共働き夫婦をトコトン悩ます「37.5℃の壁」

東洋経済オンライン 2015年7月7日

「37.5℃」は子どもを保育園に預けて働く共働き夫婦にとっては、馴染みのある数字だ。通常は健康な子供が通う場所。だから、子供の体温が微熱と呼ばれる37.5℃のボーダーラインを越えると、保育園は子供を預かってくれない。預けた後に発熱してしまったら、親はたとえ仕事中でも子供を迎えに行かなくてはいけなくなる。保育園で預かれない理由は、「他の子供への感染防止」と「保育園のリスクマネジメント」であり、法律で決められているわけではない。
TBSテレビで7月9日(木)よる9時からスタートする連続ドラマ『37.5℃の涙』は、子どもが熱を出したときにどうしても仕事を休めない親に代わって、自宅に訪問して子どもの世話をする『病児保育士』を主人公にした連続ドラマ。主人公の目線を通し、共働き夫婦にとって何ともやるせない問題にも切り込んでいる。原作漫画(著者:椎名チカ)のモデルになった、日本初の「共済型・訪問型」の病児保育サービス「NPO法人フローレンス」の代表理事である駒崎弘樹氏は、この「37.5℃の壁」が抱える問題点を指摘する。

子どもの発熱で1週間休んだだけで解雇に!
子供が37.5℃以上の熱で保育園に行けなくても、仕事を持つ親は休みを取れないこともあるし、仕事を中断して子供を迎えに行くこともできない。これが、トコトン親を悩ます『37.5℃の壁』の一部ですが、実際に育児の現場では、どんなことが起きているのでしょうか。
ベビーシッターをしている僕の母から聞いた話です。僕が病児保育を始めたきっかけでもあるのですが、まさに深刻な例です。
双子のママの子供が37.5℃の熱を出したので、彼女は会社を休んで看病しました。双子なのでうつし合ってしまい、1週間ほど会社を休まざるをえなくなってしまいました。すると会社が激怒して、そのママが実質的に解雇されてしまったのです。
僕は思いました。子供が熱を出すのは当たり前なのに看病のために仕事を休んで職を失う社会なんてありえない! と。これが、世界第3位の経済大国の話だと思うと、情けなくないですか?  僕は子供の頃から、働く母親の背中を見て育ってきたので、母親が働くことは当たり前で必要なことだとわかっていました。
でも世の中が、母親が働くことを制限し、虐げている。これは地味だけど、実は当事者にとっては大変大きな課題である、と感じています。フローレンスを立ち上げたのは、「世直しをするしかない」という気持ちからです。

37.5℃に影響を受けるのは、母親が多い?
本当は夫婦2人で働いて、2人で育てているのだから、父親も関係あるはずです。しかしながら、悩むのも影響を受けるのもだいたいは、母親です。「子育てはお前に任せたから」と言う、わかっていない夫が多いからです。
妻は「任せたからじゃねぇよ、この状況をどうすんだよ」と思いつつも反論できずに、ただ追い詰められる。自分の方が稼いでいないから、となぜかひいてしまう。そして、「母親なんだから、母性があるでしょ」的な外圧を受けたり、ある種、外圧を内面化してしまったりする部分もあります。
その根底には、「熱の時は親が子供を見るべきだ」という、一見親切そうな、しかし、大変迷惑な『べき論』があります。
これを言うのは、自分の母親、夫の親、保育園などです。母親としては、育児の先輩や保育園から言われると、「やっぱり私が見なくちゃ…」となってしまいます。でも、それは完璧に間違い。“共働き時代”なんだから、“共育て”するべきなのです。
子供は、健康な時も子供。熱を出している時も子供。コインの裏表に過ぎないのだから、どんな時も2人で一緒に育てるものです。日本の有史以来、戦後の一時期を除いて、子育てを親だけでやっていた時代はほとんどありません。
子育ては共同体でやるもので、おじいちゃんやおばあちゃん、近所のおじさん、おばさん、兄弟などが面倒を見るのが一般的でした。だから、病児保育も共同体でやってきたはずなのです。しかし、いつの間にか、母親が仕事をせずに子育てをするのが当たり前、ということになってしまった。たかだか数十年の、専業主婦がマジョリティだった一時期に形成された価値観をひきずっているのです。

病児保育のインフラを本気でつくってこなかった
そういった間違った価値観以外に、この問題が深刻化している原因はどこにあるのでしょうか?
政府が世の価値観に甘えて、病児保育のインフラを本気で作ってこなかった、ということです。保育園が病気の子供を預かれないのは仕方がないこと。だったら、他に預かれる仕組みを作ればいいだけの話です。そこで、病児保育の施設が作られる場合に補助が出るようになったのですが、それが非常に少額で、満足に運営出来ないほどでした。全体予算もなく、とても随弱な政策しか打たなかったのです。
かつ、その政策も本気で考えられていなかった。病児保育が出来るのは小児科だけ、という縛りもあったので、小児科の数自体が少ない今、その数しか病児保育施設の数が増やせないのであれば、結局無理じゃないですか。
ニーズから逆算もせず、現場を知らない人たちが、いい加減にとりあえず作っていて、政策の優先順位も低く、雑でした。だから、私たちも訪問型病児保育というモデルを作らざるを得なかったのです。後は、「そもそも親が休める社会を作らないと」などと言う、『そもそも論者』という敵もいます。
これは一見正論ですが、違います。これは親のみに子育てを押し付ける論だし、それが出来ないまま何十年も経っているから、困っている人を助ける社会インフラを作って整えようとしているのに、休める社会を作る、とか働き方を変える、とか言いだすと政策の方向性がずれていくのです。両方大事だけど、本来は困っている人を助けながら、社会構造を変えていくべきで、何十年後かに働き方の改善が出来ればいいのです。

訪問型病児保育はまさに、『37.5℃の壁』で困っている人を助けているわけですが、今後の新たな取り組みやビジョンは?
「妻に病児保育を任せるイケてない夫」は、早く絶滅させて、夫が育児に参加して当然という社会を作らなくてはいけない、と思っています。病児保育の大変さは夫婦で分かち合うものです。それには、育児に参加することが必要なので、厚生労働省と一緒に、育児に参加するお父さんを増やすべく、イクメンプロジェクトを立ち上げました。
“イクメン”という言葉は結構広がったので、次に変えるべきはボス(上司)だ、と考え、育児をする親を応援してくれる「イクボス」という概念を流行らせる取り組みをしています。ボスがイケてないと、その職場全体が育休を取れないとか、子育てしている人が追いやられる、という事態になるので、今後はそこを変えていきます。

母親は決して自分だけで背負い込むな
それが、父親の立場から『37.5℃の壁』に向き合う、ということでもありますよね。では、母親の立場からはどのように、この壁に向き合えば?
外部を使い倒し、決して自分だけで背負いこまないこと、です。夫も子育てに参加してもらい、近所のママ友にも応援してもらう。また、行政や外部の市場サービスも利用する。特に子供が熱を出した時は外部の力を頼りまくってください。
お金がかかることに対しては、自分のキャリアを続け、子育てや家族生活を営む上での投資と考えてください。
例えば、仕事を辞めて正社員からパートになると、生涯年収に1.5億円以上の差が出ます。それを考えると、今、お金を使って乗り切ったほうが良いのです。病児保育を最も必要とする期間と言うのは1~3歳くらいまでの2~3年だけ。今を乗り切るため使うお金は消費ではなく投資です。

今回、病児保育がテレビドラマ化されます。
実際、僕が病児保育の大切さについて語っても、難しい話、という印象でなかなか大衆化はしないのですが、漫画やドラマになることでわかりやすく伝わります。すると、多くの人が気づくのです。「あぁ、37.5℃って働く親にとって壁なんだ」と。困っている時にはみんなが手伝ってあげればいい、という意識や認識が広がる。これが大事だと思います。
後は、保育士の人たちが、病児保育も自分たちの仕事であると気づいて欲しいし、病児保育士になりたい、という若者が増えることによって、病児保育のインフラが増え、困っている人が減るという循環が生まれると思います。

子どもの虫歯の有無は、親の愛情の有無と関係ある?

ママスタセレクト 2015年7月6日

わが子に虫歯ができちゃった! 親としてはちょっとショックですよね。ところで最近、子どもの虫歯の数と児童虐待・ネグレクトの関係が注目されていること、知っていますか?「子どもの歯の環境でネグレクトがわかる」と提唱する専門機関もあるようですが、実際のところどうなのでしょう。ママスタにも「子どもの虫歯と親の愛情」についてたくさんの意見が寄せられました。

どんなに愛情注いでも、虫歯になる時はなっちゃう
「関係ある」と思うママ、「関係ない」と思うママ、さまざまでした。「関係ない」と思うママの中には「愛情を注いでも虫歯になってしまう」という意見が多かったようです。基本、子どもと毎日スキンシップがとれているならネグレクトとは無縁ですよね。子どもが虫歯になってしまったからといって「私のせい?」などと自分を責めないようにしたいですね。

『関係あると思う。まだ乳幼児なら親がていねいに見てたら小さな虫歯のうちに治療に連れていくもんね。虫歯になりやすいかなりにくいかに関係なく、親が見てるかどうかだよね。』

『一理あるよ! 親が育児放棄してると子どもの歯に影響出るみたいだよ。歯磨きしてあげなかったり歯科検診行かなかったり、食事が悪かったり。
虫歯で歯がボロボロになって子どもが歯を痛がって歯医者にいってそこで初めて気づく親もいるんだから!』

『愛情たっぷり注いでるけど、生後5ケ月から虫歯で歯医者通いしてますよ。』

『私子どもを愛しているし仕上げ磨きも歯の生え始めから毎日してるし3カ月ごとに検診に連れて行ったけど虫歯になったよ……。』

『愛情があっても風邪引くし、愛情があっても怪我もする。よーく見てても気をつけても防げない事だってあるよ。』

「虫歯になるのは体質も原因」という声も
意外と多かったのが、「虫歯になる、ならないは体質によるところも大きいんじゃない?」という声。歯医者さんからそのように言われたママや、「あまりお手入れしてあげなかったけど、成人しても虫歯ゼロ」というママも。

『あはは。愛情だけで虫歯ゼロになるなら苦労しないわ。体質もあるよ。』

『「虫歯ありませんねー。でもべつにお母さんがお手入れ頑張ってるからとかじゃありませんから」って言われた。3歳児検診で。』

『その子その子の体質が大きいと思うよ。肌もそう。手入れ気を付けてても、ニキビとか……。予防しても、できてしまう体質ってあるよ。』

『関係ない。うちの子は虫歯になりやすいと言われた。』

『24才と22才の子ども、未だに虫歯ないよ〜 アタシ偉いババア? フッ素塗布なんか行かなかった派でした。笑』

食事などの育児を放棄するネグレクトの場合は、口の中が不衛生だったり虫歯が多かったりする傾向があるようですが、「虫歯が多い」=ネグレクトという訳ではありません。何より大切なのは、ママがわが子のお口の健康に気を配ってあげること。親子のコミュニケーションを楽しみながらゆったりと歯磨きタイムを過ごしましょう。

うっかりじゃ済まされない! Facebookでやってはいけない6つのルール

ママスタセレクト 2015年6月25日

ママ友との仲を深めるツールとして、私たちの生活に欠かせない存在となったFacebook。
まだ歴史の浅いサービスだけに、何気なくアップした記事でトラブルが発生することも少なくありません。ついうっかり、こんなこと…していませんか?

無断の写真投稿や個人情報の公開。悪気なくやっているママが多数!
匿名性の高いTwitterやLINEと比べて、Facebookは実名登録が基本です。だからこそ、他のSNSよりも良識のある振る舞いが求められます。
「そんなつもりじゃなかったのに…!」と後悔する前に、Facebookのマナーをおさらいしましょう。

1、断りなく友人や子どもの写真を投稿する
子どもの成長記録を兼ねてFacebookに写真を投稿しているママは多いと思います。
自分たちの写真を投稿するのは自己責任なので自由ですが、友人やその子どもの写真まで勝手に載せてしまうのはルール違反!
投稿する前に「Facebookに写真を載せても大丈夫?」という確認を忘れずに。

2、友人の子どもの本名をアップする
実名登録が基本のFacebookですが、子どもの本名はぼかしているママが多いはず。友人が子どもの名前をニックネームで載せているなら、そのニックネームを使うのがマナーです。
また、学校名や幼稚園名など、個人情報がうかがえる写真を載せるのも避けましょう。
勝手なタグ付けはトラブルのもと!写真を撮る際はGPS機能オフが鉄則です。
タグ付け機能や位置情報付き写真のアップなど、仕組みをちゃんと理解して使わないと思わぬトラブルのもとに。親しき仲にも礼儀あり!

3、勝手にタグ付けする
『タグ付け』とは、一緒に写真に写っている人をお知らせできる機能です。
事前に承諾をえないで同伴者の名前をタグ付けするのは重大なマナー違反!その場にいることを知られたくない場合もありますから、タグ付け機能は使わないのがベター。
自分の写真を無断でタグ付けされるのを回避するには、タグを承認制に設定しておきましょう。

4、位置情報付きの写真をアップする
スマートフォンにはGPS機能がついているため、撮影場所が写真に記録されます。
そのままアップしてしまうと、居場所を知らせているのと同じ。何気なくアップした写真から自宅や友人宅などの住所がバレて、犯罪に繋がる危険性も…。
GPS機能はできるだけ「オフ」にして、必要なとき以外は使わないほうがベター。
ネットで拾った写真にも著作権あり。友達の友達に公開すると1万人!?
美味しいランチや子どもの笑顔など、日常生活のあれこれを並べたくなるタイムライン。まだまだあります。こんなうっかり!

5、ネットで拾った写真を自分が撮ったように投稿する
ネットで見つけたステキな写真はみんなにシェアしたくなるものですが、それをさも自分が撮ったように投稿するのはマナー違反です。
著作権の侵害に当たる場合もありますから、投稿する際は撮影者の許可を得ることが基本です。

6、公開範囲を「友達の友達」までにする
友達の友達までなら…と思っていても、実は膨大な人数。例えば、自分に100人の友達がいて、その各々に100人の友達がいたら、1万人に顔写真を公開することになります。
これではネット全体に公開しているようなもの。みんながやっているから…という安易な理由で公開するのはやめましょう。

以上、守っておきたいFacebookのマナー、いかがでしたか? 正しくルールを守って、快適で楽しいFacebookライフを過ごしてくださいね。

どれもわかりすぎる!ママが詠む育児川柳に頷きが止まらない!

ママスタセレクト 2015年6月17日

愛する我が子との日々は愛おしさと喜びで溢れていますが、育児は楽しいことばかりではありません。
ママだって、弱音を吐いたり、愚痴を言いたい時もあります。
ママスタにそんな気持ちがまとまっている、ママたちの子育て川柳が寄せられていますのでご紹介します!

イヤイヤ期はやっぱり大変…。

イヤイヤ期 お菓子があると 素直な子

これイヤだ あれが良いんだ やっぱヤダ

これで行く 晴れの日に出した 雨合羽

ママだって休みたい!

ベビーカー 誰か助けて 電車移動

休みの日 元気がいいのは 子供だけ

疲れたよ ママにもちょうだい 休みの日

泣かぬなら ほんと楽だよ 子供たち

寝坊して キャラ弁できず ごめんなさい

かわいいな 思えるのは 寝てるとき

ママはいつだって大忙し。

アレがいる 渡せば 違うそれじゃない

“抱っこして” 回数が減り 重さ増す

バタバタと 脱がせて着替えて また汚す

靴はいて 玄関閉めると ママうんこ

洗っても 砂が出る出る 子供靴

いかがでしたか?
ママ達の頷く姿が見えるような川柳がたくさんありましたね。
お子さん達の年齢によって、ママ達の喜びや楽しみ、悩みや不安も変化していくと思います。
川柳でまとまっていることによって、子育て中のママ達の気持ちを理解してもらえると良いですね!