開設から半年、子どもシェルター

新潟日報 2015年5月28日

6月6、7日に講習 新潟 ボランティアの参加呼び掛け
虐待や養育放棄などで帰る場所のない未成年者を受け入れる一時保護施設「子どもシェルターぽると」が昨年12月1日に新潟市内に開設されてから、間もなく半年となる。未成年者を対象とした県内初のシェルターとしてニーズはあるが、支援するスタッフの確保が課題だ。運営するNPO法人「子どもセンターぽると」は「子どもを理解し、継続的に関わってくれる人にスタッフとして参加してほしい」と呼び掛けている。

<児童相談所と連携、ニーズ多く>
シェルターは15~19歳の女子が対象で定員6人。1週間から2カ月程度の滞在を想定し、スタッフが24時間体制で見守るほか、食事や衣服を無償で提供する。また、子ども一人一人に担当弁護士が付き、親子関係の修復などを支援する。虐待で家庭から逃れた子どもなどを想定して場所は公表せず、外部との接触を極力絶って利用者の安全を守っている。
2月中旬から5月中旬までに18歳未満の女子3人が滞在した。期間は6日~1カ月半。いずれも児童相談所(児相)から「保護は必要だが、児相内でのほかの子どもとの関係から対応が難しい」などの理由で一時保護委託として受け入れ、退所後も継続的に弁護士が相談に乗っている。ホーム長の女性によると、規則正しい生活やスタッフとの食事作りといった活動を通じ、包丁の使い方など基本的な生活を身に付けた少女もいたという。
県中央児童相談所(新潟市江南区)の小嶋真次長は「児相にも一時保護所はあるが、限られたスペースで小さい子どもも多い。県内では年長者の受け皿となる施設が限られる中、児相としても頼りにしている」と話す。
児相との連携が進むだけでなく、自治体や医師などからの問い合わせも徐々に増えている。「思った以上にニーズはある。今後は児相が関与できない18、19歳の未成年の受け入れに向け、さらに周知を図りたい」。ぽると理事の黒沼有紗弁護士は力を込める。

<ボランティアスタッフ確保が課題>
一方で開設当初からの課題であるスタッフの不足は解消できていない。運営には正規職員3人に加え、食事作りや見守りを担うボランティアの協力が欠かせないが、新潟青陵大や県立大の学生を中心に、昨年度のボランティア養成講座を受講した市民約20人で賄っているのが現状だ。一時は40人程度を確保したが、子どもへの接し方に困難を感じたり、日程調整ができなかったりして辞めていく人が多いという。
黒沼弁護士は「急な受け入れが必要な時に臨機応変に対応できるスタッフを確保したい。悩んでいる子どもには『じっと見守ること』が一番大切な仕事。それを理解した上で協力してくれる人に参加してほしい」と話している。

子どもセンターぽるとは、2日間のボランティア養成講座を受講することを前提に、常勤スタッフ(資格要件あり)とボランティアを募集している。次回は6月6、7の両日。県弁護士会館(新潟市中央区)で開き、ぽると理事らが子どもへの接し方などを講義する。参加費無料。6月1日締め切り。
問い合わせは、ぽると事務局、025(211)8030。

[子どもシェルター]
2004年に全国初のシェルター「カリヨン子どもの家」を設立したカリヨン子どもセンター(東京)によると、子どもシェルターは北海道や京都など全国に13カ所ある(うち2カ所は休止中)。開設は全国に広がっており、大阪では5月30日に弁護士らが開設に向けた総会を開催し、来秋にも受け入れを始める計画だ。このほか、兵庫県や沖縄県などでも弁護士らが設立に向けて準備を進めている。

神奈川県「子ども キラキラプロジェクト」発進…小学生の体力向上へ

リセマム 2015年5月28日

神奈川県は、子どもの体力・運動能力の向上を図る「子ども キラキラプロジェクト」を開始。5月末より「体力テストキャラバン隊」を派遣するなど、県内の小学校においてさまざまな取組みを実施していくという。
「子ども キラキラプロジェクト」は、文部科学省における全国調査で、神奈川県の子どもの体力・運動能力が平均値を下回っていることから、「子どもの時から健康寿命日本一」を目指し改善していこうというもの。「体力・運動能力の向上」「運動習慣の確立」「生活習慣の改善」の3点に向けて取り組むことで、子どもの時から未病を治す礎をつくりたい考えだ。
具体的には、県教委の体育の指導主事を「体力テストキャラバン隊」として小学校に派遣するとともに、地域の小学校等の研修会にも派遣。さらに、体力向上運動を指導主事が新たに開発し、体育授業に導入していくという。
そのほか、運動習慣を記録するカードの作成・配布、休み時間の外遊び推奨を目的とした「子どもキラキラタイム」実施、県教委が発行する健康体力作り情報誌「Joy!Joy!通信」を活用した生活習慣改善のための情報提供、などの取組みを行っていく。
なお、「体力テストキャラバン隊」の小学校および研修会への派遣は、現在第1弾として8月まで計画されており、夏休み以降に第2弾として企画していくという。

叱り方「○○に怒られる」に違和感

web R25 2015年5月28日

公共の場やレストランなど、外出先で子供の言動に頭を悩ます親も多いだろうが、Twitterではこのほど、あるユーザーの“「店員さんに怒られるよ」はやめて下さい”というツイートをきっかけに、「子供への注意の仕方」が議論となっていた。
あるユーザーは、「保護者様へお願いです」と題して、店内で暴れている子供の親に対し、「店員さんに怒られるよ」という注意の仕方をやめてほしい、と訴えるメッセージを投稿。この言葉には、“店員に怒られるから暴れてはいけない”と、店員に責任を負わせる意味が含まれていて怒りに駆られるとしたほか、もし本当に店員が子供を怒った場合、保護者が店員を怒るはずだ、として「保護者様が怒って下さい」と釘を刺している(現在、このユーザーのアカウントは非公開になっている)。
これに対し、
「ほんとこれ」
「すっっっっんごい分かる( ?ω?)本当に怒っていいの?ってなる( ?ω?)」
「ほんこれ 手前のガキぐらい手前が怒れや」
と、賛同する声が続出した。さらに、様々な職業の人たちから、
「そのとーり!!私はフードコートで清掃してます!親が勝手すぎ~!」
「すごいわかります。医療関係者ですが、注射されるよっていうのも止めていただきたいです…」
「私は保育士をしているのですが、そういう保護者多いですよね!『怒られるからダメじゃなくて、○○だからダメなんだよ』と保護者にも伝えます(^_^;)何でダメなのかを親が伝えられないのは問題ですよね」
「『保護者』は『保護責任者』の略称ですからね。
日本語分からない日本人が多くて私も困ってます。
某大手鉄道会社の駅員より」
という共感の声も殺到。なかには、
「西洋では今でも子供を叱るのに『ハンニバルがくるぞ』と言うとか。
日本でも『雷様(らいさま)がくるぞ』とか言います。
直接相対峙して却って反抗心を煽るより、店員さんという『自然物』を引き合いにすることで宥めすかす知恵だと思いますけど」
という意見もあるが、
「誰かに怒られるから止めさせるのではなく。他の人に迷惑がかかるし危ないから止めなさいと母親が叱らず 誰が叱る?子供によく考えさせよう」
「危ないからやめなさい、じゃないことに恐怖を感じる」
「店員さんにおこられるかどうか、でしか物事の良し悪しを考えられないような、低レベルな倫理観を持った子どもになりそう」
など、子供の将来を考えたうえでも“他人に怒られるから”という物言いはよくない、という声は多い。子供をもつ親に対し、モヤモヤとした不満を抱えたことがある人は少なくないようだ。
(R25編集部)

教科書に「多様な性」想定を 同性愛者が切実な訴え

カナロコ by 神奈川新聞 2015年5月28日

〈クラスに必ず1人いる子のこと、知ってますか? セクシュアル・マイノリティの子どもたちを傷つける教科書の訂正を求めます〉。インターネットでそう呼び掛ける署名運動が賛同の輪を広げている。異性愛を前提とした教科書の記述の修正を文部科学省と教科書会社に求めている。「教科書の中で私は『いないこと』にされている」。呼び掛け人で同性愛者の女性は孤影を引きずり生きてきた。
10年以上も前のことなのに、自身へ向けられたその言葉を忘れない。
「レズかよ」
あざけりとさげすみの響きが室井舞花さん(28)の耳奥に残る。
中学2年生のころ、好きになった相手はクラスの女子だった。2人で連れ立っていることも多く、周囲から疑いの目で見られた。「どういう関係なの?」。そして決定的な一言が。「レズかよ」。慌てて否定したが、いつかばれるのではないかというおびえで胸がつぶれる思いだった。
テレビ番組に登場する「ニューハーフ」と呼ばれる人たちは見せ物のような扱いだった。担任教師は「おれ、ホモじゃないし」とおどけ、教室中の笑いを誘った。
そして保健の教科書を開き、息をのんだ。
〈思春期になると誰もが異性への関心が高まるようになります〉
自分は間違っているんだ-。
同性愛についての記述は見当たらず、教科書を読めば読むほど存在が否定されていると感じた。
同性が好きな人は周りにいなかった。親の会員証を持ち出し、こっそりビデオを借りた。性同一性障害者を描いた米国映画「ボーイズ・ドント・クライ」。主人公が殺される結末に「女の子が好きな自分に未来はない」と感じた。
やがて芽生えた「世間が思う普通」になりたいという感情。男子を好きになろうとして交際したこともあったが、「当時の記憶がない」。偽りの自分を演じても孤独は深まるばかりだった。

変わらぬ教育現場
恋愛の話題になると「男の子と付き合うより学校生活が楽しいから」とはぐらかし、一方で、好きな子に視線を送りすぎていないか、自分の行動ははた目におかしく見えていないか、心をこわばらせた日々-。現在、非政府組織(NGO)「ピースボート」のスタッフとして働く室井さんは当時と変わらぬ教科書の記述に落胆し、胸の傷がうずく。
小学生用「新版たのしいほけん3・4年」(大日本図書、2015年度版)。
〈思春期になると異性のことが気になったり、なかよくしたいという気持ちが強くなったりします〉
中学生向けの「新しい保健体育」(東京書籍、12~15年度版)。
〈思春期に入り、生殖機能が成熟してくると、自然に異性への関心が高まり、友情とは違う感情が生じてきます〉
インターネットで署名集めを始めた昨年秋、賛同を求める文章をこうつづった。
〈教育の場が変わらなければセクシュアル・マイノリティの子どもたちは救われません〉
旧態依然な学校現場の実態は日高庸晴・宝塚大看護学部教授が11~13年、厚生労働省のエイズ対策研究事業で教員約6千人を対象に行った調査からもうかがえる。
「性的少数者について授業で取り上げた経験がある」と答えた人は14%だった。取り上げない理由として「教える必要性を感じる機会がなかった」と答えた人は42%で、「教科書に書かれていない」と答えた人は19%いた。教員になる前に大学で同性愛について学んだことがある人は7・5%、性同一性障害については8・1%とともに1割に満たなかった。
当事者の生きづらさを示すデータがある。日高教授らが05年にゲイ・バイセクシュアル男性約5700人を対象にした同事業の調査では、10代の約65%が自殺を考え、16%が自殺未遂をした経験を持っていた。日高教授は「性的少数者をテーマにした人権教育に取り組んでいる学校もある」としつつ、「保健体育に限らず、あらゆる科目で性的少数者について話題にし、肯定的なメッセージを送る必要がある。当事者が当たり前に日常に存在することを伝えることになり、当事者の子が自分の存在を認められるきっかけにもなる」

悪循環を絶つとき
室井さんが必要としていたのも自己肯定の機会だった。高校卒業後に出会った同い年の友人がレズビアンであることを公言する姿を目の当たりにした。「自分が認められない、隠したい、恥ずかしいと思ってきたものを堂々と語り、肯定していることがかっこよく見えた」
かつて自分を傷つけたレズビアンという言葉を口にすることにためらいがあったが、カミングアウトを重ねるうち、「同性愛者という以前に、室井という一人の人間を見てくれていると実感できるようになっていった」。
ある日、父に「付き合っている人がいます。その人は女の人です」と告げた。何十回も頭の中で繰り返したフレーズだった。
「そうか。人に迷惑をかけなきゃいいんじゃない」
意外とそっけなく、しかし、かえって温かくもあった。
母は数秒間、固まった後、「あなたが幸せならそれでいい」。そして「その道を歩くのは大変だよ」と続けた。否定されなかった、というだけでよかった。背負っていたものが軽くなった気がした。24歳になっていた。
小中学校、高校の教育内容を決める指導要領が改定されるのは、ほぼ10年に1回。次回は16年度に迫る。これを逃せば、また10年同じ教育が繰り返され、性的少数者の子どもたちの苦しみは続く。
4月下旬、文科省が性的少数者の子どもへのきめ細かな対応を求める通知を出すなど時代の変化を感じる室井さんは「今こそ悪循環を絶つとき」と力を込める。昨秋から始めた署名キャンペーンには現在1万6千人以上が賛同している。来年まで続け、同省や教科書会社に届けるつもりだ。
室井さんがあらためて訴える。「異性愛を前提としたいまの教科書の記述は多様な性を想定していない」。性的少数者は人口の3~5%いるとされ、クラスに最低1人はいる計算となる。1人だからこそ目を向け、孤立の淵(ふち)から救い上げてほしいと願う。「学校で教わることを基本的な常識として学ぶ子どもにとって先生の言動や教科書の影響力は絶大だから」

◆性的少数者 同性愛者のゲイやレズビアン、両性愛者のバイセクシュアルや心と体の性が一致せず違和感を覚えるトランスジェンダーの人たち。それぞれの頭文字を取って「LGBT」と総称される。他者に恋愛感情と性的欲求を抱かない無性愛者や自身を男性とも女性とも思わないXジェンダーなども含まれ、性的マイノリティーやセクシュアル・マイノリティーとも呼ばれる。7万人を対象に電通総研が2012年にまとめた調査では、日本の成人男女の約5・2%に上る。欧米では人権保障の観点から問題意識が広がり、日本でも性的少数者によるデモが行われるようになり、東京都渋谷区が同性カップルを「結婚に相当する関係」と認めて証明書を発行する条例を制定するなど関心が高まりつつある。

夫婦、家事分担で批難の応酬!妻「生活費折半なのに不公平」、夫「手伝う理由ない」

Business Journal 2015年5月28日

夫婦で共働きすることのメリットは、言わずもがな経済的に余裕ができること。だが、それぞれが仕事を持つことで不満が噴出してしまう事例が多いのも事実であろう。
厚生労働省発表の「共働き世帯数の推移」を見ると、1980年には「男性雇用者と無業の妻からなる世帯」は1114万世帯だったのに対し、「雇用者の共働き世帯」は614万世帯で、共働きする夫婦よりも妻が専業主婦という家庭が倍近くだったことがわかる。
ところが、2012年の同データでは、「男性雇用者と無業の妻からなる世帯」は805万世帯、「雇用者の共働き世帯」は1068万世帯となっており、この30余年で共働き世帯が上回る結果となっているのだ。
年々、共働き世帯の増加に比例するように離婚率も上昇しており、いまや結婚した夫婦の3組に1組の割合で離婚するとのデータもある。忙しい夫婦間で、ケンカや揉め事も増えてきたであろうことは想像に難くない。
そこで今回、20~60代で共働き経験のある既婚男女にアンケートを実施し、相手に対してどのような不満があるか、またどのように解決してきたかを調査した。

妻側は「家事を手伝っても不満」?
まずは妻側の不満の声を紹介しよう。
「家事や育児に、まったく協力してくれないこと。私も週に5日パートに出ているのに、料理に洗濯に掃除をして、小学2年生の子どもの面倒も見ています。不公平だと思ってしまいます」(35歳・結婚歴9年)
「平日は働きに出ていて家事は最小限しかできない分、土日にたまった家事を一気に片付けるというライフスタイルです。しかし、休日に私が全力で家事をしているとき、ソファに寝転がりながらゲームをしている夫を見ると蹴飛ばしたくなる」(44歳・結婚歴10年)
「我が家は2人とも正社員なので、財布は別々です。基本的に生活費は8万円ずつ出し合って、その中で私がやりくりしています。しかし、家事も育児も8割方、私の担当になっています。生活費を折半にするなら家事も育児も半分にするべきで、そうでなければ生活費を多く出してくれないと割に合いません」(33歳・結婚歴7年)
「主人は自称『家事・育児を分担している夫』。たまに早く帰ってきた日に子どもをお風呂に入れてくれたり、休みの日の朝に簡単な料理を作ってくれたりして、もちろんその行為自体はありがたいし助かるのですが、たったそれだけで共通の知人たちに『俺は妻の家事を助けている』と大きい顔をされるのには違和感があります。ちなみに、朝食は作るだけ作って、使い終わった食器などを洗うまではしません」(33歳・結婚歴10年)
「夫はゴミ出しを担当してくれたり、週に2回ぐらいお風呂掃除をしてくれたり、洗濯物干しを手伝ってくれたりします。しかし、夫と同じぐらいの時間働いている私からすると、それでも家事分担の割合は全然足りないです」(50歳・結婚歴18年)
“家事をまったくしない夫に対して不満を爆発させる妻”という構図は、ある意味予想通りだったが、家事を手伝ってくれる夫に対して不満がたまっている女性も少なくないようだ。

夫側は「総合的に男のほうが忙しい」
ではもう一方、夫側の不満の声には、どのようなものがあるのだろうか?
「うちの奥さんはよく働いてくれていて頭が下がる思いですが、一般論として『共働きなのに、夫が家事や育児を手伝ってくれない』という女性の不満には、疑問に思うこともあります。一口に共働きといってもスタイルはさまざまでしょうが、夫が正社員で毎日遅くまで働いていて、妻はパートというケースが多いと思います。その場合、妻側の働きに出ている時間+家事+育児の総時間よりも、夫側が会社で身を粉にして働いている総時間のほうが長かったら、夫は『家事を手伝う理由はない』と思いますよ。さらに言うなら、仮に家事+育児全般の月給を20万円ぐらいと仮定して、妻が外で働いた分の給料+20万円よりも夫の月給が高かったら、『会社の仕事に専念させてくれよ』とも思うでしょう」(62歳・結婚歴30余年)
「うちの嫁は週に4回、昼間6時間程度働いていますが、仕事と家事と子育てをこなすのが大変なのはわかります。ただ、それでも毎日終電近くまで働いて帰宅する私より、平均して毎日2~3時間多く寝ています。それなのに外で『うちの人は、家事も育児も全然手伝わない』などと、私をおとしめるようなことを言っているのは承服できない」(40歳・結婚歴8年)
「以前は、積極的に家事を手伝おうとしていた時期もありました。しかし、例えば夕食にチャーハンを作れば『これしかレパートリーがないの?』と嘲笑され、食器を洗えば『洗い残しがあって雑』と罵られ、洗濯物を干したら『もっとシワを伸ばしてから干して』とダメ出しされるなど、けなされ続けたので手伝う気が失せました」(28歳・結婚歴2年)
実際の忙しさを比較した際の不満や、家事を手伝っても、感謝どころかいわゆる「家事労働ハラスメント」(妻による、家事に対するダメ出し)を受けたなど、夫には夫なりの言い分があることがわかる。
では、どうすれば、このような共働き夫婦間のケンカや不満が解消されるのだろうか?

お互いに思いやりと感謝の言葉が大事
共働きであっても、関係が良好な夫婦の話も紹介しよう。
「うちの旦那さんは、以前はほぼ家事を手伝ってくれなかったのですが、ある時、料理を作ってくれた日がありました。その料理は正直なところ、別に特段おいしかったわけではなかったのですが、オーバーに『すごくおいしいよ』と褒めました。そうしたら、それからちょくちょく料理を作ってくれるようになり、そのたびにべた褒めしていたら、今では夕食に関しては週の半分ぐらい担当してくれるようになりました」(45歳・結婚歴20年)
「自分は仕事が忙しいのを理由に、ほぼ家事は手伝えていません。しかし、それについてはすごく申し訳なく思っており、仕事と家事を両立してくれている妻には感謝しかないので、意識的に頻繁に『ありがとう』という言葉をきちんと伝えるようにしています。妻が実際、僕に対してどう思っているかはわかりませんが、妻も僕に対して『いつもお仕事ご苦労さま。あんまりがんばりすぎないでね』などと言ってくれるので、僕ら夫婦は仲良しでいられるのだと思います」(35歳・結婚歴9年)
“共働き夫婦”と一括りにしてしまいがちだが、夫側の会社での仕事がどれだけ忙しいか、稼ぎはどれだけあるか、一方の妻側の会社での仕事はどれだけ忙しいか、稼ぎはどれだけあるかなど、各家庭の状況はそれぞれに大きく異なるので、「家事や育児を手伝わない夫は悪い」「夫は全体の何割ぐらい家事や育児を手伝うべき」などと言い切れるものではない。
しかし、夫婦仲が良好だという方々の声に共通しているのは、パートナーへの思いやりがあり、感謝の言葉をしっかり伝えているということだ。家事や育児をどれぐらいの割合で分担するかなどの具体的な対策ももちろん大事だろうが、それ以上に夫婦お互いがパートナーの気持ちをおもんぱかることが不可欠なのではないだろうか。

周囲の理解が大切!食を楽しめない「摂食障害」の実態

nikkanCare.ism 2015年5月28日

子どものころ母親が作ってくれた家庭の味、初めて付き合った恋人と食べたメニュー、結婚式のときに目の前に並んだ料理、子どもの誕生日に一緒に食べたケーキ……。
食事は多くの喜びと楽しい記憶をもたらしてくれるものです。
しかし、楽しいはずの“食事をとること”に対して起こりうる病気があります。それが“摂食障害”。
今回は、厚生労働省の「みんなのメンタルヘルス 摂食障害とは」から、摂食障害についてお話していきましょう。

摂食障害の男女比と種類
摂食障害とは、単純に、食欲という言葉で片付けられない、心理的な障害です。体重に対してのこだわりや、自己評価への体重・体形の過剰な影響がその要因となっています。
実際、摂食障害とまではいかなくても、BMI指数(身長÷体重×体重で求められる)が18.5以下の「痩せ」の状態であっても、「もっと痩せなければ!」とダイエットに励む人もいます。たとえば、身長160センチで体重が60キロの女性の場合、BMI指数は23.4となり、「標準」に位置しますが、「60キロ」と聞くと、「重い」と感じる人も多いのではないでしょうか。
このようなことが前提としてあるため、摂食障害を患っている人のうち、90%は女性です。もちろん男性は無関係というわけではないですし、あなたのパートナーにも起こり得る病気です。

摂食障害には、
・「食べない」という選択肢をとる制限型
・たくさん食べるが、嘔吐などによって栄養分を出し切ってしまう、無茶食い/排出型
・たくさん食べるし排出もするが、それによって「やせすぎ」には至らない神経性過食症
・それ以外
の種類があります。

摂食障害によってもたらされるもの
摂食障害は、臓器へのダメージや不整脈などをもたらします。また、何度も行う嘔吐によって歯が溶けてしまう、ということもあります。
また、心理的な原因によって摂食障害がもたらされることもありますが、摂食障害によって心理的な問題が出てくることもあります。うつ病や、そのほかにも不安定な精神状態に至ることも多いです。
摂食障害は体だけを蝕む病ではないのです。

治療は家族とともに
摂食障害を患う人は、若い女性が中心である上、一度患うと4~5年の治療期間を必要とすることが多いため、治療を行うには周囲の理解が必要不可欠です。
摂食障害の難しい点は、「薬物がそれほど大きな効果を示さない」という点です。うつ病などに効く薬はあっても、摂食障害の場合、あくまで薬は補助的な役目にしかならないのです。加えて、摂食障害の場合、全快に至る人は、半分以下だと言われています。
一方で、「親子関係が良いと、予後がよくなる可能性が高い」という結果も出ています。このようなことから考えると、摂食障害は、家族や周囲の理解が最重要だと言えるかもしれません。

女性に多い病気とはいえ、あなたの周りで起こらないとも限りません。周囲の理解や協力が治療のカギを握る病気ですので、最低限の知識を持っておくに越したことはありませんね。

DeNA、無料カーナビアプリに参入 「ナビロー」公開

ITmedia ニュース 2015年5月28日

ディー・エヌ・エー(DeNA)は5月28日、無料カーナビゲーションアプリ「ナビロー」を公開した。まずAndroidアプリをGoogle Playなどでリリース。iPhone版も今後公開する。
自動アップデートされる最新地図とVICSの渋滞情報に基づき、約5~15分に1回再探索して最速のルートを設定するという。再探索では、交通量に応じて頻度を最適化することでアプリ利用中のデータ通信量を抑える独自の特許技術を導入した。
カーナビの基本機能に加え、オービスの設置場所などを音声アナウンスする機能や、スマートフォンカメラによるドライブレコーダー機能や、画面上にルート案内を重ねるAR(拡張現実)機能も搭載する。
ホーム画面は六角形のハニカム構造にし、一度訪れた目的地などを現在地を中心に方角を合わせて表示するなど、ユーザーインタフェースを工夫。ナビゲーション用のボイスを著名人のものなどに変更できる「ナビ声」機能も提供する予定だ。
開発・運営は子会社DeNAロケーションズが行う。DeNAは自動車を新たな注力分野と位置付け、自動運転によるタクシー事業の実現も目指す。