平成28年度「児童福祉週間」の標語が選出されました

imedi(アイメディ) 2016年1月22日

平成28年度の「児童福祉週間」の象徴となる標語が選出されました。今年度は全国から4,751作品の応募がありました。
有識者などで構成した標語選定委員会で選考した結果、増戸さんの作品”その笑顔 未来を照らす 道しるべ”が最優秀作品に選ばれました。

毎年、こどもの日からの1週間は「児童福祉週間」
厚生労働省では、毎年5月5日の「こどもの日」から1週間、「児童福祉週間」としています。
子どもや家庭、子どもの健やかな成長について国民全体で考えることを目的としており、この期間中は、児童福祉の理念を普及・啓発するため、厚生労働省や全国の自治体などがさまざまな事業や行事を行っています。
今回選定された標語は、児童福祉週間の象徴として広報・啓発ポスターをはじめ、全国各地で実施される事業や行事などで幅広く活用されるようです。

過去に開催されたイベントでは
愛知県児童総合センターでは、子どもたちが笑顔で暮らせるように子どもや家庭についてみんなで考える児童福祉週間ということで、親子、家族を対象に「家族のうれしい顔」を募集しました。集められた写真は、秋に写真展が行われ展示されたそうです。
毎年、子どもの日に家族写真を撮って残していくと、成長の過程が分かり、家族の絆も深まるのではないでしょうか。

平成28年度「児童福祉週間」の標語 入選8作品

小さいが 世界をつなぐ ぼくらの手
(植田千裕さん 14歳 滋賀県)

大丈夫 大切な人 そばにいる
(内田 大輝さん 14歳 千葉県)

はじけそう ちっちゃな体に おっきな希望
(大山藍さん 16 歳 茨城県)

大丈夫 ひとりじゃないよ みんないる
(柏原真珠 さん 10 歳 滋賀県)

だれだって なりたい自分に なれるんだ
(岸本栞奈 さん 5歳 香川県)

未来への トビラはいつも そこにある
(小嶺春心さん 9歳 長崎県)

君の夢 君しか出来ない ことがある
(鈴木大雅さん 12 歳 福島県)

君の夢 かなえるために 明日(あす)はある
(山内瑠莉さん 11 歳 愛知県)

【フィリピン】マニラで路上生活する子どもたちの受け入れを開始ー認定 NPO法人 アイキャン

Global News Asia 2016年1月22日

2016年1月26日、認定NPO法人アイキャンが運営する、マニラの路上の子どもたちのための児童養護施設「子どもの家」に5名の子どもが入所する。
今後は寄付収入にあわせて50名程度まで、子どもの受け入れを増やす計画だ?。アイキャンは、書き損じハガキを募集しており、「子どもの家」の運営に活用。ハガキ1枚で子どもたちの2食分の食事代になる。
都市化が進むフィリピンでは、25万人以上の子どもが、家庭内暴力や育児放棄、経済的ひっ迫など、様々な理由で路上での生活を余儀なくされている。一方で、マニラの児童養護施設の数は不足しており、子どもたちが路上を出て新しく生きていくことを決断しても、受け入れ先が見つからない現状。
アイキャンは路上でカウンセリングを行い、子どもに復学意志があり、入所を希望した場合、速やかに施設に移ることができるよう、環境を整えるという。「子どもの家」では、子どもたちの衣食住だけでなく、勉強や心のケアも対応し、さらに、元路上の子どもが豊かな社会性をもって将来を切り拓く力をつけていけるよう、通学のための学用品や学費を提供していく予定だ。
【認定 NPO 法人 アイキャンとは】
1994 年から危機的状況にある子どもたちの生活改善に取り組んでいる NGO。何かを「あげる」活動ではなく、生活が向上し続ける「システム」を作り上げることを重視している。フィリピンの開発プロジェクトの専門集団として、多くの人々や組織と連携し、子どもたちの夢をかなえる。

保育士が思わず「ありえない」と思ってしまうような理不尽な要求やクレームとは

@DIME 2016年1月22日

保育士や幼稚園教諭の人材紹介サービス「保育のお仕事」を展開する、株式会社ウェルクスは、読者を対象に行ったアンケートに基づいた独自のコンテンツを発表した。これは保育士の保護者対応について、理不尽な要求やクレームを受けた経験について聞いたもので、現代の一部の保護者が保育に求めることや、その背景に隠された社会的な課題が伺える内容になっている。今回、アンケートに協力したのは、保育士をはじめとする20名の読者。まずは今までの業務の中で、思わず「ありえない」と思ってしまうような理不尽な要求やクレームを受けた経験があるかどうかを聞いた。すると、20人中、90%にあたる18人が「経験がある」と回答する結果になった。日頃保育業務にあたる中で、保護者の方から思いもよらない要求をされる機会はやはり多くあるようだ。

実際にあった要求・クレームには、
・行事の役決めで「うちの子可愛いから、主役以外はありえない」と言われた。
・「絵を描くのが下手なのは保育士のせいだ!」と役所までクレームを入れられた。
・衣服なども一切用意してきてくれないにもかかわらず、家ではできないので、トイレトレーニングをしてくださいと言われた。
・保育園で汚した服は全部洗濯して返してほしいとアンケートに書かれた。

などが挙げられた。今回、回答した人に、近年保護者からの理不尽な要求・クレームが増えていると感じると思うかを聞いたところ、「増えている」と回答したのは全体の70%。「今までも変わらない」が15%、減っていると回答した人は0だった。中には「要求はしないものの、自分勝手な方が多くなってしまった気がする。園から丁寧に手紙を出しても読んでくれずに、子どもが忘れ物や間違いで、悲しい思いをすることもある」という回答もあり、理不尽な要求をすることだけでなく、保護者が果たすべき役割を果たしてくれないという課題もあることが伺える。
現代においては、核家族化、地域交流の希薄さなどから、子育てにおいて他者と関わるという機会がとても少なくなっている。また少子化、晩婚化により、子どもを産み育てることが貴重になったことから、子どもを大切にしたい、守りたいという意識が過度に強くなっていることも、集団の中で理不尽な要求をする保護者を生むひとつの要因になっているだろう。
また、ネット社会により情報交換が簡単にでき、ネットで例えば園への不満を公開して意見を求めれば、全国各地の同じ立場の保護者が後押しをしてくれるような環境にもある。また、共働きがいわば”当たり前”の社会となり、両親とも忙しい中、それでも我が子には少しでも良い思いをさせてあげたいという思いもあるのかもしれない。理不尽な要求、クレームは、その保護者のみに原因があるだけではなく、社会全体として抱える問題の影の部分であるとも言えるのではないだろうか。

調査概要
・実施期間:2015年9月18日~9月30日
・実施対象:保育士(80.0%)・幼稚園教諭(15.0%)・その他保育関連職(5.0%)
・回答者数:20人(平均年齢:31.5歳)
・男女割合:女性/100%

BCGの接種、0歳児も必要? 子の結核減、厚労省検討

朝日新聞デジタル 2016年1月22日

結核を予防するBCGの接種について、厚生労働省は、0歳児の全員としている対象を見直すかどうか検討を始める。子どもの患者の報告が減っていることが主な理由という。
22日に開かれた厚労省の専門家部会で、この方針が大筋で了承された。
BCGは市町村が実施する定期接種で、1歳までに1回接種する。15歳未満の結核患者は減少傾向にあり、2014年は約50人。
BCG接種では、まれに骨髄炎などの副作用が報告されている。子どもの患者が減る中、結核を予防するメリットと副作用のリスクについて、改めて検討する必要があるという。
厚労省によると、海外では接種対象者を、結核が流行している国の出身者や、家族に医療従事者がいる子どもに限定している国もある。日本でもこうした対応が必要かを協議するため、海外での情報などを集める予定。
ただ日本では、高齢者を中心に年2万人程度の結核患者が報告されており、慎重に検討を進めるという。(福宮智代)