虐待児童の「記憶」、正しく聞き取り 警察・検察・児相、「司法面接」で連携

産経新聞 2017年8月28日

大阪地検に研究チーム
児童虐待などの被害にあった子供への事情聴取に、欧米を中心に普及している「司法面接」の手法を導入する動きが全国で本格化している。警察と検察、児童相談所(児相)が連携し、専門的な研修を受けた代表者1人が面接を実施するもので、聴取の回数を減らして子供の負担を軽くすることなどが狙い。厚生労働省によると3機関の連携による事情聴取が昨年12月までの約1年間に200件近く行われるなど、全国各地で研究と実践が進められている。(藤井沙織)

米の手法視察
「ママにここドーンされた」「ドーンされたってどういうこと?」。大阪地検の一室。小さなソファに座って向き合い検事が子供に話を促す。警察や児相のメンバーは別室のモニターで確認し、聞きたいことがあれば内線電話で検事に連絡。面接は全て録画される。
大阪府警などによると、平成28年の児童虐待の通告数は全国で5万4227人で、大阪府は8536人と3年連続全国ワースト。同地検は27年4月に全国に先駆けて司法面接の研究チームを設置し、民間の行う研修でノウハウを学んだ。メンバーの大口奈良恵検事は「子供自身の言葉で記憶にそって話してもらうことが大事」。日常的に実施し、録画を見直して改善点を話し合う。
昨年には下野真弓検事が司法面接の先進国の一つ、米国のアラバマ州に留学。面接手法の研修を受けるとともに、警察など関係機関との連携実態を視察した。

問いかけ方
虐待事件を立証するためには、被害を受けた子供の供述が重要になる。だが「子供から正確な記憶を聞くには知識と訓練が必要」と立命館大総合心理学部の仲真紀子教授(発達心理学)は話す。
仲教授によると、子供は認知機能の発達が未熟で他者からの情報と記憶を混同するなど、周囲の発言の影響を受けやすいという。そのため「お父さんがたたいたの?」「グーとパーどっちで?」といった問い方が聞く側の意図とは異なり誘導となったり、記憶を塗り替えたりしてしまう。実際に裁判で供述の信用性が否定されたケースは少なくないという。
仲教授は「重要なのはできるだけ子供の自発的な報告を引き出すこと」だと強調。そのため、事案について自由な報告を促す「誘いかけ質問」や出来事の前後を埋めていく「時間分割質問」、子供が話した事柄について詳細を聞き出す「手がかり質問」などが望ましいとする。

聴取の回数減
司法面接には誘導や暗示をなくして精度の高い情報を得るとともに、関係機関が面接内容を共有することで、個別の聴取で繰り返しつらい記憶を思い出させるという負担を減らす狙いもある。
厚労省と警察庁、最高検察庁は、子供が被害者や参考人となる事案では連携を強化するよう2年前に通知。以来全国で司法面接の研究が進み、聴取を録画したDVDが裁判所に証拠採用され、子供への証人尋問が回避された事案もある。
大阪地検では今後、捜査や裁判の視点だけでなく、子供のケアという福祉的な側面も考えた連携のあり方についても検討を進める。全国で広がる司法面接の取り組みに、仲教授は「早期から連携を深められるよう制度を整えるとともに、最初に虐待に気付き子供から話を聞く教員や医師にも面接の手法が浸透すれば」と期待を寄せる。

 

夏休み明け、子どものようすに注意…相談先や居場所を紹介

リセマム 2017年8月28日

平成29年度版自殺対策白書によると、15歳~19歳の死因の第1位は「自殺」で、36.6%を占める。18歳以下の自殺は夏休み明けの9月1日にもっとも多いことから、フリースクール全国ネットワークでは、メッセージや夏休み明けの居場所、相談先を紹介している。
厚生労働省が発表した平成29年度版自殺対策白書によると、20歳未満の世代では男性は10~14歳と15~19歳、女性は15~19歳の死因の第1位は「自殺」だった。平成19年以降の原因・動機別の自殺の状況をみると、「学校問題」が原因・動機の自殺者数は毎年300件前後で、平成28年は319件にのぼる。
子ども中心の理念に立って運営するフリースクール「フリースクール全国ネットワーク」は、「学校へ行きたくないあなたへ、味方はココにいます」と題したメッセージをWebサイトで公開。「あなたの味方がココにいる」とし、「学校を休みたいけど、休めない」と思ってつらくなった場合はどうしたらよいかなど、子どもに向けたメッセージを掲載している。
また、同Webサイトでは「学校がつらくてもココがあるよ!プロジェクト2017」と題して、駆け込み居場所や相談先、メッセージ動画などを紹介している。学校に行きたくないと感じている子どもたちに、学校へ行く以外の道もあることを知ってもらいたい。

 

恐怖のイヤイヤ期を軽く済ませる方法って!? ☆えくぼママの沖縄子育て☆

琉球新報 2017年8月29日
「イヤイヤ期」
お母さんたちが恐れるワードですね。
そもそも何でイヤイヤ期がくるのか??
「お腹の中から今まで表裏一体。同じ生きものだと思っていた母親が自分とは違うものだと気付き、自我が芽生え始める時期だから。自立心から親の思いとは違うことをしてみようとする」といったことを保育の授業で習いました。
自立・成長に必要なステップだけど…
生まれてからずーっと受け身で与えられるままだった子が、自分で食べられるようになり、歩けるようになり、話せるようになり、色々なことを考えるようになる時期。
イヤイヤ期は大変だけど、成長に必要と言われるのは、それゆえですね。
しかし、このイヤイヤ期を軽くできるかもしれない方法が!?
それは…
小さい頃からなるべく本人に意思決定させる(選ばせる)こと、だそう!
私は保育士という職業柄か、赤ちゃんを「自分では何もできない人」ではなく、「確たる一人の個人」と考えていたので、息子くんにもかなり早いうちから、なるべく自分で選ばせるよう意識していました。
難しいことではなくて、
絵本を読むなら2冊選んでから「どっちを読む?」
出掛ける時、服を2枚選んで「どっちを着る?」
といった感じ。
意識しながら日々の生活の中で〝子どもが自分で選ぶ〟という行為を取り入れるようにしていました。
最初は考えて選んでいるって感じでもなかったのですが、2歳を過ぎる頃にはその日着たい服を上下とも、自分で選んで持ってくるようになりました。(この時、素っ晴らしい感性の服の組み合わせでもなるべく本人の意思を尊重しますw 。どうしても、の時には本人と交渉します。変な組み合わせにならないよう、こちらが服の置き方を配慮すると事前にwwwを防ぐこともできます)
自分で〝選ぶ〟を認めてあげる
小さい頃から繰り返し自分の意思を聞かれ、尊重されていると感じること―。
そうすると、イヤイヤ期が始まる時期にも自我の芽生えに比較的すんなり対応できて、イヤイヤ期が軽く済むそうですよ。
同じ子で違う育て方はできないので、本当かどうかは分かりませんが・・・。
息子くんはそのお陰なのか、もともとの性格なのか、そんなに激しいイヤイヤ期を体験することなく過ごしてきました。
なーんて、この後にスゴイのがくるのかも!?汗
でも、小さい頃から「本人の意見を尊重してあげること」はとっても大事なことだと思います。
子育ては「予定通り」「思い通り」な~んてもってのほか!
〝臨機応変に〟を楽しむしかないなーと思う、みはるなのでした。