1,200万円不正 高岡の児童養護施設、措置費を流用

宮崎日日新聞 2017年2月17日

宮崎市高岡町の社会福祉法人再生会が運営する児童養護施設「さくら学園」(定員65人)の前施設長らが、施設運営のため国と県から支給された措置費約1200万円を私的な飲食費などに不正流用していたことが16日、分かった。さらに、措置費で賄われる児童の日用品や学用品などの購入を不当に制限。児童で使い回して破れた服を着ていたケースもあった。県はすでに行政指導で改善勧告を出しているが、不正が多岐にわたり悪質として処分を検討しているとみられる。

テレビを見せると子どもの学力は下がるのか

ダイヤモンド・オンライン 2017年2月17日

子どもがテレビを見過ぎていることを気にしている親は多いはずだ。厚生労働省の統計によると、小学校6年生の子どもは平日に約2.2時間、休日には約2.4時間もの時間をテレビの前で過ごしているようだ。これでは親が心配するのも無理はない。
しかし、『「原因と結果」の経済学』の著者、中室牧子氏と津川友介氏によると、テレビが子どもの学力に悪い影響があると決めつけるのは早計だという。詳細を聞いた。

「テレビの視聴」と「学力」のあいだの 関係を調べるにはどうしたらいいか
アメリカではテレビの俗称として「愚か者の箱」という言葉があるほどで、テレビが子どもの発達や健康、あるいは学力などに悪影響を与えると信じている人は多い。
しかし、本当にテレビを見ると子どもの学力は低くなってしまうのだろうか。ここで、テレビの視聴と子どもの学力の関係が、「因果関係」なのか「相関関係」なのかをよく考える必要がある。「テレビを見るから学力が低くなる」(因果関係)のか、「学力の低いような子どもほど、よくテレビを見ている」(相関関係)だけなのか、どちらだろうか。
因果関係……2つのことがらのうち、片方が原因となって、もう片方が結果として生じる関係のこと。「テレビの視聴」と「学力」のあいだにマイナスの因果関係がある場合、テレビを見るから学力が下がる、と言える。
相関関係……一見すると片方につられてもう片方も変化しているように見えるものの、原因と結果の関係にない関係のこと。「テレビの視聴」と「学力」のあいだに相関関係がある場合、テレビを見る時間を増やしても、それによって学力が上がったり下がったりすることはない。
テレビを見せると子どもの学力は下がるのか。この問いに取り組んだのが、スタンフォード大学のマシュー・ゲンコウらである。ゲンコウは、電波障害への対応を行うことを理由に、1948年から1952年までの4年間、テレビ放送免許の凍結が行われたという歴史的なイベントに注目した。
アメリカでは、テレビは1940年代から1950年代の半ばにかけて普及した。この時期にテレビを視聴できる家庭が増える中、テレビ放送免許が停止された1948年時点で、テレビ局がまだ1つも開局されていない地域に住んでいた人々は、1952年に再びテレビ放送免許の凍結が解除されるまでテレビを見ることができなかった。
つまり、テレビ放送免許の凍結により、48年以前からテレビを見ることができた家庭(「介入群」と呼ぶ)と、52年以降しかテレビを見ることができなかった家庭(「対照群」と呼ぶ)が生じたということになる。
幼少期にテレビを見ることができた家庭(介入群)と、見ることができなかった家庭(対照群)は、「テレビ放送免許の凍結」という偶然の要素によってたまたま分かれたと考えられる。つまり、あたかも「テレビを見せるかどうかをランダムに割り付けられた」(ランダム化比較試験。第3回を参照)のと同じ状態だと考えられる。
子どもがテレビを見られるかどうかは本人の意志では決められなかったのだから、介入群と対照群のあいだで、学力に影響を与えそうなほかの要素が似たもの同士になる。つまり、両者は「比較可能」になるのである。
介入群と対照群が「比較可能」な状態ということは、この2つのグループの違いは「テレビを見せる」かどうかだけ、ということになる。この状態で、子どもが小学校に入学したときの学力テストの差を取れば、「テレビ」と「学力」の関係を明らかにすることができるというわけである。
ゲンコウらによると、テレビが普及し始めたこの時期、テレビのある家庭の子どもはテレビに夢中になり、平均して1日に3時間半もの時間をテレビの前で過ごしていたという。

テレビを見せると 子どもの学力が上がる
ゲンコウらの分析結果は驚くべきものだ。1940年代から1950年代の前半にかけて、幼少期にテレビを見ていた子どもたちは、小学校に入学した後の学力テストの偏差値が0.02高かったことが明らかになったのである。つまり、「テレビの視聴」と「学力」のあいだには、プラスの因果関係があったということだ。
また宿題に費やす時間や進学希望などにも悪影響は見られなかった。特に、英語が母語でなかったり、母親の学歴が低かったり、白人以外の人種の子どもでは、テレビを視聴することで成績が上がる効果は大きかったこともわかっている。
ゲンコウらは、子どもにテレビを見せることをためらう保護者が多いのは、テレビを見ていると子どもが受動的になり、絵を描いたり、スポーツをするなどの機会を失ってしまうからではないかという。
実際、こうしたほかの活動の選択肢が多い経済的に豊かな家庭では、テレビが持つプラスの因果効果は極めて小さくなってしまい、ときにはマイナスになることが明らかになっている。
とはいえ、貧困家庭の子どもにとってはメリットがあることを強調する研究もあることから、ゲンコウらは、政府や教育関係者が根拠もなくやたらとテレビがもたらすマイナスの効果を喧伝することがないよう注意を促している。

【社会人意識調査】最近、笑っていますか?

TOKYO FM+ 2017年2月17日

リスナーのみなさんと「社会人の働き方・生き方」を一緒に考えていくTOKYO FMの番組「Skyrocket Company」。2月16日の「社会人意識調査」のテーマは「最近、笑っていますか?」。はたして、その結果は……?

Q.最近笑っていますか?

毎日  52.6%
時々  39.6%
まったく笑っていない 7.9%
(回答票数:331票)

「毎日笑っている」派の意見
「私は毎日笑顔です。職業柄、営業職なので毎日営業スマイル全開です(笑)。また、社会人になってから笑顔がチャームポイントになりました。学生のときは笑顔なんて考えたこともなかったし褒められた記憶もなかったのですが、社会人になってから笑顔についてすごく褒められることが増えました。特に今まで意識してたわけでもないのですが、やっぱり笑顔を褒められると嬉しいです。ですが、最近はいろいろと考えることも多いので、玄関のドアにホワイトボードを貼って「smile(^^)」と書いています。自宅を出る前に嫌でも目に入るので、そこで一回笑顔を作ってから出発します♪」
(東京都 29歳 女性 会社員)
「わたしは保育士という仕事柄、毎日笑いが絶えません! 幸せな限りです。今日はGAPのパーカーを着ていたのですが、3歳の子が来て『ぼくと、おんなじー!』とお揃いのGAP。そして『英語わかるよ! えー、びー、しー』と言いながら、GAPのA→G→Pの順番で指差ししてきたのですが、GとPのとき、完全に胸の頂点をついてきました(笑)。天然なのか、狙ったのか……。面白可愛い3歳くんでした!(笑)」
(千葉県 28歳 女性 保育士)

「ときどき笑っている」派の意見
「先週笑った出来事。仕事のできる会社の後輩がいるんですが、その日は様子がおかしかったんです。階段で転んで怪我をするし、書類を見ながら説明しても返事がどこか上の空だし。もしや体調が悪いのでは?と思い、声をかけると意外な答えが。「すみません、実は」と言って、掛けていた眼鏡をとったと思うと、なんと両眼のレンズにすっと人差し指を通して見せたんです! つまり彼は一日中、レンズ無しの眼鏡で過ごしていたんです! 話を聞くと、朝に片方のレンズが外れたが、見え方が気持ち悪かったので、もう片方もむりやり外したとのこと。いや、それもう掛けなければいいじゃん……」
(東京都 22歳 男性 会社員)
「最近笑ってないなーなんて思ってたんですが、思い出したらこの前、壮行会にスタッフとして参加したときに、仲の良い人たちとずーっとゲラゲラと2時間ぐらい爆笑していました(笑)。あ、もちろんオフィシャルとしての仕事はちゃんとしてましたよ! 久しぶりにバカ笑いして、いいストレス発散になりましたー!」
(埼玉県 32歳 男性 会社員)

「まったく笑っていない」派の意見
「最近……というか、2年くらい本気で笑ってません。仕事でいっぱいいっぱいで、週間睡眠時間は10時間程度で週2回しか家に帰れてないです。そのため、急にヘラヘラ笑ってしまうことはよくあります(笑)。楽しみだったスノボや飲み会なども憂鬱で、まわりには楽しそうに振る舞いますが、反動で帰るのも億劫になるくらい疲れてしまいます。まぁ、仕事のしすぎですね(笑)」
(東京都 31歳 男性 会社役員)
「最近、何で笑ったか覚えていません。今、年度末に近付いてきているのと、さらに部署がなくなってしまう可能性のある大きなトラブルが起こり、仕事でいっぱいいっぱい。能面のような顔で仕事をしています。本当ならこういうときこそ笑わないといけないんだろうけども、笑ってる人を見てるとイラッとします。気持ちに余裕がないと笑えないのかもしれません」
(埼玉県 34歳 女性 会社員)

【最近まったく笑っていない人も】
今回の「Skyrocket Company」はシンプルに、最近笑っているかどうかを調査しました。その結果、毎日笑っている人が52.6%、ときどき笑っている人が39.6%、まったく笑っていない人が7.9%となりました。ラジオという仕事柄、やしろ本部長、浜崎秘書は毎日笑うことがありますが、リスナー社員では約半数が毎日笑っており、その一方で、まったく笑っていない人が1割近くも。その職場の環境によっては笑ってはいけない空気だったり、忙しすぎて笑う暇がないという意見がありました。
【むりやり笑うことで何かが変わる】
笑うことについて、やしろ本部長は、「『幸せなら手を叩こう』の話が好き。幸せだから手を叩くのではなく、手を叩いたから幸せがやってくることもある。楽しいから笑うのではなく、笑ったから楽しくなることもある。もしかしたら、『笑う門には福来る』で、むりやり笑って見ることで何かが変わるかもしれない」と締めくくりました。

【社会人意識調査】あなたは「褒められて伸びる? 怒られて伸びる?」

TOKYO FM+ 2017年2月16日

「あなたは『褒められて伸びる? 怒られて伸びる?』」。はたして、その結果は……?

Q.褒められた方が伸びる? 怒られた方が伸びる?

褒められた方 78.4%
怒られた方  21.6%
(回答数:333票)

「褒められた方」派の意見
「怒られると萎縮してしまい、ミスが増えるから」
(東京都 24歳 女性 製菓関係)
「正直、怒るのも苦手だし、怒るのはパワー使うから疲れるし、怒り方も難し過ぎます。そして立場を変えて考えてみると、自分の年齢もそこそこ行ってるので10歳以上も上の人から怒られるならまだ素直に聞けますが、今さら怒られても素直になりづらい場合もあると思います。また、反抗する気持ちはなくとも顔に出てしまうタイプなので、やっぱり褒めて(褒められて)伸びるタイプがいいです」
(神奈川県 37歳 男性 会社員)
「子どもも大人も褒められて伸びると思うんですよ。怒られてばかりじゃ今のご時世だと、すべてにおいてやる気を失ってしまいます。頑張ったところであれこれ難癖つけられ努力すら認めてもらえない世の中じゃ、次も頑張ろうと思えません。学校でも家でも会社でも常に失敗が許されない世の中じゃ気が滅入ってしまいますよね」
(東京都 42歳 男性 会社役員)

「怒られた方」派の意見
「怒られるとなにくそ!と思います。反骨心ゴリゴリです。基本、勝手に達成感を得るので、怒られるより障壁になっていただいたほうが伸びますね。捻くれ者なので褒められると『何か意図がある』と勘ぐってしまい、素直に受け取れないので厄介です」
(東京都 25歳 女性 その他)
「褒められて伸びるのは自分の想定範囲内で、自分が想像してなかったぐらい成長するのは怒られたときですね。アメもムチもどっちも必要です」
(神奈川県 32歳 男性 会社員)
「調理師をしているのですが、私の世代くらいまでがギリギリ仕事で殴られるのは当たり前でとおっていた時代だと思います。今それをやっちゃうと大変なことになってしまいますが。親方や先輩の言うことは黒であっても白という世界だった気がします。自分に非があるから、怒られるんだと悔しい思いをしながらやって来たと思います。褒められるのが慣れていないということもあるとは思いますが、自分は、やはり怒られ、けなされたから頑張って来れたと思います。今の若い人に同じことをやったら、すぐ辞めてしまい、自分にしわ寄せが来るので絶対にやりません」
(愛知県 41歳 男性 会社員)
番組リスナーの投票による結果は「褒められたほう」が78.4%、「怒られたほう」が21.6%と、8割近くの人が「褒められたほうが伸びる」と考えていることがわかりました。褒められたい願望が強い人が多いというのもうなずけますが、「怒られるのは嫌だ」と短絡的に考えるのではなく、やはり褒められたときや怒られたときに自分の中で吸収・消化していくことが重要なのではないでしょうか。

【若いうちは、まだまだ怒られたい?】
男女別では、割合にさほど差は見られず、男女ともに全体とほぼ近い割合となりました。また、世代別では、比較的若い世代において「怒られるほう」と答えた人の割合が全体より高い割合を示し、世代が高くなるにつれて「怒られるほう」と答えた人の割合が低くなっていきます。「ゆとり世代」としばしばなじられる世代の中には、「怒られたほうが伸びる」と考えている人が多いようです。