明日、ママがいない 批評まとめ

 みなさんの職場では施設内虐待は皆無と信じていますが、世の中には、とんでもないことをしている職員が存在することも事実です。  特に、新聞沙汰になるほどの事例を紹介します。  みなさんは普段から十分に気をつけていると思いますが「魔」は音もなく忍び寄ってきます。同僚が疑わしきことを行っていることを見過ごすことも「魔」の誘惑です。みんなで、協力し合い、これからも施設内虐待0に心掛けていきましょう。

 福祉施設の男性職員、児童に不適切行為(2013/07/20)

  青森県内の児童福祉施設に勤める30代の男性職員が、女子児童を追い掛け回してキスをしようとしたり、二段ベッドの上段から男子児童を床に落とすなど不適切な行為をしていたことが19日、分かった。県内では、同様の施設で5月、男性職員が入所する10代女子児童にわいせつな行為を繰り返す性的虐待事案が発覚したほか、6月にも女性職員が女子児童8人に体罰を加えていたことが分かるなど、不祥事が相次いでいる。

 福祉施設職員が女子児童に体罰 青森(2013/06/17)

 青森県は17日、県内の児童福祉施設で、30代女性職員が複数の女子児童の頭をたたくなどの体罰を加えていたと明らかにした。

  県こどもみらい課によると、職員は5年ほど前から今年1月にかけて、施設内のルールを守らないなど、指導に従わなかった女子児童8人に、体罰をしていた。けがをした児童はいなかった。

  1月に児童相談所が定期面談をした際、1人の児童から申告があり発覚。女性職員に確認したところ体罰を認め、児童に謝罪したという。

  施設を運営する社会福祉法人は2月、女性職員を減給1カ月の懲戒処分とした。

 児童福祉施設で性的虐待…青森(2013/05/21)

 青森県内の民間児童福祉施設の20代の男性職員が、入所する10代の複数の女子に性的虐待をしたとして昨年7月に懲戒解雇処分を受けていたことが20日、わかった。   同月、被害に遭った児童の保護者から県に通報があり、児童らに聞き取り調査をしたところ、繰り返しわいせつな行為を受けていたことが発覚した。施設を運営する社会福祉法人は男性職員を懲戒解雇し、県は同10月、再発防止策を講じるよう文書指導した。

  2009年4月に児童福祉法が改正され、施設職員による入所児童への虐待が判明した場合、県には毎年度ごとの公表義務が課せられた。

  県こどもみらい課の小山内陽子課長は今回の事案について「子どもに与える影響が大きいので、保護者とも相談して慎重に取り扱ってきた」と説明。12年度の虐待事案として、7月にも施設名などを除く概要を公表する予定だったが、21日の県議会常任委員会で報告することにしたという。

  県社会福祉審議会の委員を務める青森中央学院大の丹藤進教授(教育心理学)は「まず優先されるのは子どもの将来を守ること。それを前提に、出来るだけ情報の透明性を高くすることも考えていく必要がある」と話している。

 入所少女への施設内虐待、事件を隠蔽か 野木の児童養護施設(2013/05/17)

 野木町友沼の社会福祉法人「延寿会」が運営する児童養護施設で、入所中の少女に男性元職員が勤務中にみだらな行為をしたとされる事件で、施設側が事件についての情報を把握しながら児童相談所に虐待通告せず、元職員らに隠蔽を示唆していたことが15日、関係者への取材で分かった。施設側は少なくとも12年11月初めには虐待についての情報を把握したが、通告したのは少女から連絡を受けた第3者が県警などに通報し、事件が露見した後の同年11月下旬だった。児童虐待防止法や児童福祉法は、虐待を受けたと思われる児童を発見した場合に児相などへの速やかな通告を義務づけている。子どもを守る立場の施設の責任が厳しく問われそうだ。

  県警などによると、元職員は12年10月17日、勤務中に自宅で少女にみだらな行為をしたとされる。小山署が13年1月24日に元職員を児童福祉法違反容疑で逮捕、同罪で公判中。

  複数の関係者によると、被害少女は12年10月末ごろ、「ある職員から虐待を受けている」という内容の手紙を別の職員に手渡したとされる。この職員が少女から事情を聞き取り、11月1日に施設長に報告。元職員も同日、自ら施設長に対し「(少女に)みだらな行為をした」旨を申告し、施設長は「児相に通告しなくてはいけない」と話していたという。

  その後、元職員は施設長の求めに応じて同月上旬、みだらな行為について書面で認めた「自認書」、経緯を詳細に記した「陳述書」を相次いで提出した。しかし、この段階でも施設長は児相などに通告していなかった。

  その後、元職員とその母親、施設長と施設を運営する社会福祉法人「延寿会」理事長の4人で話し合いを持ち、理事長は「今回のことは誰に聞かれてもなかった」「(元職員が)書いた(陳述書などの)書類も全部捨てた」などと発言し、「私と施設長は外には漏らさない。必ず守る。絶対に言うな」などと隠蔽を示唆したという。理事長はその場で元職員の行為を不問にし、同法人内での配置転換も命じていた。

  別の関係者によると、施設長も同時期、少女から手紙を受け取った職員に対し「あくまでも(虐待の)事実確認はできなかったことにする。黙っていてほしい」などと求めていたという。

  下野新聞社の取材に対し、理事長は「組織的に隠蔽を図ったことは一切ない。『なかったことにする』と言ったこともない」とした上で、「法律に疎く勉強不足だった。今思えば通告しなくてはいけなかった」と説明。