要保護児童登録ケースは児童虐待が最多…厚労省調査

リセマム 2015年3月4日

要保護児童対策地域協議会の調整担当職員で、児童福祉司や保健師など一定の資格を有しているのは6割未満であることが、厚生労働省公表の「子どもを守る地域ネットワーク等調査」結果から明らかになった。協議会の要保護児童登録ケースでは、児童虐待がもっとも多い。
公開されたのは、「要保護児童対策地域協議会の設置・運営状況」「乳児家庭全戸訪問事業の実施状況」「養育支援訪問事業の実施状況」の3つ。いずれも全国の市町村の平成25年4月1日現在の状況、または平成24年度の実績について、まとめている。
「要保護児童対策地域協議会の設置・運営状況」では、98.9%の市町村が地域協議会を設置しており、設置率100%の都道府県は39か所だった。協議会の調整機関の担当職員は全国で8,233人、このうち一定の専門資格を有する職員は56.8%にとどまった。協議会におけるケース登録数は全体で178,610件、1か所あたりの平均ケース登録数は、要保護児童ケース登録が70.6件。そのうち児童虐待にかかるケース登録数がもっとも多く、47.5%を占めている。
「乳児家庭全戸訪問事業の実施状況」では、95.3%の市町村が乳児家庭全戸訪問事業を実施。訪問率は全国平均で90.6%、標準的な訪問時期では、「生後1か月過ぎから2か月まで」47.4%がもっとも多い。対象となった家庭をすべて訪問できなかった市町村1,219か所のうち、1,201か所は乳幼児検査や電話などで状況を把握していたが、18か所の市町村では状況把握が行われていなかった。この事業の課題を聞くと、「訪問者の資質の確保」「訪問拒否家庭への対応」「訪問者の人材確保」があがっていた。
「養育支援訪問事業の実施状況」では、養育支援訪問事業を実施している市町村は70.3%、訪問した実家庭数は71,665戸にのぼる。訪問した契機は、乳児家庭全戸訪問事業や保健師の活動によるものが多かった。訪問した家庭を地域協議会へケース登録するかを聞くと、「一部を登録ケースとしている」市町村が半数近くを占めた。この事業での課題を聞くと、乳児家庭全戸訪問事業と同様の課題のほか、「支援終結の判断が困難」という意見があがっていた。

明日への旅立ち基金、女子高生に奨学金

産経新聞 2015年3月5日

「産経新聞明日への旅立ち基金」の平成27年度奨学生に児童養護施設「二葉学園」(調布市、遠藤久江理事長)の女子高校生(18)が決定。小倉要園長に高松良行多摩産経会会長から奨学金の目録が贈られた。女子高校生は大学進学が決まり、将来はブライダル関係の仕事を目標にしている。
同基金は、児童養護施設で暮らしながら進学を希望する若者に、毎年50万円(四年制大学で計200万円)の返還義務がない奨学金を支給。読者からの寄付を基に、産経新聞社と産経新聞厚生文化事業団、東日本の産経新聞販売店により運営する。同基金への問い合わせは産経新聞販売局・同基金事務局(電)03・3275・8789。

尾木ママ「あっちもこっちも」怒りまくる 「中1殺害」ダメな大人ばかり?

J-CASTニュース 2015年3月4日

尾木ママこと教育評論家の尾木直樹さん(68)が、川崎市立中学1年の上村遼太さん(13)殺害事件について、ブログで怒りまくっている。その相手は、市教委や逮捕された18歳少年の父親にも及び、ネットで賛否両論が出ている。
中学教員出身の尾木直樹さんは、この事件には強い関心を持っていると明かし、ブログで頻繁に自説を述べている。

容疑者少年の父親には「まるで第三者!傍観者!見物人!」
「18歳加害少年の父のコメント超ズレズレ…ビックリです…」。尾木さんは2015年3月3日、こんなタイトルでブログを更新し、少年の父親が弁護士を通じて発表したコメントに疑問を呈した。
父親はコメントで、少年が自供を始めたことに「大変ショック」と明かし、「息子には、自分の知っていることは全て話をして、真摯に捜査に協力して欲しい」などとしていた。これに対し、尾木さんは、「何で『捜査への協力』なの!?  あり得ないコメント」と発言し、次のように非難した。
「まるで第三者!傍観者!見物人!」
そのうえで、「こんな親もいるんだ…」「考えさせられます…」と漏らしている。
このブログ記事は、ニュースにもなり、ネット上では、様々な反応が出た。
尾木さんの意見に同意する声が出て、父親にも責任があるのだから謝罪すべきだった、などと指摘があった。一方、「被疑者=犯人とは言い切れないのだから、当然の対応だと思う」「弁護士さんのつくった無難なコメント」として、尾木さんが怒ることに首をひねる向きもあった。また、そもそも何に怒っているのか分からないとして、「どんなコメントが適切だと考えてるんだろう ・親としてかばう? ・親としての責任をもっと前面に出す?」といった声も出た。
そこで、尾木さんに取材しようとしたが、テレビ収録や雑誌取材が入って忙しいといい、事務所でもすぐには対応が難しいとのことだった。

「父親は親の責任を明らかにすべきだ」と言いたかった?
18歳少年の父親のコメントについては、尾木さんは、2月28日のブログでも意見を述べている。
少年が逮捕されたときに「息子は上村君の殺害とは無関係」としたコメントに対してのもので、そこでも、父親を激しく非難した。「無関係と思いたい」と言うのなら理解できるとし、父親は子供の失敗と向き合うべきだと指摘している。とすると、3月3日のブログでも、親の責任を明らかにすべきだと言いたかったのかもしれない。
尾木さんのブログを巡っては、川崎市教委に怒りをぶつけた記事についても、ネットで様々な意見が出ている。
同じ3日のうちにブログを更新し、「何の価値もない!五回家庭訪問、電話29回計34回連絡」とのタイトルで書いた記事だ。ここで、尾木さんは、中学の担任がこれだけ上村遼太さんの家庭とコンタクトを取っていたとした市教委の報告を取り上げ、家庭訪問などは手段であって、目的は実態をつかむことだと指摘した。これでは担任は何もやっていなかったのと同じで、すぐに生徒らに上村さんの近況を聞けば分かったことだとして、市教委の対応を厳しく批判している。
この意見について、ネット上では、「典型的なお役所対応ですね」と同意の声も出る一方、「他にも生徒いるし部活もあるんだから教師がなんでもできる訳ない」といった声も上がっていた。
実態をつかんでどう対応すべきだったのかについては、この記事では書かれていないが、尾木さんは、3月1日のブログなどで、学校はもっと担任を後押しし、学校で対応できなければ、児童相談所や警察、スクールソーシャルワーカーなどにつなぐべきだったと言っている。

男子小学生の将来の夢1位は昨年に続き「サッカー選手・監督」

SOCCER KING 2015年3月5日

特定非営利活動法人(NPO法人)日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(日本FP協会)は5日、第8回「小学生『夢をかなえる』作文全国コンクール」の応募作品をもとに、「将来なりたい職業」の集計結果を発表した。
同コンクールは全国の小学生を対象に、「私の将来の夢」をテーマにした作文と、夢を実現するための道のりを描いた「ライフプランシート」を、昨年の6月1日から10月31日まで募集。日本FP協会は、その作品から小学生の「将来なりたい職業」を集計している。
この結果、男子の将来なりたい職業は、昨年に続き「サッカー選手・監督」がトップに輝いた。なお、男子の2位は「医師」で、それに次いで「野球選手」が僅差で3位に入った。
一方、女子の1位は、男子のトップ3にも入った「医師」。そして「パティシエール」と「保育士」が同じ件数で2位となっている。
男女別ランキングベスト10は以下のとおり。

男子(カッコ内は件数)
1位 サッカー選手・監督など(86)
2位 医師(45)
3位 野球選手(43)
4位 ゲーム関連(クリエーターなど)(34)
5位 シェフ・調理師(16)
6位 教師(14)
6位 バスケットボール選手・コーチ(14)
8位 建築士(13)
9位 自動車関連(11)
9位 テニス選手(11)
9位 マンガ家(11)
9位 宇宙飛行士・宇宙関連(11)
9位 警察官・警察関連(11)

女子
1位 医師(54)
2位 パティシエール(28)
2位 保育士(28)
4位 獣医師(24)
5位 教師(17)
5位 美容師(17)
7位 幼稚園教諭(16)
8位 ファッション関連(デザイナー等)(15)
9位 看護師(14)
9位 マンガ家(14)