殺人事件1千件下回る=昨年の認知、戦後初—窃盗は40年ぶり90万件台・警察庁

時事通信社 2014年 1月 10日

 全国の警察が2013年に認知した殺人事件は未遂も含めて939件で、現行の統計を取り始めた終戦翌年の1946年以来初めて1000件を下回ったことが9日、警察庁のまとめ(暫定値)で分かった。窃盗事件も73年以来40年ぶりに100万件を下回り、刑法犯全体の認知件数は11年連続で減少した。
 殺人事件は54年の3081件をピークに増減を繰り返しながら減少傾向が続いている。昨年は前年より91件(8.8%)少ない939件で、5年連続の減少。警察庁は「確たる理由は分からないが、戦後間もない頃と比べて社会が豊かになり、治安も良くなったことが考えられる」と分析している。
 空き巣や乗り物盗、ひったくりなど窃盗事件は98万6309件で、5万4138件(5.2%)減少。02年に過去最多の約237万件となった後、11年連続で減った。 

頬や手を複数回つねる体罰、女性教諭を戒告処分

読売新聞 2014年1月9日

 青森県教委は8日の定例会で、児童に体罰を加えたとして、むつ市の小学校の女性教諭(53)を戒告の懲戒処分にしたことを明らかにした。
 処分は昨年12月19日付。
 県教委によると、この教諭は昨年9月24~27日、担任だった1年生の授業中、立ち歩きや私語などをした男子児童4人の頬や手を複数回つねった。両手で両頬を続けてつねられた1人は頬が腫れるけがを負った。
 けがをした子の保護者が学校に訴えて発覚。学校は5月、児童たちが落ち着かない状態だったこのクラスに対応するため、他の教諭が授業に加わるなどしていたが、体罰があった時は女性教諭が1人で指導していた。
 教諭は「体罰だと認識していたが、授業を何とか進めなければと思い体罰に頼ってしまった。この年になって自分の力のなさに気付かされた」と話しているという。学校は10月にこの教諭を担任から外し、4人の保護者に謝罪した。
 体罰の懲戒処分は今年度5件目。

調理員がノロウイルス感染、給食中止に

読売新聞 2014年1月9日

 岐阜県郡上市教委は8日、八幡学校給食センターの60代の女性調理員がノロウイルスに感染していることがわかり、同日から10日まで、同センター管内の11小中学校と幼稚園1園、特別支援学校1校の給食(1日計1588食)を中止すると発表した。
 同市教委によると、女性調理員は3日に嘔吐おうとを繰り返し、4日に病院を受診し、点滴や薬を処方された。7日に出勤したが、同僚の助言で検便検査を行い、ノロウイルスの感染が分かった。
 同センターで働く約10人の職員全員に感染がないことを10日に確認したうえで、14日から給食を再開する。

がってん寿司で客24人がノロ食中毒 

MSN産経ニュース 2014年1月8日

 埼玉県は8日、行田市の「がってん寿司行田店」で1月2、3日に食事をした10~78歳の客計24人が下痢や嘔吐(おうと)など食中毒症状を訴え、検査した3人からノロウイルスを検出したと発表した。いずれも軽症という。
 ほかに、2日に食事し嘔吐などを訴えた70代の男性が4日後に死亡。簡易検査ではノロウイルスは陰性だったが、県警は遺体を司法解剖し、食事と死亡との因果関係を慎重に調べている。
 県によると、従業員4人からノロウイルスを検出しており、食材を介して客に感染したとみられる。県は同店を10日まで営業停止の処分にした。
 死亡した男性には心臓病の持病があったほか、食事の前から下痢や嘔吐の症状があったという。
 がってん寿司を運営する「アールディーシー」(埼玉県熊谷市)は「苦痛とご迷惑をお掛けしたことを深くおわびし、食の安全、安心の確保に努力する」と謝罪した。