員厚生年金に加入……と思われがちだが、厚生年金に加入すべき企業が実際には加入していない事例がある。特に中小企業では未加入の企業が多く見られ、その数は数十万社に上ると言われる。
※未納と未加入は意味が違うが、詳細な説明はテーマからズレるため省略。

法人であれば、社長1人でも厚生年金に加入義務がある
厚生年金は、全ての法人と原則5人以上の個人事業が加入義務があるが、個人事業から法人になった場合、今まで厚生年金に加入義務がなかったため、知ってか知らずか法人になっても、厚生年金に加入しないまま事業を継続していることも多く見受けられる。
また、厚生年金の負担は、企業にとって軽いものではない。私も仕事柄、厚生年金に加入したくても入れないという経営者から相談をよく受ける。
なぜこのようなことが起きるのかといえば、厚生年金は企業と従業員が保険料を半額ずつ負担することになるが、厚生年金に加入していない企業は、当然その負担をしていない。
負担がない前提で従業員の給料額を決めてきたため、厚生年金に加入すると保険料の企業負担分が人件費が増加するためだ。
一方、厚生年金に未加入企業の従業員側からすると、現役世代の間は大きな問題にはならないが、いざ年金をもらえる年になったときに、厚生年金に加入している企業に勤めていた人と比べると年金額に大きな差が出ることにある。

国税庁と連携して未加入事業所を洗い出し
このような中小企業の厚生年金未加入について、政府も問題視している。日本年金機構は、社会保険に加入していない中小零細企業など約80万社(事業所)を平成27年度から特定し加入させる方針だ。
日本年金機構は、厚生年金保険に未加入の企業も、所得税を源泉徴収して税金を納めていることから、国税庁の保有する所得税の情報から社会保険の未加入事業を洗い出し、加入に応じない場合は法的措置で強制加入させる。
日本年金機構はこれまでも未加入の事業所の特定や加入要請を進めてきたが、登記だけして実態がないペーパーカンパニーや休眠会社などがあり、思った結果が得られなかった。
国税庁の納税情報であれば、給与と人数がわかるためペーパーカンパニーや休眠企業かどうか判断できるため効果的に社会保険加入の促進を進めることができる。

従業員が拒否することも
いざ企業が厚生年金に加入しようと手続きを進めると、被保険者である従業員が加入することを嫌がるケースもある。厚生年金は、企業にとっても負担があるが従業員にとっても負担が大きく、給料から天引きされることになるため、手取りが減ってしまうためだ。
また、社会保険に加入していない企業で働く従業員は国民年金に加入していないことが多い。年齢によっては、今から加入しても年金が受け取れないケースもあるため従業員が拒否するケースもある。
国民年金に加入しないのは、将来年金がもらえないと言われていることも大きな要因ではないかと思う。私は加入前に従業員へ社会保険の説明をしているが、社会保険について誤解していることが多いと感じる。
社会保険の未加入問題は、企業にとっても被保険者である従業員にとっても大きな問題である。加入には企業、従業員両者で理解が必要である。将来、無年金者を出さないためにも、今回の日本年金機構の取り組みで社会保険の未加入企業が少しでも減ることを願いたい。
小野里実 飲食業専門社労士

保育も進化している!? 子どもを通わせたい「おもしろ保育園」

アメーバニュース 2014年08月14日

働くママが増えている今、保育園はなくてはならない存在ですよね。
保育園というと、園庭でのかけっこにお友達との給食、お昼寝、本の読み聞かせ……。そんな園でのありふれた毎日を思い描いているのではないでしょうか。
実は今、保育園ではママも想像がつかないような保育があるんです!
そこで、是非子どもを通わせたくなるおもしろ保育をご紹介します。

毎朝のスタートが座禅!
大人でも、座禅と聞くと、つらいイメージがありますよね。しかし、座禅は雑念を振り払い、集中力を高めることができると幼児教育の一環として注目されているんです。
東京都の自然体験型保育園『メリー・ポピンズ』では、毎朝の習慣として座禅を取り入れているのだとか。1日中動き回る子どもだからこそ、待つことや、心を静めることからスタートしているんだそうです。

保育園のお米を自給自足!
小さい頃に、幼稚園の行事で芋ほりにいった、というママもいるのでは? 最近では、なんと田植えから、稲刈りまで園児が行う保育園もあるのだとか。
埼玉県の社会福祉法人『どろんこ会』では、希望児童の家庭を対象に、園が保有する田んぼでお米作りを1から行い、保育園の給食米の自給自足を実施しているんだそうです。
自分が食べるものを作ることで、命の大切さを学ぶだけでなく、カエルやトンボを追いかけたり、どろんこ遊びをしたりと大自然に触れ合うこともできます。

多世代交流ができる!
一人っ子や核家族が多くなってきた今、若者のコミュニケーション力の不足が問題視されていますよね。
そんな中で、多世代との交流に力を入れている保育園もあります。東京都生活クラブ保育園『ぽむ』では、お店やデイサービスなどの介護施設が併設されていて、地域で暮らす多世代の人とふれ合い、顔が見える関係作りを大切にしているそうです。
親以外との交流が少ない今、幼児のころから、多世代との交流する機会が必要になってくるのではないでしょうか。

人格を豊かにするリトミック!
以前、『ItMama』の「子どもの人格が豊かに形成される習い事“リトミック”とは?」でもご紹介しましたが、“リトミック”を取り入れている保育園が増えています。
リトミックは、音楽を通して、子どもの集中力・想像力・思考力、そして美しいものに素直に感動できる心を育み、子どもたちの秘めた可能性を引き出す習い事として注目を集めているんです。親子リトミックなど体験された方も多いのでは?

熱中症対策を体操で教えている!?
猛暑が続く今年の夏は、子どもの熱中症が心配なお母さんも多いのではないでしょうか?
なんと、真夏の熱中症予防を体操で教えている保育園もあるのだとか。
体操の中に、お出かけには帽子を被ろうといった歌詞や、水分補給をするしぐさが盛り込んであり、楽しみながら熱中症予防のことが学べるようになっています。
子どもたちに体操で楽しく熱中症を教える『クリティア体操』。以下からその体操を見ることができます。

いかがでしたか? 今回は、ママも知らないおもしろ保育についてご紹介しました。
ママの知らない間に子どもも保育園もどんどん成長しているようです。決して少なくない時間を過ごすからこそ、子どもの才能を伸ばしてくれる保育園を探してみてはいかがでしょうか?

母子感染で難聴など障害 予防対策急務 サイトメガロウイルス

東京新聞 2014年8月14日

妊娠中に母親から胎児に感染する先天性感染症。その中で最も多い先天性サイトメガロウイルス(CMV)感染症には毎年、出生児全体の0・3%にあたる約三千人がかかり、千人程度に難聴などの障害が生じている。近年、免疫のない女性が増えて胎児期に感染する危険性が高まっているため、予防策の徹底が急務となっている。
「この子にうつしてしまったなんて…。私自身に症状はなく、いつ感染したのかも分からないんです」。愛知県内に住む母親は、無邪気に遊ぶ男児(2つ)に目を落とした。
男児は出生直後、高度な難聴と分かった。原因は、胎児の時に母親から感染した先天性CMV感染症。診断後、進行抑制のための抗ウイルス薬での治療を受けたが、男児の場合は明らかな効果はなかった。
このまま成長すれば日常生活に影響が出るため、一歳の時に片耳に人工内耳を入れる手術を受けた。今では、男児の名前を呼べば振り向くなど、理解できる言葉が増えた。
母親によると、妊娠中は医師から感染症への注意喚起もなかったという。「母子感染することさえ知っていれば」と唇をかんだ。
六月下旬、名古屋市内であった産婦人科医向け講演会。「年間千人に障害が出ているのに、知名度は低い」。講師を務めた名古屋第二赤十字病院(同市)の第一新生児科部長、田中太平医師は、先天性CMV感染症周知の必要性を訴えた。
CMVは、多くの人の体内に潜んでいるウイルス。感染してもほとんどは無症状だが、母親が妊娠中に初めて感染すると、四割の確率で母子感染し、その約三割に難聴や運動障害、発達障害、肝炎などの症状が出る。流産したり、成長過程で分かるケースもある。
胎児への影響が大きいにもかかわらず、二〇一一~一二年の厚生労働省研究班の調査では、CMVの胎児への影響を知る妊婦は二割にとどまっている。
特に最近は、妊娠時にCMVに感染しやすくなっている。一九七〇年ごろには、妊娠可能な年齢の女性で、CMV免疫のない人は一割未満だったが、最近は約三割に増えているからだ。
免疫があっても、妊娠時に再感染するなどして胎児に影響が及ぶこともある。胎児に影響が及びやすいのは、妊娠に気付きにくい妊娠七週までの感染。「免疫の有無にかかわらず、妊娠中は感染を避ける行動をとることが必要」と、田中医師は説明する。
予防のポイントは、幼児からの感染を防ぐこと。一~五歳の小児の尿や唾液にはウイルスが含まれることが多いためだ。具体的には▽おむつ替えの後や、よだれや鼻水を拭いた後、子どもが触れたおもちゃを触った後には、手をよく洗う▽子どもの飲み残しや食べ残しを口にしない▽六歳未満の子どものほおにキスをしない-などを呼び掛ける。
先天性CMV感染症の治療法は、まだ確立されていないものの、生後一カ月以内から抗ウイルス薬を一定期間服用する外来治療が試みられている。米国での臨床試験では、感音性難聴の進行停止の効果が一部確認されている。名古屋大病院(同市)小児科では二年前から、六人に治療を実施し、効果を検証している。

油断しているとあぶない! 夏風邪や食中毒の対策にしていること

マイナビニュース 2014年8月14日

冬のように寒くないので油断をしてしまうのか、夏風邪にかかってしまう人は意外と多いと聞きます。また、どうしても食べ物には気をつけないと、食中毒になってしまうかもしれませんよね。JOLティーン世代はどのような対策をしているのか、『夏風邪や食中毒の対策には何をしてる?』と聞いてみました!

夏風邪や食中毒の対策には何をしてる?
第1位/していない…92人(32.3%)
第2位/うがい・手洗いを徹底…84人(29.5%)
第3位/冷房で冷えすぎないようにする…47人(16.5%)
第4位/生ものはなるべく食べない…30人(10.5%)
第5位/昼寝をする…11人(3.9%)
第6位/なるべく人混みを避ける…9人(3.2%)
第6位/毎日軽く運動する…9人(3.2%)

第1位は92人が『していない』と答えてくれました。
約3割の人が、夏風邪も食中毒の対策をしていないようです。もちろん必ずやらなければならないものではないのですが、やっぱり少し危険ですね。健康な体でもいきなりかかってしまうことがあります。ちょっとしたことからでいいので、対策を初めてみてはいかがでしょうか。

第2位は『うがい・手洗いを徹底』と84人が答えてくれました。
風邪を引く一番の原因は、ウイルスが口や目から入ってしまうことです。ウイルスが手についた状態で目をこすったりして、目の粘膜から風邪を引く人は意外と多いのだとか。うがいや手洗いを徹底することで、大分ウイルスを防ぐことができます。「外から帰ってきたらうがい・手洗い」を心がけるのは大事ですね!

第3位は47人から票を集めた『冷房で冷えすぎないようにする』。
冷房で体が冷えすぎてしまうと抵抗力が落ち、風邪や食中毒にかかりやすくなってしまいます。また、体が冷えすぎたまま暑いところに移動するのも良くないですね。冷えすぎないよう、適温を心がけましょう。

第4位にランクインしたのは『生ものはなるべく食べない』。30人が答えてくれました。
火を通していない生ものは、食中毒の菌が繁殖してしまっている可能性があります。調理をしたときは少なくても、食べるまでに時間がかかったらその間に繁殖してしまうということもあるのですね。なので、なるべく生ものは食べない、食べるときも料理されたらすぐに食べるのは非常に有効な食中毒対策です。

第5位は『昼寝をする』と11人が答えてくれました。
睡眠不足は体の抵抗力が落ちていて、風邪を引きやすい状態です。特に熱帯夜が続くとどうしても寝苦しくて寝不足になっちゃいますよね。昼寝をして体をやすめるのは、体の抵抗力をあげるとてもいい方法です。時間があるときは積極的に昼寝をしましょう。

第6位は9人が答えてくれた『なるべく人混みを避ける』。
人混みではそれだけ風邪を移されてしまう可能性が高まります。特に夏休みで人が多いところは要注意。でも、多くの人が集まるところって楽しいところも多いんですよね。そういうところへ行ったら、うがいと手洗いは忘れないようにしましょう。

第6位は『毎日軽く運動する』と9人が答えてくれました。
適度な運動をすることは、健康のためにとても大切です。体の抵抗力も高まり、風邪を引きにくくなります。なるべく毎日運動して、夏風邪知らずになりましょう!

その他には「窓あけっぱで寝ない!!」(神奈川県・中学3年生)や「寝冷えしないようにする」(鳥取県・高校2年生)と、寝るときに体が冷えないようにしているという人がいました。暑いと寝苦しいですが、冷えすぎると体に悪い。夏の夜は難しいですね。
中には「夏風邪なう。早く治したい……」(大阪府・中学2年生)という人も。大丈夫でしょうか。さすがにもう治っていると思いますが、まだ夏は続くので気をつけてください!
以上、『夏風邪や食中毒の対策している?』アンケートでした!
(回答数285人 JOL編集部調べ/2014年6月実施)