「わしらは、神戸大空襲で財産をすべて失い、0からのスタートで、コツコツと財産を築き上げて、余生を過ごせると安堵していたら、今度は、大震災、わしらは、人生を二度奪われてしまった。神戸大空襲が忘れ去られていったように大震災も忘れ去られるだろう。お願いだ、阪神・淡路大震災を後世に伝え続けてほしい。」

この台詞は、私たちが仮設住宅の支援をさせていただいていた時の、住民のお一人の方の言葉です。当時、既にご高齢でしたので、20年後の現在、ご健在かどうかは定かではありません。「人生を二度奪われてしまった。」、わたしは、この台詞を後生に残したいとの思いもあり、大震災から数年後に、記憶の一部を文章化しました。
そして、その文章を、細く長く公開させていただいています。記録としては残らない埋もれてしまう記憶の断面です。しかし、文章中に登場する人物たちが、存在していたことは、紛れもない事実です。
もし、お時間がありましたら、ぜひ、読んでみて下さいませ。下記にリンクを張りました。

伝えたい記憶 → 第一章 阪神・淡路大震災の記憶