中学男子自殺、生徒のいじめ訴えを担任は「楽しみましょう」と無視 「殺人学校」と批判殺到

ビジネスジャーナル 2015年7月15日

岩手県矢巾町で7月5日、中学2年の男子生徒がいじめを苦に自殺したとみられる問題で、生徒がいじめを訴え、自殺をほのめかしていたにもかかわらず、担任教諭が特に対応していなかったとして、批判する声が高まっている。
生徒と担任教諭の間で交わされていたノートが、父親によって公開された。そのやり取りを以下に抜粋する。

生徒 物がなくなります。◯◯君は知らないと言っていますが、ほかに知りません
担任 よく探してみてくださいね。落とし物のところも見てください

生徒 悪口を言われて肩を叩かれます。「やめて」と言っていますがやめてくれません
担任 そうですか。気持ちの行き違いがありますね

生徒 太ももを罰ゲームといって蹴られます。カバンを屋上からばらまかれました
担任 あまりはしゃがないで、ちゃんと勉強しないとダメですよ

生徒 もう死にたいです。死に場所は決めています
担任 明日からの研修(校外学習)、がんばりましょう

やり取りからは、担任教諭が生徒の訴えを深刻な状況とは受け止めていない様子が浮かび上がる。
このやり取りを見た「尾木ママ」こと教育評論家の尾木直樹氏は、自身のブログにおいて学校と担任教諭について「安全配慮義務違反」「生徒殺人学校」「教育殺人」などと厳しい言葉を並べて強く批判している。
また学校は7日夜に緊急保護者会を開き、校長はノートのやり取りについて「担任から聞いていない。いじめは否定できないが、あれば私に報告があるはずだ」と話した。担任は生徒の自殺後、病欠しているという。
これを受けて、学校側の当事者意識の欠如や責任感のなさを指摘する声が相次いでいる。 生徒の父親も、生徒が自殺するまで学校側からノートの内容を知らされていなかったといい、「ここまで書いていたのなら、なぜ連絡してくれなかったのか」と不満を述べた。

いじめられていた生徒に味方はいなかったのか
今回の事案においては、テレビなどのマスメディアが学校や担任教諭の対応を批判していることから、ネット上でも担任を攻撃する記事が多い。だが、世論が学校や教諭を総攻撃しても根本的な解決が図れるわけではない。真相を究明して同様の悲劇を生まないために、検討すべき点を整理してみたい。
まず、同級生によるいじめがあったという事実を明らかにすること。今のところ学校側はいじめの存在を認めていないが、いじめがあった可能性は極めて高い。複数の同級生が、「特定のグループに毎日のように頭をたたかれ、髪の毛をつかまれて机に頭を打ち付けられていたこともあった」「本人は『やめて』と嫌がっていた」と証言しており、いじめの範疇を通り越して、もはや暴行といえる。
また、「クラスの他の生徒たちは、かかわりたくないので距離を保っていた」と同級生が述べているように、見て見ぬふりをする周りの雰囲気にも問題がある。亡くなった生徒に一人でも仲間がいたならば、自殺は防げたかもしれない。いじめられている側に寄り添うのは簡単ではないが、放置することがどれほど無責任な行為であるかという認識を共有するべきだろう。
今のところ家庭環境について報じているメディアは見受けられないが、生徒のSOSが担任教諭に対してだけ発せられ、親に一切相談はなかったのであろうか。親に心配をかけたくないとの思いから相談できなかった可能性はあるが、もし相談していれば何か対応できたのではないかと思うと残念でならない。
担任教諭についてだが、対応の無責任さについては、一定の批判は受けてしかるべきだろう。中学2年生が「死にたい」などと口にするのは珍しいことでもないが、前後の流れから深刻さを読み取らなければならない。特に、同級生からの暴力を示唆するような記述があったのに、なんら対処していないというのは無責任すぎる。生徒のノートには、具体的な加害者名が記載されており、日常的にいじめられていた様子がうかがえる。そして、それを保護者や校長にも相談していないというのは、教師としての責任を果たしていないといえる。
最後に学校側、ひいては校長の対応だ。担任教諭からいじめの相談がなかったとしても、それで責任がないとはいえない。それにもかかわらず、知らぬ存ぜぬといった発言を繰り返しているあたり、あまりにも無責任だ。同校では、年に3回いじめに関する調査をして教育委員会に報告するとしているが、5月に予定していた調査は行わなかったという。一連の対応を見ていると、いじめについての認識が甘いといわざるを得ない。
今回の案件に限らず、いじめを苦に自殺する生徒たちは、味方を見つけられず孤独に打ちひしがれて死を選ぶことが多い。いじめがあるかないかだけを調査するのではなく、同級生、教師、親きょうだいなど、親身になって支えてくれる人がそばにいるかどうかを調査することが必要なのではないだろうか。
(文=平沼健/ジャーナリスト)

血液型以外にもある!蚊に刺されやすいタイプとは!?

Doctors Me 2015年7月16日

これから季節、温かくなるとともにやってくる天敵といえば「蚊」です。
睡眠時はもちろん、外出先などでも気が付くと刺されている場合がほとんどですよね。血を吸われるだけならまだしも、あまりのかゆさでかき壊して、なかなか傷跡が治らない場合もあります。今回は、そんな蚊にまつわるトリビアと予防策、対処方法などを医師に聞いてきました。

蚊に刺されやすい血液型はO型!?
これは本当です。
2004年に発表された研究では、蚊はO型の血液型を好むと報告されています。
蚊に刺される頻度がO型で83.3%、A型で46.5%と、O型の血液型の人が多いのです。蚊の腸内の吸った血液型を調べるとO型、B型、AB型、A型の順に多かったとの報告もあります。残念ながら、理由については不明です。O型の人が刺されやすいとはいえ、他の血液型の人が全く刺されないという事はありません。

肥満の方や妊婦さんは蚊に刺されやすいは本当?
血液型以外で蚊にさされやすいタイプや状況は以下のとおりです。

・肥満
蚊に刺される範囲が広くなり、確率的に刺されやすいということです。
また、肥満の人は汗をかきやすく、汗の匂いに蚊が寄ってくるともいえます。

・妊婦
妊娠後期では肺がお腹で圧迫され呼吸数が多くなり、二酸化炭素を発しやすくなることも挙げられます。また、体温も高めであり、そのことでも蚊を引きつけてしまいます。

・子ども
体温が高く代謝がさかんで、汗をかきやすいことから、子どもにも蚊が寄って来やすいといえます。

・飲酒
飲酒することで、皮膚の血管が拡張し、体温が上昇し汗をかくことでさらに蚊を呼び寄せてしまいます。

・黒い服
イエカは、夜行性のため、暗い色を好むといわれています。 そのため、黒い服は蚊を呼び寄せてしまう可能性があります。

蚊にさされないための対策は?
蚊に刺されないようにするには、
・腕や足の露出を避ける
・制汗スプレーを使う
・黒い色の服は避ける
などが挙げられます。 長期戦になりますが減量も効果的です。また、手作りアロマスプレーもオススメです。ゼラニウム、シトロネラには虫除け作用があります。赤ちゃんがいてお出かけの時の蚊が心配、という場合には、ベビーカーにスプレーしておけば赤ちゃんの虫除け対策になります。アロマポットで寝る前に香らせたり、タオルにスプレーして枕元に置いたりすれば、安眠効果も期待できますね。

【医師からのアドバイス】
蚊に刺されたら、まずは市販のかゆみ止めを早めに塗り、冷却しましょう。
対処が早いほどかゆみが消えやすく、跡が残らずにすみます。まぶたや唇に近い場所で、腫れ上がってしまった場合は医師の診察を受けましょう。 昨年はテング熱が話題になりましたが、蚊が媒介する病気は以外と多いため、蚊には刺されないのが一番です。この知識を活かして、蚊の出回る時期を乗りきってくださいね。

覚えておくと役立つ? ドレスコードの話

マイナビスチューデント 2015年7月19日

皆さんは、「ドレスコード」について、ちゃんと知っていますか? 学生のころはそこまで重要ではありませんが、社会人になると会食や冠婚葬祭に出席する機会も増えるので、一層大切になります。そこで今回は、社会人生活の中での大事なエチケットの一つ、「ドレスコード」について簡単にまとめてみました。
ドレスコードは、幾つかの格式に分かれており、出席する行事によって使い分けないといけません。格式順に紹介しましょう。

正礼装(フォーマル)
男性:モーニングコート(昼会)、えんび服(夜会)、タキシード(夜会)
女性:アフタヌーンドレス(昼会)、イブニングドレス(夜会)
もっとも格式が高いのが「正礼装」と呼ばれるもの。男性の場合は前裾を斜めにカットしたモーニングコートや、タキシードが最上級の礼装。女性はアフタヌーンドレスやイブニングドレスが、正装になります。他にも留め袖なども正装に含まれます。
もし「正礼装でお越しください」と指定されている昼食会や夕食会に呼ばれた場合、必ずこうしたスタイルで行きましょう。

準礼装(セミフォーマル)
男性:ブラックスーツ、ディレクターズスーツ
女性:セミアフタヌーンドレス、ディナードレス、カクテルドレス
正装の次に格式が高いのが準礼装。「セミフォーマル」という言い方の方がよく聞くかもしれませんね。男性は慶事や弔事用のブラックスーツ、またはディレクターズスーツがふさわしいでしょう。女性はセミアフタヌーンドレスやディナードレスといったものがいいでしょう。

略礼装(インフォーマル)
男性:ダークスーツ、ブラックスーツ
女性:インフォーマルドレス、ワンピースなど

一般的に「礼服」と呼ばれるのはこのインフォーマル。男性はブラックスーツでいいでしょう。慶事、弔事でネクタイを変えるだけでいいので、一着持っていると困りません。女性はワンピーススタイルあたりでも良いようです。
ただし、露出が多かったりするのはNGです。よくある「平服でお越しください」というのはこのインフォーマルのことなので、絶対にカジュアルな私服で行かないように……。
こうした冠婚葬祭や、格式の高い会食の場だけでなく、他にもドレスコードが設けられているものがあります。例えばゴルフ。ゴルフ場によっては、ドレスコードが設けられており、規定の服装でないと入場できない場合もあります。
他にも、ちょっとお高めの飲食店などでもドレスコードが設けられています。

飲食店などでは、
・カジュアルエレガンス
・スマートエレガンス
・ビジネスカジュアル

といったドレスコードが指定されているケースがあります。このようなドレスコードが指定されている場合、男性はダークスーツを着用するのが一般的。最低でも、Tシャツやジーンズ、スニーカーやサンダルは避け、ジャケットにネクタイ、革靴にしましょう。
女性はワンピーススタイルに何かを羽織るくらいが無難です。いずれにしろ、TPOを考えた服装であることが大事なのです。
大事な場面で勘違いな服装をしたり、浮いてしまわないよう、最低限のドレスコードだけでも覚えておいてください。

トヨタの動きは他社にも広がる?配偶者手当の「いま」と「これから」

Woman Money 2015年7月17日

トヨタ自動車の労使が、”家族手当”の大幅な見直しをすることで大筋合意したとのニュースがありました。
具体的には、年収103万円以下の配偶者に支払われている月額約2万円の手当を廃止する代わりに、子どもの分を4倍にするというものです。
来年からの実施に向けて、会社と労働組合との間で話合いが続けられています。
この変更は、女性に就労を促し、子育ても支援することを目的としているそうです。
もし、この通りに制度が変更された場合、現状で支払われている家族手当はどのように変化するのでしょう?
また、日本の企業における”配偶者手当”の状況はどのようになっているのでしょうか?
今回は、そのモデルケースと各種調査の結果をもとに、ご紹介していきます。

トヨタを例にしたモデルケース
トヨタでは、夫婦が片働き(年収103万円以下を含む)の場合、配偶者には19,500円、子どもには1人あたり5,000円の家族手当が支給されています。
共働きの場合は、配偶者は0円、1人目の子どもが19,500円、2人目以降は1人あたり5,000円です。
制度の変更で、支給される家族手当がどのように変わるかを、モデルケースでみてみましょう。

<ケース1:夫婦のみ>
片働きの場合は、現行では19,500円、新制度では0円になります。
共働きの場合は、どちらも0円です。

<ケース2:夫婦と子ども1人>
片働きの場合は、現行では24,500円、新制度では20,000円です。
共働きの場合は、現行では19,500円、新制度では20,000円です。

<ケース3:夫婦と子ども2人>
片働きの場合は、現行では29,500円、新制度では40,000円です。
共働きの場合は、現行では24,500円、新制度では40,000円です。

日本の家族手当制度はどうなっている?
人事院が12,358事業所を対象に行った『平成26年度職種別民間給与実態調査』では、家族手当制度がある企業は全体の76.8%でした。
そのうち、配偶者手当があるのは92.7%と、家族手当制度がある企業のほぼ全てで、配偶者手当が支給されているのが現状です。
また、東京都が都内の従業員10人~300人未満の中小企業を対象に調査した『中小企業の賃金・退職金事情(平成26年度版)』では、家族手当を支給している企業は58.3%でした。
多くの企業において、昭和の時代から続く制度として家族手当が支給されていることが分かります。
いかがでしたか?
先ほどの人事院の調査によると、95.4%の企業が”配偶者手当を見直す予定がない”と回答しています。
しかし、日本を代表する企業であるトヨタの動きが、これから他の企業にも広がっていく可能性はあるでしょう。
このニュースをきっかけに、夫婦で”会社の家族手当制度”について話をしてみてもいいかもしれませんね。
(あたらししょうこ)