3歳児殺害に燕市は要保護児童として対応、一時保護を検討したこともあったが見送る、死因は水死

三条・燕、県央の情報「ケンオー・ドットコム」 2014年11月22日

19日に3歳の長女心優(みゆ)ちゃん(3つ)を橋から西川に落として死なせた燕市吉田堤町、事務員佐藤あゆみ容疑者(24)は、燕市に養育疲れを相談しており、心優ちゃんも親の離婚などで不安定な状態にあり、燕市は要保護児童として対応するなかでの悲劇だった。
燕市は21日午後2時から市役所で記者会見を行い、小林恵美子健康福祉部長をはじめ社会福祉課と子育て支援課の課長、担当した家庭児童相談員など6人が会見した。
会見によると、佐藤容疑者はことし2月に前夫と離婚して市内から吉田堤町のアパートに転居した。娘と2人暮らしだったが時々、訪れていた彼氏と間もなく同居になった。心優ちゃんは8月から燕市立よしだ保育園に通っていた。
佐藤容疑者は、育児疲れでいらいらすると9月8日に市役所へ養育疲れの相談に訪れた。心優ちゃんが寝てもすぐに起きて夜泣きし、佐藤容疑者は自分の時間がまったくない状況で、この子がいなければ自分の時間が設けられるのではと、施設を検索している自分にはっと気が付き、これではいけない、助けてくださいと救いを求めた。社会福祉課児童福祉係の家庭児童相談員が対応し、児童相談所の助言を受け、要保護児童として対応してきた。
両親の離婚で不安定になった心優ちゃんの対応について子どもの心が安定するための母としてのかかわり方を児童相談所に相談し、保育園と連携して佐藤容疑者に声かけと育児支援をしてきた。
具体的には最低1日1回、7秒間、「ママは心優ちゃん、あなたが大好きよ」と抱きしめながら耳元でささやくことを魔法の言葉として効果があるとアドバイスした。9月17日には、佐藤容疑者から1日2回、魔法の言葉を実践していると市に報告の電話があった。夜、泣かなくなり、朝までぐっすり眠るようになったと、びっくりしていた。それまで泣く心優ちゃんを無理矢理、保育園へ連れて行ったのが、泣かなくなり、こんなに違うのかと佐藤容疑者は驚き、ずっと続けていきたいといった内容だった。
担当者は佐藤容疑者の心が安定していると感じたが、10月15日に心優ちゃんが発熱したと保育園から電話があった。市では佐藤容疑者の携帯電話に電話したがつながらず、何回も電話してようやくつながると、佐藤容疑者は泣きながら、「わたしいっぱいいっぱいなんです。もう無理無理」と答えた。
児童相談所と相談し、佐藤容疑者の対応に問題を感じたため、一時保護も検討したが、近所に住む祖母(45)が迎えに来てくれることになったため、一時保護は取り消して引き続き見守ることにした。祖母から同居している彼氏に連絡がとれ、彼氏が迎えに来てくれると連絡があった。
翌10月16日、家庭児童相談員が家庭訪問した。佐藤容疑者によると、前日も子どもは嘔吐(おうと)し、せっかく敷いたシーツを汚していらいらしたが、我慢してシーツを片付け、取り替えて寝かせた。夜勤から帰った彼を起こさないようにそっと心優ちゃんを抱いてコンビニ店へ行き、朝ご飯を食べさせ、保育園へ送った。
仕事は休みの日だったが、仕事だと言って保育園に預けた。彼氏も休みで、ふたり一緒に過ごしていたら保育園から迎えに来てほしいと電話が来た。やっぱりか、どうしてこういうときに熱を出すのかといらいらした。6時半に延長保育が終わるため、6時20分ころに佐藤容疑者は彼氏に諭され、保育園に電話をすると、園長から祖母が迎えにきたと伝えられた。
保育園では常に心優ちゃんの身体的虐待に注意を払い、引き続き佐藤容疑者のようすに注意し、育児支援を行ったが、不安定なようすは見られず、児童にも身体的な虐待の痕跡は見られなかった。そんな矢先の20日午前11時43分、燕署から児童がいなくなって捜索中だと連絡が入った。
19日夜に心優ちゃんを殺害する前の17、18日は、心優ちゃんは発熱で休園。19日は佐藤容疑者とともに登園。帰りも6時半ころに佐藤容疑者が迎えに来て一緒に帰った。保育園でのようすはまったくふだんと変わりなかったが、その夜に佐藤容疑者は心優ちゃんを西川に落とした。21日の司法解剖で、死因は水死とわかった。
心優ちゃんのかかりつけは、たかだ小児科医院だが、風邪が長引いていたため、祖母は県立吉田病院の受診を勧めていた。そして20日、佐藤容疑者は県立吉田病院の駐車場で車から下りたところで携帯電話をなくし、探している間に子どもがいなくなったと作り話を同病院の窓口で話した。
心優ちゃんは3歳にしては言葉が少なかったが、1歳半の健診では良くしゃべっていたとのことで、家庭児童相談員は、離婚の経緯などから心優ちゃんが心を閉ざしたのではないかとみていた。また、最初の相談で佐藤容疑者にはネグレクトのような傾向があると感じた。
小林健康福祉部長は、「これを反省材料にし、このようなことが二度と起こらないようわたしども今まで以上に十分、児童相談所と連携をとりながら一生懸命、該当の方に声をかけ、支援をさせていただきたい」とした。
また、一時保護していれば今回の事件を防げる可能性があったことについては、「そのときは担当も含めて児童相談所と状況を確認し、どうしたらいいか十分、議論を尽くした。一時保護も考えたが近くに祖母も住んでおり、見守りがきちんとできるという判断からそのお母さんも一生懸命やろうとしているなかで、一時保護よりもお母さんの元でおばあちゃんの援助を受けながら支援ができるという判断をした」と話した。
現在、市内には72人の要保護児童があり、家庭児童相談員は2人の体制で対応している。

大阪・茨木市3歳児衰弱死 虐待ではという状況が目撃される

フジテレビ系(FNN) 2014年11月21日

満足な食事を与えられず衰弱死した岸本 紗弥音ちゃん(3)。遺体で見つかった紗弥音ちゃんの胃の中は空っぽで、腸には、タマネギの皮やロウソクのろう、それにアルミ箔(はく)が残されていた。
近所の人は「(紗弥音ちゃんは)細くて、あまり元気がないようなイメージ。細くて、とにかく細い子」と語った。
微笑む両親のもとで、どこかうつろな表情を浮かべている女の子。
別の写真では、右目の周りが青くなっていてあざのようなものが見える。
2014年6月、大阪・茨木市の自宅で亡くなった岸本 紗弥音ちゃん。
死因は、栄養不足による衰弱死だった。
紗弥音ちゃんに満足な食事を与えず、衰弱死させたとして、父親の岸本友希容疑者(22)と、19歳の母親が殺人の疑いで逮捕された。
近所の人は「少しやせていた。窓が開いていた時には、叱っているような声もあったが、ご夫婦も、そんなことしなさそう、仲はよさそう」と語った。
当時3歳10カ月の紗弥音ちゃんの体重は、わずか8kg。
平均の半分ほどにまでやせ細り、ほぼ骨と皮だけの状態だったという。
司法解剖の結果、胃の中は空で、腸からはロウソクのろうや、アルミ箔、タマネギの皮が見つかっていて、紗弥音ちゃんが、空腹を紛らわすために食べたとみられている。
紗弥音ちゃんが住んでいたアパートのベランダには、小さいサンダルや子ども用のいすなど、幼い子どもとの生活感が残ったままとなっている。
友希容疑者と19歳の妻は、2013年4月に結婚した。
紗弥音ちゃんは、妻と別の男性との間に生まれた子どもだった。
友希容疑者との間には、2013年に長男が生まれ、事件当時、一家は4人暮らしだった。
悲劇は、なぜ起きたのか。
紗弥音ちゃんにご飯を食べさせた祖母が、「食べさせすぎだ」と母親に怒られるなど、周囲では、紗弥音ちゃんが虐待を受けているのではないかという状況が、たびたび目撃されていた。
近所の人は、「ベランダで、1人でポツンといるのを見かけたり。薄い長袖シャツ着ていたが、寒くないのかなと」、「(父親が)お前、何してんのじゃ! って、(子どもを)怒っていた」などと語った。
さらに、2013年秋ごろには、紗弥音ちゃんがベランダの手すりに、粘着テープで手首を巻かれ、放置されていた姿も目撃されている。
紗弥音ちゃんの頭の中には、慢性的にできた血の塊があり、警察は、2人が日常的に暴行を加えていた疑いが強いとみている。
近所の住民は「下の男の子は、すごくかわいがっていて、よく遊んでいるのを見かけていたので、お姉ちゃん(紗弥音ちゃん)はどうしたんだろうなと」と語った。
2013年10月には、保健所に虐待を疑う情報が寄せられたが、保健所は問題ないと判断し、児童相談所に知らせていなかった。
紗弥音ちゃんは、生後5カ月で筋肉の難病「先天性ミオパチー」を発症した。
しかし、症状は比較的軽く、医師は死亡との因果関係はないと判断している。
元東京地検特捜部の若狭 勝弁護士は「食べ物をあげなければ、そのまま、当然死んでしまうだろうと察しがつく。未必の殺意(死んでも構わないという思い)というのが認定できるだろう。それによって、殺人罪での逮捕ということになったと思う」と語った。
警察の調べに対し、母親は「低栄養状態なのは、好き嫌いが激しかったから」と供述するなど、両親ともに容疑を否認している。.

衰弱死3歳児の母親、保健所の面会拒む 昨年11月以降

朝日新聞デジタル 2014年11月21日

大阪府茨木市の岸本紗弥音(さやね)ちゃん(3)が衰弱死した事件で、殺人容疑で大阪府警に逮捕された母親(19)が昨秋以降、地元の保健所や親族との面会を拒んでいたことがわかった。
20日に逮捕されたのは、養父の岸本友希(ゆうき)容疑者(22)と無職の母親。今年2月以降、必要な食事を与えずに放置し、6月に衰弱死させた疑いがある。2人の間に生まれた長男(1)への虐待はなかったという。
紗弥音ちゃんは小児慢性特定疾患に指定されている先天性ミオパチーという病気で、生まれつき全身の筋力が弱く、飲食や呼吸が困難だった。児童福祉法では小児慢性特定疾患の18歳未満の子どもを保健所が支援すると規定されており、大阪府茨木保健所は2010年8月の出生直後から家庭訪問を繰り返し、昨年5月までに約20回通った。

「リツイート」でわいせつ画像をネットに公開した疑い

TBS系(JNN) 2014年11月21日

短文投稿サイト「ツイッター」のリツイート機能を使って女子児童のわいせつ画像をインターネット上に公開したとして、横浜市の男ら2人が書類送検され、14歳の少年が児童相談所に通告されました。
児童ポルノ法違反などの疑いで書類送検されたのは、横浜市に住む無職の男(23)と大阪府大東市に住む配送業の男(53)です。また、中学2年の男子生徒(14)も児童相談所に通告されました。
警察によりますと、今年3月、無職の男が女子児童のわいせつ画像1点を「ツイッター」に投稿、その後、配送業の男と男子生徒がこの投稿された画像を「ツイッター」のリツイート機能を利用し、インターネット上に公開した疑いがもたれています。3人は合わせておよそ4000人のフォロワーに画像を公開したとみられていて、取調べに対して「フォロワーの反応が見たかった」などと容疑を認めているということです。
自ら投稿するのではなく、他人の「ツイート」を引用する「リツイート」機能でわいせつ画像を拡散し、摘発されるのは全国で初めてです。

待遇が豪華になっているってホント? イマドキの刑務所生活事情

All About 2014年11月21日

個室にベッドもテレビもついている……刑務所でも高齢化が進む
刑務所といえば、狭い、暗い、まずい飯……そんなイメージを抱く方も多いことでしょう。しかし、実際には全く違う現状があったりします。
刑務所によってももちろん異なりますが、ベッドやテレビがついている個室があるケース、カレーやハンバーグ、正月にはおせち料理などうまい飯が食べられるケースもあるようでして、意外にも刑務所での生活は一般的な生活とそんなに変わらないのが実情だったりします。下手をすると一般的な生活よりもよいケースも。
こうした生活環境が改善されている背景には、過剰収容問題、高齢化問題などがあります。ここではこの日本の刑務所生活事情をピックアップして解説していきたいと思います。

刑務所のほうが健康的になるかも?
刑務所では時間が厳しく管理されており、1日のスケジュールがカッチリと決まっています。労働時間は1日8時間。土日祝日は休み。雑誌などを読むことも可能ですし、自由時間には囲碁、将棋、カラオケなども楽しめることもあり、ソフトボール大会や運動会、映画鑑賞会なども開催されています。演歌歌手を呼んで歌を聴くといったこともあるようです。
食事も厚生労働省の摂取基準にのっとり、カロリーや塩分などが決められています。そのため濃い味に慣れている現代人には薄く感じる人が多いそうですが、裏を返せばかなり健康的に過ごせるといってよいでしょう。
こうした生活ができるのも、出所後を考慮しているから。社会性や人間性を保ち、社会に復帰した後も違和感なく一般的な生活ができるようにとの配慮からと考えられます。
その一方で刑務所内の事情から生活改善がなされているケースもあります。例えば、日本の刑務所の場合、高齢の受刑者が多くなっていることが挙げられます。バリアフリー化がなされ、介護が受けられるケースも。最近は刑の厳罰化もあり、受刑者が増加しているため、個室化などは住空間の悪化を避けるといったことも背景にあるようです。
こうした刑務所の状況が出所後の生活にもプラスに影響すればよいのですが、マイナスに作用してしまう場合もあります。それは再犯者も多いということ。前科があるとなかなか仕事という面で社会復帰するのが難しい側面があります。
刑務所内で作業を行ったとしても、釈放後に支給される生活資金は数万円程度。その後の生活に困り、また犯罪を繰り返し刑務所に戻る受刑者も多いのは事実です。刑務所のほうが良いと思ってしまう今の社会体制は変えていかなければなりません。
最も考慮しなければならない点は、出所後の生活をどうするかでしょう。出所後に職が持てる環境づくりなども大きく改善していかなければ、刑務所の居心地の良さは社会にとって、受刑者にとって本当の意味でプラスに作用しないかもしれません。