福祉施設の防犯対策強化、厚労省

Domestic  2016年8月18日

相模原の障害者施設殺傷事件を受け、厚生労働省は18日、9月召集予定の臨時国会に提出する2016年度第2次補正予算案に、福祉施設の防犯対策を強化するための補助金を盛り込むことを決めた。障害者施設向けでは約10億円を確保する。
非常通報装置や防犯カメラ、塀などの設置を想定。高齢者の介護施設や保育所、児童養護施設なども含め幅広く対象とする。
自治体を通じた補助金で、いずれも費用の半額を国が負担。残りは施設の運営事業者や自治体が負担する。

児相に弁護士配置義務化 子供の処遇判断に期待

日本経済新聞 2016年8月19日

10月から児童相談所(児相)への弁護士の配置が義務付けられる。法律面の専門知識を生かし、書類を速やかに作成したり、子供の処遇を判断したりする役割が期待される。ただ具体的な配置計画などはこれから。児童福祉に詳しい弁護士の確保も課題だ。

子どもを愛せないママたちの特徴

R25 2016年8月18日

「自分の子どもが愛せない」と悩むママたちがいる。女性と子どものための相談機関・フェリアンの窪田容子さんに話を聞いた。
「一時的な感情でなく『子どもが愛せない』というママがいます。ママ自身が何より悲しく、苦しまれていることと思います。こんなママたちの背景に次のような要因が関係していることがあります」(窪田さん 以下同)

・重いつわりや難産、マタニティブルーや産後うつに苦しんだ。メンタルヘルスの問題がある
・望まない妊娠で、仕事などやりたかった道の断念を余儀なくされた
・まとまった時間を寝てくれない、ずっと抱っこしていないと泣くなど、子どもが育てにくい個性をもっている
・義両親や夫、地域から孤立していて、身近に味方がいないと感じる
・自分自身が幼少期に愛されずに育った
・自分自身のことがどうしても好きになれない
・関係がうまくいっていない夫や義両親、実両親と、子どもが似ていると感じる
・よいママでありたい、ダメなママだと思われたくないと常に思う

「子育ては、自らの子ども時代をなぞるといわれています。例えば、泣いている子どもを見て、抑え込んできた子ども時代の悲しみが刺激されたり、思いきり自己主張をする子どもに『自分は我慢してきたのに、ワガママをいうなんて許せない』と感じてしまったりすることも」
息子はかわいいのに、娘はかわいくないというケースもよく聞かれる。これは同性である娘に、自分を投影しやすいからなのだとか。

愛せないことに悩んでいる時点で、子どもを気にかけ大事に思っている
親から愛情をもらうことができなかったら、子どもにはどんな影響があるのか。
「子どもが愛情を得られないと、不安が高い、感情のコントロールがうまくできない、自尊心が低く自分を大切に思えない、対人関係がうまくいかないなどの影響がでてしまう可能性があります」
「自分の愛情不足のせいで、子どもの成長に影響が出てしまう」と悩んでしまいそうだが、「愛せない」という自覚や問題意識を持つこと自体が、子どもを気にかけ、大切に思っている証拠だともいえる。
「子どもが愛せなくて苦しい」「虐待かもしれない」と感じたら、気軽に地域の子育て支援センターや、保健センター、児童相談所などにも相談するといい。誰かを頼ることは、あなたの弱さではない。困ったときに人に頼る力があるという、あなたの強さでもある。
(北東由宇+ノオト)

母親の就業率、過去最高の68%…厚労省調査

リセマム 2016年8月18日

18歳未満の子どもがいる母親の就業率は68.1%と過去最高になったことが、厚生労働省の平成27年国民生活基礎調査の結果より明らかになった。末子の年齢が高くなるほど非正規雇用の割合が高くなる傾向にある。
国民生活基礎調査は、保健・医療・福祉・年金・所得などの国民生活の基礎的事項をまとめたもの。昭和61年を初年として3年ごとに大規模な調査、その間の各年に簡易な調査を実施。母親の仕事の状況については、平成16年より調査を実施している。平成27年は簡易な調査の実施年にあたり、世帯票は6月、所得票は7月に実施、世帯票は約4万7千世帯、所得票は約7千世帯を集計した。
18歳未満の子どもがいる世帯における母親の仕事の有無を見ると、「仕事あり」が68.1%と前年より2.4ポイント増加し、調査を開始した平成16年以来、過去最高となった。なお、平成16年の母親の就業率は56.7%だった。
「仕事あり」の内訳を見てみると、「正規の職員・従業員」22.4%、「非正規の職員・従業員」37.2%、「その他」8.4%。非正規の職員・従業員の割合は、末子の年齢が0歳では10.9%、5歳では35.1%、9~11歳では46.1%、15~17歳では46.7%と、末子の年齢が高くなるほど非正規雇用の割合が高くなる傾向にある。

赤ちゃん・乳児・幼児・新生児… それぞれの違いについて

Mocosuku 2016年08月18日

育児についての情報を集めていると、赤ちゃんについて「新生児には…」「幼児には…」など、様々な言葉で表現されています。しかし、実際に言葉がどの時期を指しているのか、疑問に感じている方も多いのではないでしょうか?
ここでは、そんな疑問に一気にお答えしていきます!
「赤ちゃん」に、明確な定義はない
「赤ちゃん」と聞くと、みなさんはどのくらいの子を想像するでしょうか?
生まれたての子を想像する人もいれば、よちよち歩きをしている子を想像する人まで、人によって差が大きいかと思います。
実際に、何歳までを赤ちゃんとするかについて、明確に定義はされていません。
そのため、1歳未満を赤ちゃんとしていることもあれば、1歳以上の子も赤ちゃんとしていることもあるのが実情です。
赤ちゃんの育児雑誌として有名な『ひよこクラブ」では0か月から2歳までを扱っていますが、おおよそ0か月から2歳未満を 「赤ちゃん」と定義していることが多いようです。
「乳児」は一歳に満たない子
「乳児」は、「母子保健法」という法律の中で、「一歳に満たない子」と定義されています。
この時期は栄養の多くを母乳やミルクから摂取していることに由来しています。実際には、5か月頃から離乳食を始めて少しずつ母乳やミルク以外から栄養を取るように訓練を開始します。
そのため、1歳になるころには食事から栄養を摂取する割合の方が多くなっています。
「幼児」はおおよそ「1歳から就学時前までの子」
「幼児」は「児童福祉法」という法律の中で、「1歳から就学前までの子」と定義されています。
一方で「道路交通法」では「六歳未満の子」と定義されており、若干の違いがあります。
道路交通法では子供の安全を守るためのチャイルドシートについての法律で「幼児」という言葉を使用している一方、児童 福祉法では教育や成長発達などを総合して「幼児」という言葉を使用しているため、おおよそ1歳から就学時前までの子、という認識でよいでしょう。
「新生児」は「出生から28日未満の乳児」
新生児は「母子保健法」にて「出生から28日未満の乳児」と定義されています。
特に生後7日未満の新生児を「早期新生児」と呼ぶこともあります。
新生児期は人間としての様々な器官のほとんどが未熟であるため、特別な保護が必要となる期間です。
病気などになっても特徴的な症状が出にくいことが多いことから、新生児を専門に治療する「新生児集中治療室(NICU)」が医療機関によっては配置されています。
山村 真子(看護師)