厚労省、「子供の声」の騒音対策で防音壁設置費用の予算案計上か

エコノミックニュース 2015年12月13日

人が「騒音」と感じる音には様々なものがあるが、最近では子供が遊ぶ声も「害」として対策が必要のようだ。
以前から各地で保育園と施設の周辺住民との間で子供の声を原因とする騒音トラブルが発生している。こうした状況を受け、厚生労働省は認可保育園に騒音対策用の防音壁を設置する予算を2015年度補正予算に計上するという。
安倍政権の掲げる目標「新三本の矢」のうちの一つ、出生率1.8を達成させるためには子育て環境の改善が急務だ。現在の状況を打開するため、保育園を増設する必要があるが、子供の声の騒音トラブルで保育園新設が進まない地域もあり、こうしたトラブルを避けるためにも政府は保育園の防音壁の設置を支援し、周辺住民に理解を求めたい考えだ。
子供の声を巡るトラブルは各地で頻繁に報告されている。一部では訴訟にもなっており、昨年は神戸市の70代の男性が近隣保育園の運営団体を提訴した。また、東京都国分寺市では保育園からの子供の声に苦情を訴えていた男が、保育園の保護者を斧で脅すという事件まで発生している。
こうした状況下、保育園新設計画が上がっても周辺住民からの理解が得られず、新設を断念する団体も少なくないのが現状だ。
今年3月に厚生労働省が15歳~79歳、男女3000人に行った「人口減少社会に関する意識調査」によると、35.1%が「子供の声が騒音」であることに同感である、と回答している。一方、同調査内で0歳~15歳の子供がいる人の不安内容のトップは「子育ての出費がかさむ」で46.2%、次いで「将来予想される子供にかかる経済的負担」が40.8%となっている。
つまり今後、子育て世代の不安を解消しつつ出生率を上げるためには、保育園増設によって共働き世帯を支援し、保育関連施設の騒音対策も同時並行して行うという難題に対処する必要がある。
そもそも防音壁を設置しても子供の声を完全に遮断できるわけではなく、ましてや夢中で遊ぶ子供に発声を自制させることは非常に難しい。子供の養育、または子供を保育園に預けて働く子育て世代全般への国民の理解が必要だろう。(編集担当:久保田雄城)

女子高生が「モーニングコール」してくれるサービスが登場? 法的にセーフなのか

弁護士ドットコム 2015年12月12日

朝、女子高生がモーニングコールで起こしてくれる「JKMorning」というサービスが、開始前からインターネット上で話題になっている。
「JKMorning」のサイトによると、電話してくれるのは「本物の女子高生」ということで、定期的にモーニングコールを頼むことができるようだ。また、女の子の審査には一定の基準を設けているという。12月12日段階でサービスは開始されておらず、利用希望者の事前登録を募っているが、くわしい情報は明らかになっていない。
ネット上では、「サービス開始が楽しみ」「価格設定が気になる」「これは事前登録待ったなし」などと期待の声があがる一方で、「これは危険じゃないか?」「これセーフなの?アウトなの?」と懐疑的な意見もある。
「JKMorning」というサービス名からは、昨今話題の「JKビジネス」という言葉が連想される。はたして、今回のようなサービスは法的に問題ないのだろうか。村上英樹弁護士に聞いた。

JKビジネスは「売春の温床」になっていることが問題視された
「そもそも、高校生を雇用するにあたっては、事業者は労働基準法等の法律を守らなければなりません」
村上弁護士はこう切り出した。どういう法律を守らないといけないのだろうか。
「たとえば、深夜業(午後10時から翌日午前5時まで)が禁止されています。
また、『特殊の遊興的接客業(バー、キャバレー、クラブ等)における業務』も『有害危険業務』として禁止されています。そのほかにも、児童福祉法や自治体の条例によっても、さまざまな規制がされています。
これまで話題となった「JKビジネス」はどうして問題とされたのだろうか。
「JKビジネスも、形式上は、高校生使用の禁止行為にあたらないようにしていたところが多かったようです。しかし、実際は、客と女子高生が直接交渉するなど、『売春の温床』になっていることが問題視されてきました。
一方、『JKMorning』は、現在までに明らかになっている情報からすれば、電話でモーニングコールをしてもらえるというだけのサービスのようです。労働法規等に抵触しないサービス形態になるように準備されているのではないかと想像されます。
実際にも、客と高校生が直接会うサービスと比べれば、バイトをする高校生にとって、身の安全を守られやすいといえるでしょう」

「女子高生が性被害にあうことを防げるのか」
バイトをする女子高生にとっては、安心して働けるということだろうか。
「とはいえ、危険がないわけではありません。
たとえば、客(男性)としては、女子高生との関わりを求めてサービスを受けるのですから、なかには直接連絡先を交換しようとしたり、売買春などを持ちかける人が現れることは十分に想定されます。
また、突然卑わいな言葉をいい出した客に対して、どう対処するかという問題もあります」
それでは、事業者はどのような点に注意すべきだろうか。
「このようなビジネスモデルの場合、女子高生が児童売春やセクハラなど性被害にあわないように十分に配慮を尽くすことは、雇用者が労働者に対して負う安全配慮義務として、極めて大切な内容になると思います。
社会情勢としても、『JKリフレ』などが問題となったあとです。特に、サービスや労働の仕組みとして、女子高生が性被害にあうことを防げるのかという点が、社会から厳しく見られることになるでしょう」
村上弁護士はこのように話していた。

起床後「直ちに携帯をチェックすることはない」人が8割 就寝直前まで携帯チェックは依存しすぎ!?

オーヴォ 2015年12月13日

「朝起きて、気になるあの子からメッセージが来ていないかをチェックする」
が日課になっているのは私だけではないはずだが、起床後直ちに携帯をチェックするスマートフォンユーザーが20%程度だということが、デロイトの調査によりわかった。
(「世界モバイル利用動向調査2015」より)

この20%という数字は、イギリス・フランス・ドイツといった他の先進国よりも高い値だという。また、就寝直前まで携帯電話を確認し、ブルーライトに晒されながら眠りにつくユーザーの比率が15%とこれまた他の先進国よりも高く、「日本は携帯への依存度の高いユーザーが多い」という実体が浮き彫りになった。
【ソーシャルゲームに熱中し、かぶりつくようにスマートフォンの画面を覗き込む、携帯への依存度が高いユーザーの最たる例 (c)ovoimages】
一方で、1日に携帯電話を確認する回数が10回以下の、携帯電話への依存度がさほど高くないユーザーが4割程度、25回以内のユーザーまで含めると6割超ということで、健全なユーザーのほうが多数派であるともとれる。
また、スマートフォンユーザーのうち、アプリ/ゲームを「月に1,000円以上購入する」と回答したユーザーは2%程度だった。ちまたで騒がれる、ソーシャルゲームに多額の金額を投じ、「重課金者」や「廃課金者」と呼ばれるユーザーもこの中に含まれるはずだが、ごく少数の人達といえそうだ。
【いまにもソーシャルゲームに課金しそうな重度のスマートフォン依存状態にあるユーザー (c)ovoimages】
【いましがた、今月のソーシャルゲームへの課金額が給料の額を上回ってしまった、重度のスマートフォン依存状態にあるユーザー (c)ovoimages】

厚生労働省が定めた「健康づくりのための睡眠指針2014」によると、
・就床後に携帯電話を会話やメールのために使用する頻度が多い者ほど、睡眠の問題を抱えている割合が高い
・寝床に入ってから携帯電話のメールやゲームなどに熱中すると、目が覚めてしまい、さらに、就床後に長時間光の刺激が入ることで覚醒を助長すると警告している。
就寝直前まで携帯電話をチェックする15%の人達は、寝付きが悪くなったり睡眠不足に陥るおそれがあるようだ。気をつけよう!

【眠いならとっとと寝ればいいのに、就寝直前までスマートフォンをチェックするユーザー (c)ovoimages】