教員ノー残業、親に協力求める異例の文書

読売新聞 2015年6月22日

横浜市教育委員会が今年、市立小中学校に通う子どもの保護者に、教員の長時間労働解消への協力を求める異例の文書を出していることがわかった。
部活動や授業の準備で残業や休日勤務が多いためで、定時退勤日の設置などを検討するとしている。思わぬSOSに保護者は「どう協力すればいいのか」と困惑している。
横浜市教委が配布中の文書では、教員の長時間労働の実態を示した上で、定時退勤日の設定、部活動の見直しなどの改善案を提示。「授業や児童生徒の指導に専念できる環境作りにご理解いただきたい」と保護者に協力を要請している。
市教委の調査(2013年度)では、教員の労働時間は週に平均約62時間と、法定労働時間(週40時間)を超える。1か月に換算すると残業は約90時間。中学教員だけでみると、残業は月に約102時間になる。

教員の8割超、時間外勤務「多い」 民間調査

日本経済新聞  2015年6月21日

多くの教員が時間外勤務を多いと思う一方、残業が長い教員ほど「やりがい」を強く感じていることが、教育問題の専門家らでつくる民間団体の調査で明らかになった。時間外勤務の理由は、事務作業や部活などが多く、民間団体は支援体制の充実を求めている。
調査は教育分野で提言活動を行う「日本の教育を考える10人委員会」(委員長=佐和隆光滋賀大学長)が昨年12月に実施。管理職を除く全国の公立小中学校教員1044人が答えた。
時間外勤務は「月30~50時間」(24.5%)、「月50~70時間」(21.1%)が多く、「月100時間以上」も10.2%いた。認識を聞くと、「非常に多い」(39.0%)、「多い」(43.8%)が8割超を占めた。
時間外勤務の理由を複数回答で聞くと、小学校は「事務処理」や「授業準備」「報告書などの作成」が目立ち、中学校は「部活動などの課外活動」が特に多かった。
一方、仕事のやりがいや生きがいについては「強く感じている」が19.3%、「感じている」が51.3%とした。
やりがいを「強く感じている」とした割合は時間外勤務が増えるほど上昇。「月10時間未満」の教員で8.2%だったのに対し、「月100時間以上」では28.3%にのぼった。
同委員会のメンバー、藤田英典・共栄大副学長(教育社会学)は「教員の多くは子供の成果を目の当たりにすることで長時間勤務も前向きに捉えている」と分析した上で、「教育の質向上には、教員が自己研さんできる支援体制の強化が欠かせない」と提言している。

「恋人欲しくない」4割弱=未婚若者に調査-少子化白書

時事ドットコム  2015年6月22日

政府は22日午前の閣議で、2015年版の「少子化社会対策白書」を決定した。内閣府が20歳代と30歳代の男女を対象に実施した結婚に関する意識調査の結果を紹介。未婚で恋人がいない男女に恋人が欲しいかを尋ねたところ、「欲しい」は60.8%、「欲しくない」は37・6%だった。
調査は全国の20~39歳の男女7000人を対象に、14年12月~15年1月にインターネットと郵送で実施。有効回答率は37.8%だった。
未婚で恋人がいないと答えた人の割合は男女全体で28.8%。このうち「欲しくない」と答えた人を性別にみると、女性39.1%、男性36.2%と女性の方が高かった。また、男女とも収入が低い人ほど恋人を求めていない傾向が表れた。
欲しくない理由を複数回答で聞いたところ、男女全体で最も多かったのは「恋愛が面倒だから」46.2%で、「自分の趣味に力を入れたい」45.1%、「仕事や勉強に力を入れたい」32.9%と続いた。(

「○○さんみたいに…」はダメ!子を結婚から遠ざける言動10

女性自身  2015年6月22日

親の心配をよそに、子供たちは親の過干渉にウンザリしているようだ。わが子の幸せを思ってのことにもかかわらず、その言動が逆に子供を結婚から遠ざけているとしたら? 未婚の娘・息子たちに「これをされたら言われたら、本気で腹が立つ!」というNG言動について聞いた!
〈1〉結婚した幼なじみの近況を話した後に、ため息をつく
35歳女性・会社員。現在は一人暮らしを謳歌中だが、実家に近いため、両親と顔を合わせる機会も多く、娘の行動に納得がいかない様子だそう。
〈2〉近所や親戚に、自分の伴侶として誰かいい人がいないか聞いて回っている
「おかげで近所の人は私が独身だって、みんな知っていますよ。近所でこれ以上ウワサになりたくないから、恋愛もできない」
〈3〉母が『もう誰でもいいから』と、自分のハードルを下げろというようなことを言う
39歳男性・保育士。「父も最近『60歳になって独り身はつらいぞ』と説教を始めたんです」
〈4〉離婚した母に、自分のことを棚に上げてアドバイスされる
母と2人暮らしの38歳女性。「そもそも結婚に対して希望がないというか、いいイメージがないのに、『将来のことをちゃんと考えなさい』とか『身の丈に合った相手を選べばうまくいくのよ』とか」
〈5〉親の紹介でお見合いをして、うまくいかなかったら、次は結婚相談所に入会金を支払って、勝手に登録された
〈6〉酔った母が『なんでまだ結婚しないの~』と、親戚の前でとにかくしつこく絡んできた
〈7〉マンションのモデルルーム巡りに連れ出された
「ゴールデンウィークに東京見物したいからと地方から出てきて、『ちょっとは負担するから』と。マンションと結婚、ダブルのプレッシャー」(37歳・IT系企業勤務)
〈8〉運転中のような逃げ場のないシチュエーションのときに、こちらの近況を聞き出そうとする
〈9〉『○○ちゃんのところみたいに、早く孫の世話させてよ~』と、自分の願望をかぶせてくる
33歳女性・カメラマン。「両親と同居する祖母が『女の人生は結婚相手の年収で変わる』とか『年齢が離れすぎているとうまくいかない』とか、自分たち世代の結婚観で固まり、あげくに自分の願望をかぶせてきて」
〈10〉『行き遅れ』『売れ残り』『人さまから笑われる』など、キツすぎる冗談を連発する

何気ないひと言が、子供を意固地にさせるかもしれない。くれぐれも気をつけて!

アタマジラミ、園児や児童に感染広がる

読売新聞 2015年6月22日

保育園児や小学生の間で、頭に寄生するアタマジラミの感染が広がりつつある。繁殖力が強く、感染すると強いかゆみを生じる。シラミを知らない親が増え、発見と対処が遅れているのが感染拡大の一因とみられ、幼い子のいる家庭では注意したい。(矢子奈穂)
東京都内の母親は5月下旬、保育園に通う長男(5)にアタマジラミが見つかり衝撃を受けた。「頭がかゆいと言っていたけど、まさかシラミとは思わなかった」。慌てて長男と次男(2)の髪を丸刈りにして確認すると、成虫とフケのように小さな白い卵を見つけ、つまみ取った。
埼玉県内の保育園では5月下旬から今月にかけて、園児7人が感染。保育士が毎日、園児の頭をチェックし、アタマジラミの成虫や卵がないか、確認している。アタマジラミの寿命は約1か月で、100個前後の卵を産む。繁殖力が強く、駆除は一苦労だ。しかも清潔にしていても頭と頭が接触するだけで簡単に感染するため、園長(59)は「昼寝の布団の間隔を広げるなど感染拡大防止に必死です」と話す。
東京都によると、都内の保健所に寄せられたアタマジラミに関する2014年度の相談件数は1602件で、12年度の815件から倍増。07年度の1935件から減少していたのが、再び増加に転じた格好だ。今年度も、東京都品川区の公立保育園15園で発生するなど、各地で発生の報告がある。シャンプータイプやパウダータイプの駆除薬が市販されており、「大日本除虫菊」(大阪市)と「アース製薬」(東京)では14年の出荷量が前年の約3割増加した。
アタマジラミに詳しい、まるやま皮膚科クリニック(東京)の丸山隆児院長は「感染すると頭に虫がいて驚き懸命に駆除するが、生死にかかわる重篤な事態にならないので対策が中途半端になりがちだ。流行すると自治体などの注意喚起でいったんは終息するが、アタマジラミの知識がない若い親や先生が増えると、また流行する」と指摘する。
また、国立感染症研究所(東京)の調査では、抵抗力を持ち駆除薬が効かないタイプのシラミが見つかっている。そのため同研究所の冨田隆史室長は、「アタマジラミを根絶するのは難しいだろう。予防や駆除の正しい知識を持って対処してほしい」と話す。
東京都豊島区の池袋保健所では、保育園長に講習をするなど対策に力を入れる。家庭での対処法(図表参照)は、東京都が作成した冊子「アタマジラミ読本」や製薬会社のホームページなどが参考になる。

アタマジラミ 体長1~3ミリほどの昆虫で、人の頭に寄生して頭皮から血を吸って繁殖する。頭と頭の接触や、タオルや帽子の共有などで感染する。症状はかゆみ。成虫は髪にしがみつき、卵も粘着力があり、洗髪では落ちにくい。駆除薬や専用のくしなどで駆除する。

500円で糖尿病を早期発見! 「ワンコイン健診」の利用法

プレジデント 2015年6月21日

650万人が糖尿病に気づいていない!
国民の5人に1人が糖尿病かその予備軍(群)となり、糖尿病はまさに国民病だ。糖尿病は、初期には自覚症状はないものの、進行すると目が見えなくなったり、腎臓が悪くなって透析を受けなければならなくなったり、手足のしびれが出たりといった合併症を引き起こし、心筋梗塞や脳卒中になるリスクも高まる怖い病気だ。ところが、既に糖尿病かその予備軍である650万人もの人が、自分の病気に気づいていないという。
定期的な健康診断を受けていない人が薬局の店頭などで買い物などのついでに気軽に血液検査ができる場所として、「検体測定室(ゆびさきセルフ測定室)」が開設されているのをご存知だろうか。被検者が自分で人差し指などの先を消毒し、専用の細い針を刺して微量な血液を採取すれば、数分で血糖値や中性脂肪値などが測定できる。初めてのときは、自分で針を刺すのが少し怖いが、通常の血液検査のように注射器で血液を採取するわけではなく、1~2滴血液を取るだけなので意外と痛みは少なく簡単だ。
検体測定室は、昨年4月に臨床検査技師法の一部が改正されてできた制度。これまでも自分で採血するセルフ健康チェックサービスを実施する企業や薬局はあったが、法的根拠が不十分なグレーゾーンとされ、管轄する保健所によってはセルフ血液検査の実施が認められない場合があった。しかし、法改正による規制緩和によって、検体測定室の届け出をしている薬局や企業であれば、利用者の自己採血による簡易血液検査を行うことが可能になった。検体測定室の運営責任者となれるのは、医師、薬剤師、看護師、臨床検査技師。検査が可能な項目は、血糖値、ヘモグロビンA1c(HbA1c)、中性脂肪など、メタボリックシンドロームかどうかを調べる特定健康診査(特定健診)と同じ8項目(表)だ。
昨年、検体測定室第1号開設者となったのは、2008年から、500円で気軽に血糖値などが測れる「ワンコイン健診」を実施するセルフ健康チェックサービス事業を展開してきたケアプロだった。東京・中野と荻窪、高幡不動、神奈川県川崎市内の商業施設や駅前に4店舗の検体測定室を展開し、買い物や通勤のついでに簡易検査が受けられる。また、駅の中やスーパー、パチンコ店などでも、健康チェックイベントとして簡易検査を実施している。
「非正規雇用者や無保険の人など、健康診断を受けたくても受けられない“健診弱者”を減らしたい」
代表取締役を務める川添高志さんは看護師で、病院勤務時代に合併症に苦しむ重症の糖尿病患者の看護にあたってきた経験から、そう強調する。ケアプロでセルフ健康チェックを受けた人は今年4月末までに約29万人。長年健康診断を受けていなかった人が、500円で血糖値を測ったところ、重症の糖尿病であることが発覚し、すぐに病院を受診し入院治療したケースもあるそうだ。

5000店舗、年間受検者数90万人目指す
会社員や公務員は定期的に健康診断を受けており、自営業、非正規雇用者やフリーター、専業主婦、無職の人でも40歳から74歳なら、住んでいる市区町村で糖尿病の検査も含む特定健診が無料か少ない負担で受けられる。ただ、自治体の特定健診の受診率は40%前後で、自営業、非正規雇用者やフリーター、専業主婦、無職の人の中には、定期的な健康診断を受けていない人も多い。
筑波大学内分泌代謝・糖尿病内科准教授の矢作直也さんらは、「糖尿病アクセス革命」と題したプロジェクトを組み、2010年10月~15年3月、東京都足立区と徳島県の薬局計20店舗で、簡易検査を希望した4724人に、糖尿病かどうかを判断する重要な数値「ヘモグロビンA1c」の測定を行った。ヘモグロビンA1cは、過去1~2カ月の血糖値の指標となる数値で、6.0%以上は受診が必要、6.5%以上なら既に糖尿病になっている恐れがある。このプロジェクトでは、糖尿病治療を受けている人は除外したが、ヘモグロビンA1cが6.5%以上の人が10.6%(502人)、6.0%以上の人は24.9%(1175人)で、4人に1人は糖尿病かその予備軍の可能性があった。ヘモグロビンA1cが高く受診を勧められた人の75%が、その後、医療機関を受診している。
矢作さんは、「足立区と徳島県は糖尿病患者の多い地域だが、他の地域でもそれほど変わらない数値になるのではないかと予測している。定期的な健康診断を受けていない人が、検体測定室で気軽に検査を受け、早く糖尿病などの生活習慣病の早期発見、早期治療につながれば、健康寿命も伸ばせるのではないか」と話す。足立区では現在10カ所の薬局が検体測定室を開設し、区民500円、区民以外1000円でヘモグロビンA1cの簡易検査が受けられる。
厚生労働省によると、今年4月末現在、全国で検体測定室を開設しているのは1003店舗。都道府県別で最も多いのは石川県の165店舗で、佐賀県(72店舗)、東京都(65店舗)、福島県(62店舗)、茨城県(53店舗)は比較的多いが、福井県と島根県のように1カ所もない県もあるのが実態だ。ただし、現時点では、どこに検体測定室があるのか分かりにくい。矢作さんが代表を務める検体測定室連絡協議会は、スマートフォンやパソコンで検体測定室の簡易検索ができる「ゆびさきセルフ測定室ナビ」を今年の夏ごろまでに開設する予定だ。検体測定室連絡協議会は、さらなる普及活動と精度の高い簡易検査のための研修などを行い、3年後には、検体測定室5000店舗、年間受検者数90万人を目指す。

ちょっと待って!それって「太るサラダ」じゃない?

Mocosuku Woman  2015年6月22日

健康に良いことは分かっていても、忙しい現代人は厚生労働省が推奨する「1日350g野菜を摂る」のが難しいのが現実。外食で出されるサラダを見て、「野菜を摂取できた」と満足していませんか?
サラダの種類や食べ方によって、「健康に良い」からかけ離れてしまうことも。特に、外食で出されるサラダは、カロリーが高くなっている場合があります。どのようなサラダが「本当」にヘルシーで健康に良いか、チェックしてみましょう。

1日どのくらい野菜食べてる?
厚生労働省が推奨する「健康日本21」という健康作り運動は、健康増進の観点から1日350gの野菜摂取を目標にしています。ところが、成人の野菜摂取量の平均は286.5gで、20代が最も低く243.9gという結果に。30代、40代も平均量を下回っています。
健康のため、栄養バランスを整えるため、外食でも野菜を食べることを気にするビジネスマンは増えてきましたが、カロリー過多の手助けになっていることもあるのです。

「太るサラダ」選んでない?
野菜はヘルシー、健康に良い…というイメージに惑わされていませんか?サラダと一口に言っても、色々な種類のサラダがあります。気付かないうちに「太るサラダ」を食べているかもしれません。
・春雨サラダ
春雨は低カロリーで、ヘルシーで、まるでコンニャクのようなイメージが根付いていますが、春雨の主成分は炭水化物です。さらに春雨サラダにかける中華風ドレッシングには砂糖や油が多めなので、糖質制限やダイエットには向いていないのです。
・マカロニサラダ
マカロニは分かるようにパスタなので、春雨と同様に主成分は炭水化物です。
・ポテトサラダ、カボチャサラダ
他にもボテトサラダやカボチャサラダは、マヨネーズで和えるので脂肪分が加わります。葉酸やビタミンB類も含まれていますが、糖質が多い野菜でもあります。
・コーンサラダ
コーンはカボチャよりも脂質は多く、糖質は同じくらい含まれています。
・コールスロー
キャベツの千切りにマヨネーズやお砂糖、コーン、ツナ缶などを混ぜると、脂質と糖質が増えます。淡色野菜のキャベツにも際立った栄養素はありません。

「太るサラダ」を「太りにくいサラダ」へ
こんなサラダは食べてないから、大丈夫。と思っていても、まだ安心はできません。ドレッシングはどんなものを使っていますか?
サウザンドレッシング、フレンチドレッシング、シーザードレッシング、ごまドレッシングなどのトロっとしたクリーミーで濃厚なタイプは、脂肪分が多く高カロリーです。
サラッとしているノンオイルドレッシングは一見ヘルシーのようですが、人口甘味料が使われていることが多いので、容器の裏面の表示チェックが必要です。
代替品として、マヨネーズの代わりに、カロリーハーフや豆乳マヨネーズを使ったり、オカラを混ぜて食物繊維を増やすなど食材を工夫すると、脂肪分が抑えられます。
サラダを食べる多くの人が、健康に対する意識はそれなりに持っていると思います。折角ですから、もう一歩踏み込んで健康によい「太らない」サラダ選びを目指してみては如何でしょう。