浜松食中毒  パン8万個超回収急ぐ

読売新聞 2014年1月19日

 浜松市の多数の小学校で発生したノロウイルスが原因の集団食中毒で、感染拡大の原因とされる給食の食パンを製造した同市東区の製パン会社「宝福」に18日、市保健所が立ち入り検査に入り、敷地内の工場で製造ラインの衛生管理体制などを確認した。一方、同社は菓子パンや総菜パンなど、県内外に出荷した157品目・約8万8000個に上る商品の自主回収を本格化させた。社員らは、店頭からの回収作業のほか、返品のために敷地内の直売所に自ら商品を持ち込む購入者への対応に追われた。
 浜松市保健所は18日午前10時過ぎ、職員3人が同社工場に立ち入り検査に入った。市生活衛生課の松原雅博グループ長は、取材に「衛生への意識は高かった。今後も在庫の廃棄や器具の洗浄状況、従業員への聞き取りなどを急ぐ」と話した。
 商品の自主回収を進める宝福はこの日、親会社の菓子・パン製造会社「ヤタロー」(浜松市東区)がホームページに対象商品の一覧を掲載。対象商品の出荷先の静岡、愛知、東京など各都県のスーパーなど85店舗について回収を進めており「回収についての連絡は全ての納入店舗に済んでいる。18日夜の時点で、全店舗の5割程度まで回収を終えている」としている。
 宝福の工場に隣接の直売所には18日朝から、パンの返品に訪れる購入者が相次いだ。16日に調理パンを買ったという同市中区の女性(64)は「親戚に配ろうと購入したが、ニュースを見てあわてて返しに来た。長年買い続けているので残念だ」と話した。
 浜松市を中心に展開する「遠鉄ストア」(浜松市中区)では18日早朝、全30店で開店前に、宝福で製造の製品をすべて撤去した。担当者によると「商品を買ったが大丈夫か」といった問い合わせが数十件寄せられたが、大きな混乱は無かったという。

 浜松市保健所は18日、これまでに児童・教職員61人の検査を実施した結果、ノロウイルスに43人が陽性、18人が陰性となり、検査を終了したと発表した。

『明日、ママがいない』騒動で、施設出身者ら「考える機会ができて良い事」

おたくま経済新聞 2014年01月18日

 このドラマは児童養護施設を舞台に子供達の姿を描いたもの。まだ1話しか放送されていませんが、“赤ちゃんポスト”に預けられた子供が「ポスト」、“コインロッカーベイビー”の子供が「ロッカー」という名で呼ばれてたり、施設職員が体罰を与えるシーンがあるなどしたため、実際の「赤ちゃんポスト」を運営する熊本の慈恵病院や全国児童養護施設協議会が、日本テレビに対して放送中止などを求めています。
 また、ネット上でも「子供に対する配慮が甘すぎる」「イジメになる」といった批判的意見も多く、この問題はまだ続く見込み。
 ただ一方で、児童養護施設出身者からは「賛否両論あるようだがドラマとしてはよくできている」「子供の視点でドラマにしてくれて子供にとってはめっちゃ感謝してる」「普段みんなが考えない事を考える機会ができて良い事」といった受け止める意見もあがっておりまさに賛否両論。
 今後このドラマがどう展開していくかはまだ分かりませんが、こうして児童養護施設の存在に大きく注目が集まるというのは、悪い事件が起こる以外あまりありません。
 先に紹介した施設出身者の方の言葉にもあるよう、もしかするとこのドラマは児童養護施設について社会全体で考える良い機会なのかもしれないですね。

togetter/「明日、ママがいない」施設出身者の方々の反応

スギ花粉症に「なめる」薬 厚労省が初承認、根治に期待

朝日新聞デジタル 2014年01月18日

 スギ花粉症の根治が期待できる新薬が17日、厚生労働省に承認された。花粉の成分を元にした薬で、口に含んで粘膜から取り込んで体を慣らし、異常な免疫反応を引き起こしている体質を改善する。花粉症の根治療法で「なめる」薬の承認は国内初。注射薬に 比べて患者の負担が少なく、専門医の間で普及への期待が高まっている。
 鳥居薬品(本社・東京)が申請していた舌下免疫療法薬「シダトレン」。舌の裏側に、目薬のように薬液を垂らして2分間待ち、そのままのみ込む。1日1回服用する。臨床試験では1年半続けて、症状抑制の効果が確認された。
 適応患者は今のところ12歳以上で、2~3年は治療が必要。アレルギー反応によるアナフィラキシーショックなど副作用の危険もあるため、自宅できちんと管理できることが前提だ。医師の側も学会や製薬会社の講習会を受けて登録されないと処方できない。

東京都知事やっぱり凄い!豪州並みGDPのトップ、収入も首相の次、影響力は全国区

J-CAST 2014年1月16日

 玉川徹(テレビ朝日ディレクター)の「そもそも総研たまペディア」コーナーで、東京都知事とは何者かを考えた。平たく「どれくらいエライ?」とタイトルを振ったが、数字を調べ、カメラでルポ、インタビューと並べてみると、これは相当なものだと納得だ。
 「東京都の経済力」メキシコや韓国よりも上
都知事のエラさを測る物差しを玉川は「お金」「住居」「パワー」の3つとした。まずお金だが、東京都の財政・経済規模は凄い。予算が12兆838億円、GDPが91兆1390億円で、ともに国の5分の1くらいを占める。このGDPを各国のランキング(2010年)と比較すると、1位アメリカが14兆ドル台、2位の中国と3位の日本が5兆ドル台、4位のドイツが3兆ドル台と続くのだが、東京都のGDPのドル換算は1兆635億ドルで、13位のオーストラリアの次だ。14位のメキシコ、15位の韓国よりも上である。
偉いんですねえ
次に給料だ。総理大臣をはじめとする国の公務員、議員のランクをみると、1年間務めた場合の給料・ボーナス・退職金の合計は、トップが最高裁長官で約4402万円、次が総理大臣の約4030万円、衆参議長の約3532万円、最高裁判事の約3210万円、官房長官・国務大臣・人事院総裁・ 会計検査院長の2939万円と続く。国会議員は約2106万円で、内閣法制局長官、宮内庁長官より下である。で、都知事はどのあたりか。
玉川「どのくらいだと思いますか。知事の中ではトップです」
司会の羽鳥慎一「ダントツですか。神奈川とどれくらい違うんだろ」(大笑い)
高木美保(タレント)「国務大臣クラスじゃないかしら」
羽鳥「いや、大臣より上なんじゃないですか」
答えは総理大臣に次ぐ3番目。約3749万円だという。衆参議長より上だ。
玉川「退職金の計算が月ごとなので高くなるんです。小泉さんが5年半総理大臣をやって600万円ちょっと。東京都知事を1年やると1000万円くらいもらえる」
松尾貴史(タレント)「権限もあるから高い。親切な人からお金を借りたりもらったりしないように」
地方交付金や補助金必要としない豊かな財政力
住居は渋谷・松濤に都知事公館があって、青島幸男元知事が1年半住んだだけで、以後使われていない。売りに出しても買い手がない。むしろ、比較で出てきた内閣法制局長官の公邸がすごかったが、それはおくとしよう。
最後が権力だ。元鳥取県知事の片山善博氏に聞いた。片山は「首都、経済力、人口からいって、その長の発言は国政にも自治体にも影響力がある」という。東京の財政力は地方交付金や補助金も要らない、国に気をつかわなくていい。「田舎知事は思い悩みますよ。鳥取の悲哀を感じた」と苦笑している。
今回、争点になる原発問題でも「東京都知事がリーダーシップをとって、たとえば自然再生エネルギー推進をやろうといったら、大きな力になりますよ」と片山は言う。「脱原発は、原発立地の自治体は別として、共感が全国に広がるでしょう」
松尾「だからこの選挙は国民の意思表示の意味も大きい」
高木「ホントにオレは偉いんだと思ってる人には、なってもらいたくないですけどね」
玉川「一生懸命考えて投票にいきましょう」

「明日、ママが―」中止すべき55%

<ニッカン・コム アンケート> 2014年1月18日

 芦田愛菜(9)主演で15日にスタートした日本テレビ系ドラマ「明日、ママがいない」(水曜午後10時)に、賛否両論の声が噴出している。赤ちゃんポストを運営する熊本県・慈恵病院が、預けられた子供が「ポスト」と呼ばれるなどの表現を「誤解や偏見を招く」と問題視し、番組中止を求めたことが判明。一方で「考えさせられることが多い」と放送継続を望む声もある。そこで17日、日刊スポーツコムで緊急アンケートを実施。2時間のアンケートに1956件もの声が寄せられた。
 わずか2時間のアンケートで1956件。世の関心は高かったが、15日の第1話を視聴したか否かで、見解の違いみられた。
<アンケート結果>
<1>見ていないが、子供が傷つく恐れがある以上、内容を変更するか、放送を中止すべき=36・6%
<2>見ていないが、フィクションに文句を言っても仕方ない。そのまま放送を続けるべき=11・8%
<3>見た上で、表現が過激と感じた。内容を変更するか、放送を中止すべき=19・2%
<4>見た上で、表現は過激だがそのまま放送を続けるべき=14・5%
<5>見た上で、フィクションに文句を言っても仕方ない。そのまま放送を続けるべき=15・2%
<6>何とも言えない=2・7%
(アンケート時間=17日午後4時~6時)

 同病院が「放送中止」を日本テレビに求めたことを知りながらも、第1話を見ていない人については、「子供の傷つく恐れがある以上、内容を変更するか、放送を中止すべき」という声が最多の36・6%。「フィクションだから放送を続けるべき」という声は11・8%にとどまった。
 一方、第1話を見た人で、「表現は過激だが、継続すべき」は全体の14・5%。「フィクションだから文句を言っても仕方ない。継続すべき」は15・2%だった。一方で番組を見た上で放送を中止すべきという声は19・2%。番組を見た人だけで比較すると985件中、約6割の582件が継続を支持していた。
 見ていない人、見た人にかかわらず、「中止すべき」は全体で55・8%、継続を望むは41・5%。自由意見では熊本の40代女性が「フィクションでも、特定の人が嫌な気分になるものを放送しなくていい」と意見した一方で、児童施設で働く福岡の50代女性が「近からず遠い内容ではないと思います。親に見てほしい」との意見を寄せた。
 同作は児童養護施設を舞台に描かれ、慈恵病院が、16日に会見を行い、預けられた子供がポストと呼ばれる表現を「精神的な虐待、人権侵害にあたる」と指摘。養護施設の描き方も「職員が子供に暴言を吐くなど、現実とかけ離れたシーンが多すぎ、誤解や偏見を与える」と批判した。
 現実に施設長が子どもたちに「おまえらはペットショップの犬と同じだ」と罵倒するシーンもあり、番組の中止や制作の経緯の説明を文書で求めた。日本テレビ側は現段階で、内容に変えずに放送を継続する姿勢を示している。

芦田愛菜ドラマ「放送中止要請」の波紋

東スポWeb 2014年01月18日

 天才子役・芦田愛菜(9)主演で15日にスタートしたばかりの日本テレビ系連ドラ「明日、ママがいない」が、いきなり激震に見舞われた。児童養護施設が舞台の同ドラマに対し、熊本市の慈恵病院などが会見を開いて「養護施設の子供や職員への誤解偏見を与える。人権侵害だ」と放送中止を申し入れたのだ。これに対して日テレは、対応に追われながらも「放送継続」の姿勢を示したが、事態は深刻。前代未聞の放送中止に追い込まれる可能性も出てきた。
 親が育てられない子供を匿名で受け入れる通称「赤ちゃんポスト」。今回のドラマは様々な理由で親と離れ離れになり、児童養護施設で暮らす“母なき子”たちの物語だ。15日放送の初回視聴率は14・0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。好スタートを切ったかに見えたが…。
 16日、日本で唯一、赤ちゃんポスト「こうのとりのゆりかご」を設置する慈恵病院は同ドラマに対し「養護施設の子供や職員への誤解偏見を与える。人権侵害だ」と表明。記者会見した産婦人科部長の蓮田健氏は、同ドラマで施設の職員が子供たちを殴り「お前たちはペットだ!」と暴言を吐くシーンがあったことなどを挙げ「施設の現状を知る視聴者は少ない。フィクションといっても誤解されかねない」と述べた。
 芦田演じる主人公の少女は、赤ちゃんポストに預けられていたという設定で「ポスト」というあだ名が付けられていたが、これについても蓮田太二院長は「同じ立場の子供が聞いたらどれだけ傷つくか」と厳しく批判。日テレに放送中止を求めるとともに、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会への審議申し入れも検討中だ。
 放送開始早々、とんでもない事態となったが、日本テレビ総合広報部は「ドラマは子供たちの心根の純粋さや強さ、たくましさを全面に表し、子供たちの視点から『愛情とは何か』を描くという趣旨のもと、子供たちを愛する方々の思いも真摯に描いていきたい」とコメント。2話以降も予定通り放送するとし「ぜひ最後までご覧いただきたいと思います」と結んだ。
 とはいえ、大慌てだったのは、日テレでもマスコミ対応に追われた広報部とコンプライアンス関連の部署。ドラマ制作関係者の中には「いい宣伝になったのでは?」と話している者までいたというから、事実なら批判にさらされそうな話だ。
 確かにこれまで似たようなケースとして、2005年放送の天海祐希(46)主演の連ドラ「女王の教室」もその過激な内容をめぐり、スポンサー各社に視聴者から抗議が殺到。提供クレジットの表示を自粛するなど、大きな話題となったが、結果的にそれが“いい宣伝”となり、視聴率は騒動後10%以上も上昇したことがあった。
 だが、今回はそうはいきそうもない。慈恵病院だけでなく、全国約600の施設で作る全国児童養護施設協議会も同様の抗議を日テレにする方針。同協議会は「現在、役員の間で見解をまとめており、近日中に皆さんにご報告します」と語っている。
 別の民放関係者は「今後、共鳴するかのように全国の児童施設から同様の意見が寄せられることは間違いない。『女王の教室』の時と同じように考えていたら大変なことになりますよ。すでに番組スポンサーの中には、今後の展開を予期し、提供中止を検討している社もあるようです」。
 今回ドラマを制作しているのは日テレの子会社である「AXON」。同社は過去にも東海テレビ「幸せの時間」(フジテレビ系で放送)を制作し、「あまりにも性描写が露骨すぎる」とBPOから勧告を受けた過去がある。「日テレの大久保社長は読売新聞社出身でことさらコンプライアンスに厳しい人物だけに、問題が大きくなっていけば局プロデューサーの処分やAXONの担当者も更迭されることになるだろう。制作スタッフはびびりまくっていますよ」(事情通)
 また、別のテレビ関係者も「フィクションといっても『赤ちゃんポスト』を題材として扱う時点で、慈恵病院に配慮すべき。にもかかわらず、脚本家やスタッフが熱心に同病院を訪れたという報告はない。最大の原因は取材不足。セリフやあだ名への配慮のなさにつながっているのでは」と語る。放送中止に追い込まれ「あしだ(芦田)、マナ(愛菜)がいない」という事態になれば、シャレでは済まない。

客観性のある良質の意見

日テレのドラマ「明日、ママがいない」への抗議問題。施設の子どもに対する「想像力の欠如」と「加害性」(水島宏明)

日テレ抗議ドラマ 脚本家の思い「伝えたいことは作品をご覧頂ければ」

スポニチアネックス 1月17日

 舞台となった児童養護施設の描写などをめぐり、15日のスタート直後から賛否両論を巻き起こしていた日本テレビの連続ドラマ「明日、ママがいない」(水曜後10・00)の脚本家・松田沙也さんが自身のツイッターで心境をつづっている。
 フォロワーから「公式(サイト)の掲示板やツイッターで、施設職員から強い違和感も書き込まれています。児童養護施設で暮らす3万人の子どもたちの受け止めも心配です。グループホームに何度も足を運び、職員の話を丁寧に聞いた上での脚本ですよね?」と質問され、松田さんは「はい、ご意見は頂戴しております。このフィクションを通して、まずは子ども達に興味を持ってもらうこと、そして彼女達が問題に立ち向かう姿を見た同年代の子どもたちにも少しでもプラスの感情を抱いてもらえればと思います」と返答。
 別のフォロワーからも「現場に足を運び、子ども達や職員から話を聞く等、丁寧に取材した上での脚本でしょうか?このドラマで最も伝えたいことは何でしょうか?」と問われ「このアカウントで私から詳細をお伝えすることはできないので、日本テレビさんまでお問い合わせ願います。伝えたいことはドラマをご覧頂ければ、と。よろしくお願いします」と答えた。
 同ドラマをめぐっては16日、親が養うのが難しい子どもを匿名で受け入れる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を設置する熊本市の慈恵病院が放送中止の申し入れを表明する事態に。劇中「赤ちゃんポスト」に預けられた子に「ポスト」というあだ名が付けられたことに「子どもを傷つけ、精神的な虐待、人権侵害になる」と批判した。
 これに対し、同局は「ドラマは子どもたちの心根の純粋さや強さ、たくましさを全面に表し、子どもたちの視点から『愛情とは何か』を描くという趣旨のもと、子どもたちを愛する方々の思いも真摯に描いていきたい。ぜひ最後までご覧いただきたいと思います」と第2回以降も予定通り放送を続ける意向を示した。
 松田さんは同病院の抗議についてはコメントしていない。

フォロワーの「取材したか」の問いかけに回答できない脚本家

松田沙也 Twitter