明日、ママがいない 批評まとめ

 現時点で日本テレビをはじめ、情報送信した全てのマスコミ及び著名人から無視されています。
 そこで、今回は、共同通信社に情報を送信しました。
 明日、ママがいない 批評まとめを抜粋した文章ですので、既に読まれている方は、読む必要はありませんよ。

明日、ママがいないについての情報提供

一般社団法人共同通信社 編集局ニュースセンター御中

情報提供

 下記内容を日本テレビに1週間空けて、2度、送信していますが、無視されています。
 そんな日本テレビの対応を共同通信社は、どう捉えますか。 

「明日、ママがいない」視聴者の意見

 大切な視聴者からの意見として真摯に受け止め、番組担当者は、必ず検討し善処して下さい。日本テレビという善良な企業が、適正な指摘を無視することはないと信じています。
 真摯に対応した結果を確認させていただきたいので、メルアド に検討結果を送信していただきますよう、よろしくお願いいたします。

明日、ママがいない イントロダクションの間違い

 確かにフィクションドラマであり、表現の自由は遵守されるべきです。しかし、それが、実在する公的名称を使い、全く異なる世界観を描いて良いとの根拠にはなりません。
 存在しない架空の福祉施設を描くのであれば、存在しない架空の名称を創作すべきです。日本テレビは、イントロダクションにおける表現の誤りを正すべきです。

物語の舞台は、児童養護施設

 明らかに、現実の児童養護施設とは、違う舞台設定であり、「児童養護施設」と断定的に表現していることが誤解を招いてしまいます。

児童福祉施設最低基準 児童福祉施設の設備及び運営に関する基準
(職員)
第四十二条  児童養護施設には、児童指導員、嘱託医、保育士、個別対応職員、家庭支援専門相談員、栄養士及び調理員並びに乳児が入所している施設にあつては看護師を置かなければならない。ただし、児童四十人以下を入所させる施設にあつては栄養士を、調理業務の全部を委託する施設にあつては調理員を置かないことができる。

 ドラマの職員人員配置では、児童養護施設の基準を満たして居らず、「児童養護施設」と表現しているのは不適切です。
 では、地域小規模児童養護施設としては、どうでしょう。

地域小規模児童養護施設の設置運営について
4.定員等
地域小規模児童養護施設の定員は、本体施設とは別に6人とし、常に現員5人を下回らないようにすること(ただし、指定の直後はこの限りでない。)。

 ドラマの児童人数は、ポスト、ドンキ、ピア美、ボンビ、オツボネ、パチ、ハン、リュウの8名であり、この時点で、地域小規模児童養護施設に当てはまりません。

5.設備等
(1)日常生活に支障がないよう必要な設備を有し、職員が入所している子どもに対して適切な援助及び生活指導を行うことができる形態であること。
(2)個々の入所している子どもの居室の床面積は、一人当たり4.95㎡以上(幼児については3.3㎡以上)とすること。ただし、平成22年度において指定を受けているものにあっては、なお従前の例による。
なお、原則として、一居室当たり2人までとすること。
(3)居間、食堂等入所している子どもが相互交流することができる場所を有していること。

 また、ドラマでは4人部屋となっているため、原則に反しています。

6.職 員
(1)地域小規模児童養護施設専任の職員として児童指導員又は保育士を2人置くこと。
(2)その他の職員(非常勤可)を置くこと。

 職員数についても規定を満たしていません。

 従って、ドラマの設定は、児童養護施設でも、地域小規模児童養護施設でもありません。
 「物語の舞台は、児童養護施設」と言う断定的な表記は、撤回すべきです。

親の愛から見離された少女たちが集まる

 これは、ドラマの設定だから仕方ありませんが、現実の児童養護施設に住んでいる子どもたちが、みんな「親から見放された」子どもと誤解されたら心外です。保護者としても、「仕方なく預けるしか道がなかった」と言う方もいらっしゃる。例え、現実的に「見離された」状態であったとしても、その現実を受け入れられず、親を信じ続ける子どもたちも確かに存在しています。

そこは、親のいない子どもたちが暮らす場所

 舞台の年代が分かりませんが、この表現は、昭和40年代以前でないと当てはまりません、映像を見る限り、現在を舞台にしています。現在の児童養護施設では、「親のいない子ども」の比率は、低いため、児童養護施設を説明する文章としては不適切です。
*児童養護施設児童総数を100%とした時、両親共にいないか不明は、総数の8%、血縁関係もいない天涯孤独の児童は、総数の3%程度とデータが表しています。

子どもたちがやってくる理由のほとんどは 虐待だ

 すごく、断定的な言い回しです。この文言を信じた人は、児童養護施設の子どもたちは、みんな、虐待を受けているんだと捉えてしまいます。また、外部の人が面会に来ている保護者を見た時、「あの人が虐待していたんだ」と色眼鏡で見てしまう危険性を秘めています。確かに、措置理由として、「被虐待」もありますが、平成20年の調査では、児童養護施設の場合、53.4%が虐待を受けていたとの結果があるものの、それは、「ほとんど」と言う表現には当てはまりません。
*児童相談所が、福祉施設へ措置するときの措置理由を数値化した表があります。分析すると、家庭養育困難が44.7%、親の精神疾患8.2%、被虐待22.8%、養育放棄4.6%、経済的理由8.1%、児童に問題3.7%、その他7.9%となります。棄児や養育拒否も結果論としては虐待ですが、その時点では虐待の事実がないので、措置理由としては分類されます。従いまして、措置理由としては、被虐待22.8%です。福祉施設に入所後、生活を通して、子どもの身体の痣を発見したり、子どもがさりげなく過去の話をしたりする中で、虐待の事実が明白になってくることが多く、平成20年の調査結果では、53.4%でした。

 イントロダクションとは、ドラマの導入部ですが、その導入部に誤りがあります。最初に「物語の舞台は、児童養護施設」と断定しているため、「親の愛から見離された少女たちが集まる」「そこは、親のいない子どもたちが暮らす場所」「子どもたちがやってくる理由のほとんどは 虐待だ」、これらの文章が、児童養護施設を指していると誤解を招いています。

 以上が、送信文です。

 児童福祉法や児童福祉施設最低基準で「児童養護施設」は定義づけられています。ドラマ「明日、ママがいない」の舞台は、その定義に全く当てはまりません。従いまして、児童養護施設でもない設定を児童養護施設と虚偽の説明をしていることに他なりません。繰り返しますが、「児童養護施設」は、法律上の用語です。
 「明日、ママがいない」公式ホームページの掲示板の中に、下記の書き込みがあります。

 「毎週、見ています。このドラマは、私に3万人以上の子供たちが児童養護施設で、心に暗い闇を持ちながら生活しているという事実を教えてくれました。もっと多くも人が、このドラマを見て、今現在の事実を知ってほしいです。今夜10時からのドラマ楽しみにしています!!」

 この方は、「明日、ママがいない」の舞台が児童養護施設と誤解されています。この方の思いは純粋でとても素敵な書き込みですが、日本テレビが、間違った説明をしているために誤解が生じているのです。
 法律上の用語を誤った形で使用している事実は、視聴者の誤解曲解を速やかに修復する意味でも訂正が必要であると思います。
 現在、全マスコミ、著名人が、「ドラマの舞台は児童養護施設」と断定的な表現をして記事をまとめています。実に憂慮すべき事態です。気づいていないのか、それとも、これまでの記事全てが「ドラマの舞台は児童養護施設」を前提に執筆しているため、誤りを認めることは、これまでの全記事に影響するので、それが、プライドとして許せないのだろうか。しかし、そういう問題ではない。間違いは正す、それが、文化人たる日本のマスコミの取るべき態度だと思いますが、みなさんは、どう思いますか。
 私たちは、子どもが間違った時、何が間違っているのかを教え、間違いを正すように支援すると思います。そこで、子どもは、間違いに気づき修正していくことによって成長していきます。このドラマは、そんな子どもたちにも観て欲しいと日本テレビは考えていると思いますが、行っていることは、教育的見地からも不誠実です。大人として、間違いは間違いと認め、修正していく姿勢を子どもたちに示すべきだと思います。マスコミの人々への影響力は大きく、だからこそ、成熟した大人としての姿勢が求められます。

 「明日、ママがいない」について、見解を公開しています。

明日、ママがいない 批評まとめ
http://kudohp.essay.jp/?p=1192

 以上、情報提供いたします。ご検討よろしくお願いいたします。

民主党本部「国民の声」係へ投稿

2014年2月16日
件名
 ドラマ「明日、ママがいない」は誤認惹起行為?
ご意見
 児童福祉法や児童福祉施設最低基準で「児童養護施設」は定義づけられています。ドラマ「明日、ママがいない」の舞台は、その定義に全く当てはまりません。従いまして、児童養護施設でもない設定を児童養護施設と虚偽の説明をしていることに他なりません。繰り返しますが、「児童養護施設」は、法律上の用語です。
 法律上の用語を誤った形で使用している事実は、視聴者の誤解曲解を速やかに修復する意味でも訂正が必要であると思います。
 現在、全マスコミ、著名人が、「ドラマの舞台は児童養護施設」と断定的な表現をして記事をまとめています。実に憂慮すべき事態です。
 「明日、ママがいない」について、見解を公開しています。
 明日、ママがいない 批評まとめ http://kudohp.essay.jp/?p=1192