国有地を保育所活用…待機児童4300人解消

読売新聞 2014年05月08日

政府の待機児童対策として、全国の公務員宿舎の跡地など国有地37か所が2014年度から、新たに保育所用地として活用され、計約4300人の待機児童が解消される見通しとなった。
13年度は14か所が契約されており、合計51か所で約5700人分の保育が増えるとしている。
財務省が7日午後、発表する。政府は地方自治体や社会福祉法人などと交渉を進め、国有地の活用をさらに増やす方針だ。
安倍首相が13年4月に発表した「待機児童解消加速化プラン」を受けて、財務省が13年度末の対応状況をまとめた。これからの契約予定が20か所、契約へ協議中が17か所で、計37か所が新たに活用できる。すでに契約済みは14か所で、売却や貸し出しが決まっている。

虐待容疑:生後数カ月の長女殴り骨折させる 21歳母逮捕

毎日新聞 2014年05月08日

乳児の長女を虐待して骨折させたとして、和歌山県警岩出署は8日、同県岩出市の母親の女性(21)を傷害容疑で逮捕した。同署によると、「育児によるストレスで限界に達し、ビンタして顔や両足をつねった」と供述しているという。長女は全治2週間のけが。
逮捕容疑は、3月初めから同9日午後9時40分ごろ、自宅で、生後1〜2カ月だった長女の頭や顔を手で殴り、顔をつねるなどして、左頭頂部頭蓋骨(ずがいこつ)を骨折させ、顔などに打撲を負わせたとしている。
女性は夫、長男と4人家族。3月9日に夫と和歌山市内の病院に長女を連れて行き受診。病院側が大けがを不審に思って児童相談所に連絡し、同12日に児童相談所が岩出署に通報した。長女は現在、公的施設に保護されている。【谷田朋美】

<社会的養護の今>(下) 巣立ちを支える

中日新聞 2014年5月8日

町工場と住宅が混在する横浜市の準工業地域。ラベル装着機などを作る「キソー工業」で、昨夏入社した白石めぐみさん(23)がプレートに製造番号を打ち付けていた。製造部門では十八年ぶりの女性社員。社長の鈴木幹男さん(42)は「仕事に対して真摯(しんし)。気概を感じる」と話した。
白石さんは、児童養護施設や自立援助ホームの出身者の就労支援会社「フェアスタート」(横浜市)を通じて入社。親からの虐待のため、児童養護施設で暮らし、高校卒業後は別の会社に就職したが、モノづくりへの夢を諦めきれずに三年半で退社。施設の職員に相談し、社長の永岡鉄平さん(33)を紹介された。
ちょうど求人を出していたキソー工業を見学し、働く意志を固めた後、鈴木さんと面接。どちらも永岡さんが同行した。二カ月の試用期間後に本採用。職人かたぎのベテラン社員に囲まれ、重い材料や工具も扱う大変な仕事だが「納品先で『ありがとう』と言われるのがうれしい」と笑う。
「かわいそうだから-ではなく、もったいないから支援している。施設出身の若者には、人間としての魅力も可能性もある」。三年前に事業を始めた理由を、永岡さんはこう語る。
東京都などの調査では、施設出身者の約四割が最初の仕事を一年以内に辞める。「本人の弱さのせいと言われるが、高校生でも将来のためにアルバイトをするなど、頑張る子も多い」
ただ、就職後は施設を出るため、本人も高校教員らも仕事内容より寮の有無を重視しがちで、不適合が起きやすい。さらに「辞めても帰れる家がなく、立て直しが難しい。ホームレスになってしまう子もいる」と永岡さんは残念がる。
同社の支援でこれまで三十五人が就職。丁寧な入社前のマッチングや入社後のフォローで、試用期間後の定着率は七~八割に。永岡さんは「コンプレックスを持つ子に自信をつけさせたい」と力を込めた。

都の調査によると、施設退所後の若者はさまざまな困難に直面する=グラフ。十五歳から二十歳未満の若者が、支援を受けながら共同生活をする自立援助ホーム「あすなろ荘」(東京都清瀬市)ホーム長の恒松(つねまつ)大輔さん(40)は「本来、自立の時期は自分で決めるもの。年齢や条件で『出なきゃいけない』とされるのでは、その後の暮らしが大変なのは当然」と話す。
都は二年前から、都内の児童養護施設に自立支援コーディネーターの配置を始めた。入所児の進学や就労などを援助するほか、退所した若者への相談、援助もする。民間では三年前、あすなろ荘を運営する社会福祉法人が相談所「ゆずりは」を開設。生活上の問題に支援や助言をしている。
社会的養護の当事者らでつくるNPO法人「なごやかサポートみらい」(名古屋市)理事の清水真一さん(37)は、「就職後も人間関係の相談など、きめ細かなケアがいる。退所者はまだ若く、生活基盤を支える人も制度も必要」と話した。
(この連載は竹上順子、砂本紅年が担当しました)

施設退所後困ったこと

QLife 侵襲性髄膜炎菌感染症についての調査結果発表

QLifePro医療ニュース 2014年05月08日

4月24日は世界髄膜炎デー
株式会社QLifeは4月24日の世界髄膜炎デーにあたり、侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD)に関する調査結果を発表した。

この調査は、小学校5年生もしくは6年生の子供を持つ母親、大学・専門学校・予備校の1年生、過去5年間に海外渡航(旅行、留学、出張、赴任など)の経験がある人を対象にインターネット調査を行い、それぞれ1,156人、563人、1,203人から有効回収を得たもの。
髄膜炎菌が引き起こす病気について知らない人は全体の35.8%
「髄膜炎菌が引き起こす病気について、見聞きしたことはありますか」という質問に対し、7.4%が「よく知っている」、56.8%が「聞いたことや見たことがある」と回答したのに対し、35.8%が「全く知らない」と答えた。この「全く知らない」と回答した人の割合が多かったのは学生で59.3%、反対に少なかったのは母親で18.9%だった。渡航者では41.1%が「全く知らない」と回答した。
また、「IMDがワクチンによって予防できる病気であることを知っていましたか」という問いに対しては、79.4%が「知らない」と回答した。ここでも「知らない」と回答した人の割合が多かったのは学生で、次が渡航者。一番少なかった母親でも71.7%が「知らない」と回答した。
IMDは、世界全体で毎年30万人の患者が発生。特にアフリカ中央部において発生が多いが、近年では先進国でも散発的な感染が確認されており、どこの国においても対策が必要な疾患として理解を深める必要があるという。発症数が多いのは、乳幼児と10代とされており、2011年には国内での集団発生も確認されたことから、新たな脅威として警戒が必要な感染症とされている。(小林 周)

これだけは守ろう! 妊娠中のパートナーに言ってはいけない17の言葉

ロケットニュース24 2014年5月7日

パートナーが妊娠した! それは喜ばしい。でも同時に、「なんでこんなに妊娠中の女の人って扱いが難しいんだ!?」と感じることはないだろうか? それもそのはず、出産という大きなイベントを控えた女性たちは、普通の人間とは違った境遇にいるのだ。
そんな彼女たちと良好な関係を維持するうえで、避けなければならない19の言葉が海外サイトに掲載されていたのでご紹介したい。ちょっとした気配りで彼女たちの気分を害さずに済むのだから、必ず覚えておこう。

1.「え!? また食べてるの?」
妊娠中期(6カ月目あたり)は食欲が増す時期だが、日ごとに大きくなる赤ちゃんをお腹に抱えているのだから無理もない。妊娠中の女性がたくさん食べることと、男性が大食いすることを一緒にしてはならない。

2. 「プハー! やっぱビールって最高!」
妊娠中の女性がアルコールを控えなければならないのは常識。そんなパートナーの目の前で、美味そうにお酒を飲むのは残酷なことだ。赤ちゃんが生まれてくるまで、一緒に禁酒するのもいいかもしれない。

3. 「汚い部屋だな。片付けろよ!」
もしも心の中でそう思ったとしても、男はグッとこらえて自分で片付けよう。ほんの数分でいいのだ。そうすれば二人の仲がもっともっと良くなるはずだから。

4. 「子供部屋の壁の色? 勝手に決めていいよ」
妊娠中の女性は、別に専門的なことを質問するために意見を聞いているわけではない。出産に対してパートナーである男性も真剣だということを実感したいだけなのだ。興味がなくても、彼女が聞いてきたことに対して真剣に感想を述べてあげよう。

5. 「また子供の名前の相談?」
親になる上での重要な初仕事が「子供の命名」だ。同じ話し合いが何度繰り返されても、根気強く取り組んでほしい。

6. 「また赤ちゃんの服を買うの?」
赤ちゃん用品を買い集めることも、女性にとっては出産準備を整える上で重要なステップだ。だから彼女がちっちゃなスニーカーだとか、赤ちゃん用の蝶ネクタイを買いに行きたがったとしても、好きにさせてあげてほしい。

7.「さっさと歩いて!」
お腹の中にもう1人の人間を抱えていて、早く歩けるわけがない。もしこの言葉を妊娠したパートナーに言ってしまったら、冷ややかな態度を取られることは間違いない。

8.「こんなことくらいで泣くなよ」
些細なことでも妊娠中の女性は泣いてしまうことがあるが、それはただホルモンバランスの変化によるもの。そっとしておいてあげよう。

9. 「ハーゲンダッツが売り切れだったから、代わりにスーパーカップを買ってきたよ」
妊娠中に感じる “何かに対する欲求” は、それはそれは強いものだ。もしパートナーに何か買ってくるように頼まれて家を出たら、お望みの “それ” を手に入れるまで家に戻ってはならない。手ぶらで家に帰らないことを肝に銘じよう。それがお互いのためだ。

10. 「育児書にも目を通したから準備は万全だよ」
家電の取扱説明書なら「さっと読み」だけでも問題ないかもしれない。でも、親になる男性がこれから育てていくのは、ひとりの人間なのだ。とにかく育児書を片っ端から読むことをおすすめしたい。赤ちゃんが家にやってきた時、役立つことは間違いないから。

11. 「赤ちゃんが生まれるのは何カ月も先なんだから、まだ子供部屋の用意は早いよ」
妊娠した女性が、赤ちゃんを迎える準備に躍起になることを「巣作り本能」と呼ぶ。いつかは整えなければならない準備なのだから、パートナーが「巣作り」を頑張り始めたら協力してあげよう。それで彼女が落ち着けるのだから、やらない手はない。

12. 「僕だって大変なんだ」
パートナーの妊娠中には、男性だって色々と大変な思いをしていることだろう。でも実際に妊娠・出産を体験する彼女は、その何百倍も大変なのだ。その事実をお忘れなく。

13. 「あの女優ってセクシーだよな。あれで妊娠してたんだぜ!」
出産の後に、自分の体がどんな風に変わるのか心配する妊婦さんも多い。女優や、スーパースターの体がいかにゴージャスかなんて、パートナーである男性の口から聞きたいはずがない。

14. 「病院に一緒に行かなくてもいいよね?」
確かに男性が一緒に病院に行く必要はないかもしれない。だが、それでもパートナーである女性を安心させることはできるはずだ。それに、エコーに写る赤ちゃんの姿を初めて見るときに、男性が隣にいれば彼女だって嬉しいはずだ。

15. 「最近疲れてない?」
妊娠しているんだから、そんなの当たり前。こんなくだらない質問はしないように。

16. 「妊婦さんって色々と心配するけど、なにも心配することないよ。大丈夫だよ」
男性が「何も心配することはない」と言っても、現実は違う。そんなことは言わない方が懸命だ。彼女の心配な気持ちを真摯に受け止め、それが単なる考え過ぎだったとしたら、何も起らなかったことに感謝しよう。

17. 「たとえ妊娠しても僕は耐えられるさ」
そうかもしれない。でも、そんな意見は何の役にも立たない。なぜならば、妊娠は男性が想像するよりもずーっと大変なのだから。

最後にひとつ、“言わなければならないこと” を紹介しておきたい。「とても素敵な君のことを、心の底から尊敬しているよ」だ。この通りに言わなくても、相手を大事にする気持ちをちゃんと口に出して伝えてみてはどうだろうか。
どうかこれらのことを頭に叩き込んで、彼女たちの立派なパートナーに、そしてゆくゆくは素敵なお父さんになってもらいたい。赤ちゃんおめでとう!